日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

もっとも美しい訛り

2007-05-31 06:18:43 | フランス
某大臣は本当にひどいと思う。
自殺して、恥をかいて汗かきながら一生懸命
真面目に生きていくことが嫌なんだな。


今日は日帰りでリヨンに出張。
リヨンのタクシーの運転手がtarbes出身(フランス南西部)
という話になったら同乗していたフランス人の同僚が言った。

c'est le plus bel accent du monde!
(世界で一番美しい訛り!)

あそこらへんに行くと単語をすべて母音も子音も
はっきり発音するので、鼻母音とかそういう
ささやくようなフランス語の
音声とかなくなるらしい。

リヨンから帰るTGVで窓の何の変哲もない
フランスの田園風景を2時間ぐらい凝視する。
前は自分と同じ「匂い」のする人としか友達になれなかった。
友達を作るのにも鼻が利いたのだ。
今はそんな鼻も利かない。今友達になっているやつらが
自分と同じ匂いがするともあんまり思えないが。


ブリュッセルに来た(5)

2007-05-30 06:24:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
ブリュッセルは素っ気無い友達のような街だ。
パリのように過剰でなくて、どこかスキがあって
でも近づいていくと手のひらを返すようにツンとされ
肩透かしにあう。そんな雰囲気にあふれている。

美しい町並みがいきなり建築工事や廃墟のような
建築で簡単に寸断される。
趣味のいい装飾のブティックと趣味の悪いバーが
同居しているような空間。肩の力がなんか抜けているのだ。


ブリュッセルに来た(4)

2007-05-27 18:16:03 | Weblog
ずっと以前、小説を読んでいたら「昨日とは
何もかもすべてが違って見える。人生が変わろうと
しているときはすべてが違って見えるのだ」
なんてフレーズがあった。自分、そんな経験なんか
ないし、そもそも人生にドラマチックな変化が訪れよう
としている局面に出会ったことなどないような気がする。
平凡なんだか、鈍感なんだか。

そういう自分がいつも歯がゆいのだが、昨日
ありえないような時間まで残業して家に戻って
そのまま寝て、今朝起きてみたら、なんか昨日とは違う
景色が目の前に広がっているような気がした。
細かい衝突とか、自分に納得できないこととか、敵意や
無理解があまりにも多すぎて、全部刷新しないと前に
進めないと頭が悟ったからだろうか?

フランス人のある同僚から言われた。

Observes bien.
L'incompréhension vient de l'ignorance des autres.

よく観察しろ。無理解は他人への無知に起因するのだ。

写真はブリュッセルの教会。教会前で何か政治色の強い
集会プラスコンサートを行っている。

ブリュッセルに来た(3)

2007-05-26 17:49:22 | 海外(フランス、スペイン以外)
ブリュッセルはコンパクトな街だ。ただし、これは
あくまでも比較の問題であって、もちろんベルギーの中では
一番の都会だし、いろいろな表情を持つ地区が散在している。
けれど中心街に限って言えば、駅から20分ぐらい歩いたら
都心、グランプラースに到着してしまう。

グランプラースに来るのはこれが2回目だ。
ちょうど1年前にふらっと来たときには、この広場を
駆け足で通り過ぎただけだった。滞在期間、5分。
それで、今回はもっと落ち着いてプラースを見学する。
滞在、15分。次から次へと観光客の波が押し寄せてくるので
ゆっくり広場を、それを取り囲む建築を見る気になかなかなれない。


ブリュッセルに来た(2)

2007-05-24 07:03:46 | 海外(フランス、スペイン以外)
ミディ駅構内から出て街を歩き始める。
街は近代的で、広い広場を横切るとすぐに
環状道路にぶつかる。環状道路はどこの欧州の大都市にも
ありそうなぐらい無愛想で、つっけんどんな感じ。

環状道路を横切るとそこにはエスニック街が広がっていた。
北アフリカのアラブ系住民が経営するカフェ、食料品店、
理髪店、レストラン。まるでモロッコの街角にいるようだ。
ブリュッセルの街角にこんな街路が存在しているとは。
誰かが言っていた。パリは移民やアラブ人はパリの郊外に
どんどん押しやられてすんでいるけれど、ブリュッセルは
その逆でどんどん貧民や移民は市内の中心に追いやられているらしい。

ブリュッセルに来た

2007-05-22 03:51:22 | 海外(フランス、スペイン以外)
ブリュッセルのミディ駅に着いた。初めて降り立つ駅。
休日を利用して、現在ブリュッセルで行なわれている
アートフェスティバル、クンステンフェスティバルを見物に来たのだ。

ミディ駅の周りは殺伐としている。地図で見ても確かに
グランプラースのある中心部から少し離れたところにあるので
そんな繁華ではない、ということは覚悟していたのだが
この場末感はなんだろう? 駅を一歩出ると物乞いや
薬の売人らしき人々がウロウロしている。
THALYSもブリュッセルの表玄関なんだからもうちょっと
何とかしたらいいんじゃないだろうか???

