日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フランス語の妙

2012-10-26 21:33:51 | フランス語
最近仕事の関係で、ディスプレイデザイナーと話すことが多い。
展覧会のコンセプトを考えたり、作品を集めたり
するのに尽力するのはキュレーターというが、ディスプレイ
デザイナーもしくはセノグラファーとはその作品を展覧会場に
置いたときにどのような照明にするか、どのような配置にすれば
作品が一番輝くか、どのような壁の色にするか、などを考える
展示空間を作っていくクリエーターだ。

日本の場合は、セノグラファーの仕事があまり認知されていないため
キュレーターがなんでもかんでも展示を創って行くが、
こっちはキュレーターとセノグラファーの分業が明らかになっている。
逆に素材やコンセプトを伝えれば、あとは展示空間は
セノグラファーが構成してくれるのだ。

もちろんセノグラファーはフランス人。で図面を見ながら
フランス語で話すのだが、これが結構難しい。
単純に上とか下とか、言うだけならいいのだが、微妙なニュアンスや
位置関係をフランス語言うと結構お手上げ。そういえば
そういう文脈って、日本語でもあれとこれとそれと・・・、
とかいってあいまいに逃げていたもんな。フランス語は明晰な
言語なんでなおさら難しい。


福岡モン

2012-10-25 22:02:03 | 福岡
仕事の関係で、福岡の人々と会った。フランスで同郷の人に
会うというのは非常にまれで、結構数日前から会えるのを楽しみにしていた。

会ってみるとやっぱり、福岡人で、標準語風にしゃべるために、
なんどもかんでもすぐに「~~ですが」とつけるしゃべり方とか、
(例:今回はですね、出張があってですね、フランスに来たとですよ、
とかそんな感じ)、「非常に」という副詞を連発する話し方や、
ストレートに初対面なのに、「あんた何歳ね?」などと年齢を聞いて
きたりするところなど、まさに福岡人というか九州人そのまま。
しかもおみやげに、井筒屋の袋に入ったハンカチを持ってくるところ
なんてうちの母親みたいで感動してしまった。
(うちの親もすぐ、岩田屋のハンカチを買ってきて、お土産に
持たせようとする)

とはいえ、僕の実家は久留米のほうで、その人たちは
筑豊のほう。ということで、肝心なところで、地域差が出てしまい、
あまり親しくなれなかった感じである。狭い福岡県で
地域差が出てしまってどうすんだよ(笑)。

アートの時間

2012-10-21 22:21:36 | パリ右岸
グランパレで開催されていたFIAC会場へ赴く。
FIACは国際コンテンポラリーアートフェスティバル、の略で、
内外の多くのアートギャラリーが作品を展示するたぶん、フランス
最大のアート見本市だ。
そのほか、ヨーロッパにはバーゼルのアート見本市が
有名だが、これはそのパリ版という感じ。

と知ったかぶりを書いているが、実はFIACに来たのは
これが初めて。2~3ヶ月も続く展覧会と違ってFIACは4日間
しか行われない。本当に見本市なのだ。しかも入場料が
正規料金だと35ユーロもする。ということで今まで、気がついたら
終わってた、とか高すぎていけない、とかさまざまな理由で
足を踏み入れたことがなかったのだ。

今回はなんか用意周到にチケットを入手、時間もチェックして
最終日、日曜の午後に会場のグランパレに行ってみた。
着くなり、写真のように長蛇の列。すさまじい。

なんとか会場に入ると中は大混雑。パリを中心に、スイスや
ドイツのギャラリー、中国や米国のギャラリーなど多国籍な
ギャラリーが軒を連ねる。作品も彫刻から絵画、写真、インスタレーション
までさまざま。ジャンアープなどのような、大御所の作品から
あまり有名でないアーティストの作品までずらーと
ならんでいる。




ヴァンセンヌ

2012-10-14 10:49:30 | パリ右岸
用事があって普段行くことのないパリの東方面へ。
メトロの駅をあがるとナシオン広場とヴァンセンヌの森を結ぶ
cours de vincennesが広がっていた。雨はやんだところ。
この広い通りを、夕暮れの中みんなゆっくりと、急がずに歩いていた。

1年の後

2012-10-13 10:35:03 | パリ左岸
今週は、日本の友人の依頼で、日本から一人でパリに旅行に来ている
女性をレストランに案内する、ということをやっていた。
やはり自分にも経験があるのだが、一人旅で、一人でレストランに
行ってガツガツ料理を食べる、ということは結構厳しい。
レストランに入るのもなんか勇気がいるし、食べ始めても
なんか気のやり場に困るというか、あまりリラックスできない。
そうすると、スーパーでお惣菜なんか買って、ホテルの部屋で
食べる、とかそういうことになっちゃうんんだけどね。
女性は、なじみのクスクス屋を紹介した。東京でも今は食べられる
そうなんだが、やっぱり味がぜんぜん違う。豪快な羊肉。

となんやかんややっているうちに、去年フランスに来てもう
1年も経ってしまった。しかし、もう何年もいるような気がする。

秋が来た

2012-10-07 10:37:15 | パリ右岸
9月の半ばごろから、朝の気温がどんどんさがり始め、
今では毎朝15度ぐらいまでになっている。
街路樹も緑色がどんどん薄くなり始め、今にも落ちてきそうだ。
相変わらず、毎日通りは車の洪水だが、秋になったのが目に見えて分かる。