蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

行形亭  新潟市

2012-12-07 23:51:28 | 日本料理
元禄時代に遡る、歴史ある料理屋さんである。行形亭と書いて、いきなりや、とよむ。

通された九番の座敷は、明治初期の起源で東郷平八郎が好んだという。歴史ある座敷を使えるというのは、なかなか得られない機会だと思う。


部屋から眺める庭の造りも、レベルが高い。




膳采は、お酒を始めるのに調度よい味付け。他の料理より、少しだけ塩見が勝るか。
奥の海老の茹で加減、手前左の平目の揚げ切りの軽さ、手前右の赤ひげの風味、いずれも見事。


吸い物は、金目鯛。
きっちり火を通して、生臭いところはどう探しても見られない。


建具は、相当な時代物である。


刺身は、あら、バイ貝、南蛮エビ。この口当たりの良さには、鮮度だけではない技を感じた。


続く焼き物は、のどぐろ。これほどに、旨みを保つ焼き方は他に知らない。


料亭らしい配慮があり、庭は見通しが効かないが、これは大変な座敷であると、強く感じられる。


湯葉の蒸籠蒸し。 垂れがまた、濃厚である。


新潟は味噌が旨いが、それに漬け込んだかしわは絶品。こちらの名物である。


締めは鮭ご飯。




歴史ある料亭の日本庭園。管理はいきとどいていた。



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2 コメント

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Unknown (j-garden)
2012-12-10 06:20:29
自分にはかなり敷居が高いので、
入る機会はないでしょうか。
庭だけ見せてはくれないでしょうね…。
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Unknown (kikouchi)
2012-12-10 23:19:04
>j-gardenさん
私も突然の電話予約で、変に敷居を高くすることはないようです。要するに行こうと思えば、誰でも行けるお店です。
それに、お昼だと庭園も見える割に、お値段もそれ程ではありません。
お客のあしらいを考えれば、後悔はしないとも思われる範囲です。
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