で、僕はホテルを目指して歩き始めた。

日ごろの仕事が

2007-05-19 06:31:53 | 自分について
最近の激務がたたって今日なんか朝からフラフラ。
というか最近あまりに忙しすぎて、しかも仕事も全然
こなせなくて自分が何やっているのかわからない状態なのだ。
仕事相手と面談が終わってソファーから立ち上がろうとしたら
思わず立ち上がれなくてしりもちついてしまったぜ。ださ。

学生の頃なんかはサークルの飲み会で居酒屋で
ビールやら酎ハイを調子に乗って飲みすぎて、みんなが
引き上げるとき自分だけ立ち上がれなかったことがあったが
あんな感じ。やばい、つーかカッコ悪すぎ。
こんな悪循環、まだまだ続きそうだぜ。

黄昏はプエルタ・デル・ソルに降りてきて

2007-05-13 08:11:38 | スペイン
なんか今日は仕事場にいたのだが一年ぶりに日本から
来た仕事の知り合いに再会して、親切な言葉をかけてもらって
なんか温かい気持ちになった。世の中にはいい人もいるんだなあ。

で、その後仕事の関係でちょっと嫌だと思っていた外部の人に
あって話をして、「やっぱりこいつは好きになれない」ような
感情を持つ。そういうケースが何回も起こる。
というか短時間で多くの人にあったので。
世の中には気持ちのいい人間ばかりじゃないのだ。

などとへこんで深夜にアパートに戻ってきて、こないだの
3月マドリッドに行ったときに撮った写真を見る。
プエルタ・デル・ソルに黄昏が降りてきて、みんなこの
広場をめがけて夜に繰り出すところ。ネオンサインが輝いている。
こんな風にワクワクした気持ちで、週末の夜街に繰り出すなんて
もう長いことないな。

自分が何者であるか

2007-05-11 06:34:45 | 自分について
淡々と仕事をしていたら、やはりパリ在住の日系企業勤務の
日本人の知り合いというか友人から電話が入った。来週、日本料理の飲み屋
に飲みに行きませんか?とのお誘い。飲みに行くこと自体嬉しいし、
そもそも誘ってくれること自体ありがたいし、すぐokの返事をしたが、
そのあと根源的な疑問がむくむくとわいてきた。
「俺なんかと飲みに行って楽しいわけ?」

嫌いな相手だったらもともと飲みになんて誘わない
わけだからそこそこ好感は持たれているんだろうけど、
なんか考えてしまう。僕なんてつまらない人間だし、
そんな一緒に飲んでも大したことないんだけどね。

このひっかかりはどこから来るんだろうか?
ちょっと考えた。そういえばちょうど10年前、
20代の後半はヒッピーの成れの果てになりたいと
考えていた。自由で、ふわふわして、社会規範に囚われなくて
、好きなことを追求していくような人生。
そんなものを努力次第で、心持次第で手に入れられる
と思ってたのだ。ヒッピーの聖地のイビサにも行こうと思ってたし。
行かなかったが。

いろんな人に好かれて、いろんな人の人生に影響を残すような、
でも浮世離れした人間になりたいとずっと思っていた、その頃。
それが今じゃパリに住んでサラリーマンなんかしているテイタラク。
ユースホステルを生涯渡り歩く、なんて言っていた自分は
どこに行ったんだろうか。

(実は上記の文、酔っ払って書いてしまった。
今シラフで読み返すと、現在の自分に対する自己嫌悪
そのままですな)



眼力とソフトコンタクト

2007-05-10 08:56:46 | 自分について
もともと僕は眼力が強いとよく言われるのだが、それは
多分目と眉と鼻が顔の中心によっているから、とか
強度の近視のせいで無意識に相手を睨みつけている、とか
あとハードコンタクトをつけているせいでつい瞬きせずに
相手を凝視する傾向があるから、とかいろいろ理由が考えられる。
あと最近歳のせいか、すぐクマが目の下にできちゃうんだよな。
みっともない。そんでそこに他人の注意がいってしまうとか。

