日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

グアム4日目

2009-03-31 23:38:00 | 海外(フランス、スペイン以外)
もう今日は日本に帰る日だ。フライトは午後3時。
半日は自由に使えるので、午前中にホテルを抜け出して、
ヒルトンホテル近くの公園に行ってみる。公共の公園らしく
広々と刈り取られた芝生が丘一杯に広がっている。

芝生を見ながら子供の頃を思い出した。
子供の頃住んでいた種子島の、父親の職場には
広々とした駐車場と、こういう芝生のグラウンドがあった。
芝生の上を子供の僕は、一つ年上の姉とよく駆け回って遊んだ。
遠くから心配そうに母親が見ていたっけ。
3歳の頃の記憶というのは不思議だ。あのときの強い太陽が
なんか蘇ってきた。
それともそんな気がしているだけなのかなあ。

実家に帰るたびに思うのだが、うちの両親は5歳になる
姉の子供、つまり僕のおいを宝物のように可愛がっている。
可愛くてしかたがないのだ。あんなふうに子供の僕らのことも
可愛がっていたのかもしれないな。

グアム3日目(2)

2009-03-31 06:39:54 | 海外(フランス、スペイン以外)
数時間すると雲が晴れて、日差しが戻ってくる。
ガンビーチからもっと恋人岬の方向へ海岸沿いを歩いていくと
ファイファイビーチ、という新しいビーチが現れる。
ここに来るともう人気は消えて、自分しかいない。
少し海に入ってみるが、遠浅ではなく、足元も磯海岸のように
岩場があちこちにあって、素足だとケガをしそうだ。
大人しく、浜から水平線を眺めることにする。


グアム3日目

2009-03-29 07:28:55 | 海外(フランス、スペイン以外)
3日目も朝早く起き出して、ホテルロードを北方向へ歩いていく。
ホテル街の外れ、日航ホテルの先にあるガンビーチへ。
あいにく天気が悪く、空は厚い雲で覆われている。気温もそんな高くない。
だんだん通りには人通りも、車も少なくなって、途中で舗装された道が無くなる。

ふと、書いていてトーべ・ヤンソンの短編小説「夏について」
の一節を思い出した。

「だけど、そもそも道なんかつくる必要があるのだろうか。
あってもなくても、行きたいところには行けるのだ!」

その先には曇り空の下に海が広がる、ガンビーチがあった。

グアム2日目(3)

2009-03-28 10:48:26 | 海外(フランス、スペイン以外)
昼のあと、ホテルから街に出るともうそこは
夜が下りてきていた。熱帯の夜は少し空気が蒸し暑い。
通りを走る車を見ながら、ぶらぶらレストラン探しに行く。
庶民的な中華料理屋やベトナム料理の店が通り沿いに並ぶ。
ネオンがけばけばしく瞬いている。そういう店に入っても
よかったのだが、非常に空腹だったのでピエトロの
グアム店などに入ってしまう。それって日本のチェーンレストランじゃん!

ちなみにピエトロのワインメニューはありえないほど高額で卒倒するかと
思った。グラスワイン一杯で我慢。それでも5ドルぐらいする。

グアム2日目(2)

2009-03-27 00:49:56 | 海外(フランス、スペイン以外)
海にいるのもちょっと厭きて、午後2時ごろ
一旦浜からホテルに戻る。ホテルの冷房の効いた部屋で
昼寝をするために。ふと思う。冷房の効いた部屋に帰りたいと
思うのは僕が、なんやかんや言って3月に日中の気温が30度に
なる世界にまだ適応してないからであって、もし毎日、
1年中25度から30度の間の気温で暮らしていたら、
冷房の聞いた部屋で昼寝、なんて思いも寄らないんだろうな、なんて。

写真は浜から離れた、高台からみたグアム島内陸の景色。
ただっ広い道路が広がる。

グアム2日目

2009-03-25 23:34:27 | 海外(フランス、スペイン以外)
2日目はいてもたってもいられなくなり、
朝6時に起き、朝食を済ませ8時にはもう浜辺に。
砂浜にタオルを敷いて、靴を並べ、本を取り出し、
I-PODで音楽を聴きながら海をぼんやり眺める

グアムの海は8年前と同じように、遠いラグーンまで
ブルーが広がって、どこまでも澄み切っているのだった。
ときどき起き上がって沖合い、といっても100メートルぐらい
の場所までバシャバシャ泳いでいき、ゴーグルをつけて
海底の魚などを覗き込み-あまりいないのだが-、
そのまま浜に戻ってきて読書を再開。ちょっと疲れたら眠って
陽光の熱と光線の強さにまた目が覚め・・・の繰り返しを
延々と午後2時まで。なんかぜいたくだよなあ。
ノルマを果たすとか、他人に対して誠実でいるとか、
信用されるとか、そんな東京にいるといつも考えないといけないような
俗っぽいこと・・・俗っぽくもないが、何も考えなくてもいいもんな。
肩の荷が下りたような気持ち。

