日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

青山のジャズクラブ

2008-08-30 22:01:48 | 東京
青山、骨董通りから一本、裏通りに入ったところにある
ジャズクラブに知人の誘いでジャズのライブを聴きに行く。
骨董通りなんて来るの、何年ぶりだろうか?
6年は軽くたっているよな、前、日本に住んでいたのは2002年だし。
なんてぼんやり思いながら通りを歩く。

ジャズクラブは雑居ビルの地下1階。
日本人として初めてセロニモス・モンク賞を取った
守屋順子さんのライブ、すごいよかった。
オリジナルも、スタンダードも。演奏が始まると
場内のざわめきもやんで、守屋さんのピアノに誰もが
引き込まれてしまうのだ。

でも写真は、雨の西荻、駅前裏通り。

その日のできごと

2008-08-27 23:58:12 | 自分について
会社でつまらないメールをもらい、すごいむかついた。
結構、同僚から嫌なメールもらうんだよね、僕。
これってイジメ? ただ僕の人生は会社だけじゃないから
いいんだけど。ディテールはここでは書かないが。
相変わらず同じような年代の同僚から対抗心を燃やされたりして
(こっちは全然なんとも思ってないのに)、いまだに
同年代というのは苦手だ。でもそういうやつって周りの
人間に簡単に愚痴ったり、自分の大変さを説明したりするのが
うまいから、会社の中の友達も多いんだよね。僕は死んでも
そういう風なことしたくないから、あんまり友人もいないんだけど。
でも、「僕はこんな大変な仕事をしているんだ!」なんて言うやつ、
それに共感して慰めあったりしている会社員、の図式ってすごい
気持ち悪いんだが。

夕方、フランスで知り合いになった、今はNPOに勤めている
おばさんと居酒屋に飲みに行く。いろいろ仕事や進路のことで
相談ごともあったのだ。ふとしたことで、フランスで共通の
友人だったアメリカ人の陶芸家の女性が今月頭に亡くなったことを
教えられる。あまりに突然聞かされて心の準備ができておらず、
涙がこぼれる。一回大病を患ったのは知っていたがそのあと
順調に回復していたと思っていた。陶磁器を作るためのうわぐすりの
液を運ぶのを手伝ってくれ、と頼まれていたのに結局一度も
手伝わなかった。面白い映画や演劇があったら教えてくれ、と頼まれて
いたのに、結局僕は日本に戻ってきて、何も教えてあげられなかった。
居酒屋のカウンターでボロボロ泣いたのは初めてだった。

ひさしぶりにメガネをかけて

2008-08-26 23:10:38 | 自分について
昨晩寝る前に飲んだ焼酎がいけなかったのか、
朝、鏡を見たら目の下にひどいクマができていた。
そもそも僕は小学生の頃から目の下にクマがあるような
顔なのだが、普段にも増してこりゃ、ひどい。
ということでメガネをかけて会社に行く。
よく考えると、フランスから戻って、メガネをかけて
会社に行くのはこれが初めてだったかも。

メガネは他にも理由がある。常々家族、特に母と
姉からメガネをかけろ、といわれているのだ。というのも
目つきが鋭いので、黙っているとジロッとしたやぶにらみ
の目になってしまうのと、あとコンタクトのせいで
瞬きの回数が少なくなってしまったのか、眼力がものすごく
強いのだ。

ということでメガネでいったのだが、派遣社員の女性から
「今日は、メガネですね、どうしたんですか?」と
一回言われただけで、それ以外の同僚からは何もコメント
されなかった。いや、別に、注目を浴びようと思って
メガネかけたわけじゃないから、いいんだけど。

やっぱメガネって不便だよな、すぐ鼻の頭に汗かいて
ずり落ちるし、目も顔もキョロキョロ動かせないし。
と、不自由な一日だったのだ。

雨の日曜

2008-08-24 21:48:14 | 西荻
西荻は今日は雨だった。というか関東南部は全般に雨だったが。

国立新美術館で開催されているアバンギャルド・チャイナ展に行く。
文化革命終結後から、今日まで中国国内で勃興したコンテンポラリー
アートの潮流を辿ることができる大型の展覧会だった。
アバンギャルドという呼び名は欧米や日本では既に死語であり、
ある時代の美術の潮流を説明するためのタームに過ぎない。
同時代という意味では「アバンギャルド」というコノテーションはもう何も
残っていないのだが、中国ではアバンギャルドというタームに
真剣に回帰するような芸術が70年代に生まれ、それが社会政治の
潮流と同調しながら、コンテンポラリーアートの発展の原動力
になってきた、とそんな感じのことが説明されていた。

