日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

東京2日目

2015-05-29 22:21:01 | 東京
二日目は日中は普通に仕事で打ち合わせ。重たい足と頭と一緒に
都内をあちこち動き回る。時差ボケのせいで夜なんか3時間ぐらいしか
眠れない。環境の変化とは恐ろしいものだ。

夜は神楽坂で半年ぶりに友人と待ち合わせ。彼女は気を使って
僕を神楽坂の九州料理屋に連れて行ってくれた。年末に
一緒だったときは新橋の鹿児島料理と沖縄料理の店だったけどね。
九州の料理しか食べないと誤解しているらしい。

生ビールを飲んで、冷やしトマトを食べて、角煮をつまんで、
芋焼酎のお湯割りを飲む。それから「ひしの実」で作ったという
焼酎も味見。そもそもひしの実が何かわからない。
あとから調べたら柳川とか大川の水路に浮いている植物だった。

最後にお店を出るころにはちょっとほろ酔い加減に。
この店の本店は赤坂にあるのだが、そこに何度か行ったことがあると
お店の店員のおばさんに行ったところ、いろいろ話をしてくれた。
話しているうちに、最初はなんか訛ってるなという感じだったのだが、
最後らへんは100パーセント九州弁になっていて、
赤坂の店ば行くときは、○○せんといかんがですよ、とかそんな
感じになってた。連れは、「同じ九州人ってわかったんじゃないの?
見た感じで」とかって言ってた。そうかなあ。


東京1日目

2015-05-28 23:11:24 | 東京
急きょ決まった出張で、5日間の東京出張へ。
正味働くのは3日間で、あとは移動日。なんかもったいないなあ。

土曜の夜のフライトに乗り、日曜の午後3時に羽田空港に到着。
年末以来の東京だったが、空港のビルを出るなり、梅雨の前の時期に特有の、
暑さのこもった空気に包まれる。

モノレールに乗って、浜松町に移動。僕はこれまで何度となくこの
東京モノレールに乗ってきた。最初の就職試験を受けに東京に来た時以来だから
もう20年以上この景色を知っていることになる。

空港整備場を過ぎると、高速道路に囲まれた水辺の景色が広がる。そこには小さな、
引き潮の時間に現れる砂州があり、いつも野鳥が集っているのだが、
その日も何羽かの小さな海鳥が集っていた。なんだかそんな景色を見ると
ふと安心した気持ちになる。

窓の景色は相変わらず倉庫であったり、海沿いの水路に立つ高層ビルだったり。
ふと岸壁に座り込んで、帽子をかぶって、釣竿を垂れているおじさんが一人目に入る。
不思議なのだが、以前もこうしてモノレールの窓から、こうして
漫然と釣り糸を垂らしているおじさんの姿を見た気がする。同じような恰好、
同じような場所だ。

でも、それはきっと同じ人間ではなく、だれか他人が釣りをしているだけなのだ。
ただ見ているだけでは、なんだか時が止まったような気がする。
窓の外はだんだんと高層マンションが立ち並び、空港のターミナルも新しくなり、
僕もいつの間にか46歳になった。だが、こうやって釣り人だけはいつまでも
同じようなままで変わらないような気がしてならない。