ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

オゼキ・鈍池店 @名古屋市中村区・岩塚

2018年09月22日 | 名古屋(中村区・西区)

中村区鈍池町(にぶいけちょう)の「オゼキ鈍池店」へ。もちろん大門にある「オゼキ本店」の系列で”焼きとんかつ”で有名な店。聞くところによるとこちらは創業者の孫が経営しているのだとか。昼の開店時間に店の前に着くとちょうど暖簾が掛かるところだった。すると駐車場からワラワラと人が出てきてどんどん店に入って行く。凄い人気だなァ。休日とあって家族連れが多く、席数の多い店の中はあっという間に埋まっていった。厨房にはコックコートを着た調理人が4名、給仕の女性も5人くらい居る。案内されたテーブル席に座りメニューを熟考。本店にもあったかどうだか忘れてしまったが、こちらにはオードブルから、チャーハン、自家製シューマイ、サンドイッチまで色々なメニューが揃っていて、迷う迷う。「オゼキ自慢のドリア」と激しく迷ったが「カツ丼」を注文した(←結局それかい)。

さすが大厨房。さほど待つことなく「カツ丼」が漬物とお茶と共に運ばれた。たれをくぐったカツの上にざっくりと切った玉ねぎとたれで色付いた目玉がのっている。このタイプだとなぜか気分が上がる自分。カツは”焼き”ではなさそう。やや硬い部分もある豚肉は肩ロースか何かだろうか。見た目から感じるほどたれの味は濃くなく大人しい。十分に旨いが、こういうタイプのカツ丼で印象に残る店はもう少しパンチの効いたたれの店かな。目玉を潰そうとしたが…残念、黄身はとろけて出てこなかった。次に寄ってもまた迷いそうだが…やっぱり「ドリア」かな。(勘定は¥870)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 汗を流しに深川町の「松の湯」へ。狭い路地を入った所にあるが、数台とはいえ駐車場もある。浴場の真ん中に浴槽がある定番の配置。お湯は”チンチン”だ。日焼けに熱い湯が沁みる。

 

↓ 駅西銀座から1本入った所にある年季の入ったアパート「新宿荘」(建築詳細不明)。写真では分かり辛いが、近寄ってみると壁から廊下の柱からモザイクタイルでびっちり装飾してあった。

 

↓ 中村区で見つけた建物(建築詳細不明、場所失念)。漆喰塗りの外壁と広い2階の広間。一般住宅だったとは思えないが…。

 


 

 

とんかつオゼキ 鈍池店

愛知県名古屋市中村区鈍池町3-6

 

( 名古屋 なごや 鈍池 にぶいけ とんかつのオゼキ オゼキ鈍池 焼とんかつ 焼きとんかつ かつ丼 亜種 洋食 ランチ 近代建築 銭湯 )

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The Best Of A Musical History / The Band

2018年09月21日 | クラシック・ロック

The Best Of A Musical History / The Band (2007)

ザ・バンド(The Band)の集大成ともいえるボックス・セット「A Musical History」(未入手)の中から選曲されたベスト盤「The Best Of A Musical History」を中古店で安く見つけたので購入。ザ・バンドのCDはボーナス・トラックがふんだんに加えられた2000年のリマスター盤でほとんどを買い直したのでお腹いっぱいで、この5枚+DVDのボックス・セットにはあまり触手が伸びず放置したまま(それにしても未発表素材が沢山あるものだ)。そんな素性のベスト盤なのでやや変則的ではあるがこれがなかなか的を射ていてイイ。

下積みのロニー・ホーキンス(Ronnie Hawkins)のバックバンド、前身バンド(The Hawks)時代、ディラン(Bob Dylan)のロック化下支え時代、単身デビュー、それに未発表曲、ライヴ・テイクと盛り沢山の内容。そういえば今までこういうスパンのコンピレーションは1枚物では無かったと思うし、しっかりディランの曲も入っているので不足を感じない。1人のアメリカ人と4人のカナダ人が、アメリカのルーツ・ロックを辿りながら自分たちの音楽を確立していく過程を短いながらも後追い出来る。文無しの男達がその過程で遭遇したディランという巨人を裏方として支え、70年代半ばには対等以上の存在になっていく、いわばアメリカン・ドリームの物語でもある。あ、DVD付仕様の盤もあるのか…。 

中古店にて購入(¥480)

  • CD (2007/5/17)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Capitol
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とんきち (3) @岐阜県関市

2018年09月21日 | 岐阜県(中濃)

