ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

おじいちゃんが、ころんだ。(3)

2010-04-20 | いろんな人
さて。

圧迫骨折の痕は、すでに固まっていて、
必要な治療は、ない。

義父の腰は、痛い。



腰の骨に、異常は認められない。

でも、義父の腰は、痛い。

西洋医学的には 有効と認められる治療法はない、
と言い換えるべき?







今年も美しかった、神社の桜。 まだ きっと 咲き残っているはず。






義父の腰痛は 少しは良くなっている。

でも 歩くのに不自由がない、というわけいにはいかない。

レンタルした歩行器で フラットな床を 自由に動き回ることはできるが
自宅での生活に復帰できる見通しは立たない。

なにしろ、玄関から上がる時に
老いも若きも「どっこいしょ~!!!」
と 掛け声をかけなくては 座敷に上がれない作りの家だ。

家の中なんて、とにかく寒くて、そして、段差だらけなのだ。

でも、施すべき医療はない。

病院は、出なくてはならない。



そして、長男の住む北関東にも 二男の住む高層マンションにも
移り住むつもりが、
本人には、まったく、ない。

息子としては、預かってくれる施設を探すしかない。







鉢から飛び出したブラックベリーと勿忘草との 花の饗宴。






地域の福祉の担当者との面会は、数度にわたる。

ここに、こんな施設があります。

ここに、こんな施設があります。

ここに、こんな施設があります。

ここに、こんな・・・・・・・。

でも、ここも、ここも、ここも、ここも、
部屋がいっぱいで、空きがありません。



唯一、空きのあるのが、
入居時に一時金の必要な施設だった。

なるほど(苦笑)。



ただし その施設では 体験入居ということで、
30日間、一時金なしで 入居したのと同じ生活の
「お試し」ができる。

選択したわけではなかった。

実際問題として、そこ以外に 近場に入居できる施設は、
その段階では みつからなかった。



けれど 一時金と言っても 何千万もの大金が必要な高級なところではないし、
月々の支払いも 年金でなんとかなりそうな感じ。

目いっぱい期待して 義父を 病院からそちらへ引っ越させた。







アイボリー色の水仙の つぼみは、何故か、こんな色。






そこは 大きな病院の近くにあり、
入居者には 認知症の患者が多いようだった。

奇声を発する人もあり、寝たきりの人もいる。

義母を思い出させるような感じの人も。



元は会社の社員寮だったらしい古い建物は
廊下がせまく、ドアは引き戸にはなっていない。 

頻繁に 廊下の向こうのお手洗いに行くにも
歩行器に頼る義父にとっては 充分な設備とは言えない。



玄関には鍵がかけられており、通常、外出は認められない。

この人とこの人、というように 登録された人が申し出た時のみ、
外出できる。

それ以外の人間が 入居者を連れ出そうとすると、拒否される。

認知症の人には必要な措置だが、
義父は (幸か不幸か)頭はハッキリしている。



しばらくして 他の施設を探さなくてはならない事が
ハッキリとわかってきた。

何故なら、この期に及んで、
義父はまだ 仕事を捨てられずにいた。。。



4 コメント

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わー。仕事があるそうですね。 (きらら)
2010-04-20 08:37:20
お久しぶりです。お早うございます。
ジョルジュさんがお忙しいとは(ブログから)聞き知っていたことですが、ご家族のことでも、こんな事が起きていたんですねー、

水仙は、お庭にあるんでしょうか(^^
咲くのが楽しみですね。
うちは去年、(ベランダの鉢植えで)初めて球根を植えました。
つぼみがついて、急に下をむいたので、霜にやられたとガッカリ。
でも、そういうものなんですね(^^
母と写メール(お互いに覚えたばかり)をやりとりして、笑いあって、和みました。
桜が咲いてからの寒暖の差が激しいですね。
なかなか体調も整いません。
ジョルジュさんもお大事に。
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仕事と亭主の実家との相乗効果? (ジョルジュ)
2010-04-20 10:33:04
きららさん、
どんなに忙しくても 仕事だけとかなら なんとかするんですけどね。

私の実家の母が相変わらず元気でいてくれるのが有難いです。
字を読むのが嫌いな母も ケータイを買いましたが、
メールはとてもできそうにありません。
写メールなんて、とても、とても。。

水仙、早く咲いたものは 切り花にして楽しみました。
この蕾が咲いたところを楽しみにお待ちください。
寒い、寒いと思っていたら 昨日は暑くて汗だくに!
きららさんも冷やさないようにお過ごしください。
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うーん (とほ)
2010-04-29 05:41:26
耳が聞こえないのに出来る仕事というと
限られるのでしょうけど、仕事のおかげで
ボケていないのでしょうね。

すごい段差があるところなんぞ、なるほどσ(・・)の
実家と似ているのでしょうね(笑)。
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困った?ことに (ジョルジュ)
2010-04-29 15:13:54
義父は ご近所からは(少なくとも以前は)尊敬されていて、
たくさんの温かい思いやりの中で生きています。
だからこそ、一人暮らしを続けていられたのです。
仕事の方も そんな感じなのだと思います(苦笑)。
あの年代は年金でやっていけますし、
介護保険やヘルパーさん達の活躍のおかげもありますね。

そして 生きがいをもっている、人の役に立っている(本当か?)という気持ちが
心にハリを与えてくれているのだと思います。

亭主の実家は まず、玄関から座敷にあがるのに、苦労します。
式台を買って置いたのですが、
柱にしがみつきながら、「どっこいしょ~~~!!!」と上がります(笑)。
土間から 手すり付きの階段で 座敷に上がるようにするべきだったでしょうか?
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