ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

千種豊月 @名古屋市千種区・今池

2016年09月21日 | 名古屋(千種区・守山区)

最近は名古屋でも評判の蕎麦屋が出てきたので今はどうなのかは知らないが、昔は旨い蕎麦というと必ず名前の挙がる店だった「千種豊月」。すぐ近くの近代建築を訪れた時に行ってみようと思って予定を立てていたのだが、残念ながら件の建築が取り壊されてしまい(あぁ、もう少しだけ早く見に行っていたら…)蕎麦屋への単独訪問となった。店近くの細い路地を北に入ると駐車場があり、そこに車を停め、店まで歩く。開店したばかりの時間だが、次々と客が吸い込まれていた。相変わらず根強い人気があるようだ。こちら創業は昭和46年(1971)とのこと。店に入ってテーブル席に座る。奥には麺打ち場があり、給仕の女性も大勢で活気がある。かき揚げが名物らしいのだが、この日は夜に天ぷらを食べる予定だったので、シンプルに「生粉打せいろ」を注文した。

しばらくして2段のせいろに分かれて蕎麦が登場。薬味はおろしと葱と山葵。こちらの蕎麦はこの辺りでは珍しく、更科粉で打たれていて色白。蕎麦をつまんで手繰ってみる。喉越し良く瑞々しい。つゆはこの地方らしい濃いめのやや甘め。徳利にも入っていて、量はたっぷりあって嬉しい。更科蕎麦だともう少しカエシ弱めの出汁感の強いものが好みだが、名古屋らしさがあって、これはこれでいいかも。あっという間に手繰り終えたので、蕎麦湯はこちらから声を掛けなければならなかった。最初はやや濁っていたが、沈殿してすぐにサラッとした感じになった蕎麦湯を、蕎麦では使わなかったおろしと葱を入れながら、たっぷりのつゆで楽しんだ。次は是非とも天ぷらも。(勘定は¥820)

 


 

 

↑ 掘割町にある「よし川別館」(昭和元年・1926・建造)と、「爲三郎記念館(旧・爲春亭)」(昭和9年・1934・建造)に寄ってみた(外から覗いただけ)。

 


 

千種豊月

愛知県名古屋市千種区豊年町15-19

 

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