日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

アントワープへ2

2014-03-27 23:11:59 | 大阪
ホテルで仮眠をとったあと、夜空も薄くなり始めるころ、
夕飯を食べに町に繰り出す。

今回はガイドブックというものを持ってこなかったので
ネットで探した情報を頼りになんだか手探りで町を歩くような感じ。

アントワープというのは予想通り、あまり大きな町ではなく、
中央駅からブラブラ歩いているうちに、あっという間に
町の中心部、つまり大聖堂と市庁舎広場についてしまう。



そして大聖堂を見上げる広場に面した、いわゆる観光客向けの安易な
レストランに入ってベルギー料理を注文する。こんなこと昔の僕だったら
絶対していないはずだ。そんな団体観光客が安易にするような行動なんて。

とは言え、じゃあ、本場の、地元の人でしか味わえないような
大衆食堂がどこにあるのか知っているのか、また果たしてフラマン語も
勉強するほどアントワープを下調べしてやってきたのか、と自問すると
そうでもないので、まあ、観光客ずれたカフェでもよしとしよう、という腰砕けな結論。

とはいえ、フランドル風シチューとか、海老コロッケ(なぜか名産らしい)
を食べると、ことのほか美味で、うれしい気持ちになる。
料理ってほんと、偉大だよな。

写真は夜の闇に浮かぶ、大聖堂。ネロがパトラッシュと一緒に見た
ルーベンスの絵画もこの中にあります。




福岡に戻る(3)

2013-01-05 14:34:55 | 大阪
実家で親戚のおじさんの話を聞いた。もうずっと子供の頃から知っている
鹿児島の南の離島に住むおじだ。
心臓の手術を数年前に受けたあと、それ以来、
ずっと人工心臓で暮らしている。人工心臓には期限が決まっていて、
最長でも10年経ってしまえば、機械が止まるようにできている。
機械が止まれば、おじさんの人生も同じように止まってしまう仕組みだ。

自分の寿命が予めわかっていて、生活するとはどんな気持ちなんだろうか。
とぼんやり思った。いっそ分からないほうが幸せなんだろうか。
10年なんて長いようであっという間かもしれない。

写真は電車の中からみた筑後川と耳納連山。

九州の豪雨

2012-07-23 23:31:45 | 大阪
アパルトマンに戻ると福岡の母親が手紙が来ていた。
先週に起こった九州北部の豪雨の報告と、5月の末に
宮崎の南部で行ったうちの親戚の飲み会の写真。

九州の北部の豪雨が大変だったらしく、熊本、大分、
そして福岡の南部、みやま市(昔でいうところの瀬高)や
八女の被害状況のことがこと細かに書かれていた。
うちの実家の周辺も大変だったらしい。幸い、筑後川は
決壊しなかったらしいが。矢部川は柳川のほうで決壊して
大変だったらしい。

宮崎の親戚の会はおばさんやいとこの写真が送られていた。
みんなちょっとずつ歳とっていてなんか感慨深いもんだ。

大阪最終日

2011-09-29 17:33:06 | 大阪
前回ブログを書いたときにカウントダウンなんて言っていたが
怒涛のような毎日が続いて、結局今日が大阪最終日になってしまった。

実は今週は三日ぐらい東京で会議のため出張して、
昨日になって大阪に戻って引越しの準備などし、今日は机の整理のため
事務所に戻ってまた仕事をしていたのだ。最後の最後までバタバタしている。
まあ、自分らしいが。最近こういうパターン。

ということで職場の同僚が飲みに誘ってくれた。もっと要領よく
ことが進めば大阪市内まで行って、法善寺横丁の水掛地蔵のところで
お参りしたり、難波のお好みやに行ったりといろいろしたかったのだが、
結局、そんなふうにことは進まず、空港近くの町にずっといた。

これから僕の人生はどこに行くのだろうか?
また筑後に戻ってこれるのか?それとも鹿児島に回帰できるのか?
もしくはフランスに長くいることができるのか?
いろいろ考えつつ眠りにつこうと思う。

