日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

創作すること

2012-09-30 10:43:58 | フランス語
週刊誌で、某映画監督の記事を読んでいたらこんなことが
書かれてあった。

creer, c'est rassembler les choses essentielles de la vie

創る、とは人生の本質的なものを集めあげる行為のことだ。

まったくそうだと思う。といいつつ、
自分は仕事でもそれ以外でも、何かを創ろうとするとき、
いい加減になってありていのもので楽してすませてしまう
傾向が最近多いのだが・・・。しばし反省。

牡蠣の月

2012-09-26 22:10:05 | パリ左岸
東京から出張で来ている同僚と近所のレストランへ。
レストランへ行くのは少しかしこまった感じになるので
あまり好きではない。しかし、メニューを見たり、お店の人と
話したりするのは楽しいと思う。まあ、最近になって
そう感じ始めただけだが。

ということで職場からあまり離れていない魚介のレストランへ。
生牡蠣の盛り合わせ(16個入り)があるではないか。
今年初めての牡蠣、ということで二つ返事で注文を。
食べているうちに、あまりに栄養価が高いからかだんだん
胃がもたれてきた。白ワインと一緒に食べていたのだが。
しかも、養殖の牡蠣なのに、大きさが一定ではない。かなり小さいもの
とか混じっている。天然の牡蠣だったんだろか。

などといろいろ考えながら牡蠣を食べていると、同僚から
「久しぶりに会ったのに、こっちの職場の愚痴とかないん?」
と聞かれる。なんか思ったのだが、頭に何も浮かんでこなかった。
不満ばっかり抱いて働いているのに、こういうときになると
何も言葉に出して言う気がなくなってしまうもんだ。

鴨のローストの焼き方

2012-09-22 09:28:02 | フランス語
なんか、スペインの旅行をたらたら書いていいたら、もう
9月も下旬になってしまった。はや。

とそれはいいのだが、自分はレストランでステーキを食べるとき、
いつも焼き方はレア、フランス語で言うsaignantを頼んでいる。
そのほうが肉が柔らかいし、ジューシーだし、食べやすいからだ。
saignantの前にbleu、というほとんど火を通さない焼き方もあるようだが、
それは頼んだことがない。

で、昨晩、レストランに行って鴨のソテーを頼んで、焼き方を
聞かれたので、いつものように
"saignant"
というと、店の人に「はあ?」みたいな顔をされ
笑われてしまった。

一緒にいたフランス人に聞くと、レアはレアでも、鴨肉と
あと子牛なんかは、レアをsaignantとはいわず、rose(ロゼ)
というらしい。まあ確かに視覚的にはこっちのほうがあってるが。
今まで、ずっとsaignantといい続けていたが間違いだったのか・・・。

アンダルシアへの道(12)

2012-09-16 22:26:14 | スペイン
ヘレスの町を、シエスタの時間帯、強い日差しのなかで
うろうろ動き回った後、電車でカディスに戻ってきた。
19時ごろ戻ったのだが、夕飯にはまだ早い時間なんで
いったんホテルで仮眠。目を覚ますともう21時になっていた。

そのあとホテルから旧市街までぶらぶら歩く。スペインで過ごす日も
もうあとわずかだと考えると、なんだか感傷的な気持ちになってくる。
旧市街に着くころには太陽も大西洋に沈んで、海も空も真っ暗。
旧市街は道路が狭すぎて街灯もろくに設置されていない。暗い歩道を
ふらふらレストランを探してさまよう。

結局、市庁舎前の広場にある、かなり観光ズレしている
テラスつきのカフェに入る。時刻を見るともう23時すぎ。
市庁舎に大きな時計が付いている。
フィノと、白ワインと、タパスをハーフポーションで、とか
いろいろ凝った注文をスペイン語で行う。なんとか通じた。
最初に運ばれてきた、ガンバス・アルヒージョは、要するに
海老のガーリック炒めなんだが、こんなおいしいもの
初めてだった。なんでこんなおいしいのだろうか?

アンダルシアへの道(11)

2012-09-14 23:04:06 | スペイン
翌日、カディス市内観光も一通りついたので、町外れの
バスターミナルまで行き、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラまで
行ってみる。ヘレスは名前のとおり、ヘレス、つまり
シェリー酒の大生産地だ。近郊で取れるサフランから、あの
香ばしいシェリーやフィノを生産している町だ。

バスの窓からアンダルシアの町が見える。広大な湿原であったり、
工業地帯であったり、くたびれたような寂れた街角であったり、
高速道路と乾いた平原だったり、と乗っている間にさまざまな
景色が展開する。生活の豊かさとか物資的な豊かさと、
人生の豊かさはまったく関係がないと思う。そして
その人生の豊かさを感じるための旅行の楽しみというものが
このアンダルシアの空気の中に果てしなく漂っているような気がする、
そんなバス旅行だった。

ヘレスにつくと、シエスタの時間でどこもしまっている。
ようやく開いていた、ホテルに併設のバールに入って、
誰もいないカウンターに一人座ってロシア風サラダ
(つまりポテトサラダだ)を食べて、ビールを飲む。
ゆっくりアンダルシアの時間が流れている。

写真はヘレス中心部近くの街角。

アンダルシアへの道(10)

2012-09-09 16:57:16 | スペイン
カディスの町は、細い路地が入り組んだ、いわゆる昔の
スペインの町をそのまま保存していいるのだが、二つ大きな
ランドスケープがある。ひとつが市庁舎とその前の広場。
そしてもうひとつがカテドラル。

青空を背にした巨大なカテドラルとその前の広場。
人々が思い思いに時間をすごすカフェ。
南国らしい明るさに満ち溢れている。

アンダルシアへの道(9)

2012-09-07 21:08:56 | スペイン
カディスの海岸をブラブラ散歩しただけで、
すぐに顔と首筋が痛くなってきた。昼過ぎに
ホテルに戻ると案の定、首から上が真っ赤に
日焼けしている。こりゃたまらんと思い、とりあえず
体を冷やして昼寝。

また目を覚ますともう夕方過ぎになっていた。
ホテルに閉じこもっていてもしょうがないので、
また町に繰り出し、夕暮れの旧市街へ。
石畳の古いカディスの街は、活気があるのか
ひっそりしているのかいまいちよくわからない。道路が
狭すぎて車がなかなか入ってこれないせいで、
車の騒音からは解放されている。そのせいで、人間の
話し声や笑い声が建物の窓や、バーやレストランの
店先から響いてきて独特な感じだ。

狭い通りを通り抜けて、突如現れる広場と景観。
こんなランドスケープが現れる唐突な町なんだなあ、カディスは。

アンダルシアへの道(8)

2012-09-05 23:16:58 | スペイン
ホテルはカディスの新市街にあった。
新市街は数キロにおよぶビーチ沿いに発展した地域で、
まっすぐな道路、リゾートホテル、リゾートマンションが
延々と立ち並ぶ、まるでマイアミビーチのような地域だった。
マイアミに行ったことはないが。

朝、10時ごろ海岸に下りてみる。もう砂浜の波打ち際を
大勢の人が歩いている。まだそれほど強くない日差しの中、
海風が気持ちよく顔に当たって気持ちいい。
僕もそのまま海沿いを散歩してみた。