ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ZU & Co. / Zucchero

2019年01月23日 | クラシック・ロック

ZU & Co. / Zucchero (2004)

イタリアのアーティスト、ズッケロ(Zucchero Fornaciari)がタイトル通り様々なアーティストとコラボした演奏を集めた編集盤。このアルバムの為にゲストが集まったのではなく、それぞれと演った既発曲を集めた物のようだ。以前から”ズッケロ”という名前は聞いたことはあったが、音楽は全然聴いたことがなかったので豪華ゲスト目当てで買ってみた。にしてもこのゲストの面子の凄いこと凄いこと。ロックからはスティング(Sting)に、ベック(Jeff Beck)に、クラプトン(Eric Clapton)に、ブライアン・メイ(Brian May)など。ブルーズの大御所、BBキング(B.B. King)に、ジョン・リー(John Lee Hooker)、ソロモン・バーク(Solomon Burke)など。ふう。そしてジャンルを超えてマイルス(Miles Davis)に、同郷人とはいえパヴァロッティ(Luciano Pavarotti )とボチェッリ(Andrea Bocelli)まで名を連ねているんだからスゴイ。日本のアーティストがいくら頑張っても、いくら金を積んでも、この面子は集められないだろう。いったいどれほど凄いのか、ズッケロは。

マイルスのミュート・トランペットが寂しく響く01から怒涛の大物ゲストが立て続け。自分は勝手にイタリアの”ブルーズ・アーティスト”だという認識だったので、一聴してちょっとイメージとは違うが、例えばクラプトンが近年演っている音楽だってクラシックなブルーズとはちょっと違うし、ジョン・リーらが晩年に発表したアルバムだっていわゆるクラシック・ブルーズのスタイルとは違うモダンなもの。そんな音に通じるものがある。デビューしたのが80年代で齢30手前と遅咲きだったらしいが、ダンサブルなポップもあり、見かけと違って(失礼)幅広いジャンルのどのアーティストとの共演も違和感がない。しっかりと作品として仕上がっている。一緒にスタジオに入って録音されたのか、別々だったのか興味が沸く。残念ながらイタリア語らしき曲題もあって、どんなテーマで歌っているかも分からないのが辛いところだが、数多の大物と堂々と渡り合う風格は大したもの(←ヨーロッパ、あるいは世界においての彼の認知度を知らずにエラソーに言っています)。 

01 Dune Mosse (with Miles Davis)
02 Muoio Per Te (with Sting)
03 Indaco Dagli Occhi Del Cielo (with Vanessa Carlton, feat. Haylie Ecker)
04 Il Grande Baboomba (with Mousse T)
05 Like The Sun (From Out Of Nowhere) (with Macy Gray, feat. Jeff Beck)
06 Baila morena (with Maná)
07 Ali D'Oro (with John Lee Hooker)
08 Blue (lyrics by Bono; with Sheryl Crow or Ilse DeLange)
09 Pure Love (with Dolores O'Riordan)
10 A Wonderful World (with Eric Clapton)
11 Pippo (Nasty Guy) (with Tom Jones)
12 Hey Man (Sing A Song) (with B. B. King)
13 Il Volo (The Flight) (with Ronan Keating)
14 Così Celeste (with Cheb Mami)
15 Diavolo In Me (A Devil In Me) (with Solomon Burke)
16 Senza Una Donna (Without A Woman) (with Paul Young)
17 Il Mare Impetuoso Al Tramonto Salì Sulla Luna E Dietro Una Tendina Di Stelle... (with Brian May)
18 Miserere (with Luciano Pavarotti & Andrea Bocelli)

オークションにて購入(¥215)

  • CD (2004/6/8)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Universal UK
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北海寿司 @岐阜県岐阜市