平行して進行する人生

2011-09-19 16:31:10 | 大阪
先週の金曜日、堂島にあるシチリア料理のレストランで
「レモンのパスタ」というパスタを食べたのだが、あまりに美味で
感動してしまった。パスタにはレモンのソースしかかかってないし、
トッピングも皮抜きしたレモンだけなのだが、これがこのうえなく美味。
シンプルなんだけど、レモンのすっぱさとフルーティな味が
パスタを引きたてるような味に昇華されていてすばらしかった。

まあ、それはそうと、転勤で大阪を離れることになった。去年の5月末に
こっちに来たんで、結局1年3カ月ちょっとしか住んでいないことになる。
異動先はフランスだ。今日、大使館から申請していた査証が送られてきた。
実際に査証を取得して、異動が現実味を帯びてきた。査証が来るまでは
なんだか、今回の異動も嘘みたいな感じで半ば半信半疑だったのだ。
ようやく本腰を入れて引越しだの、異動の諸手続きやらないといけないなあ、
と思い始めたところ。とはいえ、フランスに出発する日は10日後なんだけど。
全然準備してねえや。

こうしてまたフランス行きのことを考えると不思議な気がしてくる。
僕は2002年から2008年までフランスにいて、そのあと3年間日本にいたのだが、
フランスにいるときは割りと何も考えていなかったのだが、日本に戻ったら
フランスにインパクトが強くて、日本は仮の生活であって、本当の自分は
フランスにある、みたいな意識がどこかにあった。そのせいで、いつでも
フランスに戻れるように家財道具とかよけないものを買わずに身軽にいよう、
としていたっけ。それが大阪に転勤になり、フランスとか東京とか
あまり考えなくなっていた矢先だ。

似たような錯覚はこれまでもある。東京で就職したときも、心のどこかで
東京の生活は仮で、いつか九州に戻るし、九州にいる自分が本来の自分なんだと
自分に言い聞かせたりした。もっと遡れば、小学校のころ僕は途中で
福岡から鹿児島の小学校に転校したんだが、そんときも鹿児島では
ここでの生活は本当の自分じゃなくて、そのうち自分は福岡の本当の
自分の人生に復帰できるはず、と子どもながら考えていたっけ。

でも今度のフランスはどうだろうか?行ったらやっぱり自分は日本が
本来の自分がいる場所で、日本に戻らないといけない、みたいなことを
考えたりするだろうか?それとも日本こそ仮の宿で、フランスこそ
本来いるべき場所である、なんて考えるんだろうか?

離阪すること?

2011-09-16 00:24:31 | 大阪
大阪に帰ることは帰阪する、というから
大阪を離れることは離阪する、というのだろうか?
おそらく。日本を離れることも離日する、というし。

ということで急遽、月末に大阪を転勤で離れることになった。
よく考えると1年ちょっとしか住んでいない。しかも、
中途半端な関わりしかしなかったので、あんま、馴染んでなかったなあ。

捨てられない漫画や雑誌や本に囲まれて、ゴミ屋敷のような
恐ろしい状態のアパートで暮らす日々。

台風とフランス語

2011-09-03 16:18:29 | 大阪
今日は台風直撃の一日になる、という話だったのだが、
あまり風も雨も強くなかったのでノコノコ大阪市内まで
出かけていった。

まずスペイン語のクラスに行こうとしたのだが、なんか
途中でいやになってサボってしまった。代わりに、大阪駅の
新しい駅ビルで、観光ガイドブックや自然食品などを物色。
奄美産のさとうきび酢を買ってしまった。ああ、奄美大島行きたいなあ。
時間なさそうだが。

で、そのあとフランス語学校に行く。なんか語学オタクの行動だが。
最近、思ったのだが、僕は自分でできると思っているだけで、
実はフランス語がちゃんとできていないのかもしれない。その場合、
ネイティブの人についていろいろ発音やら文法やら、そういうのを
チェックしてもらうべきである、とのことだ。これこそ初心に戻る、
ということであるべき姿のはず。

