日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

2011年最後の日

2011-12-31 21:07:39 | パリ右岸
年末・年始、結局休みになったが日本に帰ることもなくなったので、
フランス国内を旅行しようかな、と思っていたのだがいろいろ
おっくうになってしまいこの日になってしまった。
朝から家の中でブラブラしていたら、フランスの友人から
電話がかかってきた。近況報告の会話だったんだが。

よく考えると、1年前は大阪の南のほうに住んでいて、
あ~こんな生活いやだ、とかいいながら年末は福岡の実家に
新幹線に乗って戻ったような気がする。大阪だったから、
思い立ったら簡単に実家に帰れたのだ。
なんか大阪にいた頃が懐かしいような気持ちさえする。

あれから1年たってなぜか今はフランスに住んでいる。
さっき、テレビでサルコジ大統領の大みそかのあいさつが
放映されていた。大統領府で毎年のように放送されるものだ。
この放送はもう何度も見たことがある。
90年に大学生だったころ、フランスに語学留学していたのだが、
年末を過ごしたトルービルのウィークリーマンションで
大統領の演説を見た。その頃はフランス語が分からず
何言っているのかよく分からなかったが。
そして普通に留学していたころ、90年代半ば、ナントでも
この放送を見た。その頃はシラク大統領だったが。

なんか歳だけとったなあ、と思うことひとしきり。
2011年は希望の年にしたいなあ。
大みそかはフランスではnuit de saint sylvestre
というがいつもはひっそりとしている僕のアパルトマンの
ある界隈でも、賑やかになりそうだ。

そぞろ歩き

2011-12-29 21:27:30 | パリ右岸
職場も仕事納めで休暇に入り、1月の頭まで休み。
日本に帰国の予定もないし、かといってずっと家の中にいるのも
体に良くないので、近所をそぞろ歩きし始めた。
僕の住んでいるところはパリの右岸の、西側の、
住宅街なのだが、めぼしい商店街もなく、ひっそりして
地味な感じなのだが、オスマニアン建築のアパルトマンが
続く通りがあったり、ひとけない、忘れられたスクワールが
突然あったりして、なかなか散歩も面白いもんだ。

1週間近くの休みなんだが、どっこ旅行にでも行こうかな、
と思っている。まだ行く先を決めていないが。

写真は近所の公園。


とっさのフランス語

2011-12-25 21:01:06 | フランス語
今日夕方あたり、界隈を散歩していたら、いきなりおばあさんから
「ムッシュー、シルブプレ」などと声をかけられた。
こんな見知らぬ人に声かけられるなんて予想していなかったので
驚いて振り向くと、「オトゥイユ教会はどこ?」なんて質問。
「あっちのほう」とドキドキしながら答えると、
「あっちって言っても、もっと詳しく教えて」と厚かましいこと
このうえない。

たぶん、心の準備があればもっと丁寧に教えられたんだろうが、
なんか不意打ちで、かつあまり定かではない場所(教会自体は
知っているのだが、正確な場所までは把握していなかった)だったので
「そんな遠くないよ、ここから」などとお茶を濁して去ってしまったぜ。


写真は散歩中に通りかかった駅。

今日という日

2011-12-24 01:24:01 | パリ左岸
今日はクリスマス前の週末、金曜だったのだが
職場のフランス人職員も今朝からクリスマス休暇に入るか、
もしくは午後から休暇に入るか、という状況で
職場もひっそりとしていた。
試しに午後に仕事関係の人に複数にメールしてみたのだが
みんな1月上旬までバカンスまで不在、みたいな
メールが戻ってきたので、なんか働いていることが
馬鹿らしくなるような一日だった。

といっても、今年はいろいろあって結局帰国せず、
ぎりぎりまで職場で働こうと思っているのだが。

12月末のフランスは、家族を持たない身にはなんか
せつなくなるね。

世界に取り残されている感

2011-12-21 22:18:54 | パリ右岸
北朝鮮の国家主席が死去して世間は(とくに東アジア)は
緊張感が走っているが、フランスのほうは死去当日のニュースは
すさまじかったが、もう今日ぐらいになると、報道をやめてしまい
他のニュースを流している。それはそれで無理もない。

大阪の田舎で働いているときは、「世界に取り残されている感」が
ひどくて、世の中の激しい動きに、こんな田舎にいてはついていけない
という焦りがいつもあったのだが、実際に、国際政治の激動の
一つの極の中にあると言っても過言でもない、パリ市内に引っ越してみて
そんな世界の動きを肌で感じることがない。平凡な日常を送るだけである。
よく分からないのだが、結局は日常が一番重要なんだと思う。
それがその人にとってどういう日常なのか。

ということで写真は日常の通勤路。


マッチング

2011-12-15 22:45:54 | 自分について
今日、会社で仕事の話をしていて、なぜか知らないけれど
会話の流れで「儀式」というか「儀礼」という単語を
使わないといけない流れになった。で、最初にCEREMONIE
という単語を使っていたのだけれど、よく考えてみると
RITUELという単語がしっくりくるので、途中からそっちに
切り替えたのだが、このRITUELという単語、妙に懐かしい。
無理もない、僕が20代のころフランスに留学していたころ
大学の民俗学の授業でよく出てきた単語だ。で、ついでに
思い出した、そうか、フランスに留学してたころは
社会学・民俗学やってたんだ。

