ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

天むすの千寿 @三重県津市

2024年05月09日 | 三重県

名古屋名物として有名になった「天むす」。ご存じのようにこちら三重県津市の「天むすの千寿」が元祖。天ぷら屋だった初代が昭和34年(1959)に考案したとのこと。大須の「天むす千寿」はこちらに教えを乞うて昭和55年に店を出し、芸能人が手土産にすると評判になって有名になった。書体も似ているし、”めいふつ”という呼称もそのままだし、他にも駅売り(別会社)があったりするので混同してしまうのも無理はない。せっかく津まで来たので始祖の店で買って帰ろうと暖簾をくぐる。カウンター席はあるものの店内の飲食は無く、持ち帰りで購入を待つ客が数組。訊くとこれから予約して出来上がりは50分後になるという…。迷ったが、他を先に見て回ることにして一旦店を出た。

予定の時間が過ぎた頃、再訪。店に入るとすぐに手渡される。ご高齢の女将さんが「ありがとね。」と見送ってくれた。取り敢えず温かいうちに1つだけつまむ。包装を解くと経木の包みに銀紙(死語)で包んだ「天むす・一人前(五個)」。もちろんきゃらぶきが添えられている。口に入れると…、絶妙な塩加減。これより濃くても飽きてしまうだろうし、薄いと物足りない。そこに海老天の風味が重なって間違いのない旨さ。残りは帰ってから妻と分けっこ。その頃には完全に冷めていたので、試しに1つ電子レンジで温めてみた。でも全然ダメ。熱すぎると塩加減が分からなくなり、あの絶妙な味が分からなくなってしまう。結局残りは冷めたままいただいた(それがまた旨い)。津の地元では天むすよりも「天まき」が一般的なのだとか。それも食べにまた行かないと。(勘定は¥1,250)

 

 


 

↓ 「オーデン大門ビル」の向かいにある「旧・BARBER 横山(コットンテイル)」(建築詳細不明)。理容店の意匠はそのままで花屋として利用されている様子。入口のRの付いたモザイクタイルや、ちょっとした装飾がある外壁上部など、可愛らしい看板建築。伊勢街道に当たるこの通りも昔はアーケードがあったようだ。

 

 

 


 

 

元祖 めいふつ天むすの千寿

三重県津市大門9-7

 

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