日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

頭の中の川~エブリシング・バット・ザ・ガール

2011-05-18 15:12:18 | 音楽(種さん以外)
youtubeでひょんなことからeverything but the girlの曲を発見してしまった。
90年代の、暑い、ロンドンの夜を伝えるようなクリップだ。




歌詞の中に
there is a river in my head というフレーズが繰り返される。
頭の中を流れる川。それはどういうことなんだろうか?

90年代は、思春期に自分に自信が持てなくてコンプレックスの塊だった僕が
少し自分の殻から開放される時代だったような気がする。
といっても会社に適応できなかったり、失業したり、フランス行ったり、
戻ってきて実家でブラブラしたりとわりと起伏のある時代だったが。
そんななかでよくEVERYTHING BUT THE GIRLを聞いていた。
なんか繊細なところが好きだったのだ。

ソウルメイト

2011-01-22 12:01:14 | 音楽(種さん以外)



ベン・フォールズは昔は好きでよく聞いていたのだが、最近全然聞いていなかった。
なんとあの、『ハイフィデリティー』の英国人作家、ニック・ホーンビー
とコラボしてアルバムを作っていた。そのアルバムのキャッチーな曲が
このabove all。ホーンビーらしく、歌詞がうまくひねっているのだ。
ポップなメロディーに乗って、こんな深い歌詞が歌いこまれているとは。

People who belong together
Lost and sad and small
But there's nothing to be done for them
It doesn't work that way
Sure we all have soulmates but we walk past them every day, oh no

お互いに惹きあう人々は迷って、悲しんで、小さくて
でも彼らのために何もなされない
そんな風には物事は動かないんだ
僕らはみんなソウルメイトがいるのは確かだよ
でも、毎日、彼らを知ることもなく通り過ぎる

who says

2011-01-16 01:06:07 | 音楽(種さん以外)
ジョンメイヤーの"who says"のアコースティックバージョンが
YOUTUBEに出ていたのでリンクしてみた。
(オフィシャルクリップはリンクできなくなっていたので・・・)。



ジョン・メイヤーは彼が若い頃から知っているが、
「都会の孤独」みたいなのが一貫してテーマになっているようで
この歌詞の中にも「22歳から長い夜を過ごしている」とか
「バトンルージュの夜」とかそういう表現が出てくる。
このビデオクリップは東京ツアーの風景を切り取っただけなんで
あんまりそんな感じは出てないが。

together

2010-12-27 13:38:51 | 音楽(種さん以外)




久しぶりにPET SHOP BOYSのvideo clipを
何かのきっかけでみた。PET SHOP BOYSは
昔はよく聴いていたが、あるときから興味がなくなり
長いこと聞いていなかったのだ。サイケな感じもあまり
受け付けなかったし。

で、実際に聞いたのは今年の11月に発売になったばかりの
シングル、 "together"だ。
あれほど長いキャリアがあるのに、いつも新しいアートに
挑戦する姿勢はすばらしい。アートと言っていいのかよく分らないが。
曲自体はそんなびっくりするほどよくはないのだが、むしろ
そんな少し古くさい感じがするが、ビデオの中で繰り広げられる
クラッシックバレエとストリート系ダンスのパフォーマンスは秀逸。
彼らは、結構、こういうモダンダンス的な動きが好きだったんだよな、
そういえば。

ミラーボール

2010-05-05 23:24:57 | 音楽(種さん以外)
連休中にあまりにいろいろあちこち行き過ぎて、
今日はバテ気味で家の近所をブラブラしていたのだが、
なんか空を見ていて、90年代によく聞いていた
everything but the girlのミラーボールという曲を思い出した。

some good times i remember
my birthday that September,
we lay down on the lawn,
and counted until dawn,
the stars that we lay under.
And is he still, I wonder,
the fairest of them all, mirror,

芝生のうえに寝転がって夜明けまで数えて。
EBTGのボーカルだったトレーシー・ホーンは
感性がすごく細やかでナイーブなんだと思う。



la baie(湾)

2009-07-29 21:47:29 | 音楽(種さん以外)
仕事の関係でフランス語の翻訳を読んでいたら
langue de terreという単語が出てきた。直訳したら「大地の舌」
なんて意味になるんだが、辞書を引くと「岬」のことを
このようにフランス語で言うらしい。まだフランス語のこと
僕は全然分かってないなあ。

ということでエチエンヌ・ダオーの曲で
もっとも美しいLA BAIE(湾)というのをYOU TUBE
で見つけました。






大連慕情

2009-05-20 00:17:33 | 音楽(種さん以外)