作品群の多くは本当に体制に対する挑戦、レジスタンス、そして
社会に向けて投げつけられたメッセージ、といったものが
ひしひしと感じられる。こんな社会でいいのだろうか。
こんな生活を送って、人間は理想に近づくことができるのだろうか。
そんな根源的な問いが伝わってくる。ふと日本のコンテンポラリー
アートのことを考えた。ここまで社会批判や政治的メッセージをこめた
作品があるだろうか? 日本のサブカルチャーというのはある意味
体制や政治から遠く離れた、もしくは遠く離れていたい、という願望
で成り立っているような気がする。

どうでもいいのだが、今回の展覧会、仕事の関係でもらった
招待券で行ったのだが、入り口で名前とか職場とかいろいろ書かされた。
世知辛い世の中ですな。でも、どうでもいいが、招待券とかじゃないと
入場料が高すぎて、展覧会周りなんてできないよ。
松涛美術館にも行こうとしたが挫折。こっちは招待券なし。

大阪の内陸

2008-08-22 23:11:40 | 日本
大阪に一日、日帰り出張。
大阪と言っても、京都で降りて近鉄とか、
京阪とかの私鉄に乗っていく、かなり
京都寄りの場所にある、内陸の町だ。
ほんとにつくかどうか不安になって、
見知らぬ地でキョロキョロしながら電車の窓から一枚。

土手の緑。川面を行く風。鉛色の空。

人生捏造

2008-08-21 21:49:42 | 自分について
某ライターの方に最近、取材を受けた。僕だけが取材
されたわけじゃなく、職場のほかの人間も受けたのだけど。
で、まあ、自分のこれまでの職歴とか、仕事のこととか
一応好意的に話したのだが、本日、できあがった原稿が
メールで送られてきた。が、
ち・・・違う、そんなこと言ってねえよ。
と、つい突っ込んでしまいそうな文章てんこ盛り。

前の会社をやめて、思うところあってフランスに留学。
そのあと、入社試験で年齢制限のゆるかった今の会社に入社。

なんて書かれていた。確かに、フランスの留学から戻ってきたら
もう27歳とかになっていたんで、中途入社とはいえ
年齢制限が厳しくて就職には苦労した、みたいな話はしたけど、
これじゃ、人生に大して目的もない若者がぷらぷらなりゆきで
転職したみたいじゃん!考えすぎか。
まあ、こういう文章が踊っていて苦笑いするしかない原稿になっていたのだった。

昨日は雨が降っていたので(中野)

2008-08-18 22:48:04 | 東京
昨日の夕方雨が降っていたんで、喫茶店に行く途中、
中野駅南口の通りを一枚、携帯で撮ってみる。

中野は初めて住んだ東京の街であり、それ以降も
中野、高円寺、荻窪、下井草、また高円寺、で今西荻、
と中央線沿線を住み続けている。中野駅の南口を出て
新宿方面に行くと、中野図書館がありそこでよく読書を
しては暇をつぶしていた。中野の空はいつも広くて
180度見渡すことができて、澄んだ気持ちになる。


日曜の西荻

2008-08-17 21:38:22 | 西荻
日曜の西荻といえば、こけし屋名物、第二日曜の朝市があるのだが、
いまだに行けたためしがない。あ、先週だったか。朝市は8時から
11時までしかやってないので起きられないのだ。
今日も例によって11時に起きた。昨晩午前3時に戻ってきたんで。

昨晩、仕事の関係で知り合ったおじさんがホームパーティーを
するというのでわざわざ駒澤大学方面まで行ったのだが、
なんだか専業主婦とその子供、大手商社の結婚することが
人生の目的のOL数名とか、アクセサリー教室を近所の主婦向けに
やっている男、ワインの輸入業者、あと身元の分からない人数名とか
よく分からないパーティーだった。

ほんとはめんどくさくなって、約束の時間に約束の場所に行かなかったのだが
(家で寝てた)、おじさんから電話かかってきて、
「すみません、自宅で気分が悪くて寝てました、今日は欠席します」
などと社会人とは思えない行動パターンで一旦は断ったのだが、
その後また電話かかってきて、「遅刻してもいいから是非来なさい」
とか言われ、断れない羽目に。つーか、どんなやり取りなんだか。

8時ぐらいに行ってつまらなかったんで、とっとと帰ろうと思って
たんだが、なんやかんや言って2時まで、結局最後まで居て
タクシーで戻ってきた。こんな土曜の夜って。


広島2日目

2008-08-15 23:35:37 | 日本
一日目の夜はアニメーションフェスティバルのあと、
広島在住で留学時代からの友人と夜の街に繰り出す。
というか居酒屋で焼酎飲んで酒の肴つまんだだけだけど。
でもその居酒屋のなんの変哲もない小皿料理のおいしかったこと!
あぶり明太子なんて、明太子ただあぶってるだけだったけど、
すごいおいしかった。福岡の明太子よりおいしかった!

