日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

少しずつフランスに馴染むこと

2011-10-15 06:05:51 | パリ右岸
以前から知っているパリのセルビア人の友人の案内で、
セルビア人歌手のコンサートに行ってきた。コンサートと
言いつつ、小さなホールに30人ぐらいの観客がいるような
まるで西荻とかのポエトリーリーディングの会みたいなノリだが。
しかもほとんどフランス人と在パリのセルビア人ばかりで
アジア人は僕一人であった。といいつつ、そんなことはどうでも
いいのだが。

ようやくパリの住居も決まり、引越しの準備を済ませてきた。
とりあえず家具なしのアパートなんで、家具を注文したのだが、
配達に時間がかかるようで、とりあえずマットレスだけ買いに行く。
担当の兄ちゃんのフランス語がえらく聞き取りにくかった。
それ以外にも電気会社やガス会社に、電話の会社に
新しい契約についての電話などをする。いちいち聞き取りにくい。

そして携帯電話もプリペイド式のものをやっと買ってきた。
今まで日本で使っていてNTTDOCOMOのものをフランスでも
兼用していたのだが、電話料金もかかるし普通に電話を
かけるためにもフランスの携帯がほしかったのだが。
プリペイド式の携帯の申し込みをし、電話を購入し、とりあえず
パリにいる友達の電話番号を登録してみた。まだ2、3名の
登録だけなんだが。

こうやって、携帯電話の宛先登録が増えたり、電話や
ガスの請求書をもらうことは、少しずつフランスに慣れていくことに
他ならないんだろうなあ、などとぼんやり思った。

本当の自分は、的な

2011-10-11 04:59:29 | フランス
今日は仕事の関係で、パリ郊外の学校に行って
なんか自分の仕事を紹介したりする機会があったのだが、
自分のフランス語も怪しかったし、高校生も何も自分の
話を聞いていなかったし、まあ、パッとしない仕事だった。

ところで思ったのだが、僕が沖縄に行ってもっとも
安心したのが風や空気や湿気がなんとなく僕が生まれて
3歳まで育った種子島になんか近い感じがしたからだ。まあ、
暑いことには変りはないが。さとうきび畑とか、波止場の雰囲気とか。
なんか日本の南西諸島は親近感を感じてしまうのだ。

そのあと僕は福岡の大学に進んだのだが、大学まで何も
感じることはなかった。大学を卒業して、東京に出てから
なんとなく自分はもともと九州の人間で九州のどこかの
町にいるのが本当であって、東京にいるのはおかしいんじゃないか、
なんて気持ちが芽生えたのだ。
それが今じゃフランスになってしまったが。
昔フランスに留学している時や、フランスで30台前半に
働いているときはフランスに一生いれたらいいなあ、なんて
漠然と思っていたのだが、現段階でなんだかそれも非現実的な
感じがしてしまう。

福岡の大名のひっそりした喫茶店でコーヒーを飲んだり、
久留米の高良山で筑後平野を見下ろしたり、もしくは
鹿児島の離島の波止場でぼんやり鹿児島行きのフェリーを
見送るような毎日のほうが、本当の自分のような気がする。
たぶん、フランスに来て間もないんでこんなことを思うのかな。
もしくは40過ぎてさびしい生活を送ったまま、ここに
来てしまったからだろうか?

足あと

2011-10-10 03:46:08 | パリ右岸
愚痴とか不満とかやっかみとか言っているだけで
何もせずに時間だけすぎるよりも、なにか仕事を
したほうがいい、と早々と思ってしまうのはフランスに
来たからだろうか?

ホテルを抜け出して、シャイヨー宮に入っている
建築・文化遺産博物館(こんな訳か?)に行ってみた。
昔から行きたかったのだが、行くたびに人が並んでいて
入れなかったのだ。今日は、なんとかすいているようだ。
館内はゴシック建築のフランス各地の教会のファサードや
装飾、祭壇などが復元されていて模型とともに歴史が
よく分かるようになっている。上の階では、近現代の
建築がやはり模型や映像とともに展示されていて、
何時間もいても飽きない感じだった。

そのあとふと気が向いてカルチエラタンまで行ってみる。
わいざつなギリシャ料理街の前を通る。相変わらず観光客で
にぎわっているようだ、ギリシャはあんな状態だが。

初めてパリに来たときやはり同じようにカルチエラタンに来て、
旅行中に知り合った他の日本人の学生らと一緒に、
ギリシャ料理の店に行ったことを思い出した。
もう20年も経つのだ、あの頃から。何にも変わらない。


単細胞な自分

2011-10-07 05:27:45 | フランス
某若手議員のホームページを興味本位で閲覧していたら、
「もっとも落ちつく場所は?」というプロフィールのところの
インタビューに、「自宅のトイレ」という回答が載せられていた。
面白いことは面白いのだが、なんだかそういうことを言う人というのは
なんか信用できないような気がしてならない。まあ、いいのだが。

ところでフランスに着いて仕事も始めたのだが、
周りの人間と仕事のことで話すたびに、なんかいろいろ考えあぐねた
あげくに何もものが決まらない、というシチュエーションが
多くて結構イライラしてしまう。そもそも自分自身あまり
考えないたちなんで、頭の中でいろいろ想像したり、
推測でものを言ったり、何も起こってないのに思い悩んだり、
というのが信じられないので、そういうことに時間を使っている
人間を見るにつけやりきれなくなってしまう。
まあ、自分が単純だっていうことなのかもしれないが。

なんか相手を怒らせる結論が最初からわかっているなら、
偽善的に丁寧な態度をとるより、本当のことを言って
さっさと怒らせるほうがわかりやすいし、時間の節約にもなるし、
相手にも事実が分っていいと思うのだが、そう思わない人も
世の中にはたくさんいるものだ。

アパルトマンを探す

2011-10-05 04:53:55 | パリ左岸
ホテルの予約もだんだん期日が少なくなってきたため
今日からアパルトマン探しを始めた。インターネットサイトや
不動産屋に電話したりなどして、できる限り情報を探す。

今日の午後だけ、パッシーにある小さなステュディオを訪問する。
アパルトマンだと思っていたら、ステュディオで、かなり
小さな間取りだった。学生ならいいが、社会人にはちょっとつらい、
ような感じの物件だった。大阪で住んでいたマンションより狭いし。

とりあえず明日も一軒物件を見ることになっている。
なかなか今週は家も決まらないし、落ち着かない感じ。

うずらの丘

2011-10-02 04:38:43 | パリ左岸


昨日フランスに到着し、今日が二日目。まだ、なんか
自分がフランスにいることが半信半疑で信じられない感じだ。
意識の中ではまるで自分が出張中で、すぐにでも大阪のマンションに
戻っていきそうな感覚だ。あんなにしぶしぶ住んでいた大阪だが、
フランスに来るとなぜか懐かしい。と、かなり勝手なんだが。

まだ家も決まらず、仕事もはっきりしないので、とりあえず
ホテル暮らしを続ける。僕は子供のころよく転校していたのだが、
新しい町に着くとすぐに家の周りをブラブラ散歩して、
その町の雰囲気に慣れたり、何気ない小さなものを発見したり
していた。

ということで、僕もホテルから出て、パリの街を
ぶらぶら歩きまわることにした。といっても、昔も住んでいたし、
大学生のころから知っている町なので感慨にふけることも
ないのだが。

写真は久しぶりに行ってみたbutte aux cailles界隈。
イタリア広場近くの街区だが、なんか、昔の田舎の町を
思わせるような低層のアパルトマンとのどかな雰囲気が
広がっている。