で、学校の登録用紙にフランス語学習歴とかを書く欄があって、
一瞬躊躇したのだが、とりあえず適当に10年と書いた。
本当は大学生の頃からやっているから10年どころではないのだが。
ただちゃんと勉強した期間という意味では10年でいいのかな、と。
で、個人授業をやってもらったのだが、自分ではおかしなアクセントが
喋るときでる、と思い込んでいたのだが、「別に問題ない」とかと言われ、
なんか自身の要求水準の高さだけ自覚するような結果に。
とはいえ、今月、あと3回ぐらい個人授業やる予定。

NOMAD

2011-08-31 13:33:47 | 大阪
今日は会社の会議に出たのだが、非常に面白くなくて
げんなりした。発言の内容が予定調和的で、なんの捻りも
独創性もない、当たり前のことしか話されていないのに
結局それにみんな納得してダラダラ会議が進行してゆくのだ。
なんかこういうのってつまんないよな、と思う。

とそうこうしているうちに、急だが大阪からまた転勤
することが決まってしまった。異動するのは今月の末だが、
残り少ない大阪生活を満喫しなければ。行ってない難波の
バーとか、いろいろ頭の中のアドレスを思い浮かべあせる自分。
引越しの準備とかいろいろあるんだけどね。

拍子抜け

2011-08-16 14:28:29 | 大阪
健康診断も終わり(結果は大してよくなかったが)、
これで禁酒生活も終わりとばかり、スーパーから
缶チューハイとフランスワインを買って来た。よく考えたら
10日以上禁酒していたわけだから、久しぶりのアルコールだ。

でチューハイをとんがりコーンをつまみながら飲む。
メタボなことこのうえないが、至福のひと時である。
で、念願のフランスワインに手を伸ばす。
フランスらしい、コケッティッシュなイラストの描かれているラベル
を見てニヤニヤしながら栓を抜こうとする。
と、そのときコルク抜きがないことに気がつく。
禁酒する前までは平気でバコバココルクを開けていて、
そんな大事なものを捨てるわけないから、どこかにあるはずだ。
しかし、台所もリビングにも床にも棚にもどこにも
コルク抜きが置かれていない。

俺のワインパーティはどうなるんだ、とばかり
20分ぐらい部屋を探し回ったが結局見つからなかった。
今から着替えしてコンビニにコルク抜きを買いに行くのもしゃくだし、
5分ぐらい道具箱からドライバーを取り出して、ドライバーで
コルクをつついて瓶の中に落とそうとしたのだが、こういうときに限って、
ビニールコルク。まったく動かない。

ということでチューハイは飲んだが、禁酒明けのワインは
お預けなのだった。

さまざまな感情が押し寄せてくる

2011-08-10 14:52:47 | 大阪
今日は小さいことではあるが、自分なりに将来に必要な書類を作成したりして、
一歩、未来に近づくことができた。実は、大学院の卒業証明なども会社に提出
していない。早くやらないといけないんだが。

夕方ぐらいに福岡の実家から連絡がきて、僕のいとこの娘(5歳)の
訃報に接した。交通事故だったとのこと。いとこは歳が近いこともあって
子どものころからよく一緒に遊んでいた、頭のいい、カワイイ女の子だったんだが、
そんなことになってしまい、今、どんな気持ちでいるのかと考えると
いたたまれなくなった。

そのあと、一人で難波のプールに泳ぎに行く。当分、分け合って、沖縄には
行けそうにないので、沖縄の風景を思い出しながらプールをゆっくり泳ぐ。
泳いでいるうちに、沖縄の風景と、未来のビジョンと、子どもをなくした
従兄弟と、今月末に家族と行く鹿児島旅行と、さまざまなことが思い出され、
さまざまな感情が押し寄せてきた。

