日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

かなしくなりたいんだ

2005-11-29 07:09:08 | 種ともこ
♪かなしくなりたいんだ
かなしくなりたいんだ
かなしくなりたいんだ

種さんの新アルバム「カナリヤ」の中でも
この曲、「かなしくなりたいんだ」は出色の出来。
歌の中で三回もこのタイトルにもなっている
フレーズが繰り返される。

歌われているのは、行き場のない、どうしようもなく
やるせない厭世観。

♪きみの恋とかかなしみとか
それがあたしに何の関係がある

他人との距離感を消せないまま生きていくことを
タンタンとしたメロディーと声で種さんが歌っていく。

♪錆付いた自転車のカゴの中
山盛りの空き缶が無言のうたをうたった

この世界のどこかで起こっているはずの悲惨な
出来事にもなんのリアルさも感じられない生活。
何でもアリなはずなのに、何も変えることができない
社会への倦怠。
日常への嫌悪なんだろうか?それとも諦観なんだろうか?
ぼんやり聴いていると思わず次のフレーズが
まるでレリーフのように浮かび上がって耳に飛び込んでくる。

♪地球はもうダメでしょうって誰かがテレビで言った

なんか寒いんだよな、外

2005-11-26 17:08:08 | パリ左岸
あまりの寒さにやせ我慢も嫌になり、とうとう
ダウンジャケットをクロークから出して羽織る。
暖かい。もっと早くから着とけばよかった。

とはいえ、やっぱ寒い。フランス語で言うと、CA CAILLEか。
今日なんて昼間一瞬、雪がちらつき始めた。最高気温で
3度、最低でマイナス2度なんて世界。
ラジオでも、テレビでも、新聞でもフランス各地での
降雪のニュースばかりやっている。郊外の暴動もこの寒さで
すっかり息を潜めた感じ。

夜は「寒い、寒い」と言いつつ知り合いと
街に繰り出す。サンシュルピス界隈に行き、
サンシュルピス寺院の前に立つ。当たり前だが寺院は締まっている。
寒くてそのうち建っていられなくなる。
右岸へ行こうと思い、B線のポール・ロワイヤル駅まで歩いていくが
リュクサンブール公園の外壁のフェンスに沿ってたくさんの
写真がまるでエクスポのように展示されていることに気づき、
それらを眺めながら歩いていく。レイモン・ドパルドンや
アンドレ・ケルテスなどの大御所の作品が展示されている。
こういうのタダで見れるっていいよなあ。

右岸のシャトレまでそのまま行き、バーで一杯飲む。
室内外の気温の差に一瞬クラクラっとなる。

結局ストはどうってことなく

2005-11-24 06:27:24 | パリ左岸
RATP(パリのメトロとバスを運営する公団)の
メトロは大したことはなく、6号線を除いて全線
通常運転、RER(近郊電車)もB線が電車が3分の2の
本数になった以外は大した影響はなかったらしい。

拍子抜けして仕事をする。昼頃、近くのアラブ系の
オヤジの経営するサンドイッチ屋にケバブを買いに行く。
ケバブというかギリシャ風サンドイッチというか。油っぽいので
一週間に一度しか食べないようにしているのだが。
お店のオヤジから、「社長、元気?」などと冷やかしの
挨拶を受ける。仕方ないので、「はい」とニヤニヤして返事する。
オヤジはエジプト人らしいが。

今日はやたら寒く、最低気温が零度。底冷えのする寒さ。
そこへ来て、例によって僕は薄着なんてしてるもんだから
銀行に寄ったとき、銀行の窓口のおばさん(顔見知り)からも
「寒くないの?」などと言われる始末。
自分、結構、界隈のポピュラリティを獲得しつつあるなあ。

明日地下鉄ストだってさ

2005-11-23 06:09:21 | パリ右岸
前日の夜、拙宅に友人が遊びに来たので
ダラダラと酒飲みながら話をしているといつの間にか
とんでもない深夜。ということで寝不足の重い頭で
仕事場に出かける。

同僚にワードのラベル印刷のやり方を教える。
僕自身、そんなパソコンは強くないのだが、教えてくれと
頼まれて。パソコンのOSがフランス語なので
いちいち説明するのがややこしい。ラベル印刷なんて、
PUBLIPOSTAGEだもんね。フランス語かよ、これ。
説明しながら、無意識にコマンドを大声で口にしていたらしく、
周りの同僚に笑われてしまった。
fusionner! source des données!とかね。

