日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

老化と友人

2009-02-28 00:48:57 | 自分について
なんだか最近毎日がつまらない。つまらないというか
仕事ばっかりやって、ほぼ家と事務所の往復みたいな
生活になっていて非常につまらない人生になっている。
ということで世田谷の梅丘に住んでいる高校時代からの
友人を呼んで、駅前で飲んだ。

高校時代からの友達だから、もう25年ぐらい友達を
やっていることになる。長くて、かなり恐ろしい。
昔の自分を知っている人と話してうれしいことは、
飾りない自分のままで話せることだ。気負うこともなく
カッコ悪い自分のまま、素のままでビール飲んで話せるもんね。

ちなみに居酒屋では、「この地下で劇団が公演やってます」
といわれて、「へえ」とか言っていたが、あとで居酒屋の
地下の劇場を見に行ったら、燐光群のBOXだった。
めちゃくちゃ有名な劇団の劇場じゃん!

友人に、糖尿病の叔父がいて、彼は病気のせいで60過ぎても
白髪が一本もない、みたいな話をしたら友人から「おまえも糖尿病か!」
と突っ込まれた。確かに。僕も40だが、白髪がない。これは
遺伝か?

地球のどこかにある島

2009-02-25 23:38:31 | 海外(フランス、スペイン以外)
その島では、いつも夏の風が吹いていて
一年中、生活するのにちょうどいい気温に恵まれている。
日中はちょっと暑いくらいだが、日が暮れるとひんやり
涼風が海から吹いてくる。
野生のハイビスカスが、街角のバス停の脇にも、
海に抜ける小路の脇にも、あちこちに咲いている。
ちょっと浜辺に下りていこう。真っ白な砂浜が
3キロにわたって続いている。そしてビーチ沿いに
ココナツの林が広がっている。海はどこまでも広く、
青いラグーンが波を打ち砕いては静かな浅瀬を作る。

時間に追われることもなく、時計を見ることもなく、
太陽時計で暮らす。文明なんかが一番の関心ごとではなく、
自分の幸福が一番大事なことである。

アメリカの友人

2009-02-23 23:53:21 | 自分について
アメリカに住んでいる友人から手紙が来ていた。
昔、西荻に住んでいた女の友達だ。関係ないが
表題みたいなヴェンダースの映画あったよね、昔。

相変わらず自由で気ままに彼女は生きているらしい。
なんで彼女と僕は友人なんだか考えてみた。
こないだ電話で話したときも、久しぶりにもかかわらず
まるで昨日の電話の続きを話すみたいだった。

たぶん、人との約束を平気ですっぽかすような性格、
かつそれを悪いとも思わないずうずうしさが付き合ってて
気が楽なんだろうな、と思う。僕もどちらかというと
そういう人間なんだが。あと他人に信頼されようとして
努力するようなことはしないから。
他人に信頼されるように生きる、ってあまり興味がないなあ。

関係ないが、最近、某男性用エステサロンの広告で
中田ヒデの超特大ポスターがあちこちに貼ってあるんだけど
あれって逆効果だと思うなあ。あんな写真じゃ、エステに
いって何か変わるんだろうか?なんて思ってしまう。
軽い、人選ミスですな。

友人関係

2009-02-21 10:07:14 | 自分について
今週後半は腹痛から回復、調子に乗ってプールなど
仕事帰りに行ってみたら、翌朝またちょっとつらくなってしまった。

全然関係のない部署の人からフランス語の件で相談をされる。
まったく簡単な翻訳の依頼だったのだ。翻訳すること自体なんでもないが
やはりネイティブチェックが必要ということで、翻訳文を
やはりまったく関係のないバレリーに送る。

C'etait presque TB(ほとんどTBだった)

という返事で、すぐ添削されて戻ってきた。TBってなんだろう、
と思っていたが、そのうちTres Bien(優良可不可の優)の略
ということが分かってニヤリ。バレリーは何やかんや言って
「そんなの自分の仕事と関係ないからやらない」なんて言わないから
ホントに助かる。自分の興味でやってくれる。
なんかそういう人たちにサポートされてるのかも。

