日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

together

2010-12-27 13:38:51 | 音楽(種さん以外)




久しぶりにPET SHOP BOYSのvideo clipを
何かのきっかけでみた。PET SHOP BOYSは
昔はよく聴いていたが、あるときから興味がなくなり
長いこと聞いていなかったのだ。サイケな感じもあまり
受け付けなかったし。

で、実際に聞いたのは今年の11月に発売になったばかりの
シングル、 "together"だ。
あれほど長いキャリアがあるのに、いつも新しいアートに
挑戦する姿勢はすばらしい。アートと言っていいのかよく分らないが。
曲自体はそんなびっくりするほどよくはないのだが、むしろ
そんな少し古くさい感じがするが、ビデオの中で繰り広げられる
クラッシックバレエとストリート系ダンスのパフォーマンスは秀逸。
彼らは、結構、こういうモダンダンス的な動きが好きだったんだよな、
そういえば。

もう40代か・・・

2010-12-25 16:06:53 | 自分について
こないだ会社の飲み会で、普段あまり接点のない同僚(同世代)
が隣にいたので、苦手だなあ、と心の中で思いつつ、あたりさわりの
ない話をしていたのだが、ひょんなことで歳の話になり、彼が
「実は43歳なんですよ」と言うので、「ああ、僕と一つ違いですね」と返す。
と、その途端同僚はすごいびっくりして、「ええ、42歳なんですか?
35歳ぐらいかと思ってました」と僕に言った。どうも僕のことを30代半ばと
思っていたらしい。すると、向かい側に座っていた、かなり年配の同僚も
「ええ、そうなの? 34か5かと思ってたわあ」と大阪弁でびっくりしていた。

そうか、僕は若く思われているんだな、こんな目の下にクマがあるのに、
と自虐的なことを考えていたのだが、前出の同僚から、
「すみませんが、なんか頭髪に特殊な薬品使ってる?」と聞かれる。
「え?薬品?」と僕は驚いて答えるのだが、すぐに納得。
同僚はスキンヘッドでほぼ髪がないのだ。一つ違いなのに。
とはいえ、僕も薄毛が悩みで、額が毎年広くなっているような気が
するのだが、そういうこともいえない雰囲気だったので、
「いやあ、とくには何も・・・」と言うのでいっぱいいっぱいだった。

20代の前半、最初の会社に勤めていた頃、僕はミスばっかりしていて、
よく先輩の社員から「そんなバカできるのも20代のうちだけだよ。
そのうち相手にされなくなるから」などと嫌味を言われていたのだが、
今も似たようなミスをする。もう40代なのだが。でも別に相手にされなくなるような
疎外感は職場で感じていないので、あのときの先輩の脅しはハッタリ
だったのかなあ、などと回顧したり。

COMING AND GOING

2010-12-22 16:09:25 | フランス
最近、フランス思想に関する新書を読んでいるのだが、フランス語で
「人々」ということを漠然と意味する単語"on"は"homme"(人間)
の略語であり、ランボーの有名な引用文"ON ME PENSE"は
"HOMME PENSE"の言葉遊びになっているとか、いろいろそういう
話が詰まっていて面白い。

とそんなことはどうでもいいんだが、あまり面白い話ではないが、
フランス時代よくしてもらったフランス人の知り合いの訃報に今朝接した。
先週、自宅で自殺していたらしい。まだ40代半ばでこれから
いろいろな計画も野心もあったはずなのに、なんだか信じられない。
よくビールをおごってもらったり、ジャズバーなんかに連れて行って
もらっていたのだが・・・。

カルバドスの波

2010-12-19 16:02:20 | 東京
週末は忘年会に出席するために上京。
金曜の夕方飛行機に乗り、金曜、土曜と二回の忘年会に出席する。
ここまでやると、ただ単に修論とか、あと大阪とかから逃避しているようだ。

渋谷で忘年会をしたあと、二次会で近所のさまざまな銘柄の
カルバドスが飲める地下のバーに連れて行ってもらった。
内装がいかにもおしゃれな渋谷のバーといった感じで、
あと赤いビロードのカーテンのような仕切りもあり、
美輪明宏が出てきそうな感じ(銀巴里?)。

カルバドスといえば、フランスのノルマンディー地方で製造される
林檎がベースのブランデーではないか!実はあまり呑んだことがない。
値段も分からず頼んでしまうと、コニャックよりきつめの
ほんのり林檎っぽい風味のカルバドスが出てくる。と言っても
実は林檎っぽいとか、よく分かっていないのだが。一杯2000円だった。
ノルマンディーのカンに大学生の頃留学していたことを思い出しては
ちょっとノスタルジックな感傷にひたる。
バーには恐ろしいくサイズのでかいボンベイサファイアの瓶なども
おかれてあり、バーテンの兄ちゃんもなんか不思議な感じのキャラで
異空間に迷い込んだような感じだった。