とはいえ、長いことハードコンタクトには不具合を感じていた。
水道水での洗浄がよくないのか、すぐ充血していたし。
で、最近メガネを新しいのを作ろうと思って眼科に行って
処方箋もらいに行ったのだが(フランスではメガネにも処方箋が必要)、
調子に乗ってコンタクトの処方箋も出してもらって
ソフトレンズを買いに行ってみた。

で装着。これが全然楽なのだ、ハードに比べて。しかも使い捨てなのに
高くないし(6ヶ月で150ユーロぐらい)。
あとなんだか一重になったり二重になったりしていた右目が完璧二重になった。
左目はもとから二重だったんだけど。おそるべし、コンタクト。


セーヌ河岸あたり

2007-05-09 05:09:33 | パリ右岸
旅行についての憧れというか抱負というかなんか
そんなもんをダラダラと長く書いていたのだが
全部消えてしまった。本当、インターネットって潔いっす(涙)。
今日は天気もよく、セーヌ川岸をプラプラそぞろ歩きするには
もってこいの一日だった。風は強かったけど。
ということで一枚。

little miss sunshine

2007-05-07 04:12:03 | 読書生活
テレビもラジオもサルコジの大統領選出で大騒ぎだ。
テレビの画面に興奮した群集が歓声を上げながらコンコルド広場
に流れ込もうとするのが映っていた。有名人達も、エンリコ・マルシアスも、
ジャン・レノも。その他多くのサルコジ支持者たちが。
こりゃ、パリの中心部にはいけない状態だ。集団ヒステリー状態。

とそれはそうと、やっと見たかった映画little miss sunshine
をDVDで見た。ミスコンクールに出場が決まった女の子オリーブを
コンクール会場であるカリフォルニアまで家族で連れて行く
ロードムービー。勝つことにしか興味がない父親と、勝つために
ミスコンテストに出るオリーブ、それを見守る母親、兄、叔父、おじいちゃん。
それぞれの弱い部分が旅行の途中でメッキのようにどんどんはがれて見えてくる。
人生の中で勝つことなんか意味ないんだよ、などとからかうように。

おじいちゃんがオリーブに言う。
ほんとの負け犬は戦いに負けたやつのことじゃない。
負けるのが怖くて戦うことさえしなかったやつのことだ。

どんたくの季節

2007-05-05 05:37:26 | 福岡
読売新聞の九州版をネットで見ていたらあまりに
いい写真が出ていたので掲載します。
博多どんたくの花自動車とそれを眺める市民。

懐かしかあ。ゴールデンウィークつーと
博多どんたくか有田の陶器市やったもんね。
写真の街角は天神みたいな。福岡の舗道は中央区は
レンガ色であんな感じやし、奥のビルは福岡ビルのごたる。
学生に戻ってまた博多どんたく見に行きたかね。
東京からゴールデンウィークに帰省すると福岡じゃ
みんな半袖のシャツば着とって、夏みたいになっとることに
いつも驚きよったもんね。
などと福岡弁で文章書いてみました。

仕事と日常生活のバランス

2007-05-04 06:12:57 | パリ左岸
最近、外国人ばかりしかいないという会議に出席し、
セルビアの人やハンガリーの人間や、イタリア人など
いろんな人種の人間を見る機会に恵まれ非常に満足した。
で、その会議にすっかり慣れて、次回の出席を楽しみに
していたら、今日気がついた。次回の会議、出席できないじゃん、
オーバーブッキングだよ。他の会議が入っていた。
こんな風に、全然偉くなくて、こき使われるばっかりの自分なのに
予定ばっかりあれこれ入って、ほんと自分は情けないっす。

パリでタイ料理

2007-05-02 04:05:48 | パリ左岸
地下鉄felix faure駅前のタイ料理屋に行ってみた。
洗練された生け花が店内のあちこちに飾られて
ちょっとした仏教テイストのコンテンポラリーアートが
壁にかけられて、なんかすごいおしゃれな店だった。
食器もなんかおしゃれで、食事も生春巻きとか
カレーが香ばしいソースとともに運ばれてきて
満足の食事であった。値段ははったが。
15区のタイ料理ってあんまりないかと思ったけどここは穴場だな。