日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ドイツへの道2.

2017-08-20 11:00:34 | 海外(フランス、スペイン以外)
ベルリンでバウハウス美術館に行けたのはとてもよかったと思う。
ほかの大美術館に比べると、こじんまりとした、小さな美術館なのだが、
無駄なものは何もなく、バウハウスの思想にストレートに触れることが
できる、貴重な美術館だからだ。

はっきり言って、僕はバウハウスのことを何も知らなかったんだなあ、
と実感してしまった。



美術館の中庭ではいくつもの移動式小型住宅が配置されていて、
その中で住居空間に関するデモンストレーションが行われていた。
バウハウスは「小さな住居」を推奨していたというが、そんな思想が
実感できる場所だ。

美術館内部はいくつかのセクションに分かれ、常設展と企画展のスペースに
分かれている。





無駄を排した空間。常設展のオーディオガイドの丁寧な説明。
カンディンスキーやパウル・クレーなどバウハウスの教授陣だった
20世紀を代表する作家の作品も展示されている。

カンディンスキーは、特定の色にあう、特定のフォルムといったものを
定義していて、その原則に合わせて創作活動を行っていたこと。例えば
赤であれば「円(サークル)」が一番適切な形であること、など。

オスカー・シュレンマーの独創的な彫刻を前に、彫刻は
一面だけから見るのではなく、側面、背面すべての面から
鑑賞の目を向けなければならないこと。

デザインというものがどれだけ深く、社会、人間の生活にかかわるものなのか、
新ためて認識することがだきた。

ドイツへの道1.

2017-08-20 10:36:51 | 海外(フランス、スペイン以外)
夏休みを利用して、生まれて初めてベルリンに行ってみた。
距離的なこととか、言語的なこととかいろいろあって、なかなか
行く気にならなかったのだが、今回、カッセルのドクメンタに
行ったので、意を決してベルリンにも足を延ばしてみたのだ。

もう、駅からしてパリと違って近代的だ。立体交差する通路と
ホーム、そして両側に張り巡らされた数々のショップ。



そして、ベルリン発祥のカリービュースト。





はっきり言って、体にすごく悪そうなのだが、バカンス中だし、開放的な
気持ちも手伝って、ほぼ毎日口にしてしまう。





ヴェネツィアへ(5)

2017-08-01 00:51:01 | 海外(フランス、スペイン以外)
ヴェネツィア3日目は現代アート関係の美術館を
あちこち訪問していたのだが、途中で暑気と徒歩疲れで
リタイアしそうになる。橋から見るヴェネツィアの
街はこんなに素晴らしいのに、日差しの強さでなんだか
そういうものとして鑑賞できない感じだ。



そうやって、昨日のようにやっぱ昼にホテルの部屋に戻ってきて
ビール飲んだり、ポテトチップスつまんだりして、昼寝をする。
そして19時ごろに起きだして、夕食のためのレストラン探しを
するのだった。

今回はリアルト界隈からちょっと辻に入った、人通りの多い通りに面した
レストラン。満員というわけでもなく、閑散というわけでもなく、
僕のような一人旅をしているものにもなんとなく入りやすい店だ。
店員も美人のウェイトレスとかいて、感じがいい。

席はどこがいいかと聞かれて、思い切って通りに面した
テーブルを指さした。ウエィトレスは変なかもせずに、「この席が
いいものね、チョイスは正解よ」というようなことを言っていた。

食前酒は前から気になって仕方なかったスプリッツ。
赤い、アペロールという低アルコールをプロセッコで割ったのみもので、
夕方ぐらいになるとベネツィアではみんなが飲んでいる。
飲みやすいし、風味もいいし、話もはずむような飲み物だ。

そのあとおもむろにミックスサラダをオーダー。旅行中というのは
野菜が不足がちになるものだ。



サラダが運ばれてきたので、おもむろにテーブルのバルサミコ酢をかける。
う・・・うまい。こんなバルサミコ酢は味わったことがない。
酸味があるんだけど、うっすら甘くて、サラダとの相性が抜群。これだったら
いくらでもサラダ食べていたいほど。

そのあと調子に乗ってイカスミのパスタを頼む。


付け合わせはギンギンに冷えた、ソアーベ・クラシコ。
ベネツィアは本当においしい。