グアム1日目

2009-03-24 22:44:53 | 海外(フランス、スペイン以外)
よく考えるとグアムに来るのはもう3回目だが、
前回が2000年だったから、8年ぶりに来たことになる。

3月のグアム。午後4時にホテルに到着し、荷物を部屋に
そのまま残して、いてもたってもいられなくなり、
通りに出てみる。熱帯特有の湿気を含んだ空気が
陽光の中であふれている。気温30度。道端に無造作に植わっている
植物の葉から立ち上る匂いがつんと鼻に来る。
ああ、こういう匂いを嗅ぎにここに来たのかな、という気がする。

今回はパソコンも持ってこなかった。
携帯も画面を見れば、圏外。誰とも連絡は取れない。
これこそ精神の完璧な自由!

写真は道端の樹木。


人間関係の希薄さ

2009-03-20 00:16:17 | 自分について
自分のことで恐縮だが、僕は会社でも実生活でも人間関係が希薄だ。
要するに友人が少なくて、あまり他人に近くないところで生活している。
まあ、無理に友達を作ろうとしない、というかそんな気も起こらないし、
なんか輪から外されて生きてきたみたいなところもあるのだ。

ということで会社でも、同じ部署の人を除いてはあまり交流などないのだが、
これではいかん、と一念発起して、今日はちょっと親しい他の課の子と
ランチに出てみた。ちょっと親しいといっても、入社したときから
知り合いなので、ちょっと親しいというほどでもないか。
なんか雑談していて、「あなたは他人への好き嫌いが激しい」
と指摘された。それはあたっている。なんか他人のことが嫌いになると
その人と目を合わせるのも嫌になってしまう。小学生のころから。
本音と建前とか自分はあんましないので、そうなってしまうのだ。
「どんな人が嫌いなの?」とたずねられた。いろいろ答えはあったのだが
とりあえずこう答えた。
「自分がすっごい苦労をしてがんばって生きてきた、とか、
自分がやっていることはこんなに大変なんだ、とかって見せようとする人」と。
要するにそういうことだ。なんかカッコ悪いじゃん、そんなん。

西荻のスペイン

2009-03-17 23:59:00 | スペイン
前からずっと行こう行こうと思っていた
西荻のスペイン料理の居酒屋兼バールに今夜ようやく行ってみた。
なんかなじみ客しか入れないような排他的な雰囲気が漂ってたんで
なんとなく入るのに抵抗があったんだけど、勇気を出して今夜は
行ってみたのだ。もう、僕もいい年だし、何事も経験だ。

スペインワイン、1本3000円はちと高いと思ったが。
西荻駅構内にあるFLOで買えば1000円そこらでおいしいリオハワインが
買えるし。とは言うものの、ここはレストランだし、一人で
ワインを飲むにはそのくらいかかるかなあ、と自分で自分を納得させる。
そのあとタパスで、トルティージャやチョリソーなど定番を頼む。
うまい、まるでスペインのバルにいるみたい。
終始、カウンターで満足顔でワインと食事をする僕だった。
スペインワイン、1本飲んでしまったぜ。1時間弱の間に。

ボタンの付け替え

2009-03-15 21:20:22 | アート
渋谷でアクラムカーンとジュリエットビノシュのダンスを
見た後、歩いて六本木まで移動。ポカポカした陽気で、
なんとなく散歩してみたい気持ちになったのだ。

六本木ではデザイン21ミュージアムで開催中のUTSUWA展へ。
安藤忠雄が担当したという空間構成もさることながら
ルーシー・リーの繊細な陶芸作品が並ぶ風景は圧巻。
彼女へのインタビューも見れるようになっていて、
どんな風に彼女が芸術と向き合っていたか、よく分かる構成になっていた。

http://www.2121designsight.jp/utsuwa_about.html

もう一つの目玉は彼女が戦時中、生活のために制作していた
ボタンのコレクション。大きなものから小さいものまで、
円形のものから、角ばったフォルムまで、いろんな色のボタンが
無数に陳列されていた。
これは生活のためではない、生活のためという目的はあったかも
しれないが、アーチストとして、最終的には芸術性の追求のために
本能で作ったボタンなのだ。


西巣鴨界隈は雨

2009-03-14 10:30:51 | 東京
イタリアの異才ロメオ・カステルッチの演劇、「Hey, Girl」
を見に、西巣鴨界隈まで出かけていく。
カステルッチの演劇を僕は初めて見たのだが、
イメージとメタファーの洪水、という感じで次から次へと
展開する、よく分からない情景、セリフ
(コンテクストの不明確なままで発せられるセリフなのだ、これが
というかコンテクストを理解していかないといけないのだろが)の
連続で、見ながらこれはどういう解釈を要求されているのだろうか、
なんて考えてしまった。

