日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

夏の旅行

2011-07-29 23:34:02 | 日本
ある本に書いていたが、「旅行に行きたい」と思った時点で
もう旅行は始まっているんだと。そして旅行に行く前と、行った後では
確実に何かが変わっている、と。何かが心の中に蓄積されている、と。

ということで7月初旬に沖縄に行って以来、どこにも旅行に行っていないので
8月か9月中にどこか旅に出たいと思っているのだが、ちょっとモヤモヤ
したままなんだか考えがまとまらない。

8月下旬に鹿児島市内に母親がお墓参りに行く話しがあり、
それに合流する、という計画もあるのだが、それは自分にとっては
旅って感じじゃないし。鹿児島市内も実は2年前に行ったし。

ということでいろいろ考えているうちに夏は過ぎていくのだ。

自分のラリーに出よう

2011-07-27 14:38:44 | 自分について
最近は身辺がいろいろ騒がしいが、昨日、出身大学の関西地区同窓会
というのがあって、珍しく、出かけていった。まあ、大学の同級生が
大阪に住んでいて、「参加するから一緒行かない?」と誘われたので
自分も行ってみただけなんだが。

行ってみると、昭和50年卒とか昭和35年卒とか
大先輩ばかり。かつ、大企業の幹部系がたくさんきていて非常に気後れした。
自分の勤める知名度のない会社の名刺を渡すのも気が引けるぐらい・・・。
右隣と左隣のおじさんに名刺を渡したが、ああいう集まりは行くもんじゃないな。
人生に成功している人々の自意識の公開場、みたいなもんだもんな。

スピーチをした人の中に、某高等裁判所の判事になった人がいた。
「この方は大変な苦労をして判事まで上り詰めた」みたいなことを司会者が
話していて、ふと思ったのだが、やはり偉い地位に上り詰めるには
みんな大変な苦労をしているんだな、と。それなら、僕は偉い地位には
上り詰められないなあ。というのも大変な苦労を仕事でしていないからだ。
いつもこんなんでいいんだろうか、というぐらいなんか楽しているような気がする。

で、今日は今日で、仕事の関係で某新聞社の偉い(んだろう、きっと)おじさんと
話したのだが、話が偉い面白かった。たいてい僕は会社の上司とか上層部と
話す機会があっても、話が退屈ですぐその場から逃げたくなるのだが、その
新聞社のお偉方は無茶苦茶面白い人だった。ああいうおじさんになりたいもんだ。

で、家に戻って本を読んでいたら、次のような一節があった。

すごい人たちはたくさんいるけど、私はその人たちの仲間になれるとは
限らない。私は私のラリーをやるんだ。東京に戻って自分のラリーをやろう。

自分のラリーをやろう、というのはいい表現だなあ、と思う。


もうちょっと真面目に人生を

2011-07-23 17:43:41 | 大阪
会社の女の子に誘われて、久しぶりに難波に飲みに出かけた。
と言っても自分よりも10歳も若い女性社員なんで、サシで飲むと
ちょっと緊張してしまう。こんなとき、もっと真面目に人生で
男女交際をしておけばよかった、なんて思ってしまう。
まあ、自分としては
最後に女の子と付き合ったのが4年前なんで、それ以降何もないのだ。
そういう感じにはならないのかもしれないが、そもそも
今となってはどうやって恋愛をすればいいのか、そのやり方まで
分からなくなってしまった。
年齢って怖いなあ。って、年齢のせいじゃないけど。


身だしなみ

2011-07-23 02:02:49 | 自分について
最近、自分の身だしなみを考える機会があったのだが、
(というか考えざるを得ないような機会)、かなりきついものがある。

まあ、40過ぎると男のファッションは迷走し始めるもんだが、
もともと九州の片田舎の育ちでセンス悪いし、体型だってずんぐりむっくりで、
スーツが似合うわけでもない。で、そのうえ40過ぎて、加齢で白髪とか
ちょこちょこ出てきたし。って書いていて悲しくなってきたぜ。