翌日は仕事のアポで東広島市へ。
いやあ、東広島って広島って全然関係ないな。山陽線に揺られること
1時間、なんで1時間も? しかも駅の名前は西条。東広島じゃないじゃん。
駅前に酒蔵がたくさん集まっていて、聞くところによると西条は
日本三大酒処の一つだったとか。アポまでの間、炎天下を西条駅前の
酒蔵の集まる町並みを散策する自分だった。

広島1日目(2)

2008-08-12 23:20:28 | 日本
現代美術館はいつの間にか閉館時間に。
まだ午後5時の夏の広島は日差しが照りつける。
美術館のある小高い山を降りてバスを待つ。
午後7時から行われるアニメーションフェスティバルを
見るために、今度は市内中心部のアステールプラザに移動。

といっても行ったこともないし、地図もないし、
とりあえず中心部に向かうバスに乗る。
県庁前行き。終点まで乗ると明らかに、アステールプラザとは
逆の方向に来たことに気がつく。
仕方なく、通りを海のほうに向かってとぼとぼ歩く。何時に着くかよく
分からないが、時間はまだ午後6時前。まだ余裕がある。

汗びっしょになってようやくアステールプラザに到着。バスが着いた
場所と全然関係のない場所だった。
アニメーションフェスティバルの観客が、開園1時間前なのに
ロビーに並んでいる。地元のアニメーション関係のNPOが
スタンドを出している。あとアニメとは全然関係のなさそうな
スナックを売るようなスタンドもある。きょろきょろしていたら
偶然広島の、今夜会うはずだった友達が通った。ちょうどアテンドの
仕事をしていて、通りかかったらしい。

7時ちょっと前、アニメーションフェスが始まる。世界各地から
集められれた19本の短編アニメが一挙に上映される。
あまりにもそれぞれのアニメが内容もトーンも音楽もメッセージも
違っていて、ちっとも厭きなかった。あっという間に2時間が終わってしまった。
でも、北米とか東欧とかロシアとかの作品はたくさんあったのに、
この日はアジア諸国の作品は日本しかなかったのはなぜなんだろう。

「雪に埋もれて」lost in snowというリトアニアかラトビアかの
作品がよかった。すごい地味だったけど。雪の中の凍った海に
つりをしに出かけるおじさんたちの話。凍りつく自然の中で、流氷が
流れてきても、遭難しそうになっても、何が落ちてこようと
なんのお構いもなく、一心につりをしている人間たち。

広島1日目

2008-08-12 00:04:15 | 日本
ほぼ2年ぶり、3回目の広島は猛烈な暑さの中で霞んでいた。
というか自分がフラフラになっていただけかも。
日曜の午後2時半、というもっとも太陽の照り返しが厳しい時間に
広島駅に降り立つ。以前来たときのことを覚えていて、
半ば無意識に八丁堀まで行く路面電車に乗る。というか
広島の路面電車はよっぽどのことがない限り、みんな八丁堀を通るのだ。

八丁堀は福岡で行くと天神のような場所だ。デパートも
乱立している、と言えるぐらいたくさんあるし。
数だけ比較すると、明らかに広島のほうが福岡よりデパートが多い。
福岡なんて天神に大きいのが3つあるぐらいだ。
あと高層ビルも圧倒的に広島のほうが多い。
あと長くて、広いアーケード街も発達している。
福岡って広島にあるようなアーケード街って皆無なんだよね。
そもそもアーケードがない。全然。新天町ぐらい。
いつか大阪に行ったときに、街の中心駅のすぐ近くにアーケードが
あってびっくりしたんだが、ああいうのが福岡って全然ないのだ。

とあんまり福岡と広島を比較してもしょうがないが。
ただよく考えてみると、多分広島は福岡からシーサイドももちと
キャナルシティを取ったぐらいの規模かもしれない。
とはいえ、僕は広島の全容を知らないので、多分、副都心とか
もあるんだろうな。

