蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

街の記憶1  神楽坂

2011-03-21 21:30:10 | お散歩
東日本大震災で被災された数多くの方々に、心から哀悼の意を表します。
災害のあまりの大きさにとまどっておりますが、寒さや物資の不足の直面されている方々へ、心からお見舞い申し上げます。


今回の震源からは大分遠い東京は神楽坂だが、全く無傷ではなく、本震の翌日には主に古い建物の周りで、瓦のずれを直すような、小規模の作業が行われていた。
このようにして、修理等を重ねて、ついには建て替えとなり、街の様相は知らないうちに変ってしまう。
現時点で残されている姿が何か非常に貴重に思われ、昭和の香りのする建て物を見て回る事にした。


この早田工業さん(もしかすると、昔は早稲田工業だったのかも知れない)ずいぶん、建て物はクラシカルだが、店内は現役そのもの。それにしてもアセチレンボンベ自体さえもががレトロに見えてくる。まさしく簡潔を旨とする美学が漂う。




こちらは大分電波にも乗った、アユミ ギャラリー。


建て具のガラスも、ドア ノブも、洗練された趣味の世界で選ばれた物のようだ。
 

鰹節  築地

2011-03-20 20:35:32 | おつまみ
東京を支える市場の築地へ来れば、買い物がしたくなるのは人情である。


場内を目と鼻の先にするこのお店は、鰹節を陽に当てたりして、いろいろと動きがある。


削り節は、ふるいにかけて、粉のようになった所を除けてくれる。


少しばかり購入すると、随分と渋い袋に入れてくれた。


勿論、素晴らしい出汁が取れるのだが、そのままビールのお供としても十分な塩味があり実に良い。

本日の築地

2011-03-19 21:26:26 | お散歩
東日本大震災で被災された多くの方々、また犠牲となられた本当に多くの方々には心から哀悼の意を表します。
あまりにも規模が大きく、残酷な災害であった事を深く心に残したいと思っております。


しかし、災害に付き物の「買占め」、「パニック」、なんとかならないのでしょうか。


一国の生命線を支えるのは市場ではないでしょうか。
コンビニなどの様子がちょっと気になり、それではと築地まで見に行きました。
実に豊富な食材が、いつもと変わらぬ鮮度です。
ただ、3月20日、21日は築地は休みです。


季節のものが、当然に届けられています。
近所のスーパーに出回るのも、時間の問題に感じられます。


これでは、変な買占めをすると、結果として美味しくない物を食べる羽目になりそうです。
それは、つまらない。


買占めする元気があるなら、もっとやるべき事がありそうです。


東日本大震災

2011-03-12 21:40:44 | Weblog
本当に大きな地震でした。東京に居ても、恐ろしいと感じてしまう凄さでした。
未だに状況は悪化し、絶望的に思われる方の数は、現在判明している死亡者よりも相当に多くなってしまうようです。

震源地からはるかに離れてはいるのですが、ビルによって揺れ方、そして被害は大きく異なりました。
本当に多くの亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