午後終わりごろ、ひどい眠気が襲ってくる。
ちょっと早めに退社。こりゃ寝なければ。
アパートに戻ってラジオをつけると、明日はメトロのストだってさ。
また地下鉄大混雑、幹線道路大渋滞になるのかなあ。

モナガスク、モナコ

2005-11-21 06:04:14 | フランス
昨日はいつものようにテレビドラマを見ようと思い
テレビをつけると、1チャンネルも2チャンネルも
朝からモナコの大公即位の式典を実況していた。
ドラマ楽しみにしていたのに、ちとがっかり。

アルベール二世の即位の式典で例によって
ヨーロッパの皇室関係の番組の時には必ずといって出てくる
ジャーナリスト、ステファン・ベルヌがコメンテーターとして
出演していた。彼自体、フランス人ではないし(ルクセンブルク出身らしい)
傍目にはどうもぱっとしない、おおよそ皇室のようなきらびやかな
場所とは程遠いキャラなんだけどね。

ちなみにモナコは大公国、principautéとフランス語で言うが、
これはprinceつまり、大公が国を治めているからである。
princeと言っても、王子の意味ではなくここでは大公の意味だ。
いつかそんな話をフランス人の友人としていたところ、友人は
「でもどっちにしろ、モナコ大公のグリマルディ家の祖先は
海賊だったんだよな」などとのたまっていた。

モナコには大学生のころ一瞬いったことがある。もう今から
かれこれ15年ぐらい昔のことだ。というかあの近辺に
それ以来行っていない。ニースとか。マントンとか。
どうなってんだろうね、今頃。

事務所はりつきの日

2005-11-19 07:31:31 | パリ左岸
不思議なもので自分が翻訳をするときには
ウンウン、ウンウン、と汗をだらだら流しながら作業し、
「ああ、翻訳って本当に難しい」などと実感するのだが、
他人のやった和文仏訳をチェックするときには思いのほか
明瞭に、翻訳の間違いなどに気がついてしまう。
今日も業者に頼んだ和文仏訳を受け取って、アラ探し。
誤訳などめざとく見つけ、業者にクレームの電話を
かける。

で、修正後の翻訳をもらいまた読んでいるとまた
業者のやった訳文に疑問が。で、電話を再度かける。
修正してもらったにもかかわらず、やっぱり気に入らない仏文を
論理的に説明するのだけれど、説明しているうちに、
だんだん自分のロジックに自信が失せていく。
文章って、和文も仏文も読めば読むほど
理解が遠のいていくなあ。
この段階になると名詞のあからさまな誤訳ではなく、
原文のニュアンスを汲み取るか、汲み取らないとか、もう
どうでもいいような話。

そのあと事務所の粗大ゴミを捨てようと思って
ビルのゴミ捨て場に台車をガラガラ言わせながらゴミを
運んでいくと、ビルのメンテナンス会社の人に取り囲まれ
つるし上げの目にあう。どうも今週、うちの事務所が
なんの前触れもなく古本や、紙類のゴミを大量に出したことに
怒っているらしい。たしかに今週は席替えなんかがあったせいで
古い書類を整理する必要が生じ、古文書を次から次へと
ゴミ捨て場にこっそり運び出していたのだけれど、それが
メンテナンス会社には気に入らなかったらしい。
「市指定のゴミ箱に入らないような大量の紙ゴミは清掃車は
もっていかない。そもそも、ゴミ収集員はゴミ箱以外は
触らない決まりになっているから、それ以外のゴミは
受け取ってくれないんだよ」などとくどくど言われる。ちっ。

行ったり来たり

2005-11-17 06:20:34 | フランス
仕事の関係で、お客を迎えにシャルル・ド・ゴール空港まで行く。
前日よく眠れなかったせいであまり元気がなかったのだが、
タクシーの運転手がやたらおしゃべりで次から次へと早口で
いろいろな話をまくし立てるので疲労倍増。疲れた頭で、
政治の話なんて聴くと「堪忍してくれえ」なんて気持ちになる。
サルコジとかドビルパンとか別にどうでもいいって。
彼は某日本人のデザイナーの運転手をしたところ、そのデザイナーに
気に入られ、航空券をただでもらい、日本を二週間旅行したことが
あるそうだ。「それって、なんかそのデザイナーに下心があったんじゃねえの?」
と一瞬、思ったが、本人にとっては自慢話のようだったので黙って聞く。

