ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Easy Come Easy Go / Marianne Faithfull

2019年01月15日 | ポップス・オールディーズ

Easy Come Easy Go / Marianne Faithfull (2008)

マリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)が2008年に発表したカヴァー・アルバム。これは1枚物だが2枚組の仕様もあるらしい。キース(Keith Richards)が参加している曲だけは聴いていたが、アルバムとして購入するのは初めて。発売元レーベルが「Decca(デッカ)」というのにグッとくる。高貴な家に生まれ結婚もしていたが60年代前半にミック(Mick Jagger)と恋中になると芸能界入り。歌手や女優として活躍するもドラッグや酒に溺れ、ミックとも別れ、凋落していく。ただ70年代後半にアイランド・レーベルから発表したアルバムは充実した好作品。可憐な容姿と声は変化しダミ声になっていたが評価も高い。2000年代には女優としても活躍し、老齢になってからも充実した活動をしている。

大抵こういう経緯で発売されるカヴァー・アルバムってヴォーカル・ジャズやポップスのスタンダード・ナンバーを歌ったりすることが多いが、その他にジャンルも時代も異なる曲も選ばれている(カッコ内オリジナル・アーティスト)。ゲストとして参加している連中も多彩。彼女より随分と年齢の若いアーティストも参加している。正直言って昔と変わらず歌は上手くないが、円熟味を増した声は現在の彼女の立ち位置とも合致して素敵な雰囲気。低くハスキーな声でしっとりと歌い上げている。テンポの速い曲はアイランド期の彼女の作品を思い出させるけれど、その頃よりもずっとイイんだよなァ。キースとのデュエットも意気ぴったり(マリアンヌは過去のこともあってミックについては辛辣だが、昔からキースの事は性格から何から絶賛している)。

01 Down from Dover  (Dolly Parton)
02 Hold On, Hold On  (Neko Case) with Cat Power
03 Solitude  (Duke Ellington & Eddie DeLange)
04 The Crane Wife 3  (The Decemberists) with Nick Cave
05 Easy Come, Easy Go  (Bessie Smith)
06 Children of Stone  (Espers) with Rufus Wainwright
07 How Many Worlds  (Brian Eno) with Teddy Thompson
08 In Germany Before the War  (Randy Newman)
09 Ooh Baby Baby  (Smokey Robinson) with Antony Hegarty
10 Sing Me Back Home  (Merle Haggard) with Keith Richards

オークションにて購入(¥315)

  • CD (2009/3/17)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Decca U.S.
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丸小 (2) @名古屋市西区・浄心

2019年01月15日 | 名古屋(中村区・西区)

旨い洋食を喰らいに浄心の精肉店「肉の丸小」へ。精肉店の奥で飲食出来るようになっている。カウンター席のみなので昼時は混み合う事も多いが、この日は少し遅い時間だったからか先客は2名のみ。掲げられた昼メニューを迷いながら眺める。この日は「ハヤシライス」の”とんかつのせ”にしてみた。お姉さんが店舗側に「とんかつです。」と伝え、主人がフライヤーで揚げ始め、雪平鍋にハヤシが入れられ温められる。とんかつが揚がり、大きな平皿にライスが盛られた時点で…、怯む(ライスを少なくしてもらうのを忘れた…)。ここは盛りもいいので食べ切れるかと心配に。たっぷりのライスと揚げたてのとんかつの上にたっぷりのデミソースがかけられ渡された。大迫力。

