月刊誌『教宣調査資料集』4月号に『読んでたのしいカット集 子どものいる風景』書評記事が出ました。
カット集は使うためのものなのにどうして「読んでたのしい」のか、と思いながら、ページを開いて納得。子どもたちのいきいきとした表情や動きにワクワクし、添えられた子どもたちのセリフにほのぼのとしてくる。確かに読んでいるだけで楽しい。作者の藤木桂子さんは日々子どもたちと一緒に過ごす小学校教師。だが、本当に子どもたちのことが好きでないと、こんなにいきいきと描けないだろう。
このカット集は、学級通信や教職員の組合ニュースに描いてきたカットやイラストをまとめたものだが、教育関係のメディア以外にも幅広く活用できそうだ、テーマは入学・卒業から授業風景、遠足、遊びなど子どもの暮らしが中心だが、家族や働く大人のカットもあるし、憲法・平和の項目もある。また、大人のミニコミ誌にかわいい子どものイラストを載せるのもいい。くっきり、すっきりしたシンプルな絵なので、地域新聞、会報、同人誌などいろんなメディアに合いそうだ。巻末の「藤木流カットの描き方」もうれしい。○と△と線だけで、人物をこんなに多彩に表現できるのか、と感心する。(CD-ROM付き)