日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

カンのことは忘れないだろな(1)

2007-12-31 07:06:11 | フランス
大学生の頃語学留学していたカンの街に行ってみた。
その頃友達になったおじいさんを訪ねていったのだ。
その頃すでにおじいさんだったから、今じゃかなりの歳だ。
そんなことはお構いなくおじいさんの家に上がりこんで
部屋を借りて週末を過ごす自分だった。

写真は留学生だったころバスを待っていたカンの
中心部のバス停。地方都市なんだけど、かなり栄えている。
ちょうどクリスマスの出店がたくさん出ている時で
バス停の回りもにぎわっていた。

消極的関与

2007-12-27 06:18:07 | 自分について
さっき恋愛について長々と持論を書いていたのに、
操作ミスで全部、消えてしまったばい。
ガーン・・・。まあ、いいか。

ところで昨日女友達から
「あんたは自分からは絶対誘わない人間だよ」と指摘された。
そういえばそうだ。食事も、飲みも、全部他人から誘いがあって
気が向いたときに参加したりするだけで、自分から他人に
何かをプロポーザルとかした試しがない。
確かに自分の性格から言って、他人に「○○やろうよ」と誘うぐらい
だったら自分ひとりでもうやっちゃってるもんな。
と思いつつ、今日は反省して、ちょっと気になっているフランス人
の女性に携帯メールを出してみた。たまには積極的に生きなきゃなあ、
などと思って。結果、なしのつぶて、ってそれって不愉快だよ!

ベルシー方面、12月25日

2007-12-26 16:18:10 | パリ左岸
買いたいものがあって、ベルシー方面までメトロに乗っていく。
案の定、お店は閉まっていて(25日だから当たり前か)、
仕方なくセーヌ川沿いを暇つぶしにぶらつく。クリスマス休暇のせいで
通りを走る車も少なく、ゴーストタウンのよう。
みんな田舎に戻って家族で静かに過ごしているんだろうな。


フランソワーズ・アルディー

2007-12-23 09:01:47 | 音楽(種さん以外)
フランソワーズアルディーの有名な曲で、
サビの部分が、「pense à moi」というやつの
タイトルをずっと探していたのだが、ようやく見つけた。
message personnel(個人的なメッセージ)という歌だ。
しっかり歌詞を読んでみると、なかなかグジグジした
悩める恋する女の子の歌なんだな、と納得。
you tubeでもしっかり聞けるんで、どうぞ。
といいつつ、このじれったさ感がなかなか
フランソワーズ・アルディーの繊細な世界観を
体現していていいのだが。

http://fr.youtube.com/watch?v=HCzoYRYu5wE

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
Si le dégoût de la vie vient en toi
Si la paresse de la vie
S'installe en toi
Pense à moi
Pense à moi

もし人生に嫌気がさしたら、
もし人生の無力感に襲われたら
私のことを考えて
私のことを思い出して
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

ランチと日本からの客

2007-12-21 07:40:42 | パリ左岸
昼ごろ、昔の同僚の日本人が訪ねてきたので
近くのビストロにいって一緒にランチをとった。
鴨のソテーを食べる。confit de canardというやつだ。
やっぱクリスマスシーズンは鴨に限るなあ。
元同僚は僕と同年代で、他人の話を馬鹿にしないで
ちゃんと聞いてくれるので喋っていてほっとする。

実は何年も前からスペインのバレンシアの火祭りに行きたいと
思っていてなかなか決心がつかない。火祭りが行われる2月というのは
いつも仕事が忙しく、来年の2月もとても休めたどころじゃないのだ。
ということで次回も限りなく行ける可能性が低い。というか
もし行くんだったら仕事やめないといけない感じ。
で、仕事をやめる決心もつかないので火祭りに今も行けないのだが。
まあ、今のところ仕事のほうが大事なんだけど、火祭りより。

夕方に簡単なカクテルが仕事場であり、日本から来た客を
もてなした。みんな30代から50代のおじさんだったが、
どういうわけかみんな目が死んでいた。日本に長く住むと
ああなってしまうんだろうか。
そのなかの一人からご丁寧に紹介されて名刺までもらってしまった。
でも名刺持ってなかったから、返すものもなかったんだけど。



