日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

福岡に来た4.

2016-01-08 20:40:56 | 福岡
そして年末、大みそかの日僕は福岡を離れた。
車で家族に空港まで送ってもらったんだが、これはそのときみた
筑後川の写真。



ちょっと曇っている。僕の父親が車の中で僕や、車を運転している姉に言った。
「こうやって、○○(僕の名前)やお姉ちゃんがそろって帰ってくると
にぎやかになったうれしいけど、いなくなると寂しいね」と。
僕の父は自分から、「さびしい」とかそういった感情表現をするような
人間じゃなかったので少し面食らった。今までそんなこと言ったことなかったのにな。

同時に僕はまだ小さいころ、父親や母親に可愛がられて、
また両親の知り合いや親族に親切にされていたことを思い出した。
大人になってから僕はさっぱり愛情というものに縁がないのだが、
それでもなんとかやっていけるのは、こうやって幼少時代に
無条件で人から好かれたりした経験があるからなんだろうな、と思った。


福岡に来た(3)

2016-01-03 06:45:52 | 福岡
次の日は、仕事でお世話になった福津市の津屋崎に住んでいる
現代アート作家の方に会うために、鹿児島本線にのって福間まで行く。
途中、博多で途中下車し、西通りにある一蘭ラーメンへ。
この店でしか食べることができない釜だれトンコツラーメンを食しに。
なんとラーメンが重箱の中に入っているのだ。



お得意の秘伝のたれ2倍、超こってり味でラーメンを注文。
なんか重箱に入っていると、ラーメンの味まで品が出てくるから不思議だ。
って気のせいか。

福岡に来た(2)

2016-01-02 16:58:26 | 福岡
着いた日は家で親や姉や甥っ子と宴会なんかやって夜は更ける。
そして翌日は、何か月も前から予約していた久留米市の郊外にある、
というか旧三潴町にある自然派の旅館「ふかほり邸」にランチに。



この入り口だけで、もうテンションがあがる。
雑穀米などで有名な、ベストアメニティ社が経営するこだわりの宿および自然食レストラン。

ちなみに周りは、筑後平野の米どころ、三潴町。



遠くにうっすらと背振の山が見えている。子供のころから慣れ親しんでいた
懐かしい風景。何にも変わらない。



広大な敷地には宿泊棟が5棟だけ。それぞれ内湯、外湯がついている贅沢なつくりの宿。
一日5組しか宿泊できないのだ。

そしてレストランは宿泊者じゃなくても、予約すればランチがとれる。
(かなり前から予約しないといけないが)

まるでおばあちゃんの家のような母屋の和室を改造したレストランに
さまざまな料理が並ぶ。




福岡に来た(1)

2016-01-02 16:53:00 | 福岡
一年ぶりに帰省で福岡の実家に戻ってきた。
あれからもう1年もたったなんて思うと、なんか感無量だ。
何の成長も、何の進展もしないまま一年があっという間に過ぎた感じがする。
そんな憂鬱な気持ちも、悲壮感も博多駅に降り立ったら、
あっという間に吹き飛んでしまった。



昔から何も変わらない、筑紫口。
博多口のほうは駅ビルとか新しくなってかなり発展してるけどね。


福岡帰省中3

2015-01-04 20:25:55 | 福岡
そして前からまた行きたかった今村カトリック教会へ。
実は実家の近くの大刀洗町の中心部にあるのだが、交通の便が悪いため
なかなかふらっと行くこともできないのだ。



画像が横になってしまっていておかしいのだが・・・。

相変わらず今村教会はそっけなくて、観光ずれしていなくて、
誰もいなくてしんとしていて、なんだか心が落ち着くような感じだ。

さてとドライブも終わったので、次は温泉か。

福岡帰省中2

2015-01-03 06:37:12 | 福岡
そして僕らはちょっと足を延ばして、八女市立花というところまで車を飛ばす。
もともと立花町と言われていたところで、今は市町村合併で八女市になったところだ。
昭和初期の大物政治家の生家がレストランになって自然食など食べさせてくれるスポットなり
にぎわっているということだったのだが・・・年末で閉まっていた。



旧大内邸という建物です。

仕方ないので周りをぶらぶら散歩してみる。ここら辺までくると
もう福岡県も南の端、熊本の県境なんかも近い場所なのだ。




福岡帰省中1

2015-01-02 08:36:26 | 福岡
年末でフランスから福岡の実家に帰省してきた。
なんだかセンチメンタルジャーニーみたいで気恥ずかしいのだが、
親が実家の周辺をドライブに連れて行ってくれた。親と姉と僕。まさに
昔の家族のように。

