日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

エリート達の顔

2005-11-11 08:04:46 | パリ左岸
「言えなかった言葉は 暗闇でしおれてく」
と種さんが新アルバム『カナリヤ』の中で歌っている。
言い淀んだり、言葉を飲み込んだりするのは
スマートじゃないのかもしれない。そのうち言葉は
暗闇でしおれていくのなら。思ったことをそのまま
明晰な表現で相手に伝えていくのが一番いいのかも。

昼飯をフランス人の友人と取る。そのあと一人で
地下鉄の駅まで歩いていく。途中でユネスコの脇を通る。
イサム・ノグチの庭なんかがあるユネスコの本部だ。
その威圧的な面白みのないコンクリートの建築物の前を
通り過ぎる。外観だけで見れば、ユネスコと言うのは
なんの面白みもない建物なのかも。

ふと門の近くでユネスコで働いているのであろう、
サラリーマンらしき人々にすれ違う。白人、黒人、アジア人。
浮世の騒動など関係ないのか、それぞれがエリート然として
溌剌とした表情。日本人じゃないかと思われる、
自分と同じぐらいのアジア系の男とすれ違う。
明らかに醸し出すオーラが違う。なんかエリート然としているのだ。
高そうなコートを羽織って、余裕のある表情。

そんなのと比べると自分なんて本当に必死で、
いっぱいいっぱいの毎日を暮らしているんだなあ、なんて思う。
コンプレックスなんて思春期が終われば解放されるのか、と
思っていたけど、100%解放されることなんてないんだなあ。
じゃあ、コンプレックスと共生する方法を考えたほうがいいのかも。

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