シャトレの月

2007-12-19 08:05:58 | パリ右岸
この三週間、土曜も日曜も働きづめだったのでこりゃ
たまらんと思い、今日は代休をとって会社は休み。
仕事があることは非常にいいことであり、喜ぶべきこと
なんだが、やっぱりそれが度を越すとやっぱ体力的にも
精神的にもきついと思うよ。

クリスマスも近づき、友達にクリスマスプレゼントでも
買おうかと思い、シャトレのフォーラム・デ・アールに行く。
最近話題のjeff de brugesのチョコでも買おうと思ったのだ。
このチョコレート屋、ネットで調べるといまや恐ろしいほどの
数がパリはもとより、フランス全土にあるらしい。知らないうちに
無茶苦茶ポピュラーなブランドになっている。
で、フォーラム・デ・アールの店舗に行って見たら長蛇の列。
レジの前には10人ぐらい並んでいる。
こりゃたまらん、と思い退散。

最近、日本のテレビ局のロケハンの人たちと話す機会があったが、
彼らの話に閉口した。海外で日本人ががんばっている姿を撮りたい、
日本人でもこんなに海外でがんばってられるんだ、という
ドキュメンタリーを撮りたい、とかいろいろ言っていた。
つーか、このグローバリゼーションの時代に日本国民の
プライドを鼓舞するような映像を撮ってなにが面白いんだろうか?
海外でももっと普通に、自然に振舞えないんだろうか?などと
心の中で突っ込んでみた。ロケハンの人たち、自分と同年代だったんで
ますます驚き。日本人のメンタリティーというのは旧態然としているのか?
なんでそんな日本、日本ってこだわらないといけないんだろうか?

ポンピドーセンターの近くで働いている友達のオフィスを訪ね
写真を一枚。寒空に光る今宵の月。
日本に帰ることは簡単だけれど、もっとフランスでがんばってみたい、
と思わせるような月だった。そういえばアニー・レノックスの歌でも
あったな。死ぬのは簡単だ、生きていくことこそずっと難しいんだ、って。


それは思い上がった考えだね

2007-12-17 15:23:44 | フランス語
日曜の午後まで仕事。疲労困憊で、なんかよく分からない
うちに一週間が過ぎた。しかし、これで今年の仕事も
とりあえず山を越えたので(小さい山はまだあるのだが・・・)
ようやく一息。

そんでもってテレビを見ていたら、上のような一言を
番組で発している女優がいた。

C'est condescendant!
(それは人を見下してるよ)

ベルギー出身のこの女優に、番組のコメンテーターが
最近のベルギーのワロン(フランス語圏)
とフラマン地域(フラマン語圏)の紛争に関して、
「もともとワロンはフランスの領土であるべきだったんだから、
この際にフランスにまた戻るべき」とかそういうような
ことを言ったことに対する返答。
確かに、多文化共生が自分の国のそもそもの存在意義なんだ
と言っている彼女にそんなことをコメントするのは興ざめかもな。
今日は氷点下まで気温が下がった。



Pléonasmeについて

2007-12-15 17:25:17 | Weblog
友達がフランス語のプレオナスムの話をしていた。
同じ意味を含む単語を二度使うことで
意味の重複が生じ、フランス語として誤用となるケース。
日本語で言うところの「腹痛が痛い」とかそういうニュアンスかも。

たとえば、
monter en haut(上に上る)
descendre en bas(下に下がる)
reculer en arrière(後ろに後ずさりする)
très magnifique(非常にすばらしい)

とか探していたらたくさんあった。

クリスマスの街角

2007-12-10 06:35:16 | パリ左岸
ふと気がつくともう12月で、しかもクリスマスの時期になっていた。
通りを歩いていたらイルミネーションに気がつき一枚。
写真じゃ分かりずらいが、夜になったら瞬き始めます。