ヴォリュームに圧倒されながらも早速スプーンを入れていく。「ハヤシライス」のソースは肉と野菜の旨味がたっぷりでしっかりと濃い味。牛肉片もこれでもかと沢山入っていて旨いのなんの。洗練はされていないソースだが最強だ。ソースに埋まったとんかつは衣がやや硬めに揚がっているのでサクサクとした食感は残ったまま。厚みがあって噛み応えがある。ソースと共に口に入れると若干口の中を火傷しつつも(笑)スプーンは止まらない。途中で添えられたコールスローや味噌汁を挟みながら、少し額に汗しつつ一気に食べ終えた。お腹はいっぱい。次は「自家製コロッケ」か、おすすめの「豚しょうが焼き」か。店名の”丸小”を冠した”上メニュー”の数々も気になるんだよなァ。(勘定は¥1,350)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 菓子問屋が集まっている明道町に残る「中央菓子卸市場」(建築詳細不明)。すでに営業は終えてしまっているようだが建物の両側に”らしい”意匠が残っている。ずっと前に取壊しの話を聞いたことがあるがどうなっているのだろう。裏手の隣接する建物は既に崩壊が始まっている。

 

 

 

 

↓ 裏手の道を挟んだ建物も同様のスタイル。こちらも関係する建物かな。

  

 


 

肉の丸小 浄心店

愛知県名古屋市西区浄心2-3-26

 

( 名古屋 なごや 浄心 じょうしん まるしょう まるこ 丸小 肉のまるしょう 洋食 食堂 肉屋 精肉店 焼肉 近代建築 菓子問屋 嫁入り菓子 引出物 駄菓子 看板建築 )

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やまや食堂 @愛知県刈谷市 (※閉店)

2019年01月14日 | 愛知県(三河)

初めて愛知県刈谷市に足を延ばしてみた。JRの刈谷駅で降り、駅前の観光案内所で電動アシスト付きのレンタサイクルを借りて周辺をウロウロしてみる。どんな土地でもそうだが、初めて降り立つ街を駆け出すワクワク感が堪らない。目当ての近代建築(明治以降~戦前の建物 ※自己基準)を愛でながら冷たい空気の中疾走する。冬晴れは空気が澄んで気持ちいいのだが、スマホで建物の写真を撮るにはコントラストがきつ過ぎてなかなか上手くはいかない。いくつか廻って名鉄の「刈谷市駅」前にある食堂「やまや食堂」に辿り着いた。周辺は駅前といっても商店は多くなく、人通りも多くない。実はこの店の前に近くの店名の何も書いてない暖簾だけが下がった食堂を見付けていて心揺れたのだが、あまりの情報の無さに躊躇。こちらは店頭にサンプルや立て看板も出ており、安心して店の中へ。

店に入ると老齢のご夫婦でやっていらっしゃるテーブル席のみの食堂。壁にずらりと貼られた品書きは、麺類、丼物、洋食、おかずと書かれた単品の他、定食やその日のおすすめなど盛り沢山。どれにしようかなんて決められない(笑)。胃袋がいくつもあれば色々選んでビールでも呑みたいところだけれどそうもいかない。「かつ丼」と「きしめん」と「みそやっこ」がセットになった「やまや定食」っていうのにも惹かれたが、店頭のホワイトボードに載っていた「揚げたてカツカレー・スープ付」というのが頭から離れなかったのでそれを注文した。お髭の主人の調理が始まる。

テレビを眺めながら待っていると女将さんが「カツカレー」を運んできてくれた。大きなステンレス製の平皿にたっぷりのカレーとカツが盛られている。同じ皿の上にはゆで玉子とマカロニサラダ。カップのコンソメスープが付いていて、付け合わせは福神漬。たっぷりのカレーはポテッとした感じで優しい辛さのポークカレー。食堂らしさたっぷりのカレーで旨い。カツはなかなか大きく衣は厚め。もちろんカレーと合わさった時の独特の甘味が期待を裏切ることはない。あぁ、こんな食堂が自分ちの近くにあったらしょっちゅう通ってビールを空けちゃうヨ。次に寄ることが出来たら「やまや定食」か、”ブタ汁”〔ママ〕の付いた定食か、それとも「オムライス」か。きっとまた迷いまくるんだろうなァ。(勘定は¥830)

※令和3年8月を以って閉店されました

 

 


 

↓ 店からもほど近い「旧・上天温泉」(昭和2年・1927・建造)。採光窓が広く取られ堂々とした姿の建物。きっと中は天井が高くて気持ちの良い銭湯だったに違いない。現役時代に汚れていただろう外壁もしっかりと直され、とても綺麗。裏に周っても柱や外壁にはしっかりと装飾が。