2019年01月23日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市街から笠松方面に向かっている時にちょうど昼時になり酢飯が食べたくなったので、道路沿いにあった「北海寿司」に寄ってみた。全く事前情報無しだったし、アルファベットで「HOKKAI」なんて書いてあるので、普通だったらあまり自分から選ばないような店構え。駐車場に車を停め中に入るとプールのような生簀がある。子供じゃないので何が泳いでいるかまでは確認しなかった(本当は見てみたかった…笑)。カウンターが空いていたので腰を下ろす。目の前には冷蔵タネケースがあり、見たところ種類も多くなかなか良さそうなタネ。いわゆるランチメニューみたいなのがある店かなと思っていたけれど品書きには特に記述はなし(訪問日曜)。振り返ると座敷の方に大陸の人達が大勢座っていて、まだ何も出ていない状態。人数が多かったので、あまり時間が無いのにやっちまったかなと、握りとかの切りつけの多いものは避け「特製北海巻」という巻物にしてみた。

壁に貼ってある写真などから類推するに主人は還暦を超えてらっしゃるだろうか。大きな烏賊を釣っている写真があったので釣りが趣味なのかな。当然ながら後ろのグループ客から配膳されていくので少々待ち、こりゃ時間がヤバイかなと焦れた頃に「お待ちどうさま。」と巻物がのった下駄が渡された。「特製北海巻」は1本が分厚く大きく切り分けられている。中は大きめのマグロ、サーモン、イカ、カズノコ、タマゴ、キュウリといったところだろうか。醤油はたまり醤油(この地域ではたまり醤油を”さしみ醤油”とも呼びます)。どんこの効いた味噌汁と共に大きな巻き寿司を大きな口で頬張っていく。こういう色々なタネが入ったいわゆる”海鮮巻き”を食べるのって何年振りぐらいだろうか。美味しくいただいた。(勘定は¥1,300)

北海寿司

岐阜県岐阜市茜部寺屋敷3-12

 

( 岐阜 ぎふ 茜部 あかなべ 柳津 やないづ ほっかいすし 寿司 鮨 巻き寿司 巻きずし ランチ 海鮮巻き )

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すみれ (岐阜タカシマヤ) @岐阜県岐阜市

2019年01月22日 | 岐阜県(岐阜)

再開発計画で軒並み店舗が空(カラ)になっていてそろそろ見納めが近づく岐阜タカシマヤ南の商店街をぶらつく。「文化屋食堂」も移転の為すでに撤退し、残っているのは「大福屋」と「いしぐれ珈琲」と「一楽」くらいか。昼時になってタカシマヤのレストラン街で「はんつ遠藤の北海道ラーメンリレー」なる催事をやっているのを知る。昔はラーメンの食べ歩きで東京をはじめ、色々な場所に遠征もしたりしていたが最近は完全にご無沙汰。「純連」より後に出た濃厚味噌ラーメンは食べたことがあるが本家は未食のままだった。もうラーメンの新店を追いかける事は無いし、実店舗訪問主義(笑)なので催事のラーメンにはほとんど興味が無いが、「すみれ」はあれだけの有名店でありながら「新横浜ラーメン博物館」でも食べたことが無かったので人並みに気になり、11階まで上がってみた。

仮店舗前には20人程の行列。さすが知名度が高い「すみれ」だけあるなァ。店の中を覗くと割合席数がありそうだったので並んでみた。タカシマヤの偉いさんらしき背広組の数が多く、店の入口付近をずっとウロウロしているので鬱陶しい(笑)。案の定、客は次々と店内に吸い込まれていき、待ったのは10分ほど。先に勘定を済ませ、窓際の空いた席に腰掛ける。この日は冬晴れで見下ろす景色が素晴らしかった。これだけでプライスレス。

着席してさほど待つことなく注文した「味噌ラーメン」が運ばれた。「純連(すみれ)」は昭和39年(1964)に札幌で創業。こちらは平仮名表記なので三男の店の系列になるのかな。早速麺を口に運んだのだが、ラードの膜でマスキングされているのをすっかり忘れて舌先を軽く火傷しかけた。危ない危ない。太縮れの麺は札幌らしく黄色味がかっている。水面にはチャーシュー1枚、刻み葱、もやし、そしてスープの中にはひき肉も混じっている。何しろスープが濃くて旨味たっぷりという感じ。もちろん旨いが、昔ならともかくオッサンになった今の自分の身にはこの旨味過剰なスープはちょっと濃過ぎるかな。それでも昔の催事でありがちだった値段高めの簡略版という事は無く、しっかりとした1杯を食べられたので、こういう企画物をちょっと見直した。(勘定は¥870)