まったく仕事と関係ない。

思い起こせば、僕の学業と仕事のミスマッチもいいところだ。
大学ではフランス語もちょこちょこやっていたが、主専攻は
教育学部の心理学だった。しかし、マスコミに就職したので
まったく心理学なんて関係なかった。

そのあとフランスに留学して社会学をちょこと勉強したが
今の仕事と社会学なんてまったく関係ない。
そして東京で国際政治もやったが、今のところ
まったく関係がない。少なくとも仕事とは。
こういうのってもっとも使えないタイプの労働者だよな、と思う。
心理学はもう忘れてしまったとはいえ、国際政治は
なんらかの形で生かせればいいのだが・・・。

南仏の12月

2011-12-12 21:26:45 | フランス
日帰りでエクサンプロバンスに行ってきた。
日帰り出張という何の、ワクワクするような要素も何もない
移動だったんだが。しかし、TGVがリヨンを過ぎて、
アビニョンを過ぎて、糸杉とかオリーブとか、
日差しが強くなってくる様子とかが窓の外にありありと
現れると、ああ、ここは南仏なんだなあと実感してきた。

よく考えると実はエクサンプロバンスに来るのは初めてだ。
アビニョンとかアルルとかマルセイユは何回も来たんだが、
エクスはどうも大学、学問の街、というイメージが強すぎて
全然縁がなかった。街をぶらぶらあるいてみると
確かに学生が多くて、なんかプロバンスの落ち着いた街という感じだ。
12月だが、どんより曇った北フランスとは全然違うよなあ。

邂逅 retrouvaille

2011-12-09 23:39:16 | パリ左岸
邂逅っつーか、再会かな。
たまたま今週はひょんなことで、昔パリに駐在していたころに
知っていた人がパリに来ていて偶然出くわしたり、もしくは
電話をもらったりして再会する機会が3回もあった。
すべて僕が30代前半のころ出会ったり、お世話になったりした
人たちばかりだ。月日の経つのは恐ろしいくらい早い。

ふと思ったのだが、年齢を重ねるとやっぱり個人の持っている
いやな面とか、特徴的な面が先鋭化する傾向があると思う。
僕の場合も、つい人前で必要以上に謙遜したり、強がったり、
やせ我慢したりする習性があるのだが、そういうのが
年齢とともにひどくなるような気がする。たとえば大変な時、
他人から優しく、「大変じゃない?」と声をかけてもらったとき、
普通に「うん、助けてほしい」と言えばいいのに、ついつい
「全然大丈夫だよ」なんて言ってしまってかわいくないと
よく若いころ言われていたのだが、今になっても変わらないままだ。
変わらないというかひどくなったかも。

杉の木のマーク

2011-12-06 22:39:40 | パリ右岸

もう10年ぐらい前から知っているフランス在住の
日本人の友人と久しぶりに会って、街をぶらぶらした。
夕食を一緒に、ということだったのでポンピドーセンター
界隈を歩いていたのだが、適当なレストランが見つからない。
よさそうな雰囲気のレストランはどこも混雑している。

市役所の界隈を歩いていたら、ひっそりとした通りに
面したレバノン料理のレストランが目に入った。
正直、いつも脂っこい物ばかり食べていた自分にとって
レバノン料理はあっさりしすぎて、これまで積極的に
関わりになったことはなかったのだが、友人も気に入っていたので
だまされた気分で店の中に。

店の中は誰もお客はおらず、ひっそりとしていたが
親切なレバノン人のおじさんがフランス語でなにやら
メニューの説明などしてくれた。
ナスのピューレ、レバノン・ムサカ、フライなどなど。
食が進む、進む。あっさりしているのにヘルシーで
コクがあって、うまいじゃないか、レバノン料理!
ということで結構、はまりそうな感じかも。

写真は全然関係ないエッフェル塔。

突然のハガキ

2011-12-01 22:48:12 | パリ左岸
誕生日が来て、1歳年をとってしまった。とほほ。
かろうじてアラフォーなんだが、そろそろ言えなくなってくるなあ。
と言いつつ、別にぶくぶく太ってもないし、腹も出てないし、
髪も白髪そんなにないし、見た目30代半ばと思っているんだが。

とそれはおいといて、今日仕事をしていたらいきなり日本から
ダイレクトメールが届いた。それはハガキで、ある写真家の
新刊発売の案内だった。ちなみにその写真家の方は今では
メジャーになってしまったが、メジャーになる前に一度
仕事でお世話になったことがあって、何度か写真のネガを借りたり、
事務所にお邪魔して、愚にもつかない話をしたりしていた人だ。

もう10年ほど前のことで、一体どうして僕の職場の住所、
しかもフランス・・・、が分かったのか謎なんだがかなり
懐かしいかも。返事書いてみよう。