 

 

 


 

やまや食堂

愛知県刈谷市広小路3-305

 

( 刈谷 かりや 刈谷市駅 麺類食堂 大衆食堂 洋食 ラーメン 中華そば うどん 定食 ランチ 近代建築 銭湯建築 閉店 廃業 )

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よしの @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年01月13日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の加納駅の南、岐阜東通り沿いにある手打ちうどんの店「よしの」へ。たまたま仕事で近くに居たので遅い昼食を摂るため車を向かわせる。店は3つ並んだテナントの端。暖簾をくぐると中はL字のカウンター席と小上がり席が3卓ほど。昼営業も終わろうかという半端な時間だけあって先客はなく、親子と思しき女性が2人。カウンター席に座り「味噌煮込みうどん」を”親子”でお願いした。注文した後に品書きを眺めていたら「五目飯」があったので(小)を追加。基本的な調理は女将さんのよう。麺は別茹でで、途中で味噌つゆと合わせるようだ。

しばらくして蓋つきの土鍋で「味噌煮込みうどん(親子)」と、ご飯茶碗に入った「五目飯(小)」が運ばれた。つゆがたっぷりの土鍋の蓋を開けると玉子が見当たらない。注意深くつゆを探ると下の方に沈んでいた。玉子はそのままにしてまずうどんからいただいた。うどんは平打ち。太くはないが煮込みらしい硬さもある。具はネギ、揚げ、どんこ(椎茸)、それに鶏肉が沢山。味噌煮込みうどんは出汁感の強いしっかりとした味付けのものが多いが、こちらはそうではなく味噌の風味が中心。これはこれで旨い。途中でとん水に玉子を引き上げ、麺とつゆを足して絡めていただく。「五目飯」は具材を後からご飯に合わせたもののよう。ごぼう、揚げ、人参の入った甘めの田舎風味付け。どちらも美味しくいただいた。こちら、見かける事が少なくなってきた「志の田丼」や「木の葉丼」もあるので、次は丼物とうどんを一緒に食べてみようかな。(勘定は¥1,050)

※閉店されたそうです(令和2年7月現在)

手打うどん よしの

岐阜県岐阜市城東通1-14-2

 

( 岐阜 ぎふ 加納 かのう よしの うどん そば 麺類食堂 大衆食堂 みそ煮込み みそにこみ 手打ち 手打 閉店 廃業 )

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ニュー関 (2) @岐阜県関市 (※移転)

2019年01月12日 | 岐阜県(中濃)

口に出すのも憚られるメニュー名で有名な(笑)、岐阜県関市の焼鳥屋「ニュー関」。ある日曜の昼に店の横の道を通ったら回転灯が回っている(注・東海地方では店の営業を知らせるために回転灯を点灯させる店が多い)。「あれ?昼ってやっていたかな。」とバイクを反転させ店の駐車場へ。外看板にあの独特の字で”限定一日5食・どて丼・¥500”の文字が。他にも何か書いてあったがよく分からない。駐車場にバイクを停めて中に入ると、年配の主人ではなく若い衆が店を開けていた。店に入ると自分の乗ってきたバイクが気になったのか「変わったバイクですねー。」と声を掛けてくる。外からの単気筒の音を聞き分けられる所をみるとかなりバイク好きのよう。特にランチのメニューらしきものは無かったので看板に貼ってあった「どて丼」を注文して、しばらくバイク談義に花が咲いた。