結局やせ我慢しても

2009-02-18 23:22:26 | 自分について
やせ我慢しないで家に帰った自分だったが、その晩
腹痛に襲われ半ば不眠状態で夜を過ごす。翌朝、目覚ましとともに
目が覚めたものの、繰り返される腹痛でとてもベッドから起きれない。
結局、半休を取って会社を休む。よく考えると病気で会社を
休むのは6月に日本に戻ってからはじめてかも。それまでは
銀行行くから、とか、運転免許証行くから、とかそんな事務的な理由でしか
有給休暇を使ってなかったし。

で、正午過ぎ、痛いおなかを引きずりながら中央線の電車に乗る。
熱は下がったようだ。平日の正午過ぎの中央線というのは混んではいないものの
西荻から乗ると簡単に空いた席は見つけられない。見つけたのは優先席。
座っていたのだが、というのか俺だって腹痛で苦しんでたんだよ、見た感じ
普通だけど~、というオーラを出しながら優先席に座っていたが
阿佐ヶ谷から杖を突いた、疲れた表情の高齢者の女性が僕の前に立ったんで
思わず席を譲ってしまった。

午後、外部の人と打ち合わせ。討論会についての資料を作成していて、
これは討議(フォーラム)であって、闘技(アリーナ)ではない、
みたいな面白いキャッチフレーズを入れようと思ったがやめた。
そんな雰囲気じゃなかったし、体力もついていかないし。

やせ我慢しない

2009-02-16 21:42:36 | 西荻
午後に事務所で机に向かっていると珍しく悪寒が。はっきりいって
風邪とか引かない身体だったので、こりゃ、やばい、危険信号。
慌てて上着を着る。定時過ぎ6時半ごろ帰ろうと思ったら
約束のアポの人が到着。用件終わったら、世間話なんかいいから
早く返してくれよ~、とかと思うんだけど、相手の打ち合わせ後の
雑談というか与太話とかが続く。しかもその人、普段は寡黙で
仕事以外の話なんかしないタイプなのに、なぜ?今日に限って?

フラフラしながらようやく西荻までたどり着く。さぶい。
昨日と比べて格段に気温が下がっている。薬局で入浴剤など買って帰る。
風邪気味のときは、入浴とホットワインに限るのだ!

12の旅と遊佐未森

2009-02-15 23:42:28 | アート
世田谷美術館で開催中の「12の旅」展を見に行った。
実は、今年、「旅」をテーマとした企画の仕事をしようと思っていて
その割りになにも構想が進んでないんだけど、
展覧会のポスターが会社に張られてるのをみて、そのタイトルと
ポスターの絵柄(ターナー)に引かれて
砧公園まで足を運んだ。ターナーの風景画って
大好きなんだよね、暖かくて、光が繊細で。

でも展覧会はターナーだけでなく、19世紀から今日に至るまで
いかにイギリス人が「風景」というものを旅の中で発見し、それを
描くことをアートにしていったのか、が非常に分かりやすく紹介されていた。
そしてヘンリームーアのような大御所の作品から、
ボイル一家の地球の表面を再現するような作品(山肌とか
コンクリートの地面とか、本当に地球上のある地点の場所を
アート作品として精密に再現するのだ)、日本民藝館で見て以来
気になっていたバーナードリーチの陶芸作品、変形した額の中で
かつての懐かしい景色をビビッドな色彩で再現させるアンソニー・グリーン
など、本当に何度も何度も発見のある、すばらしい展覧会だった。