※この店の営業は1月24日まで。

 


 

 ↓ 再開発の対象となっている「岐阜タカシマヤ」の南側。ここに高層ビルが建つ予定。商店街のアーケード上に「高島屋南商店街」と書かれた看板があったなんて今まで全然気が付かなかった。

 

 


 

すみれ 札幌

岐阜県岐阜市日ノ出町2-25 岐阜タカシマヤ・レストラン街

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜高島屋 すみれ 純連 じゅんれん ラーメン みそラーメン 札幌 サッポロ はんつ遠藤 再開発 立ち退き 閉店 廃業 催事 イベント )

コメント (4)
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スタミナ屋本店 @名古屋市北区・上飯田

2019年01月21日 | 名古屋(東区・北区)

上飯田駅に近いホルモンの店「スタミナ屋本店」へ。ずっと前から行ってみたかった店だが、勝手に日曜休みだと記憶していて、平日にこの辺りに居る事がほとんどないので諦めていた(本来は月曜と第1・3日曜が休みのよう・未確認)。ある日曜日の夜に用事があって上飯田駅前の通りを歩いていたら路地に灯りが見える。「あれ?やってる」とデカい赤提灯に吸い寄せられた。車で拾ってくれる予定の嫁に「ちょっと予定より遅くなる」旨連絡し、暖簾をくぐった。店内は土間のカウンター席とテーブル席。カウンター側に座ると1人前から注文できるようだ。カウンター席にはすでに先客が居て盛り上がっているが1席だけ空いていたので腰を下ろす。給仕のお母さんに「三千盛(本醸)」をひやでお願いした。調理場に居るのは子息だろうか。壁の紙短冊の品書きから、肉はまず「とんちゃん」をお願いした。ガスコンロに火が点けられ、たれ漬けの「とんちゃん」が渡される。値付けは安いのに意外としっかりとした量があり、玉ねぎとピーマンものっていた。

コップの酒をクイッとやり、肉を焼いていく。肉質は良く、プルンとしたとんちゃん(豚ホルモン)を口に放り込み咀嚼する。旨い。たれは赤味噌もブレンドしてあるだろうか。あっという間に酒が無くなったので”お代わり”を。肉の追加は「心臓」にした。こちらもクニュンとした食感が旨い。箸休めに「ぬか漬けきゅうり」。このぬか漬けは酢も使ってあるのかな?酸っぱさが肉と肉の間にちょうどイイ。全てを胃の腑に収めたところで残念ながらそろそろタイムアップ。勘定して車で拾ってもらう。すると嫁と一緒に車に乗っていた娘が「いつも賑わっているので自分も前からあの店に行きたかった」と。若い娘のクセして渋い店に興味があるんだなァ(しかもこんな路地裏の店よく知ってたな)。次は一緒に行ってしっかり食べようか。(勘定は¥1,900程)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 北区の柳原商店街に近い住宅街に建つ隅切りをしてある家屋(建築詳細不明)。板塀も渋いが、そこはかとなく風格がある。

↓ こちらも近くで見つけた洋間のある日本家屋(建築詳細不明・場所失念)。赤い屋根瓦が洋間の部分。窓の木枠のデザインが素敵。

 

 


 

とんちゃん スタミナ屋本店

愛知県名古屋市北区上飯田西町3-33

 

( 名古屋 なごや 上飯田 かみいいだ 上飯田駅 スタミナ屋 焼肉 ホルモン 内臓 ビール 鉄板焼 近代建築 洋館 洋間  )

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アンディ @岐阜県土岐市

2019年01月20日 | 岐阜県(東濃)

