日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

the rainbow song(続き)

2006-11-29 06:44:14 | 種ともこ
せっかく、the rainbow songのことを書いたので
ここで歌詞でも。

いつか想い出すね 今日の景色すべて
なぜかせつないほど懐かしくなるはず

駆け出す光
プリズムくぐり七色にボクの心染める

追いかけていた
届かなかった
虹のありかを今
子午線こえて探しにいくから
one sweet dream will come true
生まれる奇蹟

un jour je me souviendrai
de toutes les scènes que je vois aujourd'hui
sans trop savoir pourquoi
cela m'évoquera la nostalgie

rayon du soleil qui brille
à travers un prisme
mon coeur rempli avec
sept couleurs

là où je cherchais
là où je n'arrivais pas
là où il y a mon arc en ciel



途中まで訳そうとしてやめました(笑)

ウタイツガレルウタ

2006-11-28 07:57:44 | 種ともこ
フワリ、フワリとした浮遊感。
波打ち際で潮が空気に溶けそうな感覚。
久しぶりに聞く種さんのthe rainbow songは
希望とか光とか、そういう言葉では説明できない
未来への期待感をメロディーに乗せて歌っている。

初めてこの曲を聴いたとき僕はまだ
20歳だった。卒業旅行のとき景色を見ながらこの
メロディーが頭の中をぐるぐる回っていた。
あれからもう15年も立ったなんて信じられない。
で、いまだに僕はこの曲も種さんも好きだ。
ということは僕は僕で変わらないんだろうな。

モントルイユへ

2006-11-27 16:12:02 | パリ郊外
linkin parkのホームページに行ったらあまりにカッコいいので
驚いた。彼らは、何の意味も持たないのでグループ名を
linkin parkと名づけたらしい。こういう「無造作な行動」というのも
カッコいいなあ。

所用があってパリの東の郊外、モントルイユに出かけていった。
ギャラリーがたくさんあって、アーティストがたくさん住んでいて
と有名な街なので話しにはよく聞いていたのだが地下鉄の駅を
実際に降り立つのはこれが初めて。低層のアパルトマンと移民の
経営する小さな商店街が並ぶ町並みがパリの方向まで伸びている。
なんかほっとするような雰囲気だ。

懐かしいノルマンディー

2006-11-26 06:33:10 | フランス
懐かしいなんて書くと、まるでノルマンディーを
さも知っているようだが、そんなに知っているわけでもない。
テレビを見ていたら、FRANCE 2でノルマンディーの中心都市
カンから歌番組の中継をしていた。カンにゆかりのある歌手やら
俳優やらが出てきてはノルマンディーはこんなに素晴らしいとか、
ノルマンディーの訛りはこんなに魅力的だとか話していた。

初めてフランスに留学したとき住んでいたのは他でもないこのカンの街。
今でも留学時代に友達になった日本人やら、カンに住んでいる人と
本当にたまにだけど連絡を取る。
ノルマンディーの曇った秋空や、暗い乾燥した冬の空気や、
春先のまぶしい自然やら、初夏の小麦畑なんかいろいろ見ることができて
本当に留学時代は楽しかった。
そういう思い出が今のSOUTIEN MORALになっているのかな
などと思う。

カンの街は空襲にやられてあまり古い建物が残っていない。
それでもたまに木造りの家(コロンバージュと言っているやつ)
が街角に時々残っている。そして大学都市らしく映画好きが通うような
名画座が幾つもあったりしてなかなかいい街なんだよな。

北の星、ヘルシンキ(13)

2006-11-24 15:48:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
フランスに戻る朝、空港までのバスに乗るため
ヘルシンキ中央駅へと赴く。月曜で、街はもう動き始めている。
駅へ行く途中、前を通りかかった北欧最大のデパート
ストックマンはまだ午前9時過ぎだというのに、もう
開業している。通勤客の群れとすれ違う。
サラリーマンはどこの国も同じだなあ。

