日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

炎天下の東京を行く

2008-08-07 22:48:45 | Weblog
真夏日連続記録更新中の猛暑の中、
今日も東京の東のほう、埋め立て地の倉庫に
仕事の関係で行って来た。倉庫で作業をするわけではなく
立会いだけなのだが、何せ場所が遠い上に炎天下
移動しないといないので、ひどく体力を消耗する。

有楽町線で辰巳まで行って、そこから倉庫街まで
徒歩で15分ほど歩くのだが、気温35度、歩くだけで
汗びっしょりになる。辰巳という場所は東京湾にも近く
海風がいつも吹いているのだが、そんなこと
まったく関係のない体感温度。高層アパートが
立ち並ぶ割に緑がなく、コンクリートの世界なんで。

倉庫なんて今の仕事で関係がでてきて通うように
なったのだが、殺伐とした中、みんな黙々と働いている。
そういえば流通センターで働いていた昔の学校の
友達がいたのだが、あいつもこういうところに来ていた
んだなあ、などとしばし回想。

Pléonasmeについて

2007-12-15 17:25:17 | Weblog
友達がフランス語のプレオナスムの話をしていた。
同じ意味を含む単語を二度使うことで
意味の重複が生じ、フランス語として誤用となるケース。
日本語で言うところの「腹痛が痛い」とかそういうニュアンスかも。

たとえば、
monter en haut(上に上る)
descendre en bas(下に下がる)
reculer en arrière(後ろに後ずさりする)
très magnifique(非常にすばらしい)

とか探していたらたくさんあった。

every kind of people

2007-12-01 08:25:39 | Weblog
今日は外部の業者と一緒に仕事をした。スペイン系フランス人の
三十代の男性と、めっぽうきれいなアフリカ系の二十代の女性。
仕出し関係の仕事だったのだが、つい、この女性にうっとり。
すごい綺麗で、でも快活で、屈託がないのだ。ストレートだし。
ああいう南国的な、さっぱりした性格っていいなあ、と思う。
僕を見て、「名前だけ聞いて、会うまでは、日本人だから
もっと歳をとっていて、大きなめがねをかけたおじさんだと思ってた」
と言われる。「いや、そんな若くないです」などと答える自分。

途中からバレリー乱入。バレリーは僕の事務所以外にも最近
仕事を始めたらしく、「今じゃ私なんか普通の会社員よ。
自由も少なくなったんだから」などとぶつぶつ言っていた。
昨日はむちゃくちゃ機嫌が悪く、僕が話しかけると
「その話し方やめなさいよ、ムカツクから!」と怒鳴られたのだが
(よく考えると、何様なんだと思うが)、今日は普通らしく
視界に入った物体、脳裏をよぎった思考を次から次へと言語化していた。

ブリュッセルに来た(4)

2007-05-27 18:16:03 | Weblog
ずっと以前、小説を読んでいたら「昨日とは
何もかもすべてが違って見える。人生が変わろうと
しているときはすべてが違って見えるのだ」
なんてフレーズがあった。自分、そんな経験なんか
ないし、そもそも人生にドラマチックな変化が訪れよう
としている局面に出会ったことなどないような気がする。
平凡なんだか、鈍感なんだか。

そういう自分がいつも歯がゆいのだが、昨日
ありえないような時間まで残業して家に戻って
そのまま寝て、今朝起きてみたら、なんか昨日とは違う
景色が目の前に広がっているような気がした。
細かい衝突とか、自分に納得できないこととか、敵意や
無理解があまりにも多すぎて、全部刷新しないと前に
進めないと頭が悟ったからだろうか?

フランス人のある同僚から言われた。

Observes bien.
L'incompréhension vient de l'ignorance des autres.

