日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ワールドカップで

2006-06-29 14:20:17 | フランス
昨日は、ワールドカップでスペインに勝利したフランスチームが
準準決勝に進出、というニュースばかり一日中テレビでも
職場でも耳にした。
深夜までシャンゼリゼにサポーターが集まって騒いでいたらしい。
「期待されていないときに限ってフランスは強い」って誰かが言っていた。

そういえば、ウルグアイチームのことをフランス人の友人に
話そうとしたんだけれど、「ウルグアイ」の発音が悪く、
全然通じなかった。URUGUAYってuが三回も出てきて難しいんだよな。

映画「マリーアントワネット」を最近見た友人は、
「ミレーヌ・ファーマーのビデオクリップを二時間見せられた気持ち」
と感想をもらしていた。確かにファーマーのクリップで
コスプレがたくさん出てくるのがあるもんな。

高校の友達はみんな

2006-06-28 06:16:03 | 自分について
高校3年のときの同じクラスで、近所に住んでいた
仲のいい友人からエアメールで葉書が届いた。
前回会ったのはフランスに来る直前だったので4年前のことだ。
友人がハガキに書いていた一言、

もう38歳、立派なハゲおやじになった。

が胸に響く。つーか、冗談だよな、きっと。
と自分に言う。ほんと、男って30過ぎるとダメだよな、なんて。
自分に言い聞かせてるんだか、世間に対して言ってるか
よく分からないが。

今日は仕事でフランス語の結構重要なレターを作成していて、
つくづく自分がバイリンガルでないことを嘆いてしまった。
作っても、作ってもまともな手紙にならない。
添削受けないとまともに出せない手紙なんて時間がかかるだけで
全然効率的じゃないんだよね。どうしたらフランス語の文章力が
あがるんでしょうか?



ロンドンの六月

2006-06-26 10:20:16 | 海外(フランス、スペイン以外)
ちょっと用事があって週末にロンドンに行ってみた。
直前にチケットを買ったせいでユーロスター往復で180ユーロ。
た・・・高い・・・。でも帰りは1等だったのだ。
1等と2等の金額が10ユーロしか違わなかったので
たまにはと思い1等をとってみた。

この1等が全然違う! 1等の乗客ってこんないい思いをしてるんだな。
アペリティフのサービス(シャンペンも飲める!)から始まって
飛行機の機内食みたいな食事つき。あれって食事時じゃない時間帯
(たとえば午後3時とか)に乗っても食事サービスって出るんだろうか?
食事はサーモンかラムのソテーか選べました。満足。

こないだ同僚と話していて、彼が「職業的野心」ということを
言っていたので「職業的野心って何?」と聞いたら
「海外で働くこと」と答えた。海外で働くことが職業的野心
なんだ・・・。

で、ロンドンの六月の週末はやたら観光客が街にあふれていて
ワケわかんなかったっす。あんまり観光できなかったしね。

たまにスーツ着てるだけで

2006-06-24 05:59:01 | パリ左岸
本当に久しぶりにスーツを着て今日は一日中過ごした。
スーツ着ているだけなのに、まるで違う。

朝通りを歩いていると道行く人から約一名、
「お金めぐんでくれませんか」と物乞いされる。

事務所で働いていると「日本のサラリーマン」に質問したいという
パリ大学の学生からのインタビューを受ける。
別に僕は日本のサラリーマンを代表しているわけではなく、どちらかというと
その対極にいるので、かなり心苦しいのだが、なんとか答える。
「あなたにとってフランス人サラリーマンの短所と長所は?」
なんて質問をされるので、答えに窮する。というかそんなのわかんないよ。
フランス人サラリーマンとの交流なんてそんな多くないし。
「日本企業とフランスの企業の違いはなんですか?」
「日本でよく言われる勝ち組と負け組みについて説明してください」(知らん)
「フランスに適応するのは大変じゃないですか?」(ありがち)
などといろいろ根堀り、葉堀り聞かれる。




仕事帰りに道行く人に二回も道を聞かれる。
やっぱりスーツなんか着ているアジア人は危険性のない
声をかけるのに躊躇しないですむ対象なんだな。











ロゼワイン市場席捲

2006-06-23 05:33:10 | フランス
仕事で不愉快なことがあり、むかむかして
家に戻りテレビを見ていたら、ロゼワインについての
特集番組をやっていた。

フランスの市場に出回っているワインのうち
20パーセントはロゼワイン。しかもこれは年々増加傾向にあり
特に最近はロゼワインブームなんだそうだ。
女性の支持を集めている、という理由もあるが、
その他にも近年のエスニック料理ブームで
強い味付けの料理を食べる機会が増え、
そういう料理に良く会うロゼワインが重宝される
ようになったらしい。