展覧会の開幕が迫っていて、
今夜も深夜帰宅。
しかも日曜から出張するとか言ってて、時間が不足気味。
しかも土曜にゼミで、NATOについて発表するとか言っていて
その下読みも深夜にはじめる。なんなんだか。

先週の大学院のゼミの昼食会で、若い女子学生が
「世界の人が幸せになるためにはどうしたらいいのか考えてます」
なんて言っていた。留学生は、「実社会に出ないと、いつまでも
学生のままだったら社会がよく分からない」などと言っていた。
僕の場合幸せについてなんて自分のことも、他人のことも考えたことない。あまり。あと社会に出てもう10年以上経つが、全然社会になれていない。
学校にもなじんでなかったが。
でも、なんかそういう自分とは違う、世界観を持つ人の話を
聞くのは悪くない。ゼミじゃ浮いているが。

YOUTUBEでユーミンの大連慕情を見つけた。
今の季節にぴったりだ。清岡卓行の世界。

久しぶりにlisa loebを聞いている

2008-06-15 18:09:34 | 音楽(種さん以外)
久しぶりにLisa Loebを聞いている。彼女と言えば
ちょうど90年代、映画「リアリティ・バイツ」が
流行っていたとき、その挿入歌として使われた"Stay"が
全米で大ヒットしていたころ、アルバムを買って聞いていた。

最近なんかのきっかけでまたリサ・ローブを聞くことがあった。
あの頃のまま、リサ・ローブの歌う世界は
情けなくて、孤独で、気後れてしていて、内省的だった。
そういう内省的なことを、さらっと歌うところが彼女のいいところだ。
Ituneで早速ダウンロード。"fools like me"という曲を
よく聞いている。タイトルが、またリサ・ローブ的。


everybody go
the party is over
i wanted to be alone in my room



オリビア・ルイズの「不在」

2008-02-17 18:42:32 | 音楽(種さん以外)
オリビア・ルイズ(olivia ruiz)
という歌手はまだ若いのだが
どこかノスタルジックな歌声で、
ヌーベルシャンソンと言われるジャンルの
曲を歌っているのだが、最近気に入ってよく聞いている。


なかでも一番のお気に入りが「不在」という曲。
"l'absente"
深遠な、本当につかみどころのない彼女の存在を
うまく表している曲なのだ。以下歌詞を記す。
(2コーラス目ですが)

Je vis dans chacun de tes gestes
Je m'évanouis dans chacun de tes mots
Je suis le temps qu'il te reste
Sombre et claire comme l'eau
Une douleur insidieuse
Un soupir inachevé
A ton âme au combien précieuse
Le manque qu'il te faut combler

Je suis l'absente
L'insaisissable
Je suis l'attente
L'insupportable

私はあなたの仕草一つ一つの中に生きる
私はあなたの言葉一つ一つの中に気を失う
私はあなたに残された時間
水のように澄み切っては淀む
知らぬ間に深まる痛み
途中で止まったため息
あなたの大切な魂の中
塞いでしまいたい空虚

私は存在しない
つかみどころのない存在
私は待ち望まれる
耐え難い存在


http://www.deezer.com/

ちなみに上のサイトで検索して聞けます。




フランソワーズ・アルディー

2007-12-23 09:01:47 | 音楽(種さん以外)
フランソワーズアルディーの有名な曲で、
サビの部分が、「pense à moi」というやつの
タイトルをずっと探していたのだが、ようやく見つけた。
message personnel(個人的なメッセージ)という歌だ。
しっかり歌詞を読んでみると、なかなかグジグジした
悩める恋する女の子の歌なんだな、と納得。
you tubeでもしっかり聞けるんで、どうぞ。
といいつつ、このじれったさ感がなかなか
フランソワーズ・アルディーの繊細な世界観を
体現していていいのだが。

http://fr.youtube.com/watch?v=HCzoYRYu5wE

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
Si le dégoût de la vie vient en toi
Si la paresse de la vie
S'installe en toi
Pense à moi
Pense à moi

もし人生に嫌気がさしたら、
もし人生の無力感に襲われたら
私のことを考えて
私のことを思い出して
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

世界が変わるのを待っている~ジョン・メイヤー

2007-01-29 06:04:46 | 音楽(種さん以外)
ジョン・メイヤーの新しいアルバム"CONTINUUM"
を遅ればせながらようやく購入した。どんよりした焦燥感や
原因を突き詰めることのできない不安感がアルバムに溢れていて
なかなかいい感じだ。