お客を空港でピックアップしパリ市内のホテルまで送っていく。
同じタクシーの中でお客と無味乾燥とした会話を交わす。
会社の仕事ってこういうのがあるから嫌なんだよなあ。
別に興味のない相手に対して、どうでもいいような、
興味のない話題について話をすること。
さっきの運転手は気を使って今度は黙り込んでいる。

仕事のあと、会社近くの市営プールに泳ぎに行く。
運動なんて滅多にしないのだが、無性に泳ぎたくなったのだ。
中年太りも心配だしね。なんて嘘。
プールは大混雑。僕のような会社帰りのサラリーマンが
多いと思われる。相変らずそれぞれが思い思いの場所で
思い思いの方向に泳ぐもんだから、ぶつかってしょうがない。
しかし、あのフィンって言うんですか、足ひれ、あれつけて
市営プールで泳ぐのやめてほしいっす。邪魔でしょうがねえよ。

友達になるということ

2005-11-16 07:00:18 | 自分について
一人で事務所に残って残業していたら
夜警の黒人のガードマンがやってきた。
顔見知りのガードマンだったんで、雑談など
していたのだが、話しているうちに、一瞬思った。
「もしかしてこの人、僕と友達になりたいのだろうか」

実は東京にいたときもこういう感情に襲われたことがある。
東京どころか、福岡や鹿児島にいたときも。
小学校や中学校の頃も、他人と接していて、
「あ、この人、僕と友達になりたいのかなあ?」なんて
思ったことが度々あった。
で、そういう場合の大体の反応は、別に僕は何もしない。
友達を作ることも、友達になることもすごく苦手なのだ。
だから大抵無反応なままで終わってしまうのだ。だから
結果として僕は友達がやたら少ない。他人を突き放している
訳じゃないんだが。友人を作ることに対してついつい
気後れしてしまうのだ。

黒人のガードマンは(僕とあまり変わらない歳なんだが)、
グアドルーペ出身で、同郷の彼女がいて、
彼女を紹介してもらったこともある。グアドルーペに
遊びにおいで、なんて何度も言われ。
そのたびに僕は「行くわけないよ」なんて言っていた。
もともと飛行機に長時間乗るのが嫌だし、グアドルーペに
特に興味もないしな。でも、彼のような、もし自分が
福岡県の片隅にいたら一生会いそうもないような人間を前にして
こんな消極的な態度でいいんだろうか?なんて思う。


レンガの教会

2005-11-13 21:23:57 | 福岡
 隠れキリシタンの時代を経て、農村にあって長くキリスト教の信仰を守ってきたことで知られる大刀洗町の今村地区。この地に大正時代に建てられ、現在も信者が通う今村カトリック教会(同町今)を、県文化財の指定候補として県教委が調査している。町や信者らにも、地域の誇りである教会を町の内外に知ってもらおうという機運が高まっている。
 ロマネスク様式、れんが造りの同教会は1913(大正2)年に完成した。1階部分は約570平方メートル。正面にそびえる高さ約22メートルの双塔が特徴で八角形をなす。設計したのは、手がけた教会の3件が国重要文化財になった鉄川与助だ。
          (朝日新聞12日付け)

 ということで全然フランスと関係ないが上のような記事を朝日新聞のWEBで発見。
地元(といってもそう近くないが)の今村カトリック教会を文化財の指定候補となっているらしい。
はっきり言って今まで文化財になってないことが不思議なくらいの傑作。
いつか原チャリに乗って見学に行ったことあるが(交通の便の不便なところにある)
ヨーロッパの教会にも引けをとらないぐらいすばらしい教会建築だった。
ってちょっと言い過ぎか。でも均整の取れた二つの塔、抑えたトーンのレンガ造りが
あいまって非常にいい雰囲気を醸し出していた。
周りは広大な水田地帯なので何キロも手前からのこの教会を見ることができる。

