『反戦川柳作家・鶴彬』の映画が作られることになりました。第1報は昨年末、著者の深井一郎先生から「2009年の生誕100年を記念して映画が作られるので、それに向けて本の重版をお願いしたい」との電話で寄せられました。
そして昨日、大阪城内の一角に鶴彬の顕彰碑を建立する運動を進めている「あかつき川柳会」の植樹祭に出席された岐阜教育映画センター、ここが映画製作の中心を担うところになるようで、その代表のH野さんの訪問を受け、より具体的なことを教えていただきました。
監督はあの『北辰斜に射すところ』の神山征二郎氏。再現シーンを入れたドキュメンタリー映画として作られる予定で、現在撮影中の別の映画が終わり次第、準備に取り掛かり今秋9月ごろから撮影が始まるそうです。公開は2009年春予定です。
今年が没後70年、来年が生誕100年の鶴彬。出身地石川県かほく市をはじめ、大阪や岩手ほか各地で、反戦の意思を川柳に託して表現したため治安維持法違反で投獄され29歳で病死した若き川柳作家の意志を引き継ぐ人たちの創作活動が広がる中、注目される映画となりそうです。
鶴彬は『北國新聞』の「北國柳壇」に川柳を投稿して発表、才能が開花した。写真は映画製作予定を報じた『北國新聞』2008年2月11日号。
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