日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

真夜中の地下鉄

2007-11-30 08:22:54 | パリ左岸
疲れ果ててアパルトマンに深夜近くに戻る。
テレビをつけるとロシアのプーチン大統領の特集を
やっていた。どんな人生をプーチンが送ってきたか、
どのように段階的に地位を手に入れたか、そして
大統領になってどのように行動してきたか。
見てたらサクセスストーリーというか、あまりに
次々と証言と場面が転換するので疲れてしまった。

12月7日から毎週金曜はメトロは深夜2時15分まで
動いているらしい。最終までも10分間の運行間隔で。
1年前から土曜の深夜運行(2時まで)というのは既に
やっていたが、これにより午前1時以降の乗客が3万人
増えたらしい。いい時代になった。タクシーを気にせず
夜遊びができる。時間がないからできないけど、そもそも。




レアール界隈

2007-11-28 07:31:47 | パリ右岸
久しぶりにコンサートでも聞く気になって、
一人でポンピドーセンター界隈に行ってみた。
ジャズの音楽の聞こえるライブハウスにふらっと立ち寄る。
即興の、心地よいライブのジャズ演奏が聞こえる。
リズムやメロディーに身を任せしばし耳を傾ける。

帰り道、たまたま知っている(というかよくも知らないんだけど。
一度会ったことのある)日本人の留学生の女性にばったり出くわす。
彼女はフランス語を練習中らしく、片手に文法書を持って
一生懸命フランス語文法を読みふけっていた。
歳は聞いたことはないけれど、たぶん20台後半?
昔をなんか思い出して懐かしかった。そういや、まじめに
フランス語の文法とか勉強していた時期もあったよなあ。
でも、彼女自分の将来、そういう風に考えているんだろうか?
などと一瞬考える。自分が留学生だったときは、もちろん
将来のことなんか何も考えていなかった。今も大して考えてない。


アンジェ駅前

2007-11-25 20:37:07 | フランス
アンジェという町にはもう10年ぐらい前、留学生だったころ
一度だけ行ったことがあった。有名な城壁とタピストリーを
見学してそれで終わり。ホント、それだけの町だった。

それがなんか仕事の関係で、久しぶりにこの町に来る羽目に。
城壁しかほとんど見なかったあのときのイメージと違って、
アンジェという町が意外に大きいことに驚く。旧市街を取り囲む
幅の広い道路、その向こうにある広々とした公園と官公庁街、
川の向こうの別の町、アンジェという町のagglomerationが
ことのほか広がりを見せているのは驚嘆に値する。
大学もあるし、活気のある町みたいだなあ。


寒空の下、ジョルジュ・ブラッサンス公園へ

2007-11-24 21:57:30 | パリ左岸
いや、ジョルジュ・ブラッサンス公園に行くことが
目的で歩いていたわけではないのだが、近くを通りかかり、
そういえば、実は一度もこの公園に行ったことがないのを
思い出し、おそるおそる入ってみた。

有名な公園の割りに、あまり人影が多くない。
パラパラと家族連れが歩いているだけ。公園の中は
坂道があったり、築山があったり、あとグラウンドが
あったりとなかなか地形に変化が飛んでいる。

目を引く看板を発見。「ブドウ畑」と「ミツバチの巣箱」。
その方向に行くと、猫の額ほどの狭い区画にむしりとられたような
ぶどう園と、巣箱が3体ほど並べられただけの養蜂場があった。
ちなみにrucheというのは巣箱それぞれをさし、巣箱の集合体は
rucherというらしい。看板の文字は後者だったし。

公園のすぐ脇には仮設古本市場。昔の雑誌なども含め
本好きがたむろしている。冬空の下、エネルギーがムクムク。

ムーミン谷の11月

2007-11-12 05:21:11 | 読書生活
11月になったので、トーベヤンソンの最高傑作との
誉れも高い『ムーミン谷の11月』を引っ張りだして来た。
ムーミンシリーズの最後の作品。しかもムーミンファミリーは誰も
登場してこない異色の作品。そういえば、一年前は極寒の
ヘルシンキを週末に旅行したよなあ、などと回想。今年は
とてもそんな余裕なし。