その日は泊りがけで家族や親戚と原鶴温泉に泊りがけで遊びに行くことが
決まっていたのだが、その前に空いた時間を利用してあちこち見せてくれる、
ということらしい。



実家から車でそのまま福岡県を南下。広い空が広がる船小屋温泉につく。
ここは新幹線の駅ができてから急速に整備された場所で、広い公園が造成され、
その中に美術館なども立っていた。

子供のころ、何度も親に連れて行ってもらった場所だ。矢部川のほとりは
水遊び場になっていて、浮き輪をもって真っ黒に日焼けするまで遊んだ。
夏の夜は花火大会も開かれる。川べりの土手から、空いっぱいに広がった
大きな花火を、母親に手を引かれて見上げていたことをまだ覚えている。

妙にこざっぱりしてしまったけれど、たくさんの思い出があちこちに詰まっている。


贈り物

2014-02-01 22:24:37 | 福岡
福岡の実家から、というか実家の近くに住む姉から
小包が届いた。あけてみると、実家近くの道の駅で買った、
フリーズドライのスープが大量に出てきた。トマトスープとか
豚汁とか。半年は毎日食べるぐらいのストック。

気をよくして小包の中を探っていると姉の手紙が出てきた。
甥っ子が相変わらずマイペースで暮らしていること、姉が
また福岡の天神に遊びに行ったことなどが書かれていたが、
一文だけ、母親のことが書かれていた。年末に家族と
姉夫婦と、僕が一時帰国中の機会を利用して、天神の料亭で
鍋を食べたことが忘れられないらしく、いまだに、今回の
年末はほんとうに、いい思い出になった、と言っているらしい。

思い出って大事だよな、と思う。

2014年を迎えて

2014-01-04 21:22:24 | 福岡
大晦日の日に僕は東京に移動した。翌日の元旦には東京からフランス行きの
飛行機に乗るために、慌てないように前日から東京入りしようと
思ったわけだ。

31日の午後、福岡空港まで姉が来るまで送ってくれる。車には
母親も同乗していて空港まで見送りに来てくれる。途中で車を降りて、
空港近くの牧のうどんに入る。もう長いこと福岡のうどんを食べていなくて、
無性にうどんが食べたくてしょうがなかったから。
ちょっと並んだ後、店内に入るともう午後3時近いのに店内は満員。
みんな一心不乱にうどんを食べている。僕も頼むと、すぐさま、あの
甘いだし汁の、やわらかい、こしのない福岡の定番うどんが出てきた。
感動しながらうどんをすする。

数時間後、東京に着いてテレビで紅白でも見ながら、ホテルの部屋で
一人酒を飲む。なんかリラックスしていいのだが、ちょっと物寂しい。

翌日は朝一で成田に向かうために、6時ぐらいにおきてホテルの
朝食ビュッフェに行く。朝は食欲もないので、ぼーっとしていると
ホテルマンの白髪の老人が寄ってきて「ぜひ、おせちを食べてください」という。
よく見ると、正月特別メニューでビュッフェの中に、おすいものとか、
おせちとかが紛れ込んでいる。といってもそんなおなかもすいていないので、
コーヒーを飲もうとすると、またさっきのおせっかいなホテルマンがやってきて、
コーヒーなんていつでも飲めるんだから、おせち食べて、と言いにきた。
確かに正論だけどなあ。


あら鍋を食べに

2014-01-02 11:04:08 | 福岡
年末の久しぶりの帰省中、両親、姉夫婦そして甥っ子の総勢6名で
ぞろぞろと福岡市内の料亭まで、アラ鍋を食べに行った。
実は、アラ鍋というものを今まで食べたことがなかったのだが、
齢もう45歳にもなろうものが、福岡の冬の風物詩でもあるアラ鍋を
食べずに、偉そうに九州人ぶってていいのだろうか、などと思い、
一念発起して天神の料亭まで行ってみた。

通された料亭はたたみの和室の個室になっていて、
個室にはちゃんと床の間、掛け軸、そして伊万里焼なんかの
陶磁器も飾れている。そしてサービス係の女将さんが
丁寧に梅酒や焼酎を造ってくれたり、そして鍋に
アラや野菜を入れてくれてよそってくれたりと、われわれは
何もすることがないのだ。これで会話とお酒に集中できる!

