ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

武蔵小杉の鍼灸師

2004-10-20 | 更年期
実は 初めてメルスモンを注射する前に、
鍼灸師のお世話になっている。
これが、2003年5月15日。

私の友達は 小さい頃から母親に連れられて、
いろいろな治療を受けてきている。
学生時代から お世話になっていた 整体師が急逝して 困っていて、
私が 恵比寿の整体師を 紹介したのだが、
その前に 武蔵小杉の鍼灸師のところへ 通い始めていた。
その彼女が、すご~く気持ちがいい、と 太鼓判を押していた。

武蔵小杉と言うのは 神奈川県にあって、
私のところからは 東京のさらにその向こう。
すごく気持ちがいいと聞いて、
いいなー、行きたいなーと思ってはいたが、
そんな遠くは、と諦めていた。
でもでも、よく聞いてみると、
恵比寿からは 遠くないのだ、恵比寿まで行ってしまえば!
そのうえ、初回は お試し価格、1000円だという。
乗った!

お試しとは言っても、普通にフルで 治療していただける。
私はそれでも こちらも長くお世話になる決意で、
今までの病歴(?)を レポート用紙に書き綴って持っていった。
いや~、あるは、あるは。一枚では書ききれなかった。
かなり 私は 生きにくい人間だったようだ。

その日 恵比寿で待ち合わせて、友達とふたり、
武蔵小杉で ランチをして、治療院に向かった。
駅から程近いビルの3階に その治療院はあり、
おひげの若いオジサンが ハリを打ってくれる。
友達によると、普段は ひとりずつ 治療院に入れてくれているそうで、
ベッド(というのかな、カーテンで仕切られた、あの 長いすみたいの)
はふたつあっても、
ふたりいっしょに 入る事は あまりないという。
完全予約制、当日でも 空いていればOK、
当日のキャンセルもOK、と聞いた。

脈診がとれるの、と よくわからないことを 友達は言う。
確かに、脈を何度も診る。
まず仰向けになって 何箇所かに ハリを打ち、
おへその辺りに 竹の筒みたいのに入った塩に モグサを載せて、
お灸をして、少し休む。
友達は これがとても気持ちがイイのだそうで、
カーテンの向こうで 寝息を立てていた。

これが終ると 症状にあわせて またあちこちにハリを打ち、
その後 お灸をすえる。
これは ボール紙でできた直径一センチの、モグサのはいった短いつつを
からだのあちこちに 貼り付けて 火をつけるもので、
場所によって 暖かかったり、全然感じなかったり、
あるいは 熱くなったりする。
熱くなってくると 取ってもらうので、
脂汗が流れるようなことは ない。

うつ伏せになって、もう一度、ハリとお灸とをする。
ムチ打ち症の 名残のある 私の首や肩に 効きそうだ。
終ると、 体のあちこちを 少し動かして整え、
最後に 気功を少し。
ハリと灸と 気功と、
それから チベット仏教に興味がある治療師だなんて、
彼女の紹介でなかったら 胡散臭い気がするが、
友達を信じていたので、何とも思わなかった。

千円払って、来週の予約をして、
(次回からは 四千円になる)
お互い 帰って 家事をしなくてはならないから、
友達とは 武蔵小杉で さっさと別れた。

電車に乗っての帰り道、
私は 視野が やけにすっきりしているのに 気づいた。
いつも 目やにが付いているような気がして、
このごろ 目をゴシゴシこすることが 多かったのだが、
まるで メガネの曇りが取れたようだった。
眼圧が高いというのと、何か関係があるのだろうか。

こういう 良い変化は 治療の効果の表れだと思う。
変化が表れたのは、友達は ずっと通った後だったという。
「良かったじゃな~い!」
電話の向こうで、紹介者の声も弾んでいた。



恵比寿の整体師は、はじめに「どうでした?」と聞いてくれるので、
「あそこがああで、ここがこうで、・・・。」
といろいろ 言うのだが、
治療の内容は ほとんど変わらず、しかも治療時間が 10~15分程度。
先生、もっとー!と思うことも多いのだが、
そういう治療なのだ。

こちらの鍼灸師は、ここがこうで・・・というこちらの言葉に、
いちいち 対応してくださり、
時間もかかる。
なんでも、私は 友達よりも 大変なくらいだったらしい。
初めの頃は 2時間ちょっとかかっていた。
今は 2時間弱、首・肩は かなりよくなった。
手指が痛い頃は そこにハリを打つのも痛かった。
今は 曲がりが悪いくらいなので、止めてもらった。
足指の付け根は 痛いけれど、頑張っている。

亭主は、
「お前、ハリなんて、よくそんなこと 
 する気になれるなあ。」
と言っていたが、
私は 高校生の時に やっていたことが あったから。

その時のハリとの違いの一つは、
圧痛点を聞いてくること。
膝が冷えます、足首が痛いです、と言っても、
指で押しながら、「ここ? ここ? ここ?」と聞いてくる。
私は、「どっか、その辺!」と答える事も多かった。
自分の体の具合の悪い所を「点」で 認識していなかったことに
気づかせてもらった。
自分の体は、自分がいたわってあげなくては。
お灸が効いて 足元が暖かい時は、
すごく、すごく、気持ちがイイのだ。



この時は知らなかったが、よく参考にさせていただいている
HP「乳腺の和」を運営してらっしゃる医師の勤務する病院が、
同じ駅、同じ出口にあって、武蔵小杉に親近感を持った。
サラリーマンが最も住みたい町、と評されている、
川崎フロンターレのホームタウンで、
等々力競技場行きのバスが 駅前から出ていた。
フロンターレは J1昇格を決めていて、
来期からは アントラーズとも対戦することになる。
こらからも 可能な限り、週に一度 通っていくと思う。