蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

市島邸 再訪(1)  新発田市

2015-05-27 23:01:55 | 古民家、庭園
明治中期の市島家は、酒田の本間家にも匹敵する日本有数の土地持ちであったようだ。現在まで伝わる屋敷や庭は、その昔の姿のごく一部を伝えるにすぎないようだが、再訪してそのレベルの高さを少しだけ感じ取ることができた。
今回は、茶室関係以外のところを紹介しようと思う。




大きな屋敷であり、正式な玄関は当然のように非常に格の高い人しか使うことができない。


広々とした座敷であるが、実は中庭を囲む建築としてちゃんと計算されて建てられている。






座敷から中庭を眺めれば、坪庭の趣がある。


仏間の脇にある床の間には、凝った細工が施された障子が使われている。これは、文化レベルの高さも油断ができないことが感じられる。


庭から母屋を眺めれば、このような姿。なかなか座りが良い。




平成の地震で倒壊し、今は亡き湖月閣前の池。
細部には随分と思いを込めた造りが見られる。