でも「旅」が何であるか考えるには、まず自分が旅をしなくちゃな。
しかもせこい出張じゃなく、思いのままの自由な旅行だよな。

夕方から草月会館で行われた遊佐未森のコンサートへ。
懐かしい、変わらない遊佐さんだった。
写真は、コンサート後、通りを地下鉄の駅に向かって急ぐ人々。

フランスの友達

2009-02-13 23:51:22 | フランス
今日久しぶりにバレリーからメールが来ていた。
どうも演劇に関するマーケティングをしたらしく、そのレポートを
をざっと送ってきたのだ。僕の仕事とは直接関係ないのだが、
今、こんなことをやっていると見せたかったんだろう。でも、
レポートを貼り付けているだけで、本文は、
cordialement,ってそれだけ。よく分からん。もちろん、
すぐ返信して、最近、マリー・シュイナールのダンスを見に行ったこと
など書いてみたのだが。

よく分からないのだが、バレリーは独立心の強い人間で、たまに
ああ、こいつ他人にあんまり興味ないんだなあ、と思うことがある。
他人をすごい突き放している。だから僕なんかはつきあっていて楽なんだけど。
依存心が強くて、相手のことを思いやって、相手との人間的なつながりを
なんとか探そうとするタイプの知り合いもいるけど、すごい疲れる。
僕がそういう人間じゃないからなんだろうな。

向上心とフランス語

2009-02-11 23:12:42 | フランス語
実は仕事の関係で、二週間後にプレゼンをしないといけないのだが
その一連の資料(候補)のなかにフランス語の新聞記事の山があった。
いくつかピックアップして配布資料にしようと思っていたのだが、
ハタと気がつく。
そのままじゃ使えないから、翻訳しなければ。
最初翻訳業者に出そうと思っていたのだが、やれ予算の制約とか
あと出しても結局はまた自分でチェックしないといけないことなど考えると
いろいろ面倒なことが多い。そこで発想を変える。
そうだ、自分で翻訳すればいいんだ!
1日2本翻訳すれば、5日で10本になるぜ!
と思って今日、ためしに2本翻訳してみた。集中してやったのに
2時間もかかってしまった。本当に10本翻訳できるんだろうか?
そういえば、大学院から4月上旬にフランス語のテストをやるという通知が
来てたっけ。自分の勉強も兼ねてやろうかな。

万人受けする人間

2009-02-10 00:16:44 | 自分について
日曜に友人に誘われて某小劇場に演劇を見に行ってきた。
演劇なんてほんと久しぶりで、なんかあの小劇団感覚が
戻ってこず、ちょっと居心地悪く見ていたのだけれど。
年末行った世田谷パブリックシアターは小劇場じゃないもんな。

とそれはそうと、演劇が終わってからロビーに出ると
ちょっとだけ知っている人、その関係者、とかなんか劇団関係者の
社交場のようになっていて、たまたま僕の知っている人もいた
もんだからちょっと立ち話。そのうちに、友人がやってきて
「○○さん、うちの上司紹介しますよ」と言って、彼の働いている
会社の、たまたま会場に来ていた上司を紹介してくれた。
歳のころ、40代半ばの、どこにでもいるような丸顔の、地味な格好を
したおじさんだった。

僕は、「ああ、どうも始めまして」と普通に挨拶して、
相手も「ああ、お世話になってまして」などと普通に返したのだけど、
僕は瞬間的に、ああこの人とは一生かかっても友達になれないな、
と悟ってしまった。たまにそういう人がいるもんだ。
喋る前からダメだ、合わない、と直感的に分かってしまう人が。
なんでなんでしょうか。

アルザスの友達

2009-02-08 09:03:27 | 東京
フランス時代に一緒に働いたことがある、アルザス出身の知人が
出張のため日本に来ていて、新宿駅で待ち合わせて居酒屋に飲みに行った。
ストラスブールにある企業で働いていて、今回関係者との
打ち合わせで日本各地を飛び回っているらしい。

彼女の話すフランス語はすごく早口で、それだけでもついていくのが
大変なんだが、頭の回転も恐ろしく速い。今度から大学のMBAに
通うらしい。僕みたいだな。できる人なんだが、教職には興味が
ないらしい。「昔、大学で講師をしていたことがあったが、分からない人
を相手にしてばかりいると、どんどん相手のレベルに自分を
下げるだけで、自分は何も発展していかないような気持ちになる」
と言っていた。といいつつ、知識の伝承というのは必要なんだけどね。


