ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

カレー幸 @名古屋市千種区・池下

2016年07月17日 | 名古屋(千種区・守山区)

念願の店への訪問が叶った。池下駅を北上した所にある「カレー幸(ゆき)」。休業日がはっきりしないし、平日も昼営業だけらしいので、知らずに何度も店の前まで来て振られていた。最寄り駅といっても遠く、一番近いと思われる池下駅から徒歩で強い日差しの中を延々と1キロほど歩いて到着。噂通りのインパクトある外観。ペプシの看板には穴が開き、鉢は倒れ、エアコンの室外機は錆びている。でも入口にはしっかりと「営業中」の札が。思い切ってガラス木戸を開けてみる。これも建てつけが悪く、素直には開かない年季の入りよう。いやァ、楽しいナ(笑)。開店直後にも関わらず、既に先客がおり、自分の後からも皆待ちかねたように続々と客が入ってきた。土間のテーブル席に座り、品書きを眺める。品書きは壁とエアコンに貼られた手書きの2枚があるのみ。どれも今が平成の御代だということをを疑うような信じられないような安値だ。大盛や盛々、はたまたダブル、ダブル大盛なんていうのもあるが、初訪なので、ここは大人しく並サイズのカツカレーを注文した。

給仕はご高齢の女性。厨房内には思ったよりも若い調理人が居る。店内は外観と同じく古色蒼然とはしているが、決して不潔な訳ではない(確かに古いので相応だが、最近テレビの番組を真似てか、古い店を何でもかんでも勝手に「キタ〇〇ュラン」「キタ〇トラン」などと記述してからかう輩がいるのは論外。古いのと汚いのは違う)。給仕の女性は常連客が「大盛」を注文すると「何? 仕事もしとらんのに!(笑)」と戯言を言って和ませていたりする。アクは強いが、給仕も調理人も常連以外の客には普通に愛想がいい。給仕の女性が若い客に向かって”先生”と呼んでいるのは、近所の愛工大名電の教師(たぶん)だからのようだ。学校の近くだからこの値付けはうれしいよね、先生も、学生も。テーブルに水と三角紙ナプキン、それにフォーク、スプーンが用意され、若干皿出しのテーブルを間違えつつも(笑)、カツカレーが運ばれた。

カツカレーには別にサラダも付いてくる。千切りキャベツにハム、トマト、パインにオレンジ。素晴らしい…。白い器に入ったカレーには紅生姜が添えられている。量は普通よりちょっと多めくらい。カツはカレーに埋もれて姿が見えない。さっそく口に運ぶと、今の感覚でいうと甘口になるのだろうが単調な訳ではなく、スパイシーさこそ無いものの、複雑な旨味が溶け込んでいて、旨い。とろみがあって、具材は肉を含めてしっかりと煮込まれていて形は無くなっている。値段からもっと単純なカレーかと思っていたのでビックリ。薄利に過ぎないか。カツはやや小さめだけれど、このカレーにはバッチリ合っていて、衣の甘みが旨いのなんの。あっという間に平らげた。これはハヤシライスも食べてみたくなるなァ。「盛々」を頼んだ人の配膳を見ていたら、最初から皿にはのらず、食べて減ってきてから途中で追加のカレーを後がけするようだ。スゴイ。もう既にハヤシが食べたくなっている。平日の昼にまた来られる時間はあるだろうか…。(勘定は¥450!)

 

カレー幸

愛知県名古屋市千種区若水3-5-27

 

( 池下 いけした カレーゆき カレーユキ 幸 ゆき カレー カレーライス ハヤシ ハヤシライス )

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする