日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

バスクをめぐる旅4

2017-05-21 19:57:31 | スペイン
昨日のバルも、日没の感動も、すっかり忘れて
翌日は何もなかったように、朝が始まった。



日曜の朝はサンセバスチャンの通りはまだ人通りも少なく、
ちょっとひんやりした空気が流れている。
電車の時間までまだ時間があったので、岬の先まで行ってみた。



目の前には目が覚めるようなビスケー湾が広がっている。
そのまま、ぼんやり海を眺めては物思いにふける。
こんな遠いところまでやってきて、一人で何やってんだろうと。
そのまま、フランス国境まで行く郊外電車が発車する駅まで歩いていく。
お供はビールとミネラルウォーターか。



バスクをめぐる旅3.

2017-05-21 19:32:12 | スペイン
ちょっと昼寝をして、夕方ごろサンセバスチャンの街に繰り出す。
コンチャ湾の東の端、岬の付け根あたりが旧市街。
通りの両端に所せましと並んだバルが続く。そこを思い思いのタパス
というかバスクの言葉でピンチョスをつまみ食いしながら
食べ歩きするのが、この地域の人々の夜の楽しみなのだ。

そして人の熱気に押されて少し旧市街から外れてコンチャ湾のほうに
出てみる。ちょうど、時刻は20時半ごろ。日が暮れていく時間。湾に面した
レストランや、湾を眺める遊歩道のガードレールに寄りかかって人々が
夕日が落ちていくのをゆっくり、黙ってみている。



僕も、観光客や地元の人と一緒になって、その場に立ち尽くし、
夕日がゆっくりと、急ぎもしないで水平線に落ちていくのを見る。
10分ぐらいみただろうか。ようやく夕日は海面に沈んでいく。
最後の残り日が、本当に映画のように、水平線に広がったのを見た。



そして、そのあと、今度は街頭のライトがやたら明るい、サンセバスチャンの
夜が始まった。

バスクを巡る旅1.’

2017-05-14 00:26:54 | スペイン
バスクに不意に週末旅立とうと思い立ったのはほかでもない。
国境地帯の風景をたまには見てみたい、という気持ちだけだった。
バイヨンヌ、ビアリッツ、サンセバスチャン、ビルバオ。
何年か前に行ったきり、なかなか縁のなかった場所だ。
バカンスのハイシーズンでもなく、抜けるような青空が広がっている
時期でもない。春先の、なんだか中途半端な時期なんだが、
とはいえ、僕は金曜に半休をとって、モンパルナスからTGVに乗り込んだ。

思った以上にバイヨンヌの街というのは遠くて、何やかんや言って
5時間もかかってしまった。しかもボルドーからはなんだか単なる田舎の
鈍行みたいな電車。窓の外は松林ばかり。乗客も地元の高校生とか大学生とか
チンピラとか、そんな人たちばっかり。
そんな感じで夜21時についたバイヨンヌの街は、すっかり曇り空に
おおわれた雨交じりの街だった。


バスクを巡る旅2

2017-05-14 00:26:54 | スペイン
バスク2日目はびっくりするぐらいの晴天。
こんな青空があるんだろうかと思うぐらい雲ひとつない空が広がっていた。
バイヨンヌから5ユーロしかしないバスに乗って
そのままサンセバスチャンにむかう。

バスは二時間ほどで国境を越えて
バスクの、ビルバオに次ぐ中心都市サンセバスチャンにつく。
ちょっと国境を越えただけなのに
街に雰囲気も建築様式も何もかも変わってしまったよう

サンセバスチャンは王室の保養地として発達したようで見るからに美しい
ビーチが街のど真ん中にひろがっている

こんな場所で一週間ぐらいゆっくりできたらどんなに幸せだろうか。。。