そそくさとホテルにチェックインし、まず比治山にある
現代美術館に赴く。石内都展が最終日だったからだ。
石内展のあと、その地下のフロアにあるもうひとつの企画展、
the domeも見る。原爆ドームをめぐる内外のアーチストの
作品が展示されている。

大きなスクリーンに原爆ドームの写真をコラージュ風にまとめた
DVD作品が上映されていた。どっかで見覚えがある作品と思って
しばし見てみると、なんとそれ、フランスで知り合いから
「この作品どう思う?」などと一度見せてもらったものだった。
そのときは忙しさにかまけて、よく見ずに返却してしまったのだが、
今この現代美術館で大きなスクリーンで作品としてじっくり見ると、
また違った印象を受ける。

西日本へ

2008-08-10 07:59:16 | 日本
今日から出張で広島へ!お盆初めでほぼ満員の
新幹線は朝10時発。日曜にこの時間はちょっときつい。
そういえば西荻名物のこけしやの朝市も日曜の8時とか
とんでもない時間にやってるんだよな。
ということで2年ぶり、3回目の広島。楽しみだ。


炎天下の東京を行く

2008-08-07 22:48:45 | Weblog
真夏日連続記録更新中の猛暑の中、
今日も東京の東のほう、埋め立て地の倉庫に
仕事の関係で行って来た。倉庫で作業をするわけではなく
立会いだけなのだが、何せ場所が遠い上に炎天下
移動しないといないので、ひどく体力を消耗する。

有楽町線で辰巳まで行って、そこから倉庫街まで
徒歩で15分ほど歩くのだが、気温35度、歩くだけで
汗びっしょりになる。辰巳という場所は東京湾にも近く
海風がいつも吹いているのだが、そんなこと
まったく関係のない体感温度。高層アパートが
立ち並ぶ割に緑がなく、コンクリートの世界なんで。

倉庫なんて今の仕事で関係がでてきて通うように
なったのだが、殺伐とした中、みんな黙々と働いている。
そういえば流通センターで働いていた昔の学校の
友達がいたのだが、あいつもこういうところに来ていた
んだなあ、などとしばし回想。

近況の不在

2008-08-06 07:22:30 | 自分について
高校の頃のクラスメートで現在、山口県にある大学に勤務している
友人とやっと連絡が取れた。というか、彼が勤務している大学の
ホームページに行ったら、メールアドレスが掲載されていたのだ。
嬉しいことにすぐ返事が来て連絡が取れたんだが、メールに
「転居通知もなかったし、どうしているかと思っていた」と
書かれていた。
確かに。フランスからこっちに戻ってきて、住所変更とか
元気にやってます的な通知とか一枚も出していないのだ・・・。

夜は新宿西口で、フランスで同じ事務所で働いていて、今は
東京に住んでいるフランス人の女の子と飲みに行く。
元気そうにしているので安心する。飲んでいて、途中から
雲行きが怪しくなり、彼女から、おまえは他人のことに
まったく関心がない、というようなことを言われる。
恐ろしいことに、まったく同じようなことを3ヶ月前にも
別の人から言われたことがある。というか、そういうこと
僕は定期的に他人から言われているなあ。だから結婚できないのか。



西荻にいるわけ

2008-08-03 01:18:34 | 西荻
さて、海外から帰ってきてすぐにやったこと、それはアパート探し。
僕の場合、生まれも育ちも実家も九州という根っからの九州人なので
要するに東京には知り合いもないのだ。寄る辺もないし。
海外にいるときは駒込とか雑司が谷とかああいうところでアパートを
探そうと思ってネットで物件など検索していた。

しかし、東京に着くなり、なんか雨ばかりの気候(6月末に到着)も、
いきなりどんどん回される仕事も、あと狭いホテルの自炊もできない
暮らしも重なって嫌になって、とっとと西荻に出かけていって
駅前の不動産で物件を三件ぐらい見せてもらって(少ない・・・)
とっととその日に決めてしまった。

西荻は昔から友達が住んでいてよく、飲み屋とか焼き鳥やとか
古本屋とか行っていたのと、自分自身、海外に行く前に
荻窪とか高円寺とか近所に住んでいてなじみの界隈だったので
まったく自然に決めてしまった。いつか住みたいと思ってたしね。
あとなんか街角をぶらぶら歩いていると安心するんだよね。
ところどころ緑が多くて、武蔵野の感じもするし。
いい具合で独身者とファミリーが混ざって住んでいるし。