ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

My Favorite Things / John Coltrane

2014年12月10日 | ジャズ

My Favorite Things / John Coltrane (1961)

1961年にアトランティックから発売されたジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム。自分は60年代後半頃からの電化マイルス(Miles Davis)からさかのぼって、マイルスの系譜で彼の音楽を聴いたので、ジャズ界の巨人のひとりである彼に強い思い入れが無く、ブルーノート時代やプレスティッジ時代のディスコグラフィーも系統立てて聴いた事はない。このアルバムはマイルスのバンドから独立してリーダーとなり、ソプラノ・サックスを使用した彼の代表的なアルバムのひとつと言われている。アルバムとしてしっかり聴くのは初めて。

アルバム冒頭の表題曲「My Favotire Things」はもちろん映画「サウンド・オブ・ミュージック」のあの名曲。ずいぶん前にこのアレンジを聴いた時は、この曲をこういうアレンジにする意味はよく分からなかった。ま、今でもよくは分からないのだが…。ジャズ史に詳しい人ならそういったアレンジや彼の奏法がジャズ界に与えたインパクトや意味をよく知っているのだろう。久しぶりに聴いたが、自分も昔と違い色々なジャズを聴くようになったので、素直にクールでかっこいいと思えるようになったかな。

自分が驚くのは、彼が最初にマイルスのバンドに入って注目され始めた1955年から、亡くなる1967年まで、たった12年だという事。その間にモンク(Thelonious Monk)に師事したり、マイルス・バンドに再加入したり、独立したり、演奏スタイルを変えたり、とめまぐるしい動きがあり、その中で数々の名盤を録音しているのだから、現在の時間軸では到底理解出来ない濃密な時間だ(しかもヤク中だったはず)。この時代のアーティストはジャズに限らず、多かれ少なかれそういった時間軸で活動していたのだろう。現在の、1枚アルバム作ったら3年休んで、次作ったらまた2年休んで、なんていう生ぬるい状況とは全然違う。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1994/6/16)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Atlantic / Wea

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