出てきた「どて丼」は口の広い大きめのプラスチック製丼ぶりに盛られていて、たっぷりのどてがかけられて白いご飯が見えないほど。濃い色のつゆの中には色んな部位が入っている。赤味噌の”どて煮”は甘さの強いものや、そうでないもの色々あるが、こちらのは甘味は控えめでどちらかというとやや辛いくらい。レバーも入っており、やや食感の硬いものも入っているのは夜に出しているものを煮直しているからだろう。のせられた刻みネギをまぶしながら、添えられた吸物や黄色いたくあんを挟み、ガツガツとやっつけていく。これでワンコインなのはなかなかだ。バイクの話ばっかりしていて他にどんなランチ・メニューがあるのか訊くのを忘れてしまった。帰り際に外看板を見直すと、”のぶなが丼””ひでよし丼””けんしん丼”などの文字が。結局いつも何か分からないんだ、ココは(笑)。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

移転後の記事はこちら

ニュー関

岐阜県関市緑ケ丘2-5-41

※令和2年に岐阜県関市平賀2-39-10に移転しました 移転先はこちら

 

( 関 せき ニューセキ 焼鳥 焼き鳥 やきとり ホルモン 居酒屋 焼肉 とんやき とん焼き 内蔵 マツコ 月曜から夜ふかし 恥ずかしい メニュー 移転 )

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Revolutions : The Very Best Of Steve Winwood / Steve Winwood

2019年01月11日 | クラシック・ロック

Revolutions : The Very Best Of Steve Winwood / Steve Winwood (2010)

スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)のベスト盤。買ってから知ったが、元々は同名の4枚組ボックスセットのダイジェスト盤のようだ。10代の若さで、あのレイ・チャールズ(Ray Charles)を思わせるようなソウルフルなヴォーカルで世間を驚かしたスペンサー・デイヴィス・グループ(The Spencer Davis Group)、60年代後半にリーダーとしてグループを結成して、70年代前後半で音楽性の違いを露出したトラフィック(Traffic)、あエリック・クラプトン(Eric Clapton)らと組んだものの短命に終わったスーパー・グループ、ブラインド・フェイス(Bind Faith)、そしてアイランドに所属したソロ活動、とキャリアを通じた名曲の数々が収められているベスト盤だ。

キーボーディストであり、ギタリストでもあるマルチな彼だが、80年代を過ぎる頃にはポップな作風が多くなり大ヒットも記録した。ヒット曲を除いて自分はその頃の彼の音楽にはあまり馴染みが無かったが、こうして聴いていると、あぁ聴いたことがあるなァという曲もチラホラ。こうしてずっと一線で活躍し続けているキャリアは凄いものだ。そして2008年発表の最終曲にはまたエリックが参加している。もちろん当時はジョイントしてのツアーを行っていた時期なので、その過程で作られたものだろう。そこでは往年のハモンド・オルガン(またはそれ風)の音が復活していて感慨深い。

中古店にて購入(¥326)

  • CD (2010/6/8)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Island
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賀登光本店 @愛知県瀬戸市

2019年01月11日 | 愛知県(尾張・老舗)

瀬戸市内を流れる矢田川沿いの刎田町(”はねだちょう”と読むのだそう)にある麺類食堂「賀登光本店」へ。最近はどこの土地へ行っても”麺類食堂”の閉店が相次いでいるが、この瀬戸市も例外ではないようで、以前あった食堂がいくつか廃業していた。後継の問題もあり、こういう傾向は今後加速するだろうが歯止めはかからないだろう。チェーン店やコンサルタント肝入りの店ばかりになってしまったら全然面白くないんだけどなァ…。こちらはそんな心配が無いようで、昼時には横の駐車場がいっぱいに。少し時間を外して店に入るとちゃんと麺打ち場もある本格手打ちのようだ。厨房の中には若いのを含む男性が3人も居て先行きは安心だろう。さほど大きくない店にも関わらず給仕女性が2人も居るのでその盛況ぶりが伺える。軽く麺をすすりたかったので「ころうどん」を注文。定食にするとご飯と惣菜が付くようだが食べ歩いてもいたので単品にしてもらった。

