心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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ただ泣きたくなるような

2017年03月29日 | 朝のことば&つぶやき
※※※

ただ泣きたくなるような
拾い上げたささやかな花びらにさえも

ただ泣きたくなるような
遠い山の稜線に日が沈んでいく姿をあがめるだけで

ただ泣きたくなるような
トム・ウェイツを聴いていると
彼を教えてくれた人を思い

ただ泣きたくなるような
自分のことは二の次に行動していたその姿を思い出すと

ただ泣きたくなるような
人を喜ばすことを純粋に楽しんでいた姿を思い出すと

そうしてあなたは
逝ってしまう
わたしたちに”善き人”という姿を焼き付けて

そうしてあなたは
空の向こうでかすかに微笑んで
愛しい人たちを見守ってくれるのでしょうか

※※※

さよなら またあした
そう呼びかけることができたなら

もう またあしたと
応えるすべはなく
残されたものたちで交わしていくだけ

さよなら
さよなら
忘れないで

さよなら
さよなら

ことばの向こうで微笑む人が見えます

※※※

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健康でいること

2017年03月29日 | 母のこと
ここ数日の風邪はわたしからどんどんやる気をもぎ取っていった。
いつもの鼻風邪ぐらいに最初思っていたのだけど、どうにもこうにも動けない。横になっているのが一番だと横になる。テレビも読書も何もしたくない。
鼻水・くしゃみだけで終わると良かったのだけど、だるくて何もする気力がわかない。風邪は母にうつすと大変なので、極力風邪を引いたと思ったときは母のところに行かないようにする。昨日、午前中に母に電話して報告すると、前日にわたしが仕込んでいた鶏手羽肉を味付けしておくし、おはぎも作っておくからと言われた。無理してこないようにと。
でも夕方もし来ることができるようだったら、おはぎと鶏肉を取りにこればいいと。

手の不自由な母に無理をさせられないと思っていたのに。

でも午前中は全然起きることができなくて、飲んだ常備薬が効いたのか眠った。
昼過ぎ、一本の電話で目が覚めた。
友人からの電話は訃報を伝えるものだった。なんということだろう。
少し回復したので、友人の家まで行き、友人を乗せて不幸のあった友人宅へ。病に倒れずっと闘病していた旦那様が家で息を引き取ったという。元気な頃の姿から想像できないほどやせ細っていた。

帰りは友人宅まで送り届け、母のところへ行った。
母も知っている方の訃報を告げると、「そうか、とうとう・・・」と言葉が続かなかった。弟がたいそう世話になった方、本当にあの方がいてくれたから弟も生きる元気をもらえたのだ。
わたしの風邪を心配し、おはぎも鶏肉もしっかり作っていた。
しかもなんと茶碗蒸しまで作っていたのだ!
これにはびっくり。
不自由な手で包丁を握り、がんばったであろう母の様子が目に浮かんだ。

ありがとう。
ほんとにありがとう。

「旨いかどうかわからないが、これを食べてしっかり寝るといいよ。風邪は早く治すが肝心だ」と言われうなづいて帰る。

母の気持ちがギュッと詰まった茶碗蒸し。あり合わせのものを使ったというが、とっても美味しかった。
この母に心配かけるなんて、わたしは大馬鹿者だ。
夜中、今度は喉の痛みがひどくなり咳も止まらず。朝方測ると熱も出てきた。
もうこれは観念して病院だな。
近くの耳鼻科に行って診てもらうと喉がかなり赤くなっていると言われ、インフルエンザの検査もしてもらう。それは大丈夫だった。鼻と口の吸入をしていただき、それぞれの症状に対する薬を処方していただく。
なんだか診てもらっただけで治ったような気持ちになるから不思議だ(笑)。

早く治して母の不安を払拭させねば。
それにしても、親というものはありがたいものだとつくづく思う。