これからの季節にはひんやりしたロゼワインがぴったり。
サントロペの旧港の外に張り出したテラスで優雅に
ロゼワインを飲む人々の姿が。。。
なんて自分には関係ない世界だが。
九州出身なんでお酒は強いんだが。



結局音楽の日は

2006-06-22 14:48:30 | フランス
そういえば今日は会話の途中でbagnards(徒刑囚)という単語が
出てきて、意味が分からずなんか会話がしらけてしまった。
まだフランス語の研鑽が足りないわけだな、自分も。
つーか、そんな単語知らないって。

音楽の日は友人宅に呼ばれ、帰りがけにあちこち
行ってみようと思ったんだが、RERに乗っているうちに
モラル低下。結局どこにも行かず、デファンスで行われていた
公開コンサート(10万人来たという)をテレビで鑑賞。
あまり天気も良くなかったしな。

7月1日からRATP値上げだってさ。地下鉄のカルネも
10ユーロ70から10ユーロ90になるそうで。
毎年値上げしてるなあ。

明日は音楽の日

2006-06-21 06:10:35 | パリ右岸
テレビをつけていたらエマニュエルベアールと
ファニーアルダン主演の映画『ナタリー』をやっていた。
アルダンの存在感がすごい。ベアールと並んでいても
なんかアルダンが目立ってしまうのだ。それだけちょっと
重い、ってことなんだろうけど。

明日は一年で一番昼の長い日、夏至そして音楽の日だ。
久しぶりなんでなんかワアワア騒ぎたいっす。
浮世の憂さを忘れてなあ。なんて。

ありきたりの一日

2006-06-19 05:18:06 | パリ右岸
一日を箇条書きで。

★昨日の演劇があまりに印象深くて、本屋でデュラスの『死の病』を探す。
見つからず。あの絶望感はデュラスならでは、フランスならでは。
★半病人だったアメリカ人の女性の友人に電話をかける。元気そうな声。
健康のため、今は毎日一時間は歩いているそうだ。
★一週間に一度の日課、14区の市民プールに泳ぎに行く。
500メートルしか泳がず。最近お腹が少し出てきたので、もっと泳ぐ量を
増やそうか、と思う。

★本当に久しぶりにオペラ座界隈の日本人経営の美容院に行ってみる。
普段は近所のフランスのチェーンの美容院に行っているんだが。
16時に予約、といういことで時間通りに行ったのだが、
一向に散髪してくれる気配がない。
「これでも読んでて」と言わんばかりに週刊文春を与えられる。
あたりを見ると三人ぐらいのフランス人のおばあさん。そして一人の
日本人のおばあさん、が髪を切ってもらっている。ここは養老院かよ。
椅子とか鏡とかインテリアが全部日本の一昔前の理髪店の再現。
で、目の前に自分の前の人が飲んだであろう、コーヒーカップが
無造作に置かれていることに気づく。中に飲み残し残ってるんだよ。
こりゃ、たまらん、しかも予約した意味がない、と思い、
「すみません、また今度にします」と言って店を出る。
★もうどこでもいいと思い、近くの通りの普通の美容院に入る。
入り口に書かれた美容院の名前がなんかエキゾチックだった。
eijannなんとか、といったフランスっぽくない名前。
案の定、もろ地中海人といった感じのオヤジがアラブ語で大声で話していた。
といいつつ、フランス語もちゃんと通じる。短く切って男前にしてもらった。






夜の闇よりも孤独~デュラス『死の病』

2006-06-18 05:42:26 | パリ右岸
マドレーヌ劇場に、ファニー・アルダン主演の
デュラス「死の病」を見に行った。
要は舞台装置の前で、彼女が一人芝居をするのだけれど、
単なる朗読にもかかわらず、目の前には暗い海や、
何の希望もない売春婦や、孤独しか道連れにするものがない男など
さまざまなものが浮かび上がる秀逸な舞台だった。

さすがデュラスの文学作品。
性行為や恋愛が単なる快楽ではなく、人間の孤独の深淵に
立ちふさがっている自爆装置であることが良く分かった。
台詞はこんな感じ。

(性行為のあとで)
あなたは人を愛したことがないの? と女が聞く。
ない、一度だって、とあなたは答える。
あなたは女性を欲したことがないの? と女が聞く。
ない、一度だって、とあなたは答える。
あなたは女を見たことがないの? と女が聞く。
いやない、一度だって、とあなたは答える。
じゃあ、あなたは何を見たことがあるの?と女が訪ねる。
それ以外のすべて、とあなたは答える。