関市内で知り合いと呑み会が開かれると、その後は基本的にその店で解散と決まっているので、しこたま呑んで酔っていてもついもう1軒くらい寄ってみたくなる。そこでまた宮地町のディープな酒場「とんきち」へ。ふらついた足で辿り着き、カウンターに腰掛ける。この日の店は暇そうで先客無し。中は女将さんのみ。瓶ビール(キリンラガー)を出してもらい、つまみに「きも」「かわ」「しんぞう」の串と「コロッケ」をお願いした。前の店で沢山食べて呑んだのにどうしても口寂しくて色々頼んでしまう(←酔っぱらっている証拠)。炭でじっくりと焼かれた串はいつものように旨い。「コロッケ」はやや焦げ気味だったがウスターソースをたっぷりとかけていただいた。その後どうも「はちのす(タレ)」「せせり」の串も追加したようだ(笑)。

その頃に入ってきた若い衆2人は慣れたもので自分で冷蔵庫からビールを出している。礼儀正しいし明るくて楽しそうな酒だった。こういう店に来る若いのもいいナ。ちょうど冷蔵庫のビールが無くなりかけたからか、女将さんが業者に電話をかけている。すると程なくして業者さん登場。ちゃっちゃとビールを冷蔵庫に入れて帰っていった。驚いた。こんな時間(夜10時)に配達するんだねェ。大変な仕事だ…。その後どうも「お好み焼」を追加したようだ(笑)。ファンシーな柄の平皿に盛られたお好み焼はこの地方の昔のスタンダード”半分折り”タイプ。女将さんが目を離したのかちょっと焦げもあったけれど旨かった(よく喰ったなァ…)。さあ、ここからどう家まで帰るか…。(勘定は¥2,000程)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5

 

とんきち

岐阜県関市宮地町4-20-101

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき 関市 とんきち とん焼き とん焼 豚足 とんそく 酒場 焼鳥 焼き鳥 居酒屋 大衆酒場 串物 どて どて煮 )

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タナカ 御成店 @名古屋市北区・上飯田

2018年09月20日 | 名古屋(東区・北区)

食後の休憩に上飯田の喫茶店「タナカ御成店」へ。店は大手スーパーの道を挟んだ向かいにある。当然そういう所にはファスト・フードの店もあり喫茶店もあるのだが、創業は昭和38年(1963)で2代目だというから頑張っている。上飯田には他にもすぐ近くに「カフェタナカ」や「ポッタリーコーヒータナカ」という同名の店があるが、やっぱりそれぞれ関係があるのかな(未確認)。店に入ると外観と同様に煉瓦壁とダークウッドで統一感があり、とても落ち着いた雰囲気。歴史ある店らしく電話ブースもある。自家焙煎や豆の販売もしているようでいい香りが漂っていた。店内は奥に長いが、ほぼどのテーブルも客が座っている盛況ぶり。かろうじて開いていたテーブル席に腰掛けた。人気あるんだなァ。こちらは怯むくらい生クリームがてんこ盛りの「ウインナーコーヒー」が有名な店。ちょうど目の前を運ばれていったが、自分には飲み切れる(食べ切れる?)自信が無かったので普通に「アイスコーヒー」を注文した。朗らかで愛想のいい奥さんに「ガムシロップは入れますか?」と訊かれたので無しでお願いする。「抜きアイスで。」と注文が通った。

程なくして「アイスコーヒー」とピーナッツの入った小皿が運ばれる。いつもの年はそんなにアイスコーヒーは飲まないが、この夏は酷暑とあってさすがに何度も注文した。それほど外を廻った後に冷たいものを欲する機会が多かったのだ(避難と言うべきか…)。この日も外は暑く(訪問8月下旬)、ゆっくりと体をクールダウンする。次は涼しくなった頃にホットコーヒーとサンドイッチか何かをいただこうかな。いや、それとも一度くらいはあの「ウインナーコーヒー」にチャレンジしてみるか…。(勘定は¥330)

 

タナカ オナリ店 (珈琲タナカ御成店)

愛知県名古屋市北区御成通4-24

 

( 名古屋 なごや 上飯田 かみいいだ タナカコーヒー 田中珈琲 TANAKA COFFEE コーヒータナカ ウインナーコーヒー 喫茶 軽食 喫茶店 自家焙煎 家庭用コーヒー )

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ドイツ運 @愛知県一宮市

2018年09月19日 | 愛知県(尾張)

嫁と豚児が映画を見にわざわざ自宅から遠く離れたショッピングモール内のシネコンに行くと言う。何でそんな場所へ?と問うと、地元では”顔がさす(知り合いに会ってしまう)”からだという。そうか、親と一緒はまずい年頃だナ(←金が目当てなのは分かっているゾ)。じゃ、行きましょうということで、前回に味を占めた”自分だけ降ろしてもらう作戦”を再度敢行。尾張一宮駅近くで降ろしてもらいハシゴの旅に。うれしいナ。