よく観察しろ。無理解は他人への無知に起因するのだ。

写真はブリュッセルの教会。教会前で何か政治色の強い
集会プラスコンサートを行っている。

こんなホテルでも野宿よりまし~アビニョン一日目

2005-07-19 03:38:47 | Weblog
アビニョンのTGV駅に降り立つ。雲ひとつない空と
ポプラの並木道。つんざくような蝉の鳴き声、と
どこをどう切り取ってもプロバンスなのだ。

ホテルはTGVの駅から炎天下を30分ぐらい歩いたところに
あった。昔アメリカ映画でモーテルというものを見たが、まさにあんな感じ。
三階建てのコンクリートの建物にアパートのような部屋が並んでいる。
一泊30ユーロ。最低限の設備が部屋にあるだけ。クーラーもない。

レセプションの兄ちゃんに、
「中心街まで歩いていける?」と尋ねる。
「あなたは若いからいけなくはないけど、かなりな距離があるし、
この暑さだし・・・お薦めしない」などと言われる。

仕方なくバス停まで歩き、中心街行きのバスに乗ると、
歩いていかなくてよかった、と心の中で思ってしまうぐらい
遠い、起伏のある道のりをバスは通っていった。
ジプシー、アラブ系がたむろしている住宅地をバスは進む。
かなり老朽化した公営住宅の前では、上半身裸のアラブ人の
おじさんが同郷人と雑談をしている。道路にはチリやごみが
散乱している。そんなこと誰もお構いなしに、自分らの会話に講じる。

アヴィニョンの中心街はすごい混雑。演劇フェスティバルの
ポスターがあちこちに張られている。通りは車両通行止め。
舗道をあふれんばかりの人々が往来している。普段は静かな
この街が演劇ファンで溢れかえっている。通りのカフェで
一人ビールを飲みながらその様子を眺めている僕。
明日は忙しくなりそうだな。

今日は今日で

2005-06-23 06:12:16 | Weblog
昨日僕に、「日本に帰れ」なんてのたまった
フランス人の同僚は、もう今日はそんなこと
なんか忘れて、週末にスペインに行く、と言った
僕に、スペイン語でPORQUE? PORQUE?
と質問しっぱなし。
ああ、気持ちの切り替えの早い人はいいよなあ。
言ったことも、怒ったことも、翌日には全部
キレイさっぱり忘れてるもんなあ。

来月、アビニョンに一人で演劇を見に行くのだが、
一人旅のさびしい僕に、現地で落ち合ってくれる
親切な日本人女性が現れた。まあ、友達の友達で
一度も会ったことないんだけどね。例によって。
東京のその人から、メールアドレス、現地での
スケジュールなどいろいろメールをもらう。
城壁、法王庁、ローヌ川、時計台。
いろいろアビニョンを想像。
そういえばジャン・ヌーベルのホテルがあるとか。

加齢の恐怖

2005-06-08 05:36:35 | Weblog
こないだ白髪を頭髪に見つけてしまった。
この自分に白髪が・・・。
五月の頭に高校の同級生が遊びに来たとき、
「おまえ、白髪増えたよなあ、俺なんか
一本も白髪なんかないよ」などと自慢していた
ばちがあたったのか・・・。とほほ。

僕は36には見えないとよく言われるが、
そもそもの起こりは、この高校の同級生と
比べてやたら僕の老化が進んでいないことが
事実としてあるのだ。
そりゃ、僕も18のころに比べると確実に
体重も増えたし、白髪だって目立たないが、
冒頭で書いたようにたまに見つかる。
しかし、この同級生、ふけっぷりが僕の
それをはるかに上回るのだ。
関取みたいな腹してるし、髪はふさふさと
多いのだが、白髪がやたらある。40過ぎの
おじさんみたいだ。

などとあんまり書くと、まるで自分の若さを
自慢しているいやな奴みたいなんでやめとくが。
ってそうなんだが・・。


スイスは遠くて

2005-04-17 18:48:56 | Weblog
久しぶりに福岡の実家から
国際電話がかかってきた。
何かと思えば、種ともこのファンクラブ
から、会員更新および更新代金払うように、
との書簡が来ていたらしい。
ああ、5000円なんだよなあ。高い・・・。
親に頼んで郵便振込みしてもらう
ことになったが。

うちにはパリのスイス観光局からスイスの
バカンスカタログが送られてきた。
スイスといっても、フレンチスイスのほう。
ジュネーブ、レマン湖地方、ヴァレ州、フリブール地方など。

ページをめくっているうちに、去年の秋
旅行したローザンヌ行きの電車の窓から
見えた、レマン湖沿いの、日当たりのよさそうな
ブドウ畑の風景や、箱庭のような自然など
が思い出されて、幸福な気持ちになる。