とはいえ、近所のスーパーで、放り出されているように売られている
何のひねりもない、安っぽいTシャツとかは買う気がしないのだ。
ということでデパートにポロシャツを買いに行ったのだが、
なんかフロア自体が20代男子、かろうじて30代をターゲットにしたブランドばっかで
げんなりしてしまった。昔から知っているアニエスベーとかラコステとかあったが、
どうも気後れして入りずらい。そう考えるとスーパーの衣類って、
妙にお高くとまってないし、蚊取り線香のコーナーの隣に平気で
シャツがぶら下がってたりするから、買うのはラクだよな。

大阪で思ったのだが、服屋の店員がわりとかっこ悪い人が多いような気がする。
東京とか福岡とか容姿に恵まれた人が店員をやっているので入りずらいこと
このうえないのだが、大阪はそこらへんゆるい感じ。でもやっぱり入りずらいが。

淀川日和

2011-07-18 03:06:22 | 大阪
三連休の中日で、暇だったもんで、大阪市内まで出かけていった。
ひょんなことで此花区に行ったのだが、歩いているうちに、
淀川が近いことを発見。みんな川べりを歩いているので、僕も
土手の堤防を駆け上がり、風景を眺めてみた。
梅田のほうの高層ビル街まで見渡せる、180度の眺望。
淀川でかいな。

文学や演劇に求めるもの

2011-07-17 01:31:03 | 自分について
今日は、夕方から梅田まで行って久しぶりに演劇を見てきた。
昔からよく知っている劇団で、東京にいるときはちょくちょく見ていた劇団だ。
で、感想はというと、笑いあり、ロックあり、テンポもあり、
なかなかよかったのだが、どこか、全体的に違和感があった。

よく考えてみたら、メッセージとか、作家の思考を、そのまま直接的に
役者にセリフとして話す、という部分が引っかかったんだと思う。
昔、某有名作家の演劇を見ていたら、「宇宙って○○○」とか
「孤独って○○○」とか思いっきり役者がセリフとして話していて
非常に興ざめしたことがある。挙句の果てに、「日本文化では~、
でもフランス文化では~」とか日仏文化の違いを説明したりして。
文化の違いは説明するものじゃなくて、表現するものだろうよ。

そう考えると、マルグリット・デュラスのテキストやシナリオは
本当にすごいと思う。誰も何も語らない。何も直接的には書かれない。
しかし、そこに、完全な錯乱、自己破壊、底なしの絶望、孤独が伝わってくる。
たぶん、デュラスの小説を読んで読者が感動するのは、やはりそこに
本物の絶望があるからなんだと思う。


他人の人生

2011-07-15 15:32:01 | 大阪
表題のようなドイツ映画があったような気がする・・・。

まあ、そんなことはどうでもいいのだが、今日、仕事の関係で、
地域というか、近隣の一般の人と話す機会があった。
その人は和歌山市に住む老夫婦で、下手すると僕の両親よりも
年上かも、と思うような夫婦だった。旦那さんは網膜剥離で
目が見えなくなっているらしい。
なんか喋っているうちに、九州出身で、鹿児島と福岡にしか
親族とか、友人とかあまりいない、本当に異邦人の自分が
大阪でこうして地元の人と親しく喋って、「それは大変ですねえ~」
とか言いながら、会話している図というのをすごいおかしな感覚で捕らえた。
自分みたいな性格の人間は、他人の人生を知ることもないし、
知ったとしても九州ぐらいでしかそれは起こらない、と勝手に
思っていたのだ。



沖縄後遺症から回復

2011-07-13 13:41:09 | 大阪
ようやく沖縄の呪縛も解けて、普通の生活に戻った自分だったが、
南海電車の車内にあった海水浴の広告を見て、思わず、
「こんなん海水浴場じゃねえ」とつぶやいてしまった。