混んでいるのでやや時間がかかって「ころうどん」が登場。小振りな丼ぶりに盛られた「ころうどん」は”ころ”とはいってもつゆがたっぷりかけられている。つゆには少し甘さもありいい塩梅。手繰った麺は角が立ってしっかりとコシのあるもの。これは旨い麺だ。別添えの刻みネギ、おろし、ねりわさびをつけながらスルスルッと喉を通っていく。うどんがこれなら他の麺類も旨いに違いない。本当は欲張ってもう一品何か頼みたかったが何とか思いとどまった。おでんで一杯やって、麺か丼物で締めるのも良さそう。(勘定は¥550)

 


 

↓ 川を挟んだ向かい側の杉塚町にある長屋(建築詳細不明)。もうこういうひと続きの建物を他人が使い分けるようなものはなかなか見なくなってきた。

↓ 登録有形文化財に指定されている「日本基督教団瀬戸永泉教会」(明治33年・1900・建造・昭和5年改修)

↓ 敷地が広くて全体像が掴み難い陶磁器卸問屋「旧・山繁商店」(明治・大正・昭和にかけて建造)。主屋は失われたらしいが、いくつもの建物が国指定有形文化財に指定された。どの建物が何なのか分かり辛いし、見学することも出来ない。今後整備されるのだろうか。

 

 

 


 

 

めん処 賀登光本店

愛知県瀬戸市刎田町5

 

( 瀬戸 せと かどみつ かとみつ かどみつ本店 麺類食堂 大衆食堂 うどん そば 蕎麦 中華そば ラーメン 定食 丼物 近代建築 登録有形文化財 )

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尾張屋 @岐阜県土岐市

2019年01月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県土岐市の下石(おろし)地区を散策。近代建築を探して自転車でウロウロするも、なかなかいい建物には巡り合えず、まずは腹ごしらえ。街道沿いにある古い割烹がランチを出していると知って寄ってみる。割烹から”日本料理”という肩書きに変わっていた「尾張屋」。創業年は後から調べてもよく分からなかったが、80年とか100年とか、かなりの歴史があるらしい。近づくと年季の入ったかなり大きな建物。これだけ大きいと料理だけでなく旅館もやっていただろうか。ただ古い建物は現在使われていないようで、その横に真新しい建物が建っていた。こちらで食事が出来るようになっている。店に入るとまるでバーかのようなカウンター席とテーブル席が並ぶ店内には数組のおばさま連中のグループが昼食会中。自分はカウンター席に腰掛け、何をいただこうか思案する。ホワイトボードに書かれた品には数点の「うどん」以外の選択肢はほとんど無く、結局「日替りらんち」というものにしてみた。「ご飯の大盛りも値段変わりませんが…。」と訊かれたが”普通”でお願いする。

しばらくして厨房から「日替りらんち」が運ばれた。この日のメニューは「豚肉のしょう油こうじいため」「東波豆腐」「小鉢(かぼちゃの煮物)」そしてご飯に味噌汁、香の物というラインナップ。”麹炒め”は麹に漬けた豚肉を炒めたものだろうか。ネギも一緒に炒められているが、口当たりがマイルドでなかなか旨い。「東坡豆腐(とうばどうふ)」がどんなものか知らなかったが、豆腐に衣を付けて揚げたものをそう呼ぶらしい。豆腐のフライと茄子に和出汁の効いた餡がかかっている。味噌汁はかなり濃いめの味付けだったが美味しくいただいた。食後にはアップルティーのサービスも。古い方の建物はもう使うことはないのだろうか。どんな造りになっているのかそっちに入ってみたかったナ。(勘定は¥850)

 

日本料理 尾張屋

岐阜県土岐市下石町424-2-1

 

( 土岐 とき 下石 おろし おわりや 和食 うどん 割烹 日本料理 老舗 ランチ )

