まいど、日本機関紙出版です。

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またあしたね~土佐いく子の教育つれづれ〈12〉

2012年08月08日 | 土佐いく子の教育つれづれ

大学生の歌と涙   ――若者が求めているもの――

◎15回の講義から歌が誕生

 いじめ事件で日本中が騒然としている。いったいあれは、若者のどんなサインなのだろうか。背景には何があるのか、ていねいに探っていく必要がある。
 
 大学の「教職論」の受講生の中にシンガーソングライターをめざしている学生がいる。彼は、200人を超える講義室の一番前にいつも座っていて、私の言葉を一言ももらすまいと真剣に聞き、メモをとり続けている。

 尋ねると毎回、今日の講義の中で一番胸に落ちた言葉を拾い上げ、そこに自分の思いを重ねて書いていると言う。15回の講義が終わったら、それを詞にして歌にしてあげると言う。

 「それじゃ、ぜひみんなの前でギター片手に歌ってよ」とはっぱをかけた。

 彼は言う。「この講義って200人以上いるのに、なぜかみんなつながってるような雰囲気になり、素直に涙を流したり、心開いて自分のことを語ったり書いたりしてるでしょ。ぼくは、それが何かを歌いたい」と。

 蝉が鳴き出した暑い日、彼は歌ってくれたのだ。

   ◆  ◆  ◆

 スナオニナレルバショ
      作詞作曲 サブロー

素直になれずに君が もしどこかでため息つくなら
ここへ来て 心のままに その想い 吐き出せば

また同じセリフだ 君の口から出たのは 色の付いた「ありがとう」じゃなく 色の落ちた「すいません」
そんな君の胸に 落ちたいくつもの詩は
君の心 彩り その胸の中 一つ優しさ刻む
「うまく話そう」そんな事じゃなく 大切なことは 語りたい事があるかどうかさ

魔法のような言葉に 君すら忘れていた自分が 顔を出す。そしていつかの 思い出が 解けてく
そこに流れる涙は あの時 君が堪えていたもの
素直になれるよ きっとこの場所で

子供の頃なんて 鉛筆と紙があれば
真っ直ぐな心 そのまま ありのまま 何も曲げずに描けたのに
そう、例えなくても この世の全てがドラマさ
主人公は君で 誰を責めるも 何かに気付くも 君次第
自分の中の ホンマモンだけを ぶつけ合えたら
ニセモノの自分を 砕けるのに

魔法のような言葉に 君すら知らなかった自分が顔を出す。そしていつかの 過ちも 糧になる
たとえ 描いてたものと 今眺める景色は違っても やさしくなれるよ きっとこの場所で

「人は、信じ合えない」と誰かは言うが 魔法使いは僕にこうつぶやいた 「一番大切な事は 見捨てない眼差しを忘れない事 それがはじまり」

素直になれずに君が もしどこかでため息つくなら
ここへ来て 心のままに その想い 吐き出せば
魔法のような言葉に 君の心が音を鳴らして 生まれるよ 新しい歌 君はその 歌い手さ
気付いてるはずさ 君も そこには理屈なんていらない
素直になれるよ きっとこの場所で 繋がる 響きあう スナオニナレルバショ

   ◆  ◆  ◆

 自分に素直になれる場所を、心の中を吐き出せる人を求めている若者たち。人を信じ人とつながり響き合いたい、そして、ありのままを受け入れ、人生の主人公になって生きていきたい、過ちも不充分さもそっくり受け止め、どこかで折り合いをつけて、明日の風景に心ときめかせて生きていきたい、新しい歌をうたいながらと。

 心のかぎり声のかぎり歌ってくれた孝文くん、大きな部屋に歌が響き、涙を流して聞いていた学生たち。またドラマが生まれた。

(とさ・いくこ 和歌山大学講師・大阪大学講師)

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平和を希求し続けることが大切なのかも…

2012年08月07日 | 編集・営業ふらふら雑記

8月6日(月)

 67回目の原爆忌。核兵器廃絶、誰もが願っていることなのになぜ実現しないのか。でも、こうして平和を希求し続けることが大切なのかもしれない。

 メールチェックの後、注文短冊整理。日販書籍仕入れに電話して新刊の部数を確認。減数はされたがいつもとは違った部数なので、それなりに意欲を感じる。搬入日予定が満杯とのことで1日ずらしての搬入になる。さっそく発送作業に取り掛かる。続いてトーハン他の注文品出庫作業も。なんとか午前中納品で終わらせる。午後、小西さんから集会販売等の連絡入り。さっそく出庫を手配、合わせて書評依頼文も数カ所送っておく。「パーソナル編集長」方面から相談の連絡も入る。なるほど、その手がありましたかと両者の利害が一致!さっそく進めましょう。