念願のアラ鍋はおいしいことにはおいしかったのだが、
白身魚の限界というか、コラーゲンをあまり堪能できなかったというか
なんかあっさりしていた。あまり過剰な期待をアラに抱きすぎていたせいか。
ちょっと拍子抜けしてしまった。でもこんなこと人生にはよくあるなあ。

家族や親戚の団欒は、甥っ子がいつものようにはしゃぎまわり、
物まねを始めたりして、にぎやかなもんだった。福岡は
いつも愛が溢れているなあ。

福岡つながり

2013-03-06 22:11:54 | 福岡
今日はフランスの進出企業の人と初めて会って、打ち合わせなどを
していたのだが、たまたまその人が福岡出身とわかって
にわかに盛り上がってしまった。

西新とか六本松とかの地元の地名とか、
牧のうどんとか、ラーメン屋とか地元の人間だったら誰でも知っているような
ローカルな話題でしばし盛り上がる。
なんか相手が九州人だと、訳はないのだが安心するなあ。

そのあとフランス人の翻訳者と仕事のことで話したのだが、
「詩」について印象深いことを話していた。日本語詩をフランス語にするとき
一番難しいのは、いかにフランス語の詩のように翻訳するのか。
つまり、意味やニュアンスを追うだけではなく、音として、音楽として
どんな響きを言葉に与えるのかが問題だ、と言っていた。
なぜそれがフランス語に翻訳したときに複数になるのか、単数になるのか、
その冠詞がつくのか、その単語がくるのか、そういう気の遠くなるような
翻訳作業の話を聞いていて、やっぱアウトプットがフランス語の翻訳は
フランス語が母国語になっている人にしかできないんだろうな、
という気がした。
後半、福岡と関係ないな、この文章。

福岡に戻る(5)

2013-01-09 22:35:06 | 福岡
年の瀬は両親と姉と義兄と、甥っ子の6人で
近所にある豚しゃぶの専門店に夕食を食べに行く。
なんかフランスにいるときにばくぜんと豚しゃぶが食べたくなって
親に言って座敷を予約してもらっていたのだ。

で、実際に行ってみるとなんだか時差ぼけで体のコンディション最悪。
父親や義兄はどんどん焼酎を飲むというのに、僕はビールをちょこちょこ。
豚しゃぶも、体調の悪いときには乱暴な食べ物にしか感じられず、
一枚食べた後、白菜とか豆腐とか地味なものばかり食べていた。
豚しゃぶ専門店だったのに・・・。これじゃ湯豆腐とか水炊きと
変わらないうというか、そっちでもよかったでのでは・・・。


福岡に戻る(4)

2013-01-06 11:13:06 | 福岡
福岡に用事があったんで、電車に乗って福岡というか博多まで
行って来た。西鉄天神駅を降りると、そこには懐かしい天神の町並みが
広がっていた。

中央郵便局に用事があったのだが、周りの商業ビルや
テナントは僕が博多に住んでいた大学生時代からめまぐるしく
変わったというのに、中央郵便局と日銀支店だけは何も変わらない。
ランドマーク的な存在で、なんだかうれしくなる。

よく考えると今年はもう、アラフォー最後の歳になってしまう。
早いなあ。ボーっとしていたら、どんどん時間だけ経ってしまったような感じだ。

写真は渡辺通り。

福岡に戻る(2)

2013-01-04 22:32:07 | 福岡
福岡に向かう前に、少し東京に寄り道して古い友人に会ってきた。
ある友人は不眠症がひどく、ここのところずっと睡眠導入剤を飲んでいる。
人生に目的とか、やりがいのある仕事とか、そういったものが見つけられず
途方もない時間だけ手に余して、スランプに陥っていると言っていた。
僕は以前、二十代の中ごろ失業中だったとき、やっぱりそんな気持ちを
味わったことがあるのだが、気安く同情したりするのもどうかと思ったため、
何もコメントもしなかった。実際どうコメントしたらいいか分からなかったのだ。

東京から何時間も電車に揺られて、ようやく筑後平野に入ると
視界の向こうに懐かしい耳納連山の緑や筑後川の青が入ってきた。
この景色をみるために、福岡に戻ってきたんだな。


福岡に戻る(1)

2013-01-03 16:07:06 | 福岡
年末のあわただしい中、日本に1週間だけ帰国して福岡の実家に戻ってきた。
本当はもっとやることもあるし、ほかの事をやればいいのかもしれないが、
この帰省というやつは、なんだか自分にとって必要なものに思えてしょうがない。
といっても戻ったら戻ったで、たいしたことはやらないんだけど。

フィンランド航空の乗り継ぎ便で成田まで15時間近く、そのあと新幹線で
乗り継ぎ時間もあわせて8時間近く(新大阪、博多で新幹線待ち)、と
ほぼ一日かけて福岡の実家まで戻ってきた。

これまで九州じゃ、帰りやすい部類の場所だ。鹿児島の離島(実際、昔は
そこに実家があった)じゃあまだ半日かかる。