土岐市の下石(おろし)地区を自転車で散策。古い近代建築を探すもあまり収穫はなく、午後遅い時間になって小腹が空いたので中休みの無い喫茶レストランへ。市街地からかなり離れた幹線道路沿いにある「アンディ」。まずは建物側面に描かれた「にっ」という台詞の付いた奇妙なイラストに度肝を抜かれる(笑)。車が沢山停まっていて、同敷地内のコンビニの客だろうと思って中に入ると…物凄い混雑。店内は広そうだが、店員の姿も見えないしどこに座ればいいのか分からないカオスな状態。僅かに空いているテーブルにはまだ先客の皿が残ったまま。おばちゃんが出てきたので1人と告げると「片付けますのでこちらへ」とテーブル席へ案内された。客層は老若男女、家族、カップル、労働者、若者と様々。すごい人気だなァ。メニューを拡げて迷った挙句、「洋風カツ丼定食」なるものに決定。こちらから店の人を呼ばないと順番なんて無さそうなので「お願いします。」と手を挙げた。赤い揃いのTシャツを着た店員の感じからいくと家族経営なのかな。

客が入ってくるたびにクイズ番組の早押しボタンのような音がこだまする。隣の席に運ばれたパスタの盛りが凄いのでびっくり…(そうか、”こういう店”だったか。あの女性あれ全部食べちゃうのか…?)。そして運ばれた「洋風カツ丼定食」。デカい丼ぶりにデカいカツ、ご飯たっぷり(やっちまった…)。しかもそれに味噌汁、別の器にマカロニサラダ、野菜サラダとオレンジも入っていた。カツ丼は千切りキャベツ敷きで濃いデミグラスソースがかかっている。そしててっぺんには目玉焼き。残念ながらこの目玉は火が入り過ぎて周りは焦げ気味。肝心の黄身もやや硬め。とろりと流れ出る位だと良かったかな。デミソースとあいまったカツは旨い。しかしヴォリュームが…。出されたものは残さない主義だし、箸を休めると”終わり”そうだったのでガツガツと頬張っていく。ご飯がちょっと軟らかい。これが良ければもっと旨かったろう。何とか完食して店を出た。もう夕飯は要らない。(勘定は¥850)

 

 


 

↓ 路地の奥にあった「旧・井箟医院」(建築詳細不明)。どのくらい古い建物かは分からないが狭い道路からのアプローチは両側から(現在は塞がれている)で雰囲気のある建物。

 

 

↓ すぐ近くにある現役の「井箟医院」の建物(建築詳細不明)。大して古くはないだろうが、この建物のデザインは秀逸。

 

 


 

ANDY(アンディ)

岐阜県土岐市下石町2101

 

( 土岐 とき アンディ レストハウス 喫茶 喫茶レスト レストラン ファミリーレストラン ランチ 洋食 近代建築 醫院 )

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Roots, Rock, Remixed / Bob Marley And The Wailers

2019年01月19日 | レゲエ・スカ

Roots, Rock, Remixed / Bob Marley And The Wailers (2007)

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley And The Wailers)の楽曲をリミックスしたコンピレーション・アルバム。もちろん2007年発売なので発売当時にリミックスされたもの。面白い趣向だなと思ったのが、アイランド期の有名楽曲は使わず、JAD音源を使っているところ(※ボブはアイランド・レーベルから世界デビューする前にJADと契約を結んでいたが、後年アルバムが乱発され、楽曲が重なる為ややこしい)。それでもこちられっきとした正規「Tuff Gong」レーベルからの発売。レコード業界も他の業界の例に漏れず、大手による吸収合併の波が及んでいて、多くのレコード会社やレーベルがワーナー、ユニヴァーサルなどの傘下に入ったため同系列となって使用できるようになったのだろうか。皮肉なものだ。しっかりとプロデュースされたアイランド期の世界向けの楽曲よりも、この時期のよりプリミティヴで素のバンド・サウンドが味わえるJAD関連音源はまた違った魅力がある。

さてこのリミックス盤、もちろんリミキサーに聞き覚えのある名前は無し。DJなのかプロデューサーなのか分からないが、ま、想像出来る範囲でのリミックス・ヴァージョンとなっている。元の楽曲を”換骨奪胎”まではしておらず、原曲の雰囲気やメロディーラインを残してくれているのは好感が持てるところ。原曲に無い音を極力足していないのもいい。正直どのアーティストにも言えることだが、90年代以降のリミックス作品は奇を衒っていじくりまわしているだけで、原曲の痕跡さえ探せないような純粋に楽しめないものが多いしね。流して聴いていると古い時代の楽曲の底(ベースライン)の部分と、新しいリミックス方法のミスマッチが楽しい。むろんじっくり聴き込むなんていうのは野暮だろうから垂れ流すのが一番だろう。