夜間外出禁止令と底冷えのする週末

2005-11-12 20:38:54 | フランス
テレビもラジオも、週末にパリで暴動が
起こるんじゃないかと、戦々恐々としている。
というのも、携帯メールやインターネットのブログで
「パリでの暴動の呼びかけ」が盛んに流布されているから。
誰が発信しているのかはっきりとはわからないが、
郊外電車も警備強化、市内も警官を配備したりして
パリの街全体がピリピリしている。
しかも寒いし。明日の朝六時まではどんなデモも禁止だという。

ところで夜間外出禁止令を調べていたらこんな中身だという
ことが分かった。

*夜間(一般的に22時から朝6時まで)の人と車の徘徊禁止
*司法手続きなしの家宅捜査
*暴動煽動者への居住指定もしくは滞在禁止

禁止令を遵守しなかった場合、二ヶ月間の禁錮、
および(もしくは)3750ユーロの罰金だそうだ。

話は変わって、フランス語を話していて、「放火する」という
表現を、mettre du feuとうっかり言ってしまったら、
間違いを指摘された。正しくは、mettre le feu。本当に冠詞は
面倒くさい。一つ一つ覚えていかないといけないから。
例えば「自転車に乗る」、というのはfaire du véloで
部分冠詞になるんだよな。





何も変わらない

2005-11-11 16:59:17 | フランス
昨日のテレビニュースでは内相であり、次期大統領候補
とも目されるニコラ・サルコジが
「暴動に参加した外国人は、不法滞在者であれ、合法的な
滞在者であれ国外追放すべき」と発言したことで大騒ぎ。
もともと今回の騒動も一番最初に機動隊と郊外の暴徒との
小競り合いがあったときにサルコジがこの暴徒らを
「社会のクズ」扱いしたことが彼らの怒りに火を注いだのだ。

ある暴徒が言っていた、
「サルコジの言葉に復讐するために放火してるんだ」と。

この状態を見てある小学校の教員がコメント。
「すべて絶望のエネルギーが噴出しているだけ。彼の
表現方法は一つしかない、破壊することだけ」

テレビ番組では今度は今回の暴動の原因をHLMを
高度経済成長期に無計画につくり、移民のゲットーを作ってしまった、
という都市計画の失敗、としていた。
ある友人(郊外とはおよそ関係ないような)は
国内外の扇情的な報道のあり方に憤っていた。
などと各人が勝手なことをそれぞれ言っているんだけど、
一つ変わらない部分がある。

サルコジが好き勝手ことを言おうが、今回の暴徒対策で
明らかに首相のドビルパンのほうが存在感を強くしようが、
60%近くのフランス人は相変らずサルコジを支持しているのだ。
いくら言論抑圧だの、治安強化のための行き過ぎた取締りだの
と言ってサルコジを知識層や左派が批判しても
やっぱり国民の半分以上はサルコジを支持しているのだ。
何も変わらないんだなあ。


エリート達の顔

2005-11-11 08:04:46 | パリ左岸
「言えなかった言葉は 暗闇でしおれてく」
と種さんが新アルバム『カナリヤ』の中で歌っている。
言い淀んだり、言葉を飲み込んだりするのは
スマートじゃないのかもしれない。そのうち言葉は
暗闇でしおれていくのなら。思ったことをそのまま
明晰な表現で相手に伝えていくのが一番いいのかも。

昼飯をフランス人の友人と取る。そのあと一人で
地下鉄の駅まで歩いていく。途中でユネスコの脇を通る。
イサム・ノグチの庭なんかがあるユネスコの本部だ。
その威圧的な面白みのないコンクリートの建築物の前を
通り過ぎる。外観だけで見れば、ユネスコと言うのは
なんの面白みもない建物なのかも。

ふと門の近くでユネスコで働いているのであろう、
サラリーマンらしき人々にすれ違う。白人、黒人、アジア人。
浮世の騒動など関係ないのか、それぞれがエリート然として
溌剌とした表情。日本人じゃないかと思われる、
自分と同じぐらいのアジア系の男とすれ違う。
明らかに醸し出すオーラが違う。なんかエリート然としているのだ。
高そうなコートを羽織って、余裕のある表情。

そんなのと比べると自分なんて本当に必死で、
いっぱいいっぱいの毎日を暮らしているんだなあ、なんて思う。
コンプレックスなんて思春期が終われば解放されるのか、と
思っていたけど、100%解放されることなんてないんだなあ。
じゃあ、コンプレックスと共生する方法を考えたほうがいいのかも。

