日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

いまどきの大学生

2010-09-26 17:19:48 | 大阪
職場でインターンシップをする大学生と話す機会があった。
インターンの仕事の内容を説明したりする合間に、大学生活とか、
就職活動のことなど雑談交じりに聞いてみた。
二人とも20歳前後の女の子だったんだけど、ジェネレーションギャップ以前に
その真面目さに驚いた!大学の授業もちゃんと出て、
将来のやりたいことも人生設計もしっかり見据えている。
たぶん、僕が大学生の頃と比べて就職とか大変だからなんだろうけど、
でも根源的な疑問がわきあがってきた。

若いって、もっとハチャメチャで、破壊的で、残酷なもんじゃないか?

僕が大学生の頃は、学校もあまりいかなかったし、人ともそんな
付き合わなかったし(まあ、今もあまり変わってないが)、
アイデンティティークライシスに苦しみながら(心理学科だったんで
アイデンティティーの問題とか授業で勉強していたのでなおさら・・・・)、
自己嫌悪して、絶望して、世の中に反抗していた。オタクとかダメ男とか呼ばれて
変人呼ばわりされていた。
普通の人生だけはやめようと思っていたっけ。
今思えば、ちょっと勘弁してもらいたいぐらい負のオーラも出していた。
自分はこんな居心地の悪いところにはいたくないし、いる必要もないし、
もっと他にいろんな冒険ができるところがあるはずだ、と思って
福岡から飛び出し、まあ、なんとかなるんじゃないか、というぐらいの気持ちで
東京に仕事を見つけ、住み始めた。でも、東京でもかなりキレまくっていたような・・・。
変人呼ばわりされるのは博多に住んどったのが理由で、東京みたいな大都会に行けば
周りから奇異な目で見られたりすることはなくなるばい、と思っていた。
東京に行っても余り変わらんかったが。いや、自分と比べ物にならないぐらい
ホントに変な人もいたが、そういう人たちは行き着くとこまで行って精神病んでいた・・・。

とそういう自己プロフィールなんで、インターンの若者の話とか
受け答えとか聞いていると、「そんなんまったく普通だよ!」と
突っ込んでみたくなる衝動に駆られたのだった。まあ、そもそも
「普通はやめよう」なんて考えない人なら別にいいんだろうが。
冒険とかしたくないのかなあ。僕はもう41だがいまだに冒険したいが。

論文の中間考査

2010-09-23 15:59:36 | 大阪
修士課程を修了するには修士論文を出さないといけないのだが、
その前に中間報告を来週の月曜までに提出しろ、ということなので
今月になってからせこく、論文を書いていた。
月曜は会社もあるし、半休をとって東京も行くのも大変なんで、あさって、
土曜提出を目指して今日パソコンに向かって論文を書いていたら、
気がついたらもう夜の8時。
結局外に出ないまま、一日が過ぎてしまった。
本当は大阪まで行って、福島駅前の有名な唐揚げのおいしい食堂に
行こうと思ってたのに・・・。しかもこれじゃ引きこもりじゃん、アパートから
外に一歩も出ないなんて。

ところで結構苦労して論文を書いているのだが、大した論文じゃないのに
かなり手こずっている。自分が大学生の頃なんて苦労して論文書いたり
文章書いたりしたことなんかなかったのに・・・。
これって才能の枯渇だろうか?
あ、才能があったとの仮定での話だが。

スペイン熱

2010-09-21 14:51:38 | 大阪
といっても風邪ひいて熱が出たわけではない。
今度、スペインに行ってしまう同僚から、大阪市内で同僚が通っていたという
感じのいいスペイン語学校を紹介されたのだ。
そういえば自分に何か足りないと思っていたが、スペインに
もう2年ぐらい言っていないことに気がついた。前に行ったのは2008年だから。

東京の大学院にも通って、大阪のスペイン語学校にも通ってたら
一体いつ仕事するんだ、ということになるがついつい
紹介されたホームページを見ながらニヤニヤしてしまう。

ところでCHAKUWIKIに福岡人の気質のページがあるのだが、
自分に当てはまるようなことが書かれてあり、つい笑ってしまった。

     *     *     *
征服欲が強い。
いかに相手を「呑み込んでやろう」と考える気質。

博多のラーメンは博多にあるからこそ自慢するのであって、これが他の地域にあろうもんなら、
「ケツの穴ばこまかけん、あんな細い麺のラーメンば食うったいね。」くらいのことは言う。


