日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

スペイン好き

2007-02-27 16:10:35 | パリ左岸
職場のバレリーに冗談でスペイン語で話しかけたら
その10倍ぐらいの長いスペイン語で返事が返ってきた。しかも大声。
聞くと最近スペイン語教室に通っているらしく、こうやって
スペイン語会話を実践できる場を探しているらしい。
彼女みるみるうちに興奮しちゃって20分ぐらい会話は続いた。

昔スペイン語の教室に通っていたんだが、全然上達しないまま
放置していた。来月仕事の関係でスペインに一瞬行く機会があるので
古い辞書や参考書を取り出してちびちび復習しているのだけれど、
初心者レベルから抜け出せない。というかほとんど忘れている。

パエーリャとパエージャ、セビーリャとセビージャ。
スペイン人の耳には同じに聞こえる、とスペイン語の先生が言っていたが
バレリーにも同じに聞こえると言っていた。フランス人なのに・・・。

パリ市近代美術館

2007-02-26 06:36:20 | パリ右岸
パレ・ド・トーキョーに入っている長い間工事のため閉鎖されていた
パリ市近代美術館に行ってみた。
行って驚いたのが、常設展は無料。昔は有料だったのに、なかなか嬉しい。
で、フリーで建物の中に入場。階段を下りるとそこには
巨大なマティスの壁画、ピカソの小品、ボナールの庭の画、
ラウル・デュフュイの一見無造作に描いたかに見える、でも
計算されつくしたデッサンに裏打ちされた、人生の楽しみをそのまま
象徴するような絵画が並ぶ。90年代以降の現代アートの作品も
陳列している。全然いいと思わなかったが。

デュフュイの画を見て漫然と思った。これって昔見たことある!
大学生の頃、ノルマンディーに住んでいたときたまにパリに来ていた
のだが、そのときこの美術館を訪れたときに見た画が目の前にあった。
なんか昔の友達に会うみたいな感覚だった。
ちなみにデュフュイの画はオンフルールのブールデル美術館でも
たくさんみたんだよな。あの軽いタッチが昔から好きなんだよな。


ひこうきぐも

2007-02-25 17:04:46 | 種ともこ
「ひこうきぐも」と言ってもユーミンのあの曲ではない。
種ともこのアルバム「mighty love」に収録されている彼女のオリジナル曲だ。

彼女が某インタビューで言っていた言葉。

"歌は作るものではない。思いつくものだ"

本当に種さんらしい言葉だと思う。この「ひこうきぐも」の中にも
心のどこかにひっかかった感情を、そのままストレートに
コトバにした歌詞がたくさん出てくる。


青空 ひさしぶりだ
はしからはし 白く遠くひこうきぐもがゆく
悲しい時はいつも
なぜ天気は必要以上にこんなにいいんだろう♪

そいうい僕も、今朝、窓から空を見ていたら
あまりにも天気がよかったので、無性にこの歌が聞きたくなったのだ。

フランス語作文

2007-02-24 06:54:47 | フランス語
昔学校で英作文という授業があった。英文を作って黒板に書くと
英語教師が原文が跡形もなく消え去るぐらい、コテンパンに
修正してしまう、という嫌な思い出しかないのだが。
時には主語だけ残して後はまったく違う文章になったことなどあった。

最近仏語の文書を作成して、フランス人の同僚に見てもらうと
僕に気を使わないのか、その英作文の授業の時のように
まったく違う文章になって戻ってくる。しかも人によって文章の
スタイルが違うもんだから直され方もマチマチ。

なんかあまりに直されるので仕事していて空しくなるのだが。
やっぱり書くという行為は非常に難しいと思う。
なんか月並みな結論だな。

ストックホルムは晴れていた(9)

2007-02-23 15:48:08 | 海外(フランス、スペイン以外)
ストックホルムのオペラ座。バレエやオペラが上演されるバロック建築。
中に文学者や芸術家の溜まり場として有名なレストラン、
オペラシャラーランがある。
昼間に前を通りかかったせいか、建物の周りは人気もなくひっそりしている。
ストックホルムで見るオペラってどんなんだろうか?

見た目は大事かも

2007-02-23 07:35:43 | 自分について
ひょんなことで事務所で雑談していたら、最近一緒に仕事を
した同僚(フランス人)の上司(日本人)から、
「○○君(僕の名前)ってホントは頭がいいんだね」と
感心された。そういうのもなんかしゃくにさわるので
「どうしてですか?」と聞くと、
「フロランスがね(一緒に働いたフランス人の同僚)、すごい
頭がいいって感心してたから・・・」との返事。
「それって僕のこと頭が悪いと思ってたのかな?彼女は」と
冗談めかして言うと、その上司は
「いや、○○君(僕の名前)ってぱっと見、頭がいいとは見えないでしょ」
などとほざきよった。
「じゃあどう見えるんですか?」と聞くと、
「いやあ、なんか、兄ちゃんって感じじゃん。田舎の兄ちゃんみたいな」
だってさ。ああ、自分ってインテリには見えないんだなあ、
などと実感した日だった。



鹿の子どもと語学留学

2007-02-22 08:05:53 | フランス語
鹿の子どものことをフランス語でFAONというが
その単語をなぜか外部のフランス人の前で発音する機会があった。
なんの疑いもなく、綴りどおり「ファオン」と発音した。
誰も何も言わなかった。

それで何日か過ぎ、今日、偶然この単語、FAONは「ファオン」
ではなく「ファン」(しかもァンは鼻母音)と発音するということ
をフランス人の友人に指摘される。なんだ、違って発音してたのに
誰も分かってて何も言わなかったんだ!などとムッとする。友人曰く
「外国人だからみんな大目に見て何も言わなかったんじゃない?」とさ。