夜に一宮を歩くのは初めてかな。ピークは過ぎたといってもまだまだ暑い最中(訪問8月後半)。でも夕方になると気温が下がる日も増えてきた。まずはビールでしょ、と以前から気になっていた煉瓦外壁のドイツビールの店「ドイツ運」へ。何が気になっていたかって”店名”(だって変…)。店に入るとビア・パブらしいクラシックな落ち着いた雰囲気。でも店員(男性3名)は皆ピンク色のポロシャツで軽い居酒屋ノリ。カウンター席に座り、メニューを眺め、この辺りで生樽を置いているのは珍しいという「ERDINGER Weissbier(エルディンガーヴァイス)」というのをお願いする。

背の高い専用グラスで運ばれた「エルディンガーバイス」はスルッと喉を通るライトな吞み口。泡もきめ細かく1杯めにはぴったり。お通しはビーフジャーキー。このまま何も食べずに呑んでいたらすぐ酔っぱらっちゃうナと「ドイツ運ポテトオリジナル(Mサイズ)」を注文。どんなものか分からずに頼んだが、茹でたポテトを平べったく潰して焼いてあり、その上から網目のようにマヨネーズがかけてある。もちろんビールには合うがマヨネーズは反則だよなァ…(笑)。次はサッポロの「生ハーフ」をグラスで追加。自分のすぐ近くの席に座っていた年増女性2人がずーと大きな声で別れ話の愚痴を延々と開陳している。こっちは1人なのでどうしても耳に入ってしまうが…、人の愚痴を聞きながら酒を呑むのは嫌なのでこの辺で。(勘定は¥2,900程)

 


 

↓ 事あるごとに立ち寄っている(といっても涼む為と中を眺めるだけだが)鈴木禎次設計の「オリナス一宮(旧・名古屋銀行一宮支店)」(大正13年・1924・建造、改修)。いつもガランとしている割に受付には何人もの女性が常駐しているので、お願いして写真を撮らせてもらう。

 

 

 

 

 


 

BEER HOUSE ドイツ運

愛知県一宮市本町2-6-10

 

( 一宮 いちのみや 尾張一宮駅 居酒屋 酒場 ビアホール ビアパブ ドイツビール 生ビール ドラフトビール 近代建築 銀行建築 )

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牛コロ宮内 @名古屋市北区・志賀本通

2018年09月18日 | 名古屋(東区・北区)

独自のうどんで評判の店「牛コロ・宮内」へ。店名のごとく「牛コロ」(※”ころ”とは東海地方の冷たいうどんに濃いめのつゆを少量かけたもの)が有名な店だが、日曜休みなのでなかなか伺うことが出来ずにいた。この日は祝日だったが店の前を通ったら暖簾が掛かっていたので駐車場に車を入れる。まだ夜営業開始すぐの時間だったので先客はおらず、すっきりとした店内のカウンター席に腰掛けた。厨房には男性3人。注文したのはもちろん”名物”と書かれた「牛コロ」。麺は大釜に蓋をして茹でられ、年配の方(主人?)が長く太い棒を使ってかき回している。

提供された「牛コロ」は沢山の刻み海苔、ネギ、三つ葉、練りわさびで飾られ、その下には脂身のある薄切り牛肉がのっている。見た目はすき焼きのようでもあるが味付けは薄め。つゆは濃いめでかなり甘め。うどんはもちっとした食感だがコシがあり、”ころ”とはいってもキンキンに冷やされている訳ではなく“ぬる“という感じ。たっぷりの牛肉をうどんと一緒に口に入れたり、それだけ食べたり。旨い。このままだと肉の脂と甘いつゆでくどくなりそうだが、練りわさびがいい仕事をしてくれている。ありそうで他に無い味なのでなるほど人気が出るのも分かるなァ。うどんはきしめんやそばにも替えられるし、味噌煮込みヴァージョンの「牛ニコ」や、「牛カレーうどん」というものもあるのでそれぞれで楽しめそうだ。(勘定は¥800)

 

手打うどん 牛コロ 宮内

愛知県名古屋市北区大蔵町22-2

 

( 名古屋 なごや 志賀本通 しがほんどおり ぎゅうころみやうち 手打ち ころうどん 登録商標 角千 大曽根 )

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Live! : Pack Up The Plantation / Tom Petty And The Heartbreakers