大阪の冬

2010-12-13 13:01:09 | 大阪
たまには実家に何か贈り物でもしようと思って
博多の料亭、稚加栄のサイトを見ていたのだが値段が高すぎて手が出ない。
ここの明太子は絶品で、福岡でしか手に入らないから帰省の度に買ってたんだが。
やっぱアラでしょう、博多の冬は。

http://www.chikae.co.jp/ryotei/delivery.html

先週末、関西在住で、もう大学生の頃から知っている友人と
難波駅前で忘年会をやった。よく考えると、大阪で冬を越すの初めてだ。
難波駅近くの、鳥取産の海産物を出す、海鮮居酒屋で日本酒や泡盛など飲む。
テーブルの上で、ホタテやら蛍烏賊の燻製など焼いてくれ美味。
海鮮居酒屋というのは難波近辺は多いよなあ。
こないだ大学のときの友人と行ったのも海鮮居酒屋だったなあ。

let me know about you 7

2010-12-08 14:14:40 | 日本


そしてゆるやかで長い、沖縄の歴史を見たあと、
那覇の北部の浦添市に住む知人に会いに行く。
空は写真のような高くて、青く澄んでいる。
ちょうど人生のターニングポイントに来ているような気がして、
その話を知人に聞いてもらおうとしたのだ。
今となっては、ターニングポイントでもなんでもなかったんだが。
しかし、今回の旅でいろんな話を聞いたり、いろんな
景色を見たり、いろんな展示を見ているうちに、他人のことを
もっと知りたくなった。他者をもっと知りたくなった。
そして自分のこともだ。

let me know about you 6

2010-12-07 15:39:04 | 日本

夜は那覇に戻ってきて、前回も行ってもう馴染みになってしまた
ホテル近くの24時間営業の定食屋へ。今回はゴーヤチャンプルが切れていて
ラフティー丼を食べる。無茶苦茶おいしい。沖縄の人たちはこんなおいしいものを
食べているのか? しかし表面にかけられたマヨネーズがちょっとメタボな感じ。

翌日は朝から新都心にある県立博物館に行き、常設展で沖縄の歴史に
関する展示を鑑賞。僕の故郷も含まれる鹿児島の離島から
黒潮をつたってさまざまな文化が沖縄に流れていったこと、逆に
中国から来た文化が沖縄を通って九州にたどり着いたこと、など
つぶさに分かるような内容になっている。

そして沖縄の近代。琉球処分で沖縄県として日本に組み込まれたあとの歴史。
教育の日本語化、日本化。方言を話さないための「方言札」の展示。
中央政府から送り込まれた他県人で占められた県庁の役人。
戦争で破壊される前に県の南部と中部を走っていた「ケイビン」という鉄道路線。
日本の近代に清との間で争われた国境、沖縄分割論の絵図、そして日清戦争の
勝利で一気にこの地域が日本になったこと、
朝鮮戦争の頃の基地の町・コザの繁栄、ネオン、本土復帰の日。
右側通行が左側通行になった日、ドル流通が円に変わった日。
いろいろな写真とパネルと模型とオブジェが並ぶ。どれだけ知っても
すべて知りえることはない沖縄の歴史。
最後のほうで、心の中に湧き上がってきた言葉。もっと沖縄について教えてください。

let me know about you 5

2010-12-06 13:37:38 | 日本

そのあと沖縄の知人が車でうるま市の近く
勝連城跡につれってってくれた。沖縄にはあちこちに
御嶽(うたき)という神聖な場所があるのだが、この城の近くにも
案内板によると複数個所にうたきが残っていて、
城跡の中心部にも、石の並べられたうたきの跡が見て取れた。
そういえば、前回沖縄に来たときに見た、巨大なアカギの林の一角にも
うたきがあったっけ。

近くの小高い丘から見下ろした太平洋。

let me know about you 4

2010-12-01 13:14:22 | 日本


その日はそのままバスを乗り継いで、沖縄本島を北上する。
中部にあるユネスコの世界遺産にも指定されている、「座喜味城跡」を訪ねるため。

お城の周りには琉球松の林が広がっている。
ぽっかりと入り口だけ開いた、石塁に囲まれた城跡。
吸い込まれそうな空。思わず、もっと知りたい気持ちになる。
沖縄のことを。現在も過去も。