 地元でやっている毎年9月第1土曜日の親子野外文化祭のチラシ印刷をThirdさんに依頼。エクセルで作られたデータをPDFにしてメールしておく。

 さて新刊編集作業をしようとしてたら、当然、パーソナル編集長がデータにアクセスしなくなった!「コマンドが失敗」とかの表示が出ている。ほかのファイルもすべてが同じように開かないではないか! 困ったなあと思いながら、結局、アンインストールして再インストールすることに。これがなぜかやたらと時間がかかってしまい参りました。どうもパーソナル編集長には困ったことが時々起きますね。次バージョンではぜひ改善をお願いします。

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「住民運動のための国保ハンドブック2012」の委託部数確認・・・ほか

2012年08月03日 | 編集・営業ふらふら雑記

8月2日(木)

 起床後、顔を洗っていつものように「朝ズバ!」を見ながらアイロンかけ、そして梅ちゃん先生ほかの番組録画を予約セットして出勤準備。朝ごはんは野菜ジュースとバナナとパン1つ。空は雲一つない暑~い朝。

 出勤してメールチェック後、注文伝票を整理。ふむふむと傾向をつかみながらとはいかないが、やはり主となる売り上げは既刊本なんやね。注文分の納品書と送り状を作り、今日は新刊の部数確認。「住民運動のための国保ハンドブック」の部決を行っていく。希望部数からは100部ぐらい減らされたがまあ良しとしておこう。出庫作業を数カ所分終えて昼ごはんとする。例によって堂場小説を読みながら世界に入り込んでいく。実におもしろい。

 午後は編集作業に突入する。関連して昨日の高速ツアーバスの事故記事なども眺めておく。WAMから届いたニュースを見ると「『ナヌムの家』にくらし、学んで」の書評記事が載っている。ありがたいことだ。

 夕方、記事を眺めながら京橋の「慰安婦」問題会議に向かう。今日は地方自治体の意見書採択のための陳情書についての討議だ。出された意見をもとに再度メーリングリストで原案を調整しながら次の段階へと進んでいくこととなる。晩御飯は例によって甘辛手羽先の旨いお店へ。大勢で押しかけたので先客の人に席替えをしてもらった。すみませんです。例によってワイワイガヤガヤ各自それぞれのペースで飲みながら、遠方の人から引き揚げていった。

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再び口内炎に苦しむ人となる

2012年08月02日 | 編集・営業ふらふら雑記

8月1日(水)

 山登りの疲れが原因か、それとも本が売れないことの気苦労からか、口内炎が3つもできてしまったもう8月の始まりの日。まずは尼崎本の最終校正をチェックし野田~天満駅、暑い暑い扇町公園横断でThirdに向かう。出来上がり仕様などについて打ち合わせ確認して引き返す。ぎりぎり出来上がってきた重版本を集会販売用にセットして発送作業。ほかに通販関係も数カ所。

 話しづらい、飲食しにくいなど口の中が気になるので、思い切って口腔外科(歯医者)に行くことにする。いつもは市販薬を塗布しておけばそのうちに完治するのだが今回は方針転換。近所の歯医者さんをネットで調べて行き、とりあえず痛みの除去を!とお願いして、レーザー当てと硝酸銀溶液治療をしてもらう。とても痛~~~い治療なのだが、そこはぐっと我慢。しばらく痛みがあったが飲食、お話もスムーズにできるようになった。やれやれ、これからはこの方法やねと体得する。

 さてその後は編集、編集っということで業務終了。

 

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「子育てがおもしろくなる話」~第15刷出来へ!

2012年08月01日 | 好評発売中の本

土佐いく子先生の「子育てがおもしろくなる話」、ほぼ毎年コツコツと増刷を続けて15刷を迎えました。先生の教え子たちが親になり、この本を読んで子育てに奮戦中です。子育ての思いは世代を超えていくのですね。

この際ということで、表紙を一新しました。なかなかいいでしょう?

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「ナヌムの家」にくらし、学んで~9条連ニュースに紹介!

2012年08月01日 | 書評・紹介記事

「憲法9条―世界へ未来へ 連絡会」(9条連)の機関紙に紹介いただきました。ありがとうございます。

 

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