北の星、ヘルシンキ(12)

2006-11-23 07:41:46 | 海外(フランス、スペイン以外)
フランスに帰る日、厳寒の中、突き動かされるように
バルト海に面した港まで歩いていった。
岸壁に立って、ぼんやり海でも眺めていたかったのだ。

岸壁に立っては見るけれど、恐ろしい寒さで
のんきに海なんて見ている余裕なんかない。
小雪もちらついている。かもめも飛んでいない。
そういえば、ヘルシンキの中央駅構内でカモメを
見かけたんだけど、ああいうのって海と街の近さを
よく示す好例なんだけだろうがなんかぎょっとする。

次にこうやってこの港に立てるのはいつだろう?

子供の頃はよく雑誌や百科辞典に載った外国の景色の写真を
見ては、「大人になったら絶対この場所に行ってやる」
みたいなことをよく思っていた。そのうちどれだけの場所に
実際に行ったのかよく覚えていない。確か、アラスカとか
グランドキャニオンとかあとロシアのステップ地帯とかには
まだ行っていない。
でもそういう感覚、「ここに絶対行ってやろう」みたいな気持ち
って大人になるにつれてだんだん薄れるんだよな。それよりか
一旦行った場所に、もう一度戻ってきたい、みたいな思考に
ベクトルが行くのがなんか切ない。新しい場所もっと開拓しろよ、自分。

北の星、ヘルシンキ(11)

2006-11-22 07:10:45 | 海外(フランス、スペイン以外)
街を歩く。足を止める。彫刻のある壁を持つ
アパートを見つける。よく年号を見ると
この彫刻が製作されたのは1920年代とか
そういう戦前の話らしい。

ヘルシンキの街は歩いていく先々で
視界に小さい公園や、植え込みの木々や
海面とか、そういう自然が近く感じられる。
人間だけの人工的な、非人間的な都会とは違うんだなあ。

北の星、ヘルシンキ(10)

2006-11-21 07:34:31 | 海外(フランス、スペイン以外)
ヘルシンキの目抜き通り、アレクサンテリン通り。
北欧最大のデパート、ストックマンや
さまざまな高級ブランド店が軒を連ねる。
といっても日曜でお店はみんな休み。目抜き通りだけど
人気もなくひっそりしている。無人の繁華街。

フランスでは相手と目を合わせないことが失礼にあたる
のだけれど、フィンランド人はみんな自然と相手と
目を合わせないよう。ちょっと日本文化ぽいかも。
じゃあ、日本みたいに個性を埋没させる文化なのかなあ。
それはそれで嫌気がするが。

北の星、ヘルシンキ(9)

2006-11-20 05:06:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
ヘルシンキ大聖堂

C,Lエンゲルの設計により1852年に完成した
新古典主義様式の建物で、元老院広場を見下ろすように
立つ。白亜の外壁にドームの緑色が映え、端正な美しさ
を誇っている。
                   ~昭文社「個人旅行・北欧」より

大聖堂は信者のミサのため、観光客は立ち入り禁止となっていた。
入り口に大きな立て札が掲げられ、no touristeと書かれてある。
ちょっと残念だが諦めよう。僕は一介の観光客だしなあ。
それにしてもこの高台から見下ろす元老院広場は素晴らしすぎる。
均整のとれた黄色い壮麗な建物に囲まれて、広場は神々しい
雰囲気をかもし出している。寒さも忘れて一瞬景色を眺めるため
佇んでみる。


北の星、ヘルシンキ(8)

2006-11-19 17:54:01 | 海外(フランス、スペイン以外)
元老院広場

約40万個の御影石が敷き詰められた壮麗な広場。中央には
悲劇のロシア皇帝アレクサンドル2世像が立つ。北にヘルシンキ
大聖堂、西にヘルシンキ大学、東に官庁、南に裁判所と
19世紀の建物に囲まれている。
                   ~昭文社「個人旅行・北欧」より

ユーミンの2年前ぐらいのアルバム、wings of winter, shadows of summer
のジャケット写真と中のリーフレットに映っている広場はこの広場
なんだ、と行ってみて分かった。あのアルバム良かったもんなあ。

何よりも悪いこと

2006-11-19 06:31:10 | フランス語
C'est pire que tout!
それは何よりも悪い!

