ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

鬱について、もう少し。

2004-10-02 | 
おしりが痛いけど、
もう少し。

著者は、うつ病を治療するために、
認知療法の本を読み、
自分の考えが歪んでいることを自覚し、
自信を持ち、やる気のなさを克服し、
理想の60%でよしとする考えを知り、
安らかな心を得よう、
としている(ようである)。


私は 自信のかけらもないけど、
まあ、いいや。式のあきらめや 開き直りは得意で、
会社に出かけることもなく いつも家の中にいるので、
それでそこそこ やっていける。

それでいつもは それなりに 楽しいのだけれど、
平々凡々の毎日の中でも それなりに
風が吹き、波も立つ。
がっくんと なることだってある。
それどころか、しとしと雨が降っているだけで
がっかりしてしまうことも 多い。

快適とはいえない そういう日に、
認知療法の本のことなんか、思い出さないし、
わらにもすがりたい思いのときは、
文字を読んで 内容を理解する事ができない。
できなかった。


私みたいなノウテンキには、
難しいことよりも、
もっと簡単なことを 習慣にしてしまったほうが よさそうだ。
私向きの 治療法、それは 生活スタイルを変える、というもの。

体を動かすと、うつ状態が良くなるという。
作業療法だ。
園芸療法というのがある。
これは ただ体を動かすだけでなく、
植物や 土や 大地から 元気がもらえる。
空や 風からも もらえるかもしれない。

明るい所に出る。
季節うつ病と言って、日照時間が短くなると、
うつ病が増えるらしい。
これを克服するために、人工的な照明の光を当てても
効果があると言う。
膝の裏側に光を当てると、特によい、とも聞いた。
座っているより、立ってた方が いいらしい。
明るいところで作業療法、2倍の効果?

神経は、短調な刺激を与えると、興奮が収まる。
眠れないときは、
姿勢を正して、ゆっくり、呼吸をかぞえる、これで必ず眠れる。
ほんとかな?
試した事は、実は、まだない。

GABA(ガンマアミノ酪酸)が 神経を抑制するしくみが
睡眠剤や 入眠剤に 応用されている。
GABAを含む食べ物を 日ごろ 取り入れているか、
定期的にチェックするのは、面倒じゃなく できるかな?
このごろ 玄米を食べていないな。

セロトニンの分泌を促す、リズミカルな運動。
ガムを噛む。
歌う。
歩行。
呼吸。
そして、規則正しい生活。
これよね。



鬱についてのあれこれ

2004-10-02 | 
私たちは ストレスにあうと
脳内の視床下部から 「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」が分泌される。
これが 下垂体に働き、副腎皮質刺激ホルモンを 分泌させる。
これが 副腎皮質に作用して、コルチゾルというホルモンを 分泌させる。
このコルチゾルの役割は ストレスに対応できるようにすること。
 
戦う時、逃げる時、私たちは 筋肉のエネルギーを使うが、
エネルギーとしてブドウ糖を 血液に送り出し、血糖値を上げるのが、コルチゾル。
(また、戦う時は 交感神経が働き、血圧が上がり、心拍数が上がる。)
ストレスが終わると、コルチゾル分泌は 正常に、つまり、低くなる。
ところが 鬱の人は、このコルチゾルが 常に多い。
つまり、
鬱の人は 絶え間なく ストレスを感じているのだ。

このコルチゾルがストレスによって常に多い状態が続くと、
脳細胞は機能を低下させ、それが続くと、死滅し、脳細胞に障害をあたえる。
記憶の保存庫である海馬は、
うつ病の期間が長いと、小さくなってしまう。
うつ病以外に、
過度の興奮や 非常な恐怖によっても 海馬の神経細胞は 死滅する。
同様に、判断および感情をつかさどる前頭葉も 小さくなり、
判断できなくなったり 感情を抑えられなくなる。
うつ病が続き、脳細胞にダメージが与えられると、ボケも早まる。
実際、ボケている高齢者は ひどいストレスに晒されている事が多い。とか。

脳を守るには、心を平静に保つことが大切である。



昔、高血圧薬レゼルピンを飲んで 鬱になる人たちがいた。
脳内の神経伝達物質が減っていた。
結核治療薬イプロニアジドを飲んで、快活になる人たちがいた。
神経伝達物質の脳内の量が増えていた。

神経伝達物質。
モノアミン(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)、アセチルコリン、
アドレナリン、GABA などの、
不思議。

薬によるうつ病の治療は、この中の
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンを増やすものが主流。とか。
乳がんのサイトで、パキシルという薬の名前は 目にした事がある。
薬をやめた後の 再発がこわくて やめられない人が多い。とか。
そのための、認知療法。



女性ホルモンのエストロゲンは、
このセロトニンの分泌を刺激し、気分を安定させる。
エストロゲンが少なくなると、
反対に気分が不安定になり、うつ的になる。
ああ、月経の前から始まりにかけての、あれね。PMS。