夏の初め

2006-06-17 07:31:45 | パリ右岸
夕方、といってももう夜9時過ぎ
ふと空を見上げる。エッフェル塔がすっと
空に浮かび上がる。もうすぐ昼の時間が一番長い日、
6月21日が来る。夏至の日、音楽の日だ。

最近、1981年がフランスの文化を語る上で
ターニングポイントだという記事を読んだ。
1981年に何が起こったかというと、
ミッテラン政権が発足し、ジャック・ラングが文化相に
なったからだという。そういえば、音楽の日も
ラングが作ったんだよな。

文化的多様性なんて言っても

2006-06-15 05:19:40 | 自分について
文化的多様性なんて大仰な言葉を
あちこちで目にする。
ありきたりの展覧会に行っても解説の中に
その単語を目にするし、
フランス外務省のホームページに行っても
文化的多様性、というコーナーがあるのだ。
DIVERSITE CULTURELLEという
ある意味標語か。

で、フランスと違って日本みたいな文化的に多様じゃない
国に住んでいたら、文化的多様性なんて言っても
全然ぴんとこないし、すんなり受け入れられる概念じゃない、
なんて僕は言いたかったのだが。
でも日本は多様じゃない社会、とか、同質な社会だなんて
勝手に日本人が思い込んでいるだけで本当は
そんなことないんだろうな。フランスほどじゃなくても。

感情生活

2006-06-14 06:08:45 | 自分について
人生にはやはりよく言われるようにタイミング
というものがあって、然るべくタイミングで決めないと
もう手遅れになるということがよくある、のかも。
いい波に乗らないと沈んでしまう、ような。
でもその波がいい波なんだかたいしたことない波なのか
僕には判断がつかないし、そもそも波乗りなんて
できないのだった。

というのも最近の僕の感情生活では
言わなくてはいけないことをことごとく言わずに、
言ってはいけないことをことごとく言ってしまうのだ。
挙句の果てにすれ違いが加速して孤独に。
まあ、もともと孤独な人間だからいいんだが。
しかし今日は現状を認識するのと、状況に慣れるのに
3時間ぐらいかかってしまった。これって・・・。

「悲しい?」と彼女は尋ねる。
「少しはね」とトムは答える。「でも、わかんないよ」
「もちろん、いい子だとは思うわ。あなた本当に大丈夫?」
「僕なら平気だよ」トムは言う。「何か、自分が馬鹿みたいに思えただけさ」
『ママがプールを洗う日』ピーター・キャメロン


休暇小屋

2006-06-10 15:07:35 | 音楽(種さん以外)
日本の友達が遊佐未森の新しいアルバム「休暇小屋」
を送ってくれた。これはいい!
清新な空気の中で、晴れ晴れとした気持ちで聞く音楽。
心にスッと入ってくるメロディー。どこか懐かしい感触。
遊佐未森ワールド全開のアルバムなのだ。
オススメはfaraway

faraway faraway
wild flowers in a clearing
calling me calling me
softly the mist calls to me

遠く遠く空き地に咲く 小さな花
誰かが私を呼んでいる 遠い霧の中で

オルレアンの街角

2006-06-08 14:45:14 | フランス
オルレアンの街角はこんな感じ。
ずっと昔に行ったラ・ロシェルに少し町並みが
似ていた。というか壁の色とか屋根の感じなんだが。

フランスに来てから本当に、「説明すること」の大事さ
を痛感する。もっと詳しく言えば、「説明して相手に自分の
考えを分かってもらうこと」の重要さだ。
何か新しい仕事をしようと思って、その仕事のよさも何も
分からない他人、関係者に必死になって説明をして
でもやっぱ分かってないんだよなあ、などと自分に愚痴りながら
なんとかプロジェクトを具体化していく。毎日説明の連続だ。
まずいフランス語で相手に誤解を与えたり、まずいフランス語の
レターを書いたりして、なんやかや落ち込みながら働いていく。
でも、まだ「本音」しかない分だけ、フランスのほうが楽かも。

オルレアンと関係なかったなあ。

ちょっとオルレアンまで

2006-06-08 06:08:04 | フランス
オルレアンの駅前は再開発をしている最中らしく
写真のように人工地盤ができて、大規模なショッピングセンター
と直結している。その真下には自動車道が貫通している。
昔の威厳あったと思われるオルレアン駅はもう解体されて
便宜上のプレハブのみすぼらしい駅が仮設されている。
もうすぐガラス張りのピカピカの綺麗な駅舎ができるらしい。