数学

2009-02-07 09:39:00 | アート
最近、I-TUNEでダウンロードして朝の中央線で聞いているのが
英国のバンド、CHERRY GHOSTのMATHEMATICSという曲。
非常にメロディアスなサウンドで、またビデオクリップも
ロードムービーぽくて、なかなかいいのだ。

EVERY INCH OF BACK ROADS THAT HAVE PUT ME HERE WILL DISAPPEAR
僕をここまで連れてきた、背後に広がったすべての道が消え去るだろう

COLD MATHEMATICS MAKING ITS MOVE ON ME





日本の地方都市について

2009-02-04 22:48:21 | 日本
なんか大ケガして大変なことになっていた先輩から
電話があった。そんな思われているほど病状も悪くなく
来週には退院できるって。よかった。
誰も心配してないし、誰にも迷惑かけてないって。
何もなかったような顔して、また顔出してくれよ。

ラジオを聴いていたら、アメリカ人の映画監督が
東京を遠く離れ、日本の地方都市に長く滞在した、という
話をしていた。そういえば僕は九州を除く、日本の地方都市
というものをよく知らない。ちゃんと泊まって、観光して、
みたいな経験がないのだ。大阪だってこないだ初めて
泊まったし、京都だって3回ぐらい泊まったが、仕事していて
観光なんかしなかった。それ以外は北陸に15年ぐらい前
旅行したぐらいか。ああ、自分は40歳なのに実は日本のこと
何も知らないんだなあ、でも知らないままでどんどん
時間だけ過ぎていくんだなあ、こんなんでいいんだろうかなあ?
なんてぼんやり思った。


先輩のこと

2009-02-02 23:51:12 | 自分について
自分の大学の先輩が、傷害事件に巻き込まれて
新聞に記事が実名で載ってしまった。巻き込まれたといっても
刺した相手は交際相手の女性だったようだが。

間の悪いことに、先輩は実は仕事上でもつきあいがあって、
うちの会社の人間も知っている。事件を聞くなり、
「え~」とか「関係者の間でも衝撃が走ったらしい」などと
好き勝手なことを同僚が言っていた。

別にそんなことどうでもいいじゃん、
先輩の個人的なことなんだから、などと思うが外野は
そうは思わないらしい。好き勝手なことを言っていた。
こういうとき他人って勝手だよな、とつくづく思う。
先輩に関しての憶測を言ったり、的外れな非難をしたって
そんなの何も君たちには分からないことなんだよ。
せいぜい好き勝手なことを言えばいいさ。

こつこつ小さな人生を営んで、他人の顔色を見て、
ちょっと努力して他人に褒めてもらおうとして、
そんな人間には恋人に刺されて傷害事件に巻き込まれることなんて
さぞショッキングなことだろうよ。

他人のために傷つくなんて馬鹿らしいと思うけど、
なんか会社行きたくなくなってきた。

箱根の切り取った日なた

2009-02-01 21:19:59 | 東京
ニューヨークの友人と話してから、いろいろと
思うことあって、いろいろ悩んでしまった。こんなんで
いいんだろうか、とか、この先にどんな道があるのか、とか。
まあ、歳も40だしな、今まで真面目に考えてなかったのも
おかしいのかもしれないけど。

そのうち悩んでてもしょうがないと思いはじめ、気分転換に
箱根湯本の温泉に行ってみた。小田急の駅から日帰り温泉まで
延々と歩く。旧東海道の石畳を歩いていると、いい感じで
ところどころに日光が差し込む。日陰と日なたを交互に渡っている感じだ。

東京に戻ってきて、阿佐ヶ谷にある小さいギャラリーに
写真を見に行く。白黒の風景写真の中には、ニコニコ笑った
人々が写っていた。写真とは撮った瞬間を閉じ込めるもので、
時間を持ち運ぶものに他ならない、と誰かが言っていたが
人生だって閉じ込めてるんだろうな。