ケーブルカーの割引券の付録など
ついていた。なんかロッテリアの割引券
ぽくて笑ってしまった。今度はシティ・ガイド
請求しよ、っと。

リチャード・クレイダーマン現る

2005-04-12 06:05:39 | Weblog
なんか有名人シリーズで悪いが、
今度はテレビにリチャード・クレイダーマンが
出演していた。彼をテレビで見ることは
滅多にない。テレビ界の人気者って訳でもないし。

実は、中学生の頃、僕はピアノなんか
習っていて、暇な時間に教則本以外の
ピアノの楽譜など勝手に買って、
1人で弾いては楽しんでいたのだが、
その中には「リチャードクレーダーマン全集」
なるものもあったと思う。手軽に弾けて
大げさに聞こえるから、中学生の自尊心を
満たすには非常にいい曲だったと思う。

で、ここ本国フランスで彼の評価は、
というと、恐ろしく低い。
知り合いのフランス人は、「トラックの
運転手が聞く音楽」とか言っていた。
テレビ番組でも、「環境音楽」なんて
最初は言ってたが、そのうち揶揄されて
本人に向かって、「エレベーターの音楽、
もしくはスーパーマーケットの音楽と
言われることについてどう思いますか?」
なんてイジワルな質問が投げかけられていた。
エレベーターの中で、流れてる音楽ってこと?

マルセイユ訛り、日本人訛り

2005-04-07 07:03:30 | Weblog
辞職して故郷のマルセイユに戻った
元同僚から1年ぶりぐらいに、職場に
電話がかかってきた。何気なく話しているうちに、
気がついた。「こいつ、訛ってるよ!」
一緒にパリで働いているときは気づかなかった
なんだが、今話すと、明らかに
パリのフランス人と発音が違う。
僕の耳が発達したんだろうか?
とくに、数字の「40」を言うとき、全然発音が違う。

その後、友人の家に遊びに行く。
地下鉄に乗っていると、1人の若者が
乗ってきた。普通の男の子なんだが、
よく見ると顔に、文字を書いてある。
よく見分けられないんだが、何かが
迷惑なんだ、とかそういう文章。
ユニークな若者だ。

友人の家で、パスティスなどもらい
ほろよい加減で話していていたのだが、
そのうち、ちょっと朦朧とした頭で
気がつく。「俺のフランス語訛ってるよ!」
訛っていると分かって、正しく
発音できない外国人のつらさ。

そのあとまたメトロに乗って家路を
辿るとき、猫背の1人の若者が
乗ってきた。今度は懐から、
大きなシールを取り出して、
車両の入り口ドアに張っている。
シールには「広告機構」とかよく
分からない文字が書かれている。

一瞬、壁新聞なんか作って
あちこちにべたべた貼っていた
大学生の頃の自分を思い出した。
自己防衛的で内省的な人間だったもんな。
今もあんまり変わらないけど。

30代は大変なんだ

2005-03-07 06:59:57 | Weblog
昨日のニューヨークの女友達との電話の会話で
彼女は「自分はアダルトチルドレンかも」
と言っていた。「いつまでたっても大人になれない」と。
そういう意味で使う言葉なのかよく分からないが、
確かに彼女は子供のまま36歳になったという感じ。

今日、久しぶりに高校時代の親友と話す。
彼は自分のことを「パーソナリティ障害」かもと
言っていた。感情が素直に動くこともないし、
恋愛も今までしたことがない、回避型性格だと。

僕の場合を考えてみると、どっちにも
あてはまるかもしれない。
かなり子供ぽいし、嫌な人間関係も回避
してしまうしな、って別に直す気はないが。

「雨戸を閉める」ことが言いたくて、
je ferme le volet と話していたら、それは
間違いでje ferme les voletsとしないといけない、
と直された。雨戸(VOLET)は、
複数形にしないといけないらしい。
「バナナ」という単語がいつも複数になるのと同じか。
難しいぜ。

ブリザード

2005-03-05 06:27:32 | Weblog
今週、パリは毎日のように吹雪いている。
会社の帰りなど、石つぶてのような雪が
顔に飛んでくる。視界は雪の白一色。
雪の結晶が風に乗ってあちこちに
飛び交っている状態。フランスまで来て
こんな目に合うとは・・・。日本でだって
雪なんてよく知らないのに・・・。

家に帰ると高校時代の親友からCDが
届いていた。以前頼んでいたユーミンのベスト。
期せずしてユーミンの『ブリザード』を
久しぶりに聞く。「私をスキーに連れてって」
などのバブル最盛期の映画なんて思い出す。
ユーミンはいつ聞いてもいいなあ。
僕の10代が詰め込まれている感じ。
背伸びしてユーミンを聞いていた時代が
偲ばれる。

今日のエッフェル塔は悪天候のため
閉鎖になったとニュースで言っていた。
今の僕の世界観と、僕が子供の頃憧れていた
ユーミンの世界は一致しているんだろうか?