就職してから、と言うか25歳から35歳ぐらいまでの10年間
まったく新しい音楽というものを聞かなかった。今だってそうだけど。
新しく発見して好きになったのはブラジルのボサノバとかそんな音楽だ。
日本の音楽なんてまったく聴く気に慣れなかったし、洋楽もだ。
ニルバーナとかREMとかどこがいいのかちっとも分からなかった。
ふと思ったんだけど、それって歳を重なる段階で、なんだか
「若者らしいもの」から無意識に遠ざかっていたのかも。前向きとか
アイデンティティーを探すとか、なんかそういう青臭いメッセージソング
というのはいまだに嫌いだ。音楽ばかり聴けばいいんだけどね。

といいつつ、ジョン・メイヤーはなかなかいい。
歌詞と言うよりメロディーがなんだか泣かせるところがあるんだよね。
メローな感じで。


いまやすべてが悪い方向に行っているかもしれない、
世界もそれを動かす人々も。
それに対して立ち上がることもそれをたたきのめす
すべも僕らにはないような気がしているんだ。

世界が変わるのを待ち続ける
ただ世界が変わるのを待ち続けるんだ


BENABARのアルバム

2007-01-23 07:50:17 | 音楽(種さん以外)
前々から聴こうと思っていたBENABARのアルバム
「reprise des négociations(交渉再開)」を買ってくる。
ヌーベルシャンソンの旗手と言われるだけあって
何もかも新しい。
舌を噛みそうなくらい長い歌詞と息づきもなく
歌いこまれるメロディーライン。
なかなかいいのだ。

中から一曲。『悲しき田園』

ça ira mieux demain, du moins je l'espère
parce que c'est déjà ce que je me suis dit hier.

きっと明日はうまく行くだろう。
とにかくそう願いたい。
なぜって昨日もそう考えたから。



地中海の感傷~ユーミンたる所以

2006-10-24 05:35:23 | 音楽(種さん以外)
最近、ユーミンのかつての名曲「地中海の感傷」(アルバム『紅雀』)
を聞いたのだがこれがものすごくよい。高校生の頃聞いたときには
よく分からなかった心の機微の世界が無茶苦茶手に取るように分かる。
しかもこんな世界を描いてしまうユーミンに脱帽だ。

スペインの光と影で表現される陰影の強い世界ではなく、
どこか冬の初めのくぐもった空の下。得体のしれない感情を抱いて
得体の知れない街を彷徨する人間。そんな世界が突き刺さるような
言葉でばさっばさっと表現されている。

Barcelona,Barcelona
沖は白くあたたかな霧が降ってた
週末へ急ぐように
島をめぐる夜の船 うるんで消えた

Barcelona・・・そのあとの住所も知らず
たどった坂の街は 輝く蜘蛛の糸
あの時胸焦がした 絵葉書それは
ただ一度送られた 心のしるし

束の間の表情としぐさのかけら
まぶたの闇の中を ひとときよぎる

失くしても失くしても
たたみ込んで波音が面影運ぶ

Barcelona,Barcelona
塔の上も やわらかな霧が降ってた
気の長い人々が ふっとやりきれず
いつかしら はぐれた遠く 歩いて歩いて

ベン・ハーパー、インタビュー

2006-10-17 05:53:50 | 音楽(種さん以外)
実は僕はBEN HARPERというのはちゃんと
聞いたことはないのだが、誰も彼もがベン・ハーパー、と
騒ぐので名前ぐらいは知っていた。ソウルな感じの兄ちゃんかな、と。

最近彼は、both sides of the gunという二枚組みの
新しいアルバムを出したらしい。地下鉄の中で無料で配られる
新聞にインタビューが載っていた。
ちょっと印象深かったので記しておく。

(南北戦争時の革命家、ハリエット・タブマン
についての映画の仕事をしたことについて)
「この仕事を僕はすぐに引き受けたんだ。なぜって、僕は
いつも仕事に意義を見つけたいと思っているから。それに
この女性については学校で聞いたことがあったし。」

どのようにあなたは曲を創作していくのですか?
「僕はいつも、どこでも曲を描いているよ。いつもボールペンを
持って、何かノートをしているし。描くことは僕にとっては、
血みたいなもんさ」

どのように未来を考えてますか?
「僕にはたくさんの未来への道がある。でも、ときどき偶然、
思いもよらないような道に出くわすことだってある」

JE CHERCHE TOUJOURS UN SENS A MES PRROJETS.
仕事に意味を見出すことって、いや意味のある仕事を見つけ出す
ことって難しいよなあ、とつくづく思う。
って思ったって何も前には進まないんだが。