要は南海線沿線の海水浴場の写真を乗っけているポスターなんだが、
沖縄の海に比べたら、あんな海水浴場、まったく泳げたもんじゃないっす。
鹿児島や、下手すると福岡の志賀島の海水浴場よりも水かなり濁ってるかも。
と、回復したと思いきや、変なところで復活する
沖縄シンドロームだった。

ちなみに今日は、道頓堀で博多ラーメン食った。
2週間ぶりだったら、やっぱ、うまか。

沖縄その後

2011-07-08 14:43:00 | 日本
沖縄を後にして1週間ぐらいが経つが、海を見て
ボーっとしていた渡嘉敷島の阿波連ビーチを思い出して、
仕事も手につかず、なんだかふわふわした気持ちになってしまう。
これは沖縄シンドロームなんだろうか?2月に友人と有馬温泉に
行ったときには、戻ってきてすぐに温泉のことを忘れてしまったが。

久しぶりに実家に電話をしてみると、母親が出て、夏の計画を
話してくれた。3年前に亡くなった叔父さん(母の兄だ)のお墓参りを
するために、8月に九州新幹線に乗って鹿児島に行く予定を
立てていると。僕が行きたいのなら、旅行に加わってもいい、と言っていた。
お墓参りにはあまり興味ないのだが、久しぶりに鹿児島に行って
小学校のころの恩師にあってみたい、気もする。

でも、歳をとるとどうして、こんな過去の思い出への巡礼のような
旅が増えていくのだろうか?

ノルマンディーからの葉書

2011-07-05 13:59:44 | フランス
沖縄ではそのあと、ほとんど沈没(昔のバックパッカー用語)してたとしか
言えないような体たらくな行動で、ホテルの部屋で伸びていた。
ちょっと元気になると、ちょこちょこ街に出かけていったりしたが・・・。

と、そんな相変わらずな旅行を過ごした後、大阪に戻ってみたら、
ノルマンディーに住んでいる20年来の知り合いのおじいさんから葉書が来ていた。

POUR MA PART JE VIEILLIS ET NE SUIS PAS ALLE A PARSI DEPUIS PLUS DE DEUX ANS.

私のほうは、歳をとって、もうパリには2年以上行っていない。

と書かれていた。なんか映画のセリフみたいだ。
もしくはマルグリット・デュラスの小説のようだ。

ということで久しぶりに、そのおじいさんに会うためにフランス行きを
決定した自分だった。

沖縄います(2)

2011-07-03 01:14:59 | 日本
今日は天気もよくないし、海に行くのは諦めて
一人で路線バスに乗り、本島南部に。
以前から行きたかった糸満市の平和祈念資料館に行く。

沖縄の現代史と、地上決戦を中心とした戦争史が分かりやすい
パネルや、映像、資料で展示されていた。防空壕から出てきた
遺留品の展示物にちょっと言葉を失ってしまった。
それから、昨日僕が行って、ぼーっと海を見ながら
一日を過ごした渡嘉敷島が、実は、沖縄決戦の際、米軍が最初に上陸した
島であり、そこに燃料補給基地や司令部を築き、沖縄空爆や砲弾戦の
際に重要な役割を果たした島だった、ことが分かった。

ガマ(と呼ばれる鍾乳洞兼防空壕)から降伏して、
手を挙げて出てくる子供の虚ろな目。

写真は資料館から見た、太平洋。

沖縄います

2011-07-01 20:51:02 | 日本
昨日の夜、仕事が終わるとそのまま空港に直行し、那覇行きの
飛行機に乗り込み、夜9時30分に那覇空港到着。そして僕の
久しぶりの沖縄旅行が始まった。
久しぶりと言いつつ、3月に来たから3か月ぶりか。

着いてすぐにラフティー丼を食べたので、とりあえず
沖縄に対する食の欲求は果たせたかな、と満足。
で、今日は早朝に起きて、泊港から高速船に乗り、
渡嘉敷島へ行く。

渡嘉敷の海の色は、なんとも表現できないぐらいのブルーで、
何時間見ていても飽きない色。飽きない空、飽きない風景だ。