日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ポルトガルの1月(1)

2010-01-31 23:07:03 | 海外(フランス、スペイン以外)
パリの次はポルトガルなのだ。
慌しくCDGから飛行機に乗り2時間後にリスボン空港に。
パリの気温が最高でも2度とか3度とかそういう世界だったのに
ここでは高い、どこまでも続くような青空が広がっている。
到着したときの気温、14度だってさ。

アントニオ・タブッキのペーパーバック、「レクイエム」を
密かにカバンに入れてきた。真夏のリスボンの町をさまよう男の話だ。
いろんな人生が、いろいろなポルトガルの風俗や文化と交差する
すばらしい話なんだが。
仕事なんで、ポルトガルには24時間しかいないことになっている。
そんな短時間で何ができるんだろうか。
でも一秒一秒無駄にしないようにしよう。

到着したばかりの空港。

フランスの1月(2)

2010-01-31 13:22:40 | フランス
パリについてバタバタと業務をこなす。夕方空いた時間で
昔の友達に会いに出かけたりする。
昔の同僚だった同じ年代の女性とアラフォートークなど。
最近寝つきが悪くなり、眠りも浅くなってきたという。
とうとう睡眠導入剤を常用し始めたとか。彼女は日本人だが
フランスにはもう長いこと住んでいるが、睡眠薬を飲むところなんて
フランス的かも。フランスって睡眠障害に苦しんでいる人多いもんな。

写真はレ・アールを通りかかったとき、ふと立ち止まって
撮ってみたもの。

フランスの1月(1)

2010-01-30 04:54:14 | フランス
短い出張でパリに来た。10月に来たから3カ月ぶり。
今回、実質2日しかおらず、しかも一日中働いているので
友人たちにもろくに連絡もできない。

ぼんやりラジオを聴いていたら、フランス社会の
日常の中の暴力について話されていた。検挙されない
軽い暴力事件(ひったくりとか、街角でいきなり殴れらたり)が
非常にフランスでは増えているという。暴力が蔓延しているというのだ。
「国家は合法的な暴力装置である」というのは政治学の鉄則だったと思うが、
日常の中の暴力の支配というのも、なんだか社会の進化を見るようで
末恐ろしい。北米などではhate crimeという90年代にはよく言われたが。
日本もそうなっていくんだろうか。

機内誌のシャルロット・ゲンズブールのインタビューを読む。
彼女は幽霊とか、夜とか、闇とかそういうモチーフが好きなようだ。
フランス的だなあ。写真はリヨン駅近くの街角。

感情生活

2010-01-23 10:31:30 | 読書生活
以前知っていた人が口癖のように他人に対して「かわいそう」を
連発する人だった。僕は「かわいそう」なんて言葉をなるだけ使わないように
して生活していたので、すごい違和感があった。今でもそうだ。
よく分からないけれど、「かわいそう」なんて無責任な言葉だと思う。

と考えて、最近、灰谷健次郎の「太陽の子」を久しぶりに読んだのだが、
登場人物に僕と同じキモチの人がいて、なんか共感したのでここに
抜粋しておく。

「口先だけでかわいそうなんて言うてる奴ほど、痛いこともかゆいことも
何にも感じてない奴や。痛いこともかゆいこともないことをいうてるから
痛い目に合う人がちっとも減らんのや。この女は病気で死んだんと違う
ねんで。飢え死にしたとも違うねんで。痛いこともかゆいこともない
ことを言っているやつによってたかって殺されたねんで」

命の別名を久しぶりに聞いたので貼っておく。









人に会うこと

2010-01-21 00:40:57 | 東京
実は素の自分でいるときは人と会うのがかなり億劫だ。
新しい人間関係なんか勘弁してくれといまだに思ってしまう。
職場の付き合いもあまりしないし、大学院の飲み会もめったに行かない。

そんな自分だが仕事では仕方なく新しい人に会わざるを得ない。
しかもかなりそれが仕事で大事な部分を占めている。
ということで今日も午後一で新橋に行って新しい人と打合せ、
夕方は、またこれも初めて会う業者の人と打合せだ。
ただ、仕事だと素の自分で接しないから、あまり疲れた気がしない。
上っ面だけでやってるわけじゃないんだけどね。
あさっても新しい人と打合せだ・・・。

ギアを入れて走行中

2010-01-18 23:19:00 | 東京
結局週末は一日中レポートを書いていた。まあ大したことを
書いていたわけではないのだが。フランスの提唱した地中海同盟とか
そういう関係の話。
でもって、セブンイレブンでプリントアウトして、昼休み、
1時間の休みをぬって、大学の研究室まで提出に行った。
行くと、研究室は空っぽで、教官もいない。仕方ないんで
ボックスに入れておく。