節電

2011-08-04 14:07:59 | 大阪
1年前に大阪に引っ越してきたときにできるだけ身軽であるために、
何も買わないようしようと思い、一切家財道具を買っていない。
あ、ゴーヤ用のでかい、ツル棚(と呼ぶのか)は買ってしまって、
今ベランダに置かれているが。

で、今住んでいるマンション、エアコンがついていない。
しかし、上記のような心意気で大阪に来たため、エアコンなんて
かわずに1年が過ぎた。夏が無茶苦茶暑い。今晩も蒸す。
しかし、節電の観点からは非常にいいようだ。一度、家の電気代を
同僚に話したら、あまりに安くて引かれた。

電球もそうだ。もともと1個しか東京から持ってこなかったのだが、
今のマンションは部屋が3つある。仕方ないので、食事をする部屋にだけ
電球をつけ、寝室と、あと、何にも使っていない部屋は真っ暗なまま。
かなり原始的な生活様式になっている。

まあそれ以外にないものといえば、テレビとかもないし、
かなり質素な暮らししています。ミニマリストで行こう、とか。

もうちょっと真面目に人生を

2011-07-23 17:43:41 | 大阪
会社の女の子に誘われて、久しぶりに難波に飲みに出かけた。
と言っても自分よりも10歳も若い女性社員なんで、サシで飲むと
ちょっと緊張してしまう。こんなとき、もっと真面目に人生で
男女交際をしておけばよかった、なんて思ってしまう。
まあ、自分としては
最後に女の子と付き合ったのが4年前なんで、それ以降何もないのだ。
そういう感じにはならないのかもしれないが、そもそも
今となってはどうやって恋愛をすればいいのか、そのやり方まで
分からなくなってしまった。
年齢って怖いなあ。って、年齢のせいじゃないけど。


淀川日和

2011-07-18 03:06:22 | 大阪
三連休の中日で、暇だったもんで、大阪市内まで出かけていった。
ひょんなことで此花区に行ったのだが、歩いているうちに、
淀川が近いことを発見。みんな川べりを歩いているので、僕も
土手の堤防を駆け上がり、風景を眺めてみた。
梅田のほうの高層ビル街まで見渡せる、180度の眺望。
淀川でかいな。

他人の人生

2011-07-15 15:32:01 | 大阪
表題のようなドイツ映画があったような気がする・・・。

まあ、そんなことはどうでもいいのだが、今日、仕事の関係で、
地域というか、近隣の一般の人と話す機会があった。
その人は和歌山市に住む老夫婦で、下手すると僕の両親よりも
年上かも、と思うような夫婦だった。旦那さんは網膜剥離で
目が見えなくなっているらしい。
なんか喋っているうちに、九州出身で、鹿児島と福岡にしか
親族とか、友人とかあまりいない、本当に異邦人の自分が
大阪でこうして地元の人と親しく喋って、「それは大変ですねえ~」
とか言いながら、会話している図というのをすごいおかしな感覚で捕らえた。
自分みたいな性格の人間は、他人の人生を知ることもないし、
知ったとしても九州ぐらいでしかそれは起こらない、と勝手に
思っていたのだ。



沖縄後遺症から回復

2011-07-13 13:41:09 | 大阪
ようやく沖縄の呪縛も解けて、普通の生活に戻った自分だったが、
南海電車の車内にあった海水浴の広告を見て、思わず、
「こんなん海水浴場じゃねえ」とつぶやいてしまった。

要は南海線沿線の海水浴場の写真を乗っけているポスターなんだが、
沖縄の海に比べたら、あんな海水浴場、まったく泳げたもんじゃないっす。
鹿児島や、下手すると福岡の志賀島の海水浴場よりも水かなり濁ってるかも。
と、回復したと思いきや、変なところで復活する
沖縄シンドロームだった。

ちなみに今日は、道頓堀で博多ラーメン食った。
2週間ぶりだったら、やっぱ、うまか。