オークションにて購入(¥215)

  • CD (2007/7/31)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Quango Fontana
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さかゑ食堂 @愛知県刈谷市

2019年01月19日 | 愛知県(三河)

愛知県刈谷市内を散策。近代建築を探しながら少し郊外の幹線道路沿いに辿り着くと「さかゑ食堂」という地味だがそそられる食堂があったので休憩がてら寄ってみた。中に入ると土間にはテーブル席が並び、小上がり席も3卓ほど。賄っているのは女性2人(親子かな)。小上がりには家族連れ、テーブル席には2人と親し気に喋る地元と思しき人達や、労働者が腰掛けている。壁には「中華そば」などの麺類、丼物、そして洋食もあって惹かれる。どれも値付けが安い。残念ながらご飯物を食べる程お腹は空いていなかったが、すっかり喉が渇いていたので休日特権で「ビール」と「どて」をお願いする。

すぐにキリンラガーの大瓶と、小鉢に入った「どて」が運ばれる。「どて」は薄く切った大根と一緒に煮られていて、見た目よりはあっさりとした味噌の味付け。外は寒いが好天で、空気が乾燥しているところに朝からずっとウロウロとしていたので冷たいビールが旨い。水のように胃の腑に吸い込まれていく。どてをつまみながらあっという間に1本空になってしまった。隣のおじさんが食べていた串カツとかも旨そうだったので追加も考えたが、1人で4人掛けのテーブルを占拠していたし、後から何組も客が入ってきたので勘定にしてもらった。瓶ビールも安くてびっくり。(勘定は¥880)

 


 

↓ 「愛知県立刈谷高等学校正門(旧・愛知県立第八中学校正門)(大正8年・1919・建造)。旧制中学の校門がそのまま残っている。

 

↓ 街中で見つけた漆喰塗りの建物(建築詳細不明)。奥にも同様の建物が並ぶ。こちらT字の突き当りにあるのだが、なぜか外壁に時計が。何かの商家だったのかな。

 

↓ その向かいに建つ建物(建築詳細不明)。近づいてみるとかつての商店の看板建築外壁ははモザイクタイルで覆われていた。

↓ 自転車を必死に漕いで、市街地から遠く離れた「依佐美送信所記念館」(平成19年・2007・建造)へ。昔の建物は壊され、現在は資料館と公園になっているが、昭和4年(1929)に運用が開始され、戦後は米軍に接収された強力な通信設備があった場所。遠くヨーロッパまで長波短波で通信が出来、つい平成5年まで米軍の所有だったという事実にびっくり。残された通信塔はこれでもかつての10分の1の高さだという。

 


 

 

大衆 さかゑ食堂

愛知県刈谷市富士見町4-310

 

( 刈谷 かりや さかえ食堂 麺類食堂 大衆食堂 ラーメン 定食 うどん 丼物 洋食 近代建築 産業遺産 近代化遺産 機械遺産 よさみ送信所 )

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百老亭 @名古屋市千種区・今池

2019年01月18日 | 名古屋(千種区・守山区)

昨年大須の「百老亭」が閉店したというニュースを聞いたのにはびっくりした。代替わりして店の普請も新しくしたりしていたはずなのに…。だからという訳ではないのだが今池の「百老亭」へ。大須店との関係はよく分からないが、こちらの創業は昭和30年頃(1955)らしいので大須の店よりは新しいようだ(未確認)。カウンターのみでいつも混雑していて座れないこともままある人気店。この日もほぼ埋まっていたが1人で滑り込むくらいは出来た。主人の他に焼き方は2名、給仕女性も数名いて繁盛ぶりが伺える。腰を下ろすなりビールを注文。餃子は「鍋貼餃子」と「炊餃子」〔ママ〕を1人前づつお願いした(※注文は1人前10個から)。キリンラガーの大瓶(漬物付)をコップに注いでいるとすぐに調理が始まる。餃子を置いたフライパンへの注水は水道管に繋がったホースの先についたガーデン・シャワーから直接。その間にも電話や来店での持ち帰り餃子の注文が入るが、みんな100個とかの単位。1日どれだけの数を捌くんだろう。