連休は地元で

2010-09-19 18:08:10 | 大阪
世間では三連休なんだが、土曜は土曜でたまっている仕事を片付けに
職場に行き残業し、日曜は日曜で修士論文の中間報告提出のための勉強などする。
世間では三連休でみんな旅行とか行っているのになあ。できれば僕も
温泉とか行って毛蟹とか食べたいんだけど・・・。そのシーズンはまだ先か。
よく思い出すと、去年のこの三連休は福岡の実家に帰っていたかも。
腹いせに大阪の博多ラーメンの店でも行こうかいな。

勉強と言いつつ、全然集中できない。なんかパソコンに向かって
何か書こうとすると、すぐに他のアイディアがひらめいて
ネットをあけてWIKIPEDIAとか開いてしまうのだ。
でそこに書いているものを読んでいると、すぐ他のページも読みたくなるし。
要するに集中力がないのだ。
で、今日、大阪の日本橋にぷらっと午後言ってみたのだが、
入ったUCC系の喫茶店でネットブックを広げて勉強してみたら
思いのほかはかどった!やっぱ他人の視線とか適度な緊張って
必要なんだなあ。

福島駅近く

2010-09-18 02:15:12 | 大阪
会社の同僚とかと、JR環状線福島駅近辺の居酒屋で飲んだ。
福島という場所は名前は知っていたけど、今回行くのは初めて。
そもそも環状線自体乗らないので、新鮮な体験だ。

駅前近くの路地には驚くほどたくさんのレストランや食堂、
飲み屋、居酒屋が並んでいて、しかも気に入ったのは
チェーン系列の店がなくて、それぞれの店が個性的な店構えだったことだ。
ちょっとゆるい感じもして、西荻窪を思い出してしまった。
こんなところに住んでいたら、会社帰りに一杯やって帰れるのになあ、
などと想像してしまうような場所であった。

今年の3月に大阪に出張したとき(まだ東京に住んでいた)、
連れて行ってもらったおしゃれな店の場所を探していたのだが、
今日、それがようやく南堀江界隈の店だと発見。
今度、そこらへんもウロウロしようかなあ、と思う。

9月の大阪

2010-09-16 15:16:34 | 大阪
今週は週初からサラダ食べたり、修士論文の内容考えたりと
ストイックな毎日を過ごしていたので、今日ぐらい生き抜きにと、
会社帰りに難波に行ってみる。といっても僕の働いているのは
大阪の凄い南のほうなんで、難波行くのも30分ぐらいかかって大変なんだが。

難波駅近くの市営プールで体力づくりのため泳いだ後、
難波近辺の商店街やアーケード街など冷やかしてみる。
ちょっとわき道に入ると客引きばかりが立っていてそれはそれで
かなり興ざめだ。
で、よく行く酒屋でスペインワインなど買う。

ついでに法善寺横町の水掛地蔵によって
お参りなんかしてしまう。苔むした地蔵を見ると
なんか周りの喧騒を忘れてほっとしてしまう。

文明の暴力

2010-09-13 15:20:43 | 読書生活
ポルトコロニアリズムという本を先週から読んでいて、
それはそれで面白いんだけれど、読み進めるうちに今まで知っていたつもりで
実は何もわかっていなかったことが何度も出てきて
目から鱗が落ちるような感覚に襲われる。

たとえば「日本」の平和。平和が大事だというのは簡単だけれど、
その日本の、当然だと思われている平和が、実は他者の苦しみや、
世界の他の国の戦争などの犠牲の上に成り立っている「平和」なのではないか。
平たく言ってしまうと、平和国家と言っているけれど、沖縄の人々の
米軍基地の日常の苦痛の上に成り立っている平和ではないか。
パレスチナやアフガンやイラクでは日常茶飯事にテロが起きているのに、
そういったものを押さえつける圧倒的なアメリカの帝国主義的な
軍事力に下支えられた、手の甲の上の平和なんじゃないか、とか。

そして「あらゆる暴力に反対」と言うのは簡単だけれど、
その実、あらゆる暴力が発生するのを押さえつけるような、もっと大きな
国家体制の暴力に庇護されているから、それ以外の暴力に反対することが
できるだけなんじゃないか。