ムーミンたちに会いに来た個性豊かな面々は谷で
ムーミンが旅行へ行ってしまったことを知る。そして奇妙な
共同生活が始まる。虚飾ばかりのヘムレンさん、いつも何かに
おびえているフィリフヨンカ、自分の世界に閉じこもってそこから
出てこようとしないホムサ、自由で身軽なミムラのねえさん、
そして永遠の憧れ、スナフキン。

今、第11章まで読み終えたところだが、この11章のタイトル
「さびしい心は、おしゃべりになる」ってところだけで
なんだか泣きたくなってしまう。人間の滑稽さ、おろかさ、
人生の儚さ、やるせなさ、すべての要素が詰まっている。
この章の中のスナフキンのつぶやきをちょっと記します。

思い出しているよりも、一緒にいるほうがまだましだ。
連中たちときたら、ムーミンとは大違いだ。
はっと、きゅうにスナフキンは、ムーミン一家が恋しくて、
たまらなくなりました。ムーミンたちだって、うるさいことは
うるさいんです。おしゃべりだってしたがります。どこへいっても
顔があいます。でも、ムーミンたちといっしょのときはひとりに
なれるんです。
いったい、ムーミンたちはどんなふうにふるまうんだろう、と
スナフキンはふしぎに思いました。

一段落した

2007-11-11 02:09:07 | パリ左岸
嵐のような一週間がさり、ようやく土曜にこぎつけた。
ここ数日間、毎日バタバタ、深夜まで残業、睡眠時間4時間とか
そんな生活。なんだかなあ。フランス人の同僚などあまりに
僕がストレスフルになっているのを見かねて、
内線電話で電話かけてきて、「respires! respires!(
落ち着いて呼吸して!)」などとのたまった。
あとに日本人の同僚からも。「疲労で、顔が普通のおじさんに
なっている」とのコメント。食事もろくに取ってなかったもんな。
などと周りにさまざまな反響を残しながら、
一週間が終わったのだった。

いや、忙しいのってよくないよね。心に余裕がなくなって、
余裕がなくなると小さいミスも増えるし、ピリピリするし・・・。
クライエントの日本人から。「○○さん(僕の名前)ってホントは
何歳なんですか?」との質問。
「結構、いってますよ」と答えると、
「35歳とか?」との返事。いやあ、来月で39歳とか
言いづらくなっちまったぜ。言ったけど。



その日のできごと

2007-11-06 06:46:55 | 自分について
今日は一杯働いた。朝9時から夜の21時までみっちり働いた。
昼ごはんも20分ぐらいしか取らず、大声で叫んだり、
日本語をがんがん言い合ったり、フランス語で何人もの人と
会議したりしながら一日中、消耗戦で働いた。

で、今体力的にも、精神的にもクタクタになっているんだけど、
不思議なことに、スガスガしい気持ちだ。なんか、
やったぜ、思いっきり働いてみた!という感じ。
生きているという実感はこうやって生まれるのか。こういう
疲れはいいな。ストレスがなくて。頭と体、同じくらい
使って働くのが一番いいのかもな。
で、また明日もこんなのが続く。

たまには愚痴り合うのもいいかもな

2007-11-03 08:36:23 | 自分について
残業していたら、オフィスにバレリーがいたのでしばし雑談。
彼女、残業に備えて外のカフェでワインを飲んできたらしく、
顔が少し赤い。そのうちに雑談は愚痴大会になってしまい、
30分ぐらいも世間話兼職場の不満を話してしまった。
まあ、たまにはいいかな。
というのも会社の愚痴を誰かにぶつける、という習慣が僕にはなく、
聞いてもらえそうな同僚もいないし、昔からずっとこんな
感じだから特に問題だとも思わないのだが、たまにこうやって
他人に打ち明け話ともつかない話をしていると自分に
驚いてしまう。

直接上の話とは関係ないんだが、僕は子供の頃から父親から
「おまえは他人よりただでさえ劣っているんだから、
成功したいなら、他人の倍努力しないといけない」と
言われ続けてきた。それでもって、当たり前だが劣っていて
仕事が遅いから、普通にやっても他人の2倍時間がかかる。
つまり、2倍の時間をかけて、かつ2倍の努力をしないと
いけないわけだから、結局4倍他人よりがんばらないといけない
ことになる。なんだよ、それ。
ということを考えながら残業する自分だった。