まずは主人が調理していた「炊餃子」が先に出された。湯付きの鉢に盛られた餃子は薄皮で餡の色も薄い。味付けも控えめでそのまま食べると野菜の味がメイン。小さめでプルンとしていて優しい味だ。後から出された「鍋貼餃子」の焼きは弱め。味付けの印象は変わらないので同じものだろう。水を吸っていない分「炊餃子」よりも更に小振り。たれに付けながらパクパクと放り込んでいく。以前”名古屋餃子”という呼び方を知ったが、玉ねぎを使っているかどうかはさておき、口当たりや優しい風味は確かによく似ている気がする。こちらには「炸麺」(ツアメン)というバリそばもあるので追加しようと思っていたが、隣に座っている男性がクチャクチャと気味の悪い音を立てながら食べる輩だったので、どうにも耐えきれず退散。勘定にしてもらった。(勘定は¥1,700程)

大須店の記事はこちら

上飯田店の記事はこちら

 

餃子専門 百老亭

愛知県名古屋市千種区今池1-13-14

 

( 名古屋 なごや 今池 いまいけ ひゃくろうてい ギョウザ ギョーザ ぎょうざ 餃子 水餃子 ヤキギョーザ スイギョーザ 池波正太郎 閉店 廃業 )

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酒のひろせ (2) @岐阜県岐阜市

2019年01月17日 | 岐阜県(岐阜)

今年の正月用の酒を買いに岐阜市柳津の「酒のひろせ」へ(訪問12月末)。県外から親戚が集まるので、出来ればこの地方の酒を試してもらおうと充実した品揃えのこちらの店を選んだ。ずらりと並んだ酒瓶の数々の中から今回購入した酒は以下の4本。普段呑みつけない人も居るので吟醸酒とかの方が口当たりが良くていいかもしれないが、どうせ自分以外は沢山呑まないだろうから、おせち料理などで多用される魚介に合いそうな自分好みのしっかりとした味わいのものを選んだつもり。

   

まずは冷蔵して呑む生原酒を。「無風(むかで)・純米別拵・生原酒」。以前こちらの銘柄を購入して気に入った揖斐川町「玉泉堂酒造」の酒。味はもちろんのこと、ラベルのインパクトも知らない人には話の種になっていいだろう(笑)。口当たりは大人しめで、あまり普段日本酒を呑んでいない人でもすっと入ってくる。いわゆる吟醸酒や高級酒のように香り高くはなく、しっかりと日本酒らしい味なので、年越しの馳走やおせち料理なんかをつまむ時の食中酒としてはちょうどいい。

次は「竹雀・山廃純米」。揖斐郡池田町の「大塚酒造」の酒。かなりしっかりと色付いていて酸味もかなり強め。そのままだとやはりちょっとクセが強く酒肴も選ぶかな。自分は燗をして”上がる”酒だと思うが、普段呑み慣れていない人や燗酒を呑まない人には重く、正直”ちょっと厳しい”と評判は良くなかった。自分は以前呑んだ時とあまり印象は変わらなかったが、確かにこの風味を老(ひ)ねていると感じる人も居るかもしれない。

次は話の種にと買った岐阜市の「白木恒助商店」の「達磨正宗・亥年ブレンド」の4合瓶。昭和46年、昭和58年、平成7年、平成19年の亥年の古酒と、平成11年、平成14年の古酒のブレンドなんだとか。みんな岐阜市で古酒が作られているとは知らなかったようだ。これは香りといい色といい、もう紹興酒。甘い香りと丸い舌触りで旨いが、いかんせんおせちなどの酒肴だと合うものが少ない。しっかりとした味のものでないと全部この濃い味に持っていかれてしまう。みんな1杯呑めば十分といった感じ。残りは逆手にとって濃い味の四川料理を作った時に取っておこう。