と同僚のバレリーが会話の中で言っていた。
何かプロポジションを受けて、受動的に考えて
考えた結果、結局何もしないこと。
いや、僕がそうだったという訳じゃないんだけど。
アクションを起こさないこと、ただ黙って
手をこまねいて待っていること、そんなのは
彼女には我慢できないんだろうな。僕も同感。


北の星、ヘルシンキ(6)

2006-11-17 07:08:56 | 海外(フランス、スペイン以外)
中央駅に向かって歩いていく。港から歩くこと10分。
僕は駅のすぐ隣にある近代美術館に入館する。
ガイドブックとネットでこの美術館のことを知って
行きたくてたまらなかった場所だ。

近代美術館の名に恥じない近代的な建築。
白い壁、曲線の建物はまるでパブリックに手招きをしているようだ。
中に入ると子供づれの家族がたくさんいる。子供にも
現代アートを積極的に紹介しようとする姿勢。

展示物もいいものばかり。スペースをたっぷりとって展示しているので
余裕を持って館内を回れる。鑑賞疲れもしないし。
ドイツかどこかのアーティストで「風の姿を探す」という一連の
作品群があった。木の枝に発光体をつるし、風が吹くたびに揺れる
その発光体を連続撮影して、「風の道しるべ」とでも呼ぶようなものを
写真に収めているのだ。

あまりに快適なプラットフォームだったので、部屋に座っている
美術館の監視員らしき女性に「すばらしい美術館ですね」などと
賛辞を述べてみた。そのあと話が弾んで、トゥルクにある現代美術館の
ことなどついでに英語でいろいろ説明してくれた。
外国の美術館でこうやって監督員の人と話すのは久しぶりだったなあ。

北の星、ヘルシンキ(5)

2006-11-16 07:51:07 | 海外(フランス、スペイン以外)
一見したところ、ヨーロッパで一番北に位置するこの首都は
風変わりで、我々を今にも驚かせんばかりだ。
まず、そこに漂う空気が変わっている。欧州的であり、同時に
ロシア的でもある。田舎風で、超近代風、厳かで大いに遊びのある街。
その建築はさまざまなスタイルを持っている(新古典主義、
アールヌーボー、30年代の機能主義、デザイン主義)、しかし、
なによりもそれらの建築は、若々しく、活気にあふれた
自らのアイデンティティーを求めるようなこの街の雰囲気をよく出している。

ロシア統治下の19世紀の建築物のとなりには、
古い市場そして小さな漁船、そしてまるでカミソリの葉のような
NOKIAのガラスのビルが聳え立つ。

4月までヘルシンキの町はすばらしいスペクタクルを提供する。
凍った海面はここに住む人々の遊び場になる。この寒さと風の中で
スキーに興じたり、街を取り囲む半島まで歩いたりするのだ。
その間、半島の周りで砕氷船が進む。スエーデン、エウトニア、
サンクトペテルブルクを結ぶフェリーの航路を確保するために。





北の星、ヘルシンキ(4)

2006-11-15 06:41:32 | 海外(フランス、スペイン以外)
寒さの中を我慢して歩き続ける。どこといってあてがあるわけでもなく。
そのうち寒さで頭が痛くなってくる。30分ほどで肌がかさかさに。
よく考えると僕は思いっきり薄着で、上着はダウンジャケットを着ている
ものの、下は単なるジーンズ。足がかさかさになって擦り切れてきた。
寒さと乾燥。こりゃ拷問だな。

ふと不意を付かれる。目の前にボスニア湾が姿を現した。
水面も港の景色もすべて冬の色。