同様に、出産後には 胎盤が体外に出てしまうので、
エストロゲン量は 急激に減る。
産後うつ。

また、更年期障害も同じく。
卵巣機能が衰え、エストロゲンの分泌が減るため、精神的に不安定になる。

男性は。
コレステロールから男性ホルモン(テステステロン)、
男性ホルモンから エストロゲンが作られ、
更年期には やはり 男性ホルモンが減る。

一時期、「中高年男性のうつ病」が騒がれた時期があったが、
「うつ病」より「更年期」で説明した方があっている人のほうが、
実は多かった、
という記事をどこかで見た。
今、毎日更年期症状の嵐の中にいて、
亭主の不調を見ると、ああ、こいつ 更年期だ、と思うと、
納得する事が多い。



私たちの脳は、
ブドウ糖、脂肪、たんぱく質の 絶え間ない補給を 必要としている。
特に、たんぱく質のトリプトファンはセロトニンの、
フェニルアラニンや チロシンは ノルアドレナリンや ドーパミンの
原料になる。
人間は、これらのたんぱく質は、食べ物として口から摂取しなければならない。
トリプトファンは 肉に含まれる。
牛、豚、マグロ、カツオ・・・。

ダイエットによって、これらのたんぱく質、糖、脂肪 などの 摂取を控えていると、
脳の栄養不足を引き起こす事が 考えられる。
実際、極端なダイエットをする女性は、非常にうつ病になりやすい。

鬱なら治るだろうが、低インスリンダイエットで ボケになっては 困る。
閉経が早かった人は ボケやすいと聞いたこともある。
がんは 治療法が 確立しているけれど、
痴呆症は そうではない。
だから、発ガンの確立が増えても、ホルモン補充をやっている、
という女性の記事を雑誌でよんで、驚いた。
私も、ボケるかもしれない という不安は、きっと他の人より、強い。

ボケた時の事は、ボケてから・・・ああ、悩めないんだなあ。
ボケは そんなに 悪い病気では ないのかもしれない。

欝の認知療法

2004-10-02 | 
鬱について、こんなに書きたい事があるとは思っていなかった。
いい加減 別の話題に移りたいが、
自分にとって興味のある事は、
イコール、面白い事でもあるので、
面白いから もう少し書いてみよう。

前述『認知療法でうつ病が治った』による。

他人はあなたを 惨めにはできない。
惨めさせているのは、あなた自身である。
世界中であなただけが あなたを惨めにさせ、嫌な気分にさせる。
なぜなら、相手の行為、態度、意見をあなたが判断し、
それによって 自分を傷つける感情を生むから。
同時に、自分が嫌いだという 自己嫌悪の感情も 他人には 作り出せない。
あなた自身が 作り出しているのだ。
そのような感情を 生むのも 生まないのも、あなたの考え方による。
あなたのゆがめられた考え方が うつを招く引き金となるのだ。
そのことを「あなた自身が認める」、
そうして認知療法が始まる。

こんなこと欝の時に聞いても、なんにもならないよなあ。



うつ病の自己診断
1、 不幸な気分になる
2、 悲しい気分になる
3、 泣きたくなる
4、 希望がなくなる
5、 がっかりする気分になる
6、 自分は無価値だと思う
7、 将来に希望が持てない
8、 罪悪感がある
9、 自分を責める
10、決断ができない
11、孤独
12、家族や友人に興味を持てない
13、家族と過ごす時間が少ない
14、仕事に興味がもてない
15、やる気がしない
16、仕事をしないようにする
17、人生に満足できない
18、疲れる
19、食欲がない
20、眠れない
21、健康が心配
22、性に興味を失う
23、自殺したくなる

以上、 ない:0、 時々:1、 かなり:2、 非常に:3
と自己判定して点をつけてゆき、
   得点0~8・・・・・正常範囲
     9~20・・・・軽いうつ状態
    21~40・・・・中程度のうつ病
    41~55・・・・重度のうつ病
    56~66・・・・強いうつ病

正常の範囲内でも、5点以上の人は 比較的 不幸な感じにとらわれているんだそうだ。
あ、きょうの私は鬱だ。不幸だ。



どんなひとが鬱になりやすいか。
1、 38度くらいの熱で仕事を休むことは、他人の迷惑になると思う。
2、 手抜きは嫌いで、几帳面に こつこつ 仕事をする性格だ。
3、 周りに気を遣って 宴会などでは 場を盛り上げるほうだ。
4、 仕事にはこだわるほうで、周りから わりと 信頼されている。
5、 嫌でも断れない 優しさがある。
6、 他人(上司、同僚、部下)の評価を気にする方だ。    など。

几帳面で真面目な人は 鬱になりやすい、とは よく聞くが、
問題は、几帳面、優しい、の裏側にある、
周囲のことを 非常に気にすること、
他人によく思われたいという気持ち、
他人によく思われないと 将来はない、と思う考え方にある。

わたしは、やっぱり、鬱になるはずじゃなかったんだ。
あてはまらない。
しかし このころ 私が亭主に逆らったのは、
「一番風呂は 寒くて嫌いだ、だから、後ではいる。」
このくらいだったろう。



一般に 心理的な理由で うつ状態になった場合には、
薬より認知療法のほうが 効果がある。
薬を使って効果があっても、必ず考え方を変えるようにしたほうが
再発の可能性を 低く抑えられる。

やっぱり、私は 関係なく鬱が治ったわけだ。
私の鬱は、ホルモン療法によって、
脳下垂体からの 性腺刺激ホルモンの分泌を 抑制したことによる。
その副作用は あっちこっちに 影響をおよぼして、
想像以上だ。