昨夜は「安全保障関連法に反対する神戸女学院有志の会」主催の講演会で女学院大学へ書籍販売に出向いた。
講師は上脇博之先生(憲法研究者・神戸学院大学法学部)。
有志の会の皆さんはじめ、地元地域で平和運動をすすめている方たちも大勢参加されていた。
上脇先生の本はたくさん出しているが、実は講義そのものは数回しか聴いていなかったので楽しみにしていたのだ。
テーマは「安保法とは何か、どう廃止するか」。
16ページにもなる詳細なレジュメを用意されて、憲法の成立から、明日からどうたたかうのかまでを、とても優しく講義いただいたのだが、まあそれにしても独裁政権と言ってもいい自民党政権が長い時間をかけて安倍政権まで、いかにウソと欺瞞の解釈に基づきながら国民を騙し騙し、憲法をないがしろにしてきたか、その経過がよく分かる講義だった。
その長い自民党独裁政権の歴史の中でも、小泉政権以前は保守勢力としての自民党の姿がそれなりに国民の中に広く理解と支持を得ながらやってきたわけだが、新自由主義を旗印に掲げて以降は国民を欺くことがとても顕著になり、その究極が今の安倍政権だということなのだろう。
さて私たちはどうすべきなのか。
その一つとしていま全国で取り組まれている2000万人署名の大事さを強調された。
それはただ集めるだけではなくて対話をするということ。
対話をすれば、その相手は安保法制に対する怒りを再び呼び起こすことになるだろうし、無関心だった人も何らかの反応を示していくことに繋がる。
その対話の武器としてこの署名を大いに取り組むことが大事だということだ。
また今度の参議院選挙で戦争法廃止の立場に立つ議員をいかにより多く当選させるかということに関連して、ご自身が取り組まれている落選運動についても新しい民主主義運動として提起もあった。
さてこういう話をしながらも、上脇先生の頭のなかは「政治とカネ」問題のことでいっぱいだったようで、終了後の懇親会ではその取組への強い決意も述べられた。
講義中の上脇先生
こちらは「有志の会」事務局の石川康宏先生