ふと昔のことを思い出した。大学生の頃、ノルマンディーに語学留学
していたとき、ほんとにフランス語なんて全然分からなくて
よくあんな語学力で留学してたと自分でも呆れる。で、他の
日本人留学生と交流があったのだが、その中に自分の大学の女性の先輩がいた。
同じ九州出身ということで何かと世話を焼いてもらったのだが、彼女は
大学の博士課程に行っていて、まったく僕とはフランス語のレベルが違っていた。
それで尊敬のまなざしでいつも見ていたのだが、いまだに彼女は
すごいんだろうな。



ストックホルムは晴れていた(8)

2007-02-20 06:38:22 | 海外(フランス、スペイン以外)
美術館をなんだか晴れやかな気持ちになったまま出た後、
足はストックホルムの中心街に向かう。新市街と呼ばれている街区だ。
ここまで来ると北欧らしい建築は姿を潜め、どこかアメリカの
街にでもありそうな近代的なビルが立ち並ぶ。
写真の市場ではガラクタ市が開かれており、捨てる寸前の古ぼけた
スーツケースや、何の価値もなさそうな凡庸な油絵が売られていた。

話は突然戻るが、今日は午後に2つも外部の人とミーティングがあった。
司会させらて疲れた・・・。やっぱミーティングの司会って自分には
合わないぜ。みんなを引っ張っていくのって苦手だし。
しかし年齢とともに司会をやる回数がどんどん増えていく。
って、なんか平凡なサラリーマンのつぶやきみたいだな。そうなんだけど。

ストックホルムは晴れていた(7)

2007-02-19 05:01:40 | 海外(フランス、スペイン以外)
凍えながら、橋を渡って対岸の国立美術館を訪ねる。

1階はスウェーデンデザインのフロア。
洗練された北欧のインダストリアルデザインのオブジェが果てしなく
陳列されている。食器、イス、トースター、壷、ありとあらゆる
オブジェが洗練されたデザインを持って、陳列されているのだ。
こんなに真面目に皿の形を眺めたのはじめてかも。

2階は北欧の風土に根ざした伝統的絵画とフランス絵画の部屋。
印象派の絵画が展示されている。スェーデンの人々はここで
印象派の絵画を見るんだろうか? それよりもパリのオルセー美術館に
直接来たほうがずっといいのではないか? などとちょっと思う。
北欧の絵画で、一枚心に残っているのがある。
「真夏のダンス」というタイトルの絵だ。真夏、といってもみんな長袖。
スエーデンのどこか田舎の真夏に、民族衣装を着て、人々がダンスをしている。
ダンスをしている人の顔に映る弱弱しい夏の光。
こうやってみんな、人生の眩い一瞬、一瞬を人間は生きていくんだろうな。
そしてそれを画家は切り取っては絵画にしていくんだろうな、などと追想。


ストックホルムは晴れていた(6)

2007-02-18 05:45:21 | 海外(フランス、スペイン以外)
ガムラスタンの坂をどんどん上っていく。
冷たい切るような風の中、中世の街角をどんどん後にする。
いきなり視界が開けて、巨大な宮殿風の建物が目に飛び込む。
王宮だ。まるで絵に描いたような、堂々とした巨大な建築。
荘厳で重厚な建築は、スエーデンの国民性をよく表しているかのようだ。

ストックホルムは晴れていた(5)

2007-02-17 06:27:15 | 海外(フランス、スペイン以外)
ガムラスタンの地下鉄の駅を降りて、街角を歩き始める。

ビリエール・ヤールスが1252年に城砦を築き、ストックホルムの
起源となったスタッスホルメン島にある、ガムラスタンと呼ばれる。
ここには宮殿や教会など古い建物が残り、中世の情緒が漂っている。
(ここだけ昭文社の『個人旅行』北欧編)

街は凍えるほど冷たい。零下3度の世界。中世の街角を
観光客があちこちを闊歩している。どんどん街の奥に向かって歩く。

ストックホルムは晴れていた(3)

2007-02-15 07:21:40 | 海外(フランス、スペイン以外)
ホテルを抜け出して、最寄の駅から地下鉄に乗り
街の中心部、旧市街(ガムラスタン)と呼ばれる地区まで行く。
ガムラスタン、という名前は東京にいた頃から知っていた。
吉祥寺にあるおいしい北欧料理のレストランがこの名前だったのだ。
井の頭公園のすぐ近くにあって、おいしいパンを出す店だったけど、
まだあるんでしょうか?

ガムラスタンの地下鉄駅を降りるとそこには絵に書いたような
夜景が広がっていた。写真の向こうに見えるのは
ソーデルマルム地区。ストックホルムのSOHOと呼ばれているらしい。

ストックホルムは晴れていた(2)

2007-02-13 06:18:31 | 海外(フランス、スペイン以外)
中央駅から市街地に出ると、北欧の都会らしい
清潔な街並みが広がっていた。風が切れるように冷たい。
見ると気温はマイナス3度。雪は積もっていない。聞くと
今年は暖冬で雪はないらしい。

街を歩く。セブンイレブンやバーガーキングと言った
世界のどこにでもあるようなチェーンの店があちこちに並んでいる。
街に慣れるため、ホテルまでは徒歩で行くことにした。
徒歩と言っても地図上だと駅から2キロぐらい離れている。
道は碁盤の目のように規則正しく並んでいる。フランスのように
放射状になっていて一つ通りを間違って進むと全然違う方向に
たどり着いてしまうことなどない。

写真は街角でふと見上げたホテル近くの聖堂。