地下鉄のBCBG

2005-02-26 07:53:09 | Weblog
朝、出勤前、出がけに思い立って
福岡の実家に電話する。母親が出て
会話をするけどちょっとそっけない。
そういえば東京にいたときもそんな
実家に電話なんかしてなかったっけ。

仕事の関係で同僚のフランス人の
女の子達と打ち合わせ。
二人女性がいたのだが、どうも
可愛くて頭のいい女の子と、
見た感じあまりパッとしない女の子
二人を前にして、つい可愛いほうの
女の子の顔ばかり見て話してしまう
自分に気がつき自己嫌悪。でも
自然にそうなったしまうのだ。大人って
浅ましいな。

地下鉄に乗っていると、16区に入ったあたり
で見るからに品のよさそうなBCBGな
カップルが乗ってくる。おしゃれなコート、
おしゃれなマフラー、手袋までしてるよ。
男のほうは金髪でメガネをかけている。
女のほうは栗毛だけど、ちょっと高飛車な
感じ。

二人はまんまとトロカデロで下車。16区の
中でも高級住宅街として名高い場所だ。
上品な身なりに、上品な物腰の二人。
彼らの行く手に何が待っているのか?
今だに一人モノの僕がいろいろ他人のこと
を考えてしまう。



イライラするあいさつ

2005-02-01 06:36:54 | Weblog
うちの会社には他の日本企業と同じく
海外拠点みたいなもんがあって、そのうち
シドニーに赴任になった社員の赴任のあいさつ
みたいなのが載った社内報が回ってきた。

これがまたひどいのだ。
女性なんだけど、「オーストラリアは○○が盛んで
(○○の内容は忘れた)、○○な国だと聞いています。
私もその一端を担うものとして、職務に励もうと
思います」とかなんとか。

まだ住んでもないのに、オーストラリアがどんな
国か分かるわけねえだろ。憶測でモノ言うな!
しかも「一端を担う」なんて、誰も君にそこまで
期待してないつーの!なんて、社内報に向かって
突っ込んでしまった自分。まあ、いいんだけどねえ。

昨日、フランス人にFAIT(動詞FAIREの過去分詞)と
FEE(妖精という意味)の発音の違いができていない
といわれた。確かに、どちらもカタカナで書くと
「フェ」って読む単語なんだけどね。
しかも、そのことを今日職場のフランス人に聞くと、
「え、どっちも同じ発音じゃないの?」などと言う
始末。あ、でもあいつは南の出身だからあてに
ならないかも。

こんな長い間、フランス語学んでてこの程度だから、
今からポルトガル語なんて習った上達はかなり
先のことなんだろうな、などと空想。でも、
リスボンの町でベラベラポルトガル語喋ってみたいっす。


1980

2005-01-17 06:01:06 | Weblog
テレビで芸術情報番組みたいなものを
やっていたのだが(FRANCE5という教育的なテレビ局)、
新作DVDの紹介コーナーで「スパイダーマン2」を説明していて
その映像とか見ているうちに買いたくなってきた。
ああいう映像だけでも楽しめる作品はDVDとして買っても
損はないかも。

パソコンの調子が悪いので昼ごろフランス人の
友人に来てもらってパソコンを見てもらう。
メモリースティックに入ったソフトをインストールしてもらう。
フリーソフトはTELECHERGER。COMというサイトで
自由にダウンロードできるんだけど、それでは
なかなか手に負えない問題など彼に見てもらう。

そのフランス人の友人となぜか知らないがケビン・ベーコンの
話をする。80年代の流行歌手、ライオネル・リッチーとか
ボニーMかなんか話の延長で。
彼は、ケビン・ベーコンをすごく若いと思っていたらしい。
そんことはない、もう40近くだと僕が言うと驚く友人。
『フット・ルース』の頃もうハイティーンならあれから20年
近く立ってるんだから彼はもう40だろう。
80年代って今となっては幻だよなあ。
僕にとっても、ケビン・ベーコンにとっても。