ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

まるなか @岐阜県中津川市

2023年10月19日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県中津川市で前から気になっていた駅前通りの中華そば「まるなか」。看板には創業大正7年とある。ただこの店は何年か前に来た時には無かったはずなので、どこか別の場所で営業していたのか。とりあえずまだお腹に余裕があったので店に入ってみた。入口ではなく店の奥に券売機がある。店員は男性1人。券売機にあった「ワンタンメン」は残念ながら提供されておらず赤ランプ。そこで一番先頭の「中華そば」を購入。店員に渡してテーブル席に腰掛ける。店の中の様子はと見回し始めたらもう「中華そば」が出来上がって届けられた。早い。

券売機に”昔ながらのさっぱり””かつお✕親どりのWスープ”と書かれていた「中華そば」は透き通ったスープ。水面にはチャーシュー、細メンマ、ほうれん草、ナルト、刻みネギ、バラ海苔がのっている。この海苔をのせるのは珍しいナ。スープはやや甘さの強いもの。手繰った麺は極細の縮れ麺。なるほどこの麺だから茹で時間が短いのか。麺はちょっともそもそした変わった食感のもの。でもスープには合っているかな。麺量も多くないのであっという間に平らげた。

よく中華そばで使われる”昔ながらの”という文句。コレがなかなか曲者で、だいたいイメージとしては鶏ガラ+野菜の醤油スープで、チャーシュー、メンマ、ナルト、刻みネギが共通するくらいか。もちろん味の組み立ては現在の旨味過剰な”ラーメン”と比べると全然違うものだった気がする。個人的には小さい頃に某屋台で食べた鶏ガラベースの醤油スープのラーメンがそんな感じか。ただ自分の小さい頃でももうスガキヤはあったし、今ほど外でラーメンを食べる機会は多くなかった。思い出補正も入っているし。なので80年代中後半のラーメン・ブーム以降の若い20代、30代の人がこの文句を使うと「いつの昔?」と訝ってしまう。それと比べるとここでいただいたものは全くの別物。後から調べたらここは個人店ではなく会社経営のよう。はたして中津川のどこかに本当にルーツと呼べる店があったのかどうか。(勘定は¥700)

 


 

↓ 「梅信亭弁当部」(建築詳細不明)。通りが狭くて観賞し辛かった建物だったが、向かいが更地になったので明るく見やすくなった。JR中津川駅で弁当を売ったり「根の上そば」に関わっていた料亭「梅信亭」の事務所か作業場だったんだろう(未確認)。現在は使われている雰囲気は無いが、表の木枠がパステル・カラーに塗られている様子などがモダンでいい感じ。他はほぼ日本家屋。

 

 

 


 

 

〇中 (まるなか)

岐阜県中津川市太田町2-6-35

 

( 中津川 なかつがわ まるなかラーメン ラーメンまるなか 中華そばまるなか 株式会社​中部商事 丸中製麺所 近代建築 駅弁 弁当 )


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