2018年09月17日 | クラシック・ロック

Live! : Pack Up The Plantation / Tom Petty And The Heartbreakers (1985)

トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズ(Tom Petty and The Heartbreakers)の初めてのライヴアルバム。このCDにも一部が収録されている1985年のL.A.はWiltern Theatreでのライヴ映像がほぼ同時に発売(もちろんVHS)されていて、どういう意図があったのか2LPとこのCDは同タイトル、同アートワークだが内容が違う。CDはコンサートを疑似体験するようにはなっておらず、1978年から83年のライヴ5曲も組み込まれている。彼らとは縁の深いスティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)が参加した曲も2曲(02、07)収録。更にLPはCDに収録されていない2曲を収録しているとのこと。

最初はバーズ(The Byrds)のカヴァーから始まる。ヴィデオでは終盤に演奏された曲なので、やはりベスト・ライヴ的な編集を狙ったのかな(にしては当時のヒット曲がオミットされているが)。04「The Breakdown」では観客がトムの代わりにほとんど歌い切ってしまう様子も。演奏年が違っても違和感は全く無く、流れがぶち切れている訳ではない。70年代半ばから活躍している彼らだが日本ではさほど人気が上がらず、80年に来日して以降単独公演は無かったので、こういう熱狂を持って迎えられる彼らの底力というのに触れる機会は少なかったはず。そういう自分もしっかり聴くようになったのはごく最近。こういうアメリカン・バンドは正直苦手だったのだが、近頃じわじわと効いてきている(時すでに遅く、昨年亡くなってしまったが…)。映像はDVD化されないのかな。

オークションにて購入(¥680)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import, Live
  • Label : MCA
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一億 (4) @岐阜県加茂郡坂祝町

2018年09月17日 | 岐阜県(中濃)

頻繁に通っている岐阜県加茂郡坂祝町の焼肉屋「一億」。この日も家族で食事に。豚児が珍しく「ごはん(大)」(※ラーメン鉢サイズの大盛ごはん)を頼まなかった。調子悪いのかな?(←来る前に何か食べたそう)。いつものように瓶ビール(キリンラガー)を注文し、適当に注文票兼レシートに記入していく(ここは客が自分で記入して注文する)。カルビ、牛タン塩、さがり、とんちゃん、きも、子ぶくろ、ねぎ、ごま油塩きゅうり、等々。この日はあまり希少部位は注文しなかったが、何を喰っても相変わらず旨い。冷蔵庫からはキムチを2種取り出した。切り干し大根のキムチがなかなかイイ。生姜醤油でいただく「がつ(胃)刺し」が出てくる頃にはビールは3本目に。そしてハイボールに切り換え。

色々頼んだが、様子を見てそれぞれの量は控えていたので、普段全く注文したことのない品を面白がって追加してみる。息子は「うどん」が食べたいと言う。え、ここで「うどん」食べますか?…、ま、メニューにあるんだから仕方がない(笑)。自分は「ハンバーグ」を。こちらのハンバーグ、練りからしがてっぺんにチョンとのせられているのが面白い。玉ねぎや繋ぎ感はあまりなく肉がギュッとしっかり詰まったタイプ。「うどん」の感想は…訊くの忘れた。何やかんや言いながら綺麗にさらえて満腹に。ちょっと呑み過ぎたかな。(勘定は¥14,000程/3人)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 


 

↓ 夕焼けに映える坂祝町の「日本基督教団中濃教会」(建築詳細不明、昭和21年頃?)。ヴォーリズ建築だとの噂も(人がおらずこの建物がその「牧師館」なのかは未確認)。

 


 

焼肉 一億

岐阜県加茂郡坂祝町取組46-90

 

( 岐阜 ぎふ 坂祝 さかほぎ いちおく 焼き肉 やきにく ホルモン とんちゃん 近代建築 協会建築 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ヴォーリズ建築 )

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ロビン (3) @名古屋市中村区・大門

2018年09月16日 | 名古屋(中村区・西区)

まだまだ暑い最中、大門辺りを自転車で散策していて喉が渇いたので「ロビン」へ(訪問8月中旬)。昼もとうに過ぎた時間だったので、朝早くから開店するこの店にとってはもう終わりがけの時間帯だろうか、店内に先客はおらず。ご高齢の女将さんと娘さんの2人がいらっしゃった。娘さんに「アイスコーヒー」を注文。シロップを入れるかどうか訊かれたのでなしでお願いした。カウンターの奥から女将さんが「これから作るでちょっと待っとって下さいね。」とひと言。こちらの「アイスコーヒー」は出来合いのものを注ぐだけじゃなく、ちゃんと普通に粉から淹れて作るのだ。カウンターの上に並んだ女将さん愛用のコーヒーメーカーのひとつで丁寧に淹れて下さり、それを冷やして氷を入れてから運ばれた。