シンボルが大嫌い
すべての中世のものが大嫌い

自分がいいなあ、と思ったのは、作品の「暴力」的なところだ。
クリエイティビティーというのは暴力性を持って観客に訴えかける
と常々思っているのだが、そういう意味で非常に暴力性を感じた。
実際に、暴力的なシーンもあったしね。

カステリッチの引用(↓)

この作品のインスピレーションは、故郷で信号そ待ちながら
バス停で立っていた少女たちの一群を見たときにやってきた。
彼女たちは、荷物がいっぱいつまったリュックを背負い、化粧を
していた。それぞれがそれぞれのバスを待っていた。会話もなく。
互いに見合うこともなく。
誰かが目覚め、起き上がり、出かける支度をする。そして外に出る。
それだけの話だ。それは一日かかることもあるし、一年かかる
こともある。暦のように。

白く遠いラグーンまで

2009-03-12 23:20:02 | 海外(フランス、スペイン以外)
春が近づいたらからどうか分からないが、最近昼間にやたら
眠くなる。確かに、今週は飲み会が続き(昨日の夜も飲んでいた)、
就寝時間が1時近くになり、結局6時間弱しか眠ってない状態がある。
昔、20代のころ毎日8時間ぐらい寝ていて、夜11時前には寝ていたのだが
「おまえ、そんなに寝ているのか?」とよく父親に呆れられていた。
今は7時間ぐらいしか寝ていない。でも、この欠伸と眠気は??
やっぱり職場で緊張してないからだろうか? 電話でクライアントと
喋りながら、そのまま眠りそうになってしまう。

さて、この3月のくそ忙しいときに、3泊4日でグアム旅行を
予約してしまった。来週の週末に行くのだが・・・。しかも一人。
なんでかしらないが、グアムに行きたくてたまらなかったのだ。
まだガイドブック買ってないよ。申し込みしかしてないっす。
で、また時間がなかった~、などと着の身着のままで出発するんだろうな。自分。

恵比寿で魚

2009-03-10 22:01:28 | 東京
日曜の夜は池袋芸術劇場であった山海塾の公演「金柑少年」を見に行く。
実は、いつも偉そうなことを言っている僕だが山海塾見たの初めて。
感想は省略しときます。

今日は仕事していたら、劇団員の友人からメールが入り、
今夜イギリスから来ている劇場関係者と恵比寿で飲むから、来ない?と誘われる。
飲みが続くのは正直しんどいのだが、イギリスの演劇関係者と飲む
機会なんてまずない!と思い、このチャンスを逃さずべくいそいそと恵比寿に。

演劇関係者は演劇とは言っても、かなり実験的なパフォーマンスを主宰している
若い男でまだ33歳だった。友人らと前にも行ったことのある恵比寿の隠れ家的
刺身専門居酒屋へ。といいつつ、僕はまた鳥のから揚げとか注文してしまったが。
僕の不自由な英語で話すけれど、演劇の真面目な話なんかしなかった。
英語で話せるほど知識の有り合わせがないしね。
彼がひっきりなしに、スロベニアの現代の哲学者で、非常に面白くて
でも狂ったようなキャラクターの学者がいると一生懸命言っていた。
あとで名前を思い出してみると、スラヴォイ・ジジェック(Slavoj Žižek)
のことだった。知らなかったけど。
でも、なんでそんな話なんかしたんだろうか?

久しぶりの再会

2009-03-08 00:05:57 | 東京
先週、フランスの友人からメールが来て
「チェゲバラの映画を見たけど、すっごく面白かった」
と書いていたので、僕も、新宿あたりにゲバラの映画を見に行く
予定だった。

そのあと、3ヶ月のスペイン語コースも残り少なくなってきたし、
こないだもスペイン人の先生と雑談などして結構親しくなったので
スペイン語講座に行く予定だった。

が、結局予定はすべてキャンセル。というのもフランスにいるとき
に知り合いになったNGOのトップのアメリカ人女性が
今日本に来ている、というのを知り、彼女も来るという
パーティーに行ってきた。
パーティーと言ってもアート関係の人たちが集まる都内某所
で開かれていたパーティーで、なんか仕事のようになってしまい恐縮。
彼女に会って挨拶だけして、元気です、と現況を伝えよう、
と思っただけでパーティーに行ったので名刺も持ってきていない。
会場にいた知り合いに、6人ぐらい人を紹介されたんだけど、
相手から名刺をもらうだけ。「すいません、名刺持ってなくて」
とそのたびに言うのも厭きてきた。

アメリカ人の彼女は相変わらず、前向きで、なんかカリスマがあって
ニコニコしていて本当にスマートな感じだった。彼女は多分
イライラする部分なんて見せないんだろうな。笑い方も自然だし。
パーティーで紹介された人の半分は、なんか無理やり作ったような
笑いをする人もいてなんか嫌だったなあ。