ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

みすゞ洋菓子店 @名古屋市瑞穂区・八事

2016年09月01日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

南山学園と周辺の近代建築を見て廻った後に訪れたのは「みすゞ洋菓子店」。周辺の起伏に富んで曲がりくねった道を走り、店へ。車を停めて、あの時代らしくタバコ売場を併設した店の中に入ると、飾り気が無く、いかにも昭和な佇まいを残した洋菓子店だ。ガラスショーケースを覗くと、値付けも安く、今流行りの華美な装飾をまとったケーキ類と違うシンプルな品が並んでいた。目当ては、ある本に載っていたこちらの名物ケーキ「エンゼル」。アーモンドプードル(パウダー)を使用したケーキで、ドーナツ状になっているホールケーキ。ホールでも値段は安く、見た目もシンプル。親子と思しき店の方に注文し、箱に入れて包んでもらい持ち帰った。

帰ってから開けてみる。ホールなのである程度ヴォリュームもあるのかなと思っていたが、生地はフワフワで軽い。切り分けて口に運ぶ。シンプルな甘さでアーモンドがほのかに香って旨い。口の中で無くなってしまう感じがするほど口当たりも軽いが、しっかりとしたコクはある。口の中はパッサパサになるのでコーヒーにもぴったり。最近は装飾過多の旨味過剰な凝りに凝ったケーキが多いので、そのシンプルさが逆にとても新鮮。家族も気に入った様子。こういうのって、いつでも食べられるし、飽きない味だ。 (勘定は¥850)

 


 

 ↓ 杁中(いりなか)にある南山学園の建築群。写真下は「南山学園ライネルス館(旧・南山中学校本館)」(昭和7年・1932・建造)※国の登録有形文化財

↓ すぐ隣に建つ「南山学園講堂」(昭和26年・1951・建造)。建造した時代は違うが黄土色の外壁やパラペット(屋上の壁部分)の三角形のデザインなど、イメージは統一されている。

 

↓ 道路を隔てた向かいに建つ、修道院として建てられたという「南山学園 ピオ11世館」(昭和28年。1953・建造)。現在は事務室などに利用されているのだそう。

 

 

 


 

みすゞ洋菓子店

愛知県名古屋市瑞穂区南山町17-7

  

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