旧浜離宮御賜公園 菜の花満開 中央区

江戸初期には隅田川河口近くの芦原で、将軍の鷹狩りに使われたという。


徳川六代目家宣の時代に将軍家別邸となったそうだ。
たまたま、訪れた時には、お花畑に菜の花が満開。


お花畑の背景には、梅林が続く。




よく晴れた日の昼近く、梅の花の背景の姿は味気ないが、これが今の東京である。


このところ、自分の頭の中で勝手なテーマが作られていた。
それは、隅田川沿いの別荘。
この庭は江戸時代に造られ、未だに潮入の庭を保つ。比較的高低差の無い敷地に展開される池が、おそらく最も重要な要素だろう。


池の全貌をとらえようとすれば、必ず周辺の高層ビルが視野の中に入ってしまう。
やはり、それはどうにも味気ないので、昔の庭園のよすがを残す細部に注目することとした。


大分無理をして、無用な借景の高層建築を切り取っていてちょっと分りにくい感じだが、庭園内の池の縁は、相当に複雑な曲線を描いている。


ピンボケだが、大昔の写真とでも思っていただければ。




園内の水の動きは本当に複雑で、それなりの計算があるように思われる。




この庭が隅田川沿いにあり、東京湾の塩の満ち引きを呼吸するように取り入れている事は、昔も今も変わらない。