職場に戻って9時半ぐらいまで残業して、帰りがけに
新宿のルミナなどによってシャツを買って帰る。
自宅に着くとフランスからグリーティングカードが。
喜んで封を開けると、銀行の宣伝だった。なんだか・・・。

慌しい一週間

2010-01-17 00:10:47 | 東京
東京の冬は底冷えがする。今日、夜10時ごろ
総武線の電車に乗ってぼんやり窓の景色を見ていたら
荻窪と西荻の間の景色が真っ暗で、一瞬、寒々しい気持ちになった。
たしかにその間は住宅地が広がっていて、賑やかな街明かりが
一瞬途切れてしまう場所なのだ。

今週からさまざまなイベントが重なり、さまざまな
人とのアポをとり、しかも仕事も終わるメドも立ってないのに
月末に1週間海外出張に出るというまた
加速度的に忙しくなってきた。ほぼ毎晩深夜に帰宅してるので
ブログも更新できんかったばい。しかも、レポート提出締切りを
過ぎてしまい今慌てて書いているところ。明日までにA4で
10枚書かなければ。


さまざまな人生

2010-01-11 22:55:57 | 東京
海外で働くために先月会社を辞めた元同僚からメールが届いていた。
就職前の一休みの時期に自由旅行で、今、ラオスと中国の国境地帯に
いるらしい。8時間、砂利道をミニバンに揺られて走ったと書かれていた。
ラオスの国境なんて、想像できないな。一体どんな場所なんだろう。

大学院の新年会のためのメールで、出席できないメールが何通か来ていた。
そのうち一通は、脳梗塞のため身体障害者になってしまったゼミ生からのもので
新年会には出席できるけれど、食事にいろいろ制限がある、というものだった。
僕はそのゼミ生のことを知らないので、何歳で、どんな人なのかまったく
分からないのだが、ちょっと頭を殴られたような気分。

22時過ぎに西荻駅に戻ってくると、いつもワインを買っていた
駅構内のワインショップが今月中旬に閉店してしまうとの告知。
じゃあ、どこでスペインワイン買えばいいんだよ、と思いつつ家路をたどる。
ふと何年か前に夏に訪れたアビニョンの演劇フェスティバルのことを思い出す。
夏の夕暮れ、泊まっていたアビニョン郊外のホテルを抜け出すと、
国道沿いの芝生の広がったグランドとか、おじさんがベランダでじっと
外の様子を眺めているアパートとか、プロバンスの夏の夕暮れを思い出す。
あの頃はよかったなあ。

家に戻って、ユーミンの曲を聞いてみる。歌詞の中に「さまざまな人生」
というフレーズが出てきて、まさにそうだなあ、などと納得。
僕は僕の人生を生きるしかなく、他人の人生を生きることができないのだが、
これからどんな人生が待っているのか、まだそれは分からない。
でも僕と他人が同じではないのと同じように、僕の人生と他人の人生も
違うのだ。当たり前のことだが。

代々木界隈

2010-01-09 23:34:22 | 東京
代々木駅から15分ほど歩いた先にある
ビストロで、大学院の新年会があったので出席してみる。
大学院の集まりに出ること自体非常にまれなので、
たまには付き合おうかな、と思い出席してみた。
ゼミの知っている人たち6人でフランス料理を食べる。
6時に入って9時30分までいたので
3時間半も食事をしていたことになる。こりゃ長いや。
みんな論文のテーマや指導教官の話をしていた。
僕の場合、あまり自覚と言うかそういうのに乗り遅れているので
なんか聞いていただけなんだが・・・。

再び東京の日々

2010-01-07 22:58:15 | 東京
東京に元旦に戻ってきて、暦どおり4日から働き始め
もう3日が経ってしまった。早い。正月気分なんて仕事始めの
日からもう抜けてしまった。
たまに福岡モードから抜け出せず、周りの同僚に
つい福岡弁で返事してしまう自分。こっちのほうが
素の自分なんでしょうな。

今月は仕事が立て込んでいるうえ、大学院のゼミの新年会とか
レポート提出とかあって、そのうえ最終週にフランスに1週間
出張するとか言ってるからまたバタバタしそうだ。

福岡に帰る(4)

2010-01-05 21:46:22 | 福岡
福岡から戻ってきて3日がたった。
東京にいても福岡のことが思い出せるようにと、
地元の雑誌なんかを空港で買ってきた。
福岡walkerという情報誌と九州経済という地元の経済誌だ。
前者は初詣ドライブマップみたいな、地元の大学生がデートの
参考にするようなお気楽記事が満載(そこがいいんだが)、
後者は九州の地場産業の社長の新年の挨拶と
九州新幹線が全線開通したときの経済的インパクトが云々とか
そういう記事が載っていた。