最後はまだ封を開けていない揖斐川町「所酒造」の「房島屋・山廃純米超辛口・7号酵母」。この他にもみんなが持ち寄った酒、ワイン、ビールやウイスキーなどがあるし、これらの酒を呑み切る前に年始の挨拶で次々と1升瓶を3本(なぜか全て同じ宝酒造の「松竹梅」…)も貰ってしまったので、当分酒には困らない。毎年の事ながら正月前から暴飲暴食のクセが抜けず、体重を大幅にオーヴァーしているので、そろそろ酒量を減らさなければいけないが…。(勘定は¥10,000程)

以前の記事はこちら

酒のひろせ

岐阜県岐阜市柳津町本郷3-186

 

( 岐阜 ぎふ 柳津 やないづ 広瀬 酒の広瀬 日本酒 ワイン 焼酎 むかで ぼうじまや だるままさむね たけすずめ )

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川村屋賀栄 (2) 愛知県瀬戸市

2019年01月16日 | 愛知県(尾張・老舗)

瀬戸市散策の締めくくりは銭湯。前から入ってみたかった「日本鉱泉」へ。80年以上の歴史があるのだとか。以前は数多あったという瀬戸市内の銭湯も数少なくなり、古(いにしえ)の風情を残しているのはここくらいか。明るいうちに建物を見に行き、営業が始まるまで他で時間を潰す。その際に寄ったのは和菓子の「川村屋賀栄」。以前訪れた時には雨模様であまり外観をよく愛でなかったが、瀬戸川沿いに建つ建物には細かい彫りがあって貫禄充分。店に入るとこの日の店番は若い衆。この方が7代目だろうか。何を買うかは決めていなかったのでショーケースに並んだ菓子を物色。そこに一風変わった「猫饅頭」を発見(正式名称は「ねこ饅頭たま」だそう)。何で猫なのかなと思ったら、瀬戸市内には”猫が多いから”と書いてあった(はず)。確かに市中を散策していると自由に歩き回る野良猫(あるいは飼猫)に沢山遭遇したなァ。それと好物の「草餅」「最中」を購入した。

家に持ち帰り翌日にいただく。「ねこ饅頭」は包みから出す時にうっかり皮を剥がしてしまったが、猫の肉球が模ってある。しっとりとした皮の中にこし餡が入ったもの。でも皮の部分の風味は洋菓子のような感じ。「草餅」は全周包んであるのではなく2つ折りの形。つぶ餡がたっぷり入っている。よもぎの風味はさほど強くない。「最中」の最中種は立体的な花を模っている(菊かな)。こちらもつぶ餡。甘さは控えめ。最中種は日を跨いだのでしっとりしているがそれも良し。「ねこ最中」というものもあるらしいが…。(勘定は¥750)

以前の記事はこちら

 

 

 


 

↓ 銀杏木町にある「日本鉱泉」(建築詳細不明)。開場前から客が何人も待っている。風情ある建物の中に入ると脱衣所のロッカーは木製ガラス窓付き。そして浴場側には富士山のモザイクタイル画が。しかも入口の両脇に円柱が立っており、そこにもびっしりとモザイクタイルが。素晴らしい。浴場の中のタイル画は帆掛舟と島。古い設備なのでシャワーの勢いは弱く、湯船はまだ温かったが、常連さんが「まだぬるいでしょ。でも8時頃だと熱すぎるから(笑)。」と声を掛けてくれる。その通り、ゆっくり使っていると段々いい湯になってきた。

 

 

↓ 「日本鉱泉」にも近い米問屋「スズリョーベルックス(株)(鈴亮)」(建築詳細不明)。社屋は向かいにあるビルのようだが、こちらは小売店舗かな。とても風情ある町屋。

 

 


 

川村屋賀栄

愛知県瀬戸市栄町25

 

( 瀬戸 せと 川村屋 賀栄 がえい 和菓子 御菓子司 おんかしつかさ せとがわまんじゅう ねこまんじゅう にほんこうせん スズリョー 鈴亮 近代建築 銭湯建築 ) 

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