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『北辰斜にさすところ』を観に行った。

2008年01月17日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 映画『北辰斜にさすところ』を妻と観に行く。場所は梅田ロフトの地階、テアトル梅田。しかし観ようと思っていた時間枠は立ち見になるというので次の枠で入場券を取り時間つぶしにロフトへ。昔ここに駸々堂という書店があってよく営業に来た。結構人文系や社会問題系の書籍を取りそろえてあり、割と注文をもらった書店であった。ほぼそれ以来の店内入場である。エスカレーターが目の前に現れたのでなんとなく2階へあがり、最近の雑貨関係事情を探ることにする。いろいろ珍しいものがあり、あっちこっちと見て回る。たとえば入浴剤コーナーでその種類の多さに圧倒される。なにやらおもしろそうだ。泡が出て汗が出るという入浴剤を買ってみる。さらに上の階へ行き、通販グッズコーナーや台所用品関係を見てみる。特に何かを買う目的ではないのであれこれ手にし、ああだこうだと言いながら楽しんだ。


 

 おなかがすいたので外に出る。阪急梅田駅方面は人が多そうなので、新御堂方面へ行く。そういえばこの辺に旨いラーメン屋があったことを思い出し、毎日放送前を過ぎ交差点を渡り目指すラーメン屋へ。8人も座ればいっぱいになるカウンター席のみの狭い店である。混雑する時間は過ぎていたのですんなり着席する。壁には放送局に近いせいか、芸能人やタレントの色紙がたくさん張られてある。再びそういえばであるが、一度この店に来たことがあった。今はこのラーメン屋さん、あちこちに店を出しているが当時はラーメンブーム始まりのころで、まだ本店のこの店しかなかったときだった。それからずいぶん時間もたったわけだ。この店の裏手にも新しい広い店ができている。旨さの感覚は味は人それぞれということで食べ終わり店を出た。
 まだ映画まで時間があるので毎日放送1階の喫茶店に入る。普通の大きさのコーヒーを注文したはずなのにえらくでかいマグカップになみなみと入っている。持ってきた本を読み時間を潰す。


 

 さて、ようやく映画である。最後列のほぼ真ん中に座り周りを見ると満席、立ち見状態。お客さんの9割方が高齢者とみた。主演が三国連太郎でそのほかの出演者もほぼ高齢俳優陣なのだ。60年以上前の戦争に今も苦しめられている主人公、その思いを受け止め支える家族と孫、そしてかつての仲間たち。監督は神山征二郎。配役も神山組とでもいうのか、おなじみの俳優陣がいい。原作があるのでそれも読んでみたい。多くの命が戦争に散っていった浜辺のある鹿児島にも行きたくなった。今年、といってもまだこれしか観ていないが、イチオシの映画である。


 

 ところで今も50万人近い人が南の海の眠っていることを示すシーンで、年末の新聞に載っていた「戻らぬ115万の遺骨」「遺族、国は責任持って」という記事を思い出した。海外戦没者で未だ日本に帰ってきていない人が115万人いるというのである。かつての激戦地には戦死した当時のまま放置されている白骨遺体が数多く残されている。政府は遺骨収集を続けているようだが、高齢化が進む遺族の思いはいかばかりか…。あの戦争はまだ終わっていないのだ。なのに、先日の新テロ特措法の成立、さらに継続審議となった民主党提案の「海外派兵常態化法案」である。再び歴史を逆戻りさせてはいけない。
 

 

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