ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

岳coffee @岐阜県揖斐郡大野町

2019年07月29日 | 岐阜県(西濃)

揖斐郡の近代建築をバイクで訪ねた帰路、家のコーヒー豆が無くなったことを思い出した。いつも行く店でもいいけれど、どこか近辺で自家焙煎のコーヒー豆を売っている店がないか、その場で検索(便利な世の中だ)。そこでヒットしたのがここ「岳coffee」。スマホの地図を頼りにバイクを走らせたが、とても店なんてありそうにない雰囲気の、揖斐川の支流・根尾川の堤防沿いの住宅街の端っこに店があった。建物はまだ真新しく洒落た感じ。駐車場にバイクを停めて店の中へ。店の中には10種類位の生豆が並んでいて、カウンターの上には焙煎具合のサンプルが置いてある。年配の主人と奥様の2人。先客はコーヒーを啜りながら2人と談笑中。まずは豆を選ぶのだが、相変わらずこれしかダメなんてこだわりもないので、普段飲んだことのない国の豆をとメキシコ産「オーロラファームSHG」というのを選んでみた。焙煎具合はお任せ。主人が家庭用のビルトインコンロを使って鍋で焙煎を始める。目の前でパチパチと豆が爆ぜる音がして、強い焙煎香が部屋に充満した。

焙煎中には試飲と称してコーヒーがいただける。飲ませてもらったのはルワンダ産「スカイヒル」という豆。丁寧に淹れられたコーヒーは通常のコーヒーカップでたっぷり2杯分はあり、奥様が作ったという自家製のケーキと、カレーの風味を付けたポップコーンまで付いている。こんなにしてもらったら豆なんてタダみたいなものだ(笑)。すっきりとした味のコーヒーをいただきながら世間話。自分の乗ってきたバイクを見た主人が「珍しいバイクですねェ。」とバイク談義。主人も以前バイクに乗っていたそうだ。この店を始めてから3年程になるのだとか。「こんな場所だからお客さんは来ないのヨ(笑)。」と屈託なく笑う奥様。確かに堤防道路を走っていても店が見えないもんなァ…。出来上がった豆を包んでもらい店を出てバイクに跨ると、帰りは奥様が外に出て手を振って見送ってくれた。

帰ってから淹れてみた「オーロラファームSHG」は、色濃くしっかりとした艶がある。煎りはやや強め。じゃあこれが濃い味になるかと思いきや、香りも味も意外と大人しくまとまりの良いタイプ。これが豆の特徴なのだろうか。面白いもんだなァ。(勘定は¥830/200g)

 

 


 

↓ 店から遠くない揖斐郡大野町野(大字野)にある建物(建築詳細不明)。場所からいくと雰囲気的に公民館ぽいのだが、中を覗くと広い土間があった。区割りがしてあったりするので市場的な場所なのかな。

 

 

↓ 揖斐郡揖斐川町の揖斐川にある「中部電力・西平発電所(旧・揖斐川電気工業・西平発電所)」(昭和15年・1940・建造)。隣接していた建物が古いものかどうかは分からなかったが、脇を見ると珍しいタイプの階段式魚道があった。

 

 


 

自家焙煎珈琲 岳coffee

岐阜県揖斐郡大野町相羽1066-21

 

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コメント
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