松本市旧司祭館

2011-03-10 21:20:06 | 古民家、庭園
フランス人司祭により設計され、1889年に竣工。
長野県内に存在する最古の西洋建築だという。


このような木造建築に共通するのだが、外見は小ぶりな印象を受けるが、中に入ると天井も高く、それなりの規模の建築だと気付く事になる。


階段の様子からも、天井の高さが見てとれる。


建物が修復され、中にはそれらしい家具が配置されている。


南向きの2階の廊下も、ガラスを多用して、開放的な雰囲気を醸し出す。


設置されている暖炉は奥行きが浅く、薪ではなく石炭を焚いたものと思われる。

和み  神楽坂

2011-03-09 22:15:48 | 蕎麦
神楽坂進出ほやほや(昨年9月)のお店です。
福島の蕎麦粉を打ちます。


気温が低い事もあり、いきなり日本酒を注文すれば、鶏わさのお通しが出てくる。酒は、山口でも特徴的に辛口な東洋美人。


キスに海老の天麩羅は、藻塩で。
どうにも、白身の香りが素晴らしい。


続いてイカの沖漬。
まさしく、盛りの時期で非常に美味。


出汁巻き玉子は、大変な幸福感。
箸で切り分けても、中から汁が流れ出すような事は全くなく、その技法に感心した。




露に蕎麦。
出汁のレベルは、汁をちょっと嗅いで見るだけで凄いものが感じられる。
さて、蕎麦の味見。


福島の十割らしい香りが、満ちている。それも、少しだけ汁に漬けた食べ方が最高だった。
しかし、それ以外の食べ方でも、本当に満足できる繊細さ。

なかなか福島まで気軽に足を延ばせない人には、文句なしの三つ星の蕎麦です。

小石川植物園 梅の季節

2011-03-08 22:14:33 | 古民家、庭園
小石川植物園は植物学の教育・研究を目的とする。


東京大学が管理し、入口付近はいかにも標本が並ぶような、学問的主張が感じられる。


しかし、庭の奥へと進めば何かもっと日本的情緒が漂う環境に足を踏み入れる事になる。
そう、ここはその昔の徳川家の白山御殿の一部であったようで、その姿を今に伝えるようだ。


幸に周囲に高層ビルが無く、ビルの写り込みなど気にせず白梅の姿を撮影できる。
これは、今の東京では貴重な事だと思う。






菖蒲園の脇に梅林がある。やはり、日本庭園のコンテキストの中で見る梅には味わいがある。
奥の赤い建物は総合研究博物館。




梅林の更に奥は、松林に囲まれた日本庭園となる。管理もしっかりとされている。


橋の向こうに、うっすらと梅のピンクが感じられないだろうか。たとえば、水面など。


梅の花のトンネル。
日も暮れてきて、ここで切り上げることとした。
 

松兵衛  神楽坂

2011-03-07 22:07:47 | 日本料理
あくまでも居酒屋の範囲。
決していわゆる名店では無いのだが、味は確かでファンも多いようだ。


このお店では「とりあえずビール」は、冬場は不要。いきなり、熱燗に煮込みが調度いい。


天麩羅を頼めば、それぞれに串に刺して出てくる。まるで、広重の浮世絵の世界だ。


このお店の売りは、鍋物。具の並べ方にコツがあるようだ。


土鍋から蒸気が上がり、そこで火を弱めて一呼吸おけば、実に素晴らしいスープが煮出されて、鍋の骨頂となる。

喜楽鮨  築地

2011-03-03 21:43:11 | 寿司
築地の鮨屋さんと言っても、大行列はありがたくないので、市場から離れたお店を選んだ。
こちらの店名の「き」は七が三つの表記なのだが、PCでは記述出来ないので、「喜」を当てた。


狙いは、関東では珍しい白身づくし。
4カンづつ出てきて、計8カンで十分な量。


ひらすずきに、平目。
当然、醤油も用意されるが、スダチ‐塩で食べると、繊細な香りがより良く伝わって来るのは貴重な経験だった。


おにカサゴに、おこぜ。
仕事もしてあるのだと思う。どのネタも透明感が素晴らしく、また食べ易い。
次には、マダイにあづきハタが出たのだが、感激のあまり写真を撮り忘れるという大失態(涙)。
でも、その撮影のためだけでも近い内に再訪する気になっている。


これは一目見れば解る、エンガワにカワハギ。
カワハギは塩さえも必要では無かった。


赤出汁も、出汁が見事。


ご馳走様でした。

築地市場

2011-03-02 22:22:24 | お散歩
浜離宮から500メートルも歩けば、築地市場である。


辿り着いたのは昼過ぎで、場内は既にお片付けモード。




仕舞い込むとか、話し込むとか、あわただしい感じではない。


山積みの発砲スチロール容器も、いつものように片づけてしまえ、と気負ったところがない。




そんな中でも、超有名店の行列だけは解消しない。なんだかマスコミに煽られているような感じもするが。


特別な有名店でなければ、普通に入れるようだ。


築地埋め立て事業に貢献した、波除神社。


玉子塚


すし塚


海老塚


その他いろいろある。仕事が一段落した市場関係者が、丁寧にお参りしていった。