昼も含めて何度か寄っている岐阜県関市の蕎麦屋「大庵」。こちら方面で車を走らせていて嫁と何を食べるかという事になり、あまりお腹の減っていない嫁が「蕎麦ぐらいなら…」と言うのでこちらに伺う事に。店の前には”新そば”の表示も出ていた。店内は先客も給仕もおらず主人のみ。腰を下ろして嫁を説得して運転を代わってもらうことになり、酒（立山）を2合注文。つまみは「天婦羅盛り合わせ」と「だし巻き玉子」。胡麻油の香り漂っていたので揚げ油に使っているだろうか。出てきた天ぷらは海老３尾、かぼちゃ、茄子、ピーマン、えのきという内容。サクッと揚がっているが衣は厚めでフリッターのようなタイプ。「だし巻き玉子」は切られていない丸のままで大きい。大根おろしが添えられている。甘めの味付けで、少し醤油をたらしたりしていただいた。
蕎麦屋ではざるを頼むことがほとんどだが、いつも「鴨南蛮」を旨そうに食べる嫁を羨ましく見ていたので、今日こそはと注文してみた。しばらくして登場した「鴨南蛮」はつゆのいい香りを漂わせている。もちろん鴨肉（合鴨だろうが）とその油が浮いていて、その風味が移っている。出汁の味付けは控えめなようで鴨を邪魔せず、しみじみと旨い。以前からこちらの蕎麦は温かいつゆに合うだろうなと思っていたが、やはり思った通り。温かいつゆの中でも力を失うことなく張りが持続する。鴨南好きの嫁曰く時々ダメな鴨つゆもあるらしいが、こちらのはとてもイイとの事。しっかりとコクのあるつゆに少し蕎麦湯を足したりして最後まで楽しんだ。（勘定は￥4,500程）
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岐阜県関市桜本町2-32-4
※閉店されたようです（令和3年12月現在）
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