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暫支店 @岐阜県岐阜市

2019年01月09日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市弥生町の柳ヶ瀬商店街にある割烹「暫(しばらく)支店」へ。創業は昭和46年(1971)だとか。行ったことはないが本店は弥八地蔵の方にある。値段が幾ら位の店なのか分からないのでちょっと躊躇したが、ランチをやっているような店なのでとんでもなく高い事はないだろうと思い切って入ってみた。中はカウンターがあり、鮨屋にあるような冷蔵タネケースに色々な魚介が並べられていた。先客は同伴だろう男女。奥には小上がりもあるのかな。着物に割烹着の女将さんがおしぼりと品書きを持ってきてくれる。値段が書いてないのが若干心配だがまずはお酒。「花美蔵」を燗してもらう。お通しは柿を刻んだもの、玉子焼き、かにみそ、の3種。店の外に”本日のおすすめ”が出ていて、”かき(北海道)”があったので「酢牡蠣」でお願いした。

漬け場では年配の主人ともう1人が忙しそうに立ち働いている。「酢牡蠣」はぷっくりと大きいものが1つ。一口で放り込むと口の中が磯の香りでいっぱいに。旨い。これはやっぱり日本酒だなァ。お通しだけでも呑んでいられるが(笑)、それでは申し訳ないので「さばのおつくり」を追加。淡い締め加減の鯖はこの地方らしくたまり醤油でいただく。普段家ではたまり醤油はほとんど使わないが、たまに食べるのは悪くない。そして追加の「三千盛」と「鮎昆布巻き」。創業以来欠かさずあるという「鮎の昆布巻き」は子持ちでとても綺麗に巻かれている。軟らかく煮られているので骨は当たらないが丸のままなので苦味があり何とも旨い。最後は「いわし」を焼いてもらった。遠火でゆっくりと火が入れられる。大衆魚の代表だった鰯も今となっては希少な魚。なにいわしなのか見分けは付かないが、ワタの苦味もしっかりと味わった。ゆっくり(といっても1時間程しか滞在しないが)静かに酒を楽しめた。外に出ると金曜夜にも関わらず人通りが少ない…。(勘定は¥5,300程)

 

暫支店

岐阜県岐阜市弥生町8

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 しばらく しばらくしてん 割烹 居酒屋 日本料理 酒場 )

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ソバキチ @名古屋市熱田区・金山

2019年01月08日 | 名古屋(熱田区・中川区)

名鉄金山駅構内の「μPLAT(ミュープラット)金山」という商業施設の中にある蕎麦の「ソバキチ」へ。開店当初に来たことがあったがそれ以来かな。こちら”蕎麦屋で一杯。”と書かれている通り、蕎麦だけでなく最初から”呑み”もターゲットにした店。駅構内なので通勤客の仕事帰りなんていうシチュエーションを視野に入れているのかもしれない。もちろんアクセスはいいし中休みが無いので使い易い。この日は日曜の昼間だったが乗り換えついでに寄ってみた。店内は家族連れ、夫婦連れ、そして自分のような1人客など様々。カウンター席に腰掛け、せっかくなので酒の品書きから「紀土」を選んでみた。1升瓶から受け皿の上のガラスコップに注ぎこぼしてくれる。つまみにはちくわと鶏の天ぷらを注文した。機嫌の悪い幼児を叱る大きな親の声や、2曲に1曲(映画で流行りの)クイーン(Queen)がかかるという(笑)有線らしきBGMの音が大きくてちょっと落ち着かない。

出てきた天ぷらはどちらも小さくて頼りないが、呑み続ける気はないので追加は止めておく。コップ酒を呑み干して「もりそば」を注文。セットの方が安いと言われたがご飯は要らないので単品で通す。しばらくして運ばれた「もりそば」は、やや緑がかったような色をしていて細切り。のど越しはなかなか良く、つゆも辛汁でいい感じ。東京資本のグループ会社のようだが、これでこの値なら文句はない。ねりわさびを付けながらササっと手繰る。蕎麦湯をお願いしてつゆに刻みネギを散らし、残りのつゆもしっかりといただいた。(勘定は¥1,500程)

ソバキチ

愛知県名古屋市熱田区金山町1-1-18 ミュープラット金山 2F

 

( 名古屋 なごや かなやま μPLAT金山 そばきち 蕎麦 そば 居酒屋 酒場 日本酒 駅構内 エキナカ )

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