夜間外出禁止令出されたといっても

2005-11-10 07:53:06 | フランス
夜間外出禁止令出されたって言っても
フランス全土に出されたわけではなく、パリ郊外の特に危険地帯
とか、地方の暴動の危険性の高い地域(ニュースでは
アミアンやルーアンやル・アーブル市が挙がっていた)
に限られている。ということで仕事帰りに、パリの
南の郊外に住む友達の家に遊びに行く。

夜10時ごろ帰ろうと思って郊外電車(RERE)のホームに
立っていたのだが、電光掲示板に次のメッセージ。

「夜9時以降はシャルルドゴール空港行きの電車は
北駅が終点となります」

これって、空港まで行かないってことじゃん。しかも
北駅で乗り換えろってか? 確かにRERのB線というのは
特殊で、北駅より南はRATP(パリ高速鉄道公団、いわゆるメトロ
を経営している会社)北はSNCF(フランス国鉄)の経営に
なっているのだが、普通はスムーズに南北が連結されているのだが。

程なく電車が来たのでそのままパリまで乗って行き、
メトロに乗り換えて家路を辿っていたのだが、なんだか人影が
いつもに比べて少ない。非常事態宣言はやっぱり社会に
影を落としているのかな。

久しぶりに会う人々

2005-11-09 06:18:24 | 自分について
東京の本社から出張に来ている人が、
オフィスで作業している。多分彼に前回会ったのは
もう4年ぐらい前。もちろん僕もまだ東京にいた頃だ。

あまりにせわしなく作業しているので挨拶する
タイミングを逃す。近くにいって一度軽く会釈したのだが
全然反応がない。僕に一瞥はするのだが、
一瞥するだけでまた作業を始めるのだ。

彼がオフィスから帰る頃になって、うちの上司が
「ああ、○○(僕の名前)がよろしくって言ってましたよ」
と言うと彼は驚いて、「ああ、あの近くにいたの
○○さんだったんですか?」

どうも彼は僕が僕だと気がつかなかったらしい。
僕は東京にいた頃と比べて相当変わってしまったらしい。
自慢じゃないが、少なくとも総計15人ぐらいの昔の自分を知っている
友人やら同僚から「変わった」と言われた。
どこが変わったのか、さっぱり分からない。体重はそんな
増えてないし。歳は取ったかもしれないけど。
確かに髪は東京にいた頃は結構長く、お坊ちゃん刈りぽかったけど、
今は短くしてるせいで、「サッカー選手みたいになっちゃって・・・」
などと言われたこともある。でもそれ以外は別に変わんないだけどな。

「変わったね」と言って女の子にフラれたこともある。なんか見た目も
考え方も行動も変わったのかもしれない。自分じゃ全然気がつかないし
もうそんなことどうでもいいんだけどね。



炭鉱のカナリヤ

2005-11-08 04:12:10 | 種ともこ
炭鉱のカナリヤ
like a canary in the coal mine

炭鉱夫に付き添われて炭鉱の中に入る鳥カゴのカナリヤ。
人間には感知できない有毒物質や有毒ガスを察知しては
歌を歌うのをやめ、息絶える。炭鉱夫はそれを見て
坑道の外へ駆け出す。

種さんの2年ぶりのアルバム「カナリヤ」を友人から送ってもらう。
ついついヘビーローテーションでテレビも見ずに聴いてしまう。
標題曲の「カナリヤ」はその可憐なイメージの鳥とは裏腹に
現代社会という暗い坑道のような世界を照らす小さな鳥のことを
伸びやかな声で歌っている。

もし息絶えた私を見たなら
駆け出してね
命のメッセージ伝える

今日の出来事
・郊外の暴動のニュースに飽き飽きする。
・半休を取ってGAPへジーンズを買いに行く。
・長いこと探していた曲のタイトルが分かる。
シャルル・アズナブールの「EMMENEZ MOI」。
・仕事に対する不満がたまる。かつ自分のために勉強も
何もしていない自分への自己嫌悪。雑誌ぐらいしか読んでないや。

今回の「カナリヤ」の
アルバムの中で一番好きなフレーズ。

夢は荒地に埋まっている