読んでいて、自分が何も考えていなかったことを思い知らされる。

金曜の横浜

2010-09-11 16:21:45 | 東京
金曜の午後、半休をとって飛行機で横浜に行く。
というのも、今月末に修士論文の中間報告をしないといけなくて、
どうもこの時点で一旦、指導教官に論文を見てもらわなければと思ったからだ。
本来は大学のある東京で会うべきなのだが、教官がたまたま
金曜は横浜にいるということで、横浜に行ってみた。

羽田から横浜までバスで行ったのだが、バスはほとんど
工業地帯の間を縫うように建設された高速しか通らないので、
横浜に着くまで、一体自分はどこにいるんだろうか、さっぱり
分からない、似たような景色の連続だった。

そんな中、一瞬、東京湾がバスの窓から見えた。
波頭があちこちに見える。なんかぼーっと見ていたら
仕事とか、論文とか、どうでもよくなってしまった。

野地秩嘉氏の新著

2010-09-07 16:55:32 | 読書生活
今日はちょっと仕事の関係で落ち込むことがあって、腐って家で
タラタラ本など読んでいた。昔から好きなルポライターの野地秩嘉氏の新著
「一流たちの修行時代」だ。なんか人生のハウツーものっぽいタイトルで、
実際に一流の人間の行き方などがインタビュー形式で書かれているのだが、
どこにも「●●のように生きろ」とか、「●●すべきだ」なんて書かれていない。
どれもあからさまな人生観とか仕事観とか出てこずに、ただ淡々とそれぞれが
やってきたことが語られるだけなのだ。
そういう欲のない、ギトギトしていない乾いた文体が非常にいい!
あるホテルマンの言葉を引用しておこう。

経験したことのないトラブルや状況に直面したときに大切なのは、
ビジネスノウハウやテクニックではありません。心の中に支えがあるかどうかです。
メンタルな力がないと乗り切ることはできない。

こういういい言葉があちこちに出てきて、すばらしい本なのだ。
ところで僕の落ち込みの件だが、結構自分のふがいなさにあきれちゃって
こんなところにいるより、福岡でのんびり、平和に、地味に働いていたほうが
ずっと幸せなんじゃないか、なんて一瞬思ってしまったぜ。
まあ、大阪でも大したことをやっているわけではないので単なる逃げなんだが。

世界を痙攣させる出来事

2010-09-05 16:20:26 | 自分について
9月末に修論の中間報告を出さないといけなくて、その前に
来週指導教官にドラフトを読んでもらうことになっていて、その
準備を毎日しているのだが、まったく進まない。筆も進まないし、
気も散るし、ロクなもんじゃないっす。何をどう書けば良いのか
考え始めると止まってしまうし・・・。

論文の関係で、フランスの歴史という本を読んでいる。フランス史が
課題になっているわけではないのだが、植民地のこととかがちょっと
関係しているので。そこでこんな一節が出てきた。

フランスの19世紀はよく「波乱万丈の世紀」だといわれる。政変につぐ
政変、革命とその反作用があくことなく繰り返された。しかもそれらが
フランス一国だけで自己完結せず、その一挙手一投足がヨーロッパ大陸
諸国の痙攣を誘発した。
                    ~『フランスの歴史』福井憲彦編

前読んだ歴史書には、フランス革命を社会に投げ込まれた「劇薬」のようなものだ、
と表現されていて、この「劇薬」という表現はなかなかいいなあ、と
思ったのだが、「諸外国を痙攣させる」国というのもなかなかいい。
政治、社会、経済、思想的にフランスは周辺国を痙攣させる国で、それは
フランス革命が過ぎて2世紀がたった今でもまだそうなのだ。
とかいうことが書かれていた。

外から見た大阪

2010-09-04 16:22:18 | 大阪
モロッコで知り合いになったベルギー人の友達が大阪に
来ているので、夕方大阪まで出かけていって街案内などする。
昨晩遅く、大阪に着いて一人で入った居酒屋みたいなところで
その場にいたサラリーマンに話しかけられたことが嬉しかったらしく、
何度もその話をしていた。大阪の人はオープンだと。

そのあと、天王寺やら新世界やら、大阪の下町界隈を散策する。
賑わっている商店街、おそろしく安い串揚げや、
列のできている居酒屋、老人ばかりの囲碁クラブ、
シャッターのおりた商店街、昭和な感じの定食屋などなど。
もっと南の界隈なども散策する。

実は僕もあまり大阪のことを分かっていないのだが、
こうやってえらそうにガイドなんかしていると照れくさい。
知り合いもあんまりいないしね。