今、東京で思い出しているのだが、もう頭もすっかり白くなった
父親が「飲みなさい」とかって言って、夕飯の食卓で
ビールやら焼酎のお湯割をついでくれる姿が忘れられない。
僕の父は焼酎を飲むのが好きで(鹿児島出身だし)、それを
息子や家族やらみんなで注いで呑むのがもっと好きで、
そんなことを大事にしている人だ。姉や甥っ子がきたとき
ふとおもむろに「ここにいるのはみんな血がつながっている人間だ」
みたいなことを父親も母親も言っていたけれど、
そんなことが大事なんだな、みんな。

福岡に帰る(3)

2010-01-05 13:38:35 | 福岡
新年ということで、いろいろお土産だとか
プレゼントの交換を家族でやったのだが、
姉から天神のコーヒー店のブレンド豆をもらう。
無茶苦茶香ばしい。三瀬峠で買ってきたというブレンドコーヒーも
家にはあったのだが、全然違う香ばしさ。ブレンドによって
全然違うな。

そのあとハゲ予防とか言って、ブラシを姉からもらう。
ブラシなんだけれど、柄とかブラシの部分が木製で、頭皮に
心地よい刺激を与えるそうだ。といいつつ、短髪なんで
ブラシなんか使わないんだけど・・・、と言うと
「頭皮をブラッシングするの」と言われた。

帰る日、西鉄電車で天神まで行き、地下鉄に乗り換えて
空港に行く。ガラス越しにうっすらと雪化粧をしている
瀬振山が見える。その前に、昔はなかった都市高速や環状道路がある。
なんかほっとする。

福岡に帰る(2)

2010-01-03 22:02:52 | 福岡
福岡の実家で読書。昼ごろ近所を散策。巨大なショッピングセンターまで
歩いていってみる。筑後川の近くにある、なんでも揃う、ひとつの街みたいな
ショッピングセンターだ。

また戻ってきて家族と雑談する。甥っ子を連れてきた姉も加わって
賑やかな団欒になる。なんかホッとして気が抜ける。
本当のことを言うと、東京の会社の同僚たちはみんな良い人なのだが
たまに真面目すぎて息が詰まってしまうのだ。
ああ、こんなことが大変なんだ、とか、ああ、こんなことに
大騒ぎするんだ、とか思って気疲れしてしまう。
なんでも話し合えば解決するとか、一生懸命がんばれば報われるとか、
本気でみんな考えているみたいなんだ。なんか40歳になっても
学校の先生から出された夏休みの宿題を一生懸命やってる、みたいなイメージ。
僕が真面目じゃなさすぎるんだろうか。
僕だったら、つまらない先生の宿題なんかゴミ箱に捨てちゃうね。

そのあとひょんなことで父親の家の話になる。
おばあさんがめっぽう綺麗な人で、父親の男兄弟(つまり
僕のおじさんたちだ)はみんな女たらしだったとか、そんな感じ。
僕は父親の家系に似ず、全然女たらしでもなく、さびしい生活を
送っているのだが、アルコールに強いところは父親似だな、
などとぼんやり思った。

福岡に帰る(1)

2010-01-02 08:35:09 | 福岡
シャルロット・ゲンズブールがベックと一緒につくった
heaven can waitなかなかかっこいい。イントロから。
やっぱロックはこうじゃなきゃ、という感じ。
しかもシャルロット・ゲンズブールの声とイギリス訛りの英語が
乾いた感じで、歌のロック度をますます上げているのだ!




ということで年末に半年振りに福岡に帰省した。
今回、わりとゆっくり博多に下車して電車や地下鉄を乗りついて
実家まで帰ったのだが(ふだんは空港まで親が迎えに来たりして
ゆっくり街を見る機会がないのだ)、あちこち街が様変わりしていた。
新幹線が開通することもあるのだが、博多駅ビルなど
新築工事中でまったく何がなんだか分からなくなり、コンコースや
改札の場所など分からず一瞬迷ってしまったっす。
天神にも博多駅から歩いていったのだが、西通りから向こう側
大名や警固など新しいショップが次々に出ていて、昔行っていた
喫茶店の場所も分からなくなっていた。
唯一、変わってなかったのが料亭の稚加栄。やっぱねえ。博多は
稚加栄のめんたいこやねえ。つい衝動買いで海鮮まんを買ってしまったばい。
中にチーズとめんたいことイカが入っているまんじゅう。
上で書いているような、全然ロックじゃないが。
写真は大名への入り口の道路。もうみんな親不孝通りには行かんとやね。