今日は久しぶりにプールに行って泳いでみた。
なんかスポーツがしたかったのだ。しかし、ほぼ1年ぶりのプール。
ぜえぜえ言いながら泳いだぜ、情けなか。

生温かい夜に

2007-12-07 07:35:16 | パリ右岸
水分を多く含んだ、湿った風の吹き抜ける生温かい夜に
セーヌ川を渡った。
川面は泥水のように濁っている。
その中を遊覧船がそっけなく走行していく。
汚い水も淀んだ空気も何も気にせずに。
街の明かりが行き場を無くして漂っているように見える。
不思議な12月の初めの夜だった。

自転車でパリ

2007-12-06 07:04:23 | パリ左岸
こないだ初めてVELIBに乗ってみた。今年の夏から始まった
市営貸し自転車サービスだ。なんで乗ってみる気になったかというと
酔っ払っていて、家まで歩いて帰るのが億劫だったから。
自転車乗るのなんて10年ぶりぐらい。調子に乗って全速力で
ペダルを漕ぎ、坂を駆け上り無茶苦茶疲れた。時速50キロぐらい出したぜ。

さて、この自転車サービス郊外にも広がるらしい。
以下、市報のからの抜粋。

貸し自転車サービスVELIBがますます充実する。年内中に
パリ市内の駐輪上は1451箇所、自転車の台数も2万600台
を数えることになる。そして間もなくこのサービスは郊外へ。
10月に行われたパリ市と近郊の自治体との会合でなされた
決定によると、29の市で300箇所の駐輪場、4500台の
貸し自転車を設置するという。実際の駐輪場設置は2008年
の夏季からの予定。


他人の文章

2007-12-05 07:28:54 | 自分について
昔は何が将来やりたいのか? と聞かれると
かなりな歳になるまで「文芸」と答えていた。いや、今でも
そう答えてるか。といいつつ、全然文芸とは関係のない仕事
をやっているのだが、こないだひょんなことで依頼されて
書いた文章が非常にマイナーな、ほぼ学術書みたいな雑誌に掲載された。

まあその雑誌の他人の文章と自分の文章を読み比べてみたのだが、
あんなに自分で書いていて、「こりゃ面白い!」と自画自賛して
いた僕の文章だが、他人と比べると明らかに稚拙。なんか文体が
こなれてなくてぎくしゃくしているのだ。こりゃ、ダメだ。
唯一の救いは、他人の文章も、文体はしっかりしているがなんか
面白くない、読んでて疲れるのだ。ってなんか他人けなして
自分のコンプレックス慰めてみるみたいな言い草だな。

先週末、39歳になってしまった。やばい。しかも昨晩、
同僚と一杯飲みに行ったら記憶を失ってしまった。どうやって帰った
か覚えてない。しかも、コンタクトレンズしたまま眠ってしまった。
この歳になってなんてテイタラク・・・。

every kind of people

2007-12-01 08:25:39 | Weblog
今日は外部の業者と一緒に仕事をした。スペイン系フランス人の
三十代の男性と、めっぽうきれいなアフリカ系の二十代の女性。
仕出し関係の仕事だったのだが、つい、この女性にうっとり。
すごい綺麗で、でも快活で、屈託がないのだ。ストレートだし。
ああいう南国的な、さっぱりした性格っていいなあ、と思う。
僕を見て、「名前だけ聞いて、会うまでは、日本人だから
もっと歳をとっていて、大きなめがねをかけたおじさんだと思ってた」
と言われる。「いや、そんな若くないです」などと答える自分。

途中からバレリー乱入。バレリーは僕の事務所以外にも最近
仕事を始めたらしく、「今じゃ私なんか普通の会社員よ。
自由も少なくなったんだから」などとぶつぶつ言っていた。
昨日はむちゃくちゃ機嫌が悪く、僕が話しかけると
「その話し方やめなさいよ、ムカツクから!」と怒鳴られたのだが
(よく考えると、何様なんだと思うが)、今日は普通らしく
視界に入った物体、脳裏をよぎった思考を次から次へと言語化していた。