ホットコーヒーと同様のいい香りを漂わせた「アイスコーヒー」は最高に旨い。ふぅと一息ついているとテレビの高校野球を見ながら女将さんが声を掛けて下さる。お客さんに出場している高校球児の親がいるらしく試合の行方を気にしているのだとか。今年の異常な暑さの話など、いつものように丁寧な口調でお話をされる女将さんと会話していると座っている間の短い時間も素敵なものに。店の奥から元気な声が聞こえていたのはひ孫さんになるのかな。店内にも家族4代の写った写真が飾ってあった。店がある場所は特殊(元遊郭)なので色々な事があっただろうが、そうした歴史もまた受け継がれていくのだろう。(勘定は¥350)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4

 


 

↓ 大門の街中を散策していてあ然。デイサービス施設として使われていたあの「べんがら亭(旧・稲本楼)」(大正12年・1923・建造)が取り壊し中! 廓なのである意味負の遺産とはいえ、市内に僅かに残る貴重な妓楼も無残な姿に…。すでにかつてあった立派なは取り壊されいた。それにしても名古屋市内の近代建築は続々と取り壊されていくなァ。取り壊し前に中を観る機会はあったのだろうか…。残念。

 

↓ もうこれで大門で現役の建物として残る大店の建物はこの「松岡健遊館(旧・料理旅館・松岡)」(大正元年・1912・建造のち修復)ぐらいか。

 

↓ 「松岡西店」(建築詳細不明)と並びの建物(建築詳細不明)。東側の建物(写真4、5枚目)の格子窓下は緑色の市松模様のタイルで飾られている。2階の手摺りのべんがらと相まってよく”映えた”だろうなァ。

 

 

↓ 某大手スーパーの目の前に並んで建つ2軒にも当時の名残がある。この建物の屋号は「金波」(建築詳細不明)。ちなみに隣はソープランド(笑)。

 

↓ 丸窓にアールの付いたタイル壁という建物(建築詳細不明)。カフェーか何かだっただろうか。隣は蕎麦の「伊とう」となって残った。

 

 


 

珈琲家 ロビン

愛知県名古屋市中村区寿町36

 

( 名古屋 なごや 大門 おおもん ロビン 珈琲家ロビン 喫茶ロビン Coffee Robin ダフネコーヒー 純喫茶 純喫茶ロビン 中村遊郭 名楽園 近代建築 妓楼建築 )

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後藤商店 @愛知県一宮市

2018年09月15日 | 愛知県(尾張・老舗)

一宮での昼食後のおやつに本町商店街にある餅菓子の「後藤商店」へ。歴史のありそうな店だが普請はまだ新しく、草餅やわらび餅など様々な菓子が並ぶ店舗の奥にテーブル席がある。この日もかき氷目当てだろう客が次々と入ってきていた。空いていた席に座り、冷たい水を持ってきてくれた給仕の女性に「みたらし団子」を注文。表に焼き台があったのを見て急に食べたくなったのだ。さほど時間がかからず「みたらしだんご」が3本皿に盛られて運ばれた。

時間の速さから想像出来たが、残念ながら焼きたてではなくすでに焼いてあったもの。ほんのり温かいがちょっと残念。少し炙ってくれると嬉しいんだけれど。さすが餅屋、団子は軟らかく、いい甘辛さ加減。自分は甘辛い団子だとやっぱり熱いお茶が好きなので「温かいお茶はありますか?」と尋ねると「ありません。」と即答。にべも無い。盛夏とはいえ和菓子屋だからちょっとお手拭きやお茶が用意されていても良さそうなものだが、持ち帰りが主ということなのだろう。次は名物だという「鬼まんじゅう」を買って帰ろうかな。(勘定失念)

 


 

↓ アーケード街は店舗の上を眺めると元の建物の色々な意匠が垣間見えて楽しい。3枚目の「一宮市青色申告会」だけはハリボテっぽいけれど(笑)。

 

 

 

↓ 元はここにもアーケードがあったはず(建築詳細不明)◇。通る度に気になるんだけれど、2階の木枠の窓やパステル調に塗装された壁面を見ると結構年季が入っていそうな建物。

 


 

 

後藤商店

愛知県一宮市本町3-7-26

 

( 一宮 いちのみや 真清田神社 後藤餅店 鬼まんじゅう 鬼饅頭